エマさんの、本番体験

2022年の暮れに「ふだん塾」大人受講生のエマさんが、
ストリートピアノを楽しんでいます、という
お話をしてくださいましたので、
それについて記事を書きましたところ(その1)

その下書きを読まれたエマさんが、
いえいえ、実はそうではないのです、と
裏話」のようのことを話してくださいました(その2)

そして、
それを記事にしようと準備しているうちに、
コトはどんどん進んでいきます。
エマさんは、クリスマスのピアノ会の本番
演奏されました。
そこで、何が起こったか。。。(その3)

そんなことを
3回に分けて書いてみます。


その1)

エマさん(ハンドル名)は、日本女性です。
中学生のころまで、ピアノを習っておられ、
2020年に、再び、ピアノを始められました。
そのころ、
駅ピアノでバッハを弾くおじさんに、
深い印象を受けられたということです。

エマさんは、
ご自分の大好きな曲を、
深い感受性で歌い上げるタイプの、
熱心なピアニストです。


***** 

ところで週末に小旅行に行ってきたのですが、
そこで駅ピアノを見つけ、
えいやっと弾いて来ました!

この前の弾き合い会ほど緊張はしませんでしたが、(観客4人)
やはり、前半は緊張して、暗譜が飛んだ箇所もありましたが、
不協和音と片手のみでごまかして、なんとか繋ぎました。
後半はまあまあ良かったです。

 

こんな私にも暖かく拍手して下さって恐縮でしたが、
嬉しくて、弾いて良かったと思いました。


 夫婦で旅行が趣味なのですが、今は割と行く先々でピアノを見かけます。
(実は昨夏、長崎の小さなフェリー乗り場にあった
ピアノを弾いたのがデビューです、
今回は2回目笑)

たとえ弾けなくても、今ここならあの曲がぴったり!なんて想像するのも楽しいです♪


***** 



人前で弾くのは、やっぱり緊張すると思います。

それなのに、
それでも、
こうして分かち合いができる、という喜びもあるのです。
その味をしめてしまえば、
こっちのものです。

、、、と、思います。

ステキなお話、ありがとうございました、と
書いておりましたところ。

(つづく)

その2)

きのう、エマさんが駅ピアノを楽しんでらっしゃる様子を
記事にしてみました。
その下書きをお見せしたところ、

こんなメッセージが返ってきました。


*****

この記事を読んで想像するのは(あくまで私ならの話です)

「エマさんは中学までピアノをきちんと練習して
そこそこ弾ける人であった。
インベンションなど学習済み。

2020年にピアノを再開し、
その頃駅ピアノでバッハを弾く人に感銘を受けた。

旅行に行った際など、緊張はするが
少し勇気をだして駅ピアノを楽しんで
いる」

という人物像でした。

でも実際の私はかなり違います。


「私はともかく何も練習しない子どもでした。
そしてろくに弾けないままピアノを
辞めました。
その事を今となっては深く後悔し、
またコンプレックスになっています。
それこそがピアノを再開した理由かもしれません。

なので(記事の)エマさんのように軽やかにストリートピアノを
楽しんでいる訳ではなく、
上手な人が弾いていたらひとまずその場を離れ、
また恐る恐る戻ってきて、
なるべく人が少ない時を見計らって、
えいやっと弾きました、笑」



*****

という舞台裏話をしてくださいましたので、
私は、うれしく思いました。

そうやって、率直にお話をしてくださると、
もっとエマさんのことを知ることができますし、
こういうお話は、
いろんな人の励ましにもなると思います。

世の中には、
いとも簡単に、カッコよく、駅ピアノを弾いてらっしゃる方も
ありますが、
もしかすると、内心は、
そう穏やかではない場合もあります。

いえ、
よほどの鈍感の人でない限り、
ずいぶんハラハラ、緊張しながら弾いていると思います。

それから何より、エマさんが、
このように、真剣に、ご自分と向き合ってらっしゃるようなのが、
とても素晴らしく
私には、キラキラ輝いて見えました。

さて、
話は、続きます。
そのあと、エマさんは、この曲をもって
サークル発表会の本番に臨まれたのですが。

(つづく)


その3)


さて、駅ピアノでのご体験のあと、
エマさんは、同じ曲を
ピアノサークルの発表会で弾くことになります。

けれども、
そのあといただいたメッセージには、
ずいぶんがっかりなさった様子が。。

それでも、動画を送ってくださいましたので、
私も体を乗り出して、さっそく聴かせてもらいます。
すると。

ずいぶん緊張しておられます。
けれど、その演奏の中には
いいところがたくさんあるのです。
グッとレベルアップされた感じです。

そのいいところというのは、まず、
一箇所、つっかえたところで、苦心しておられ、
ショックが伝わってくるのですが、
それでも頑張って、
そこをちゃんと乗り越えられたところが、1つ。

そして、もう1ついいところ、というのは、
その苦心された部分を抜け出した、そのあとが、
すごいのです。

言葉で説明するのはむずかしいですが、
つっかえてしまったあと、
何かを手放された感じ。
そして、そのあとは、
真剣に、
心から歌って弾いてらっしゃるのです


これこそが、いつも
私が聞きたいと思っている演奏です。
心に一直線で、すうっと響いてくるピアノです。
ブラボーです。
うれしくなりました。


そんなことをお伝えしました。
そして、いただいたエマさんからのメッセージ↓
*****

Chiyo 先生、

暖かいコメントありがとうございました
嬉しくて涙が出ました
失敗はしましたが、昨日も「綺麗な曲ね」と
お二人から言って頂き、伝わった事もあるんだ、と
少し気持ちが上向きになりました。

上手い下手じゃなく、
レベルでもなく、
心に響く部分があるかどうか、ですよね。

いつもNHKの街角ピアノを見て思ってることを、
少し体感できた気がします。
先生が、『歌う』事を教えて下さったおかげです。
ありがとうございました。

**

Chiyo先生

本番演奏について、
たくさんのコメントを本当にありがとうございました。

先生に習っていなかったら、
ただ出たー、弾いたー、失敗したー、で終わっていたところでした。

前日まで暗譜に夢中で 歌う事をすっかり忘れていて、
先生のコメントが届いて目が覚めました、笑
この曲では沢山の事を勉強させて頂きました。
改めて御礼申し上げます。

*****

「上手い下手じゃなく、
レベルでもなく、
心に響く部分があるかどうか、ですよね」


そうそう、おっしゃる通りだと思います!!

すばらしい体験と、
その細やかなご報告を、
どうもありがとうございました。






Chiyo






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