Judy さんの、サクセスストーリー(発表会トラウマ克服)

(*このことが、全ての人に当てはまるとは限りませんので、一人一人ケースは違う、ということを頭の隅に置いて、お読みください)


「ふだん塾」受講生の Judy さんは、40年ぶりにピアノを再開されました。
そのJudy  さんが、先日、東京でのご友人の発表会に、出場されました。
そして、大成功でした!
すぐに、本番の動画が送られてきました。

その大成功のあとになって、
やっとJudy さんが教えてくださったのは、
12歳の時、発表会でのトラウマ体験がある、ということです。

知りませんでしたが、
でも、なんとなく、そんな感じはしないでもなかったのですが、
ともかく、熱心な受講生の方です。
私が1をご説明すれば、10を実行なさるような方です。

決して易しくはない曲を、
とても長い間、細かく練習なさって、
自分で、工夫をしながら、
たゆみない準備をなさいました。

それだけでも、素晴らしいですが、
そして、今回、
そのトラウマは、克服されたのです。
素晴らしい演奏ができただけでなく、
ステージで弾く楽しみを、味わったご様子。
拍手、拍手です!

私も、とてもうれしいです。
もう、これで、大丈夫。
自信を、取りもどされましたから。

そのお話を、文章にまとめてくださいましたので、
ここに、載せておきます。

*****

<数十年ぶりの発表会>

 

昨年、40年ぶりに58歳でピアノレッスンを再開しました。まだ始めたばかりなのに、どうせやるなら人前で弾いてみたい!そんな思いが強くなり、日々の練習を重ね、先日無事に発表会を終えることができました。

友人が企画するピアノ発表会に、ビジターとして参加させてもらったのです。

 

とは言え、12歳の時の発表会で頭が真っ白になり、クライマックスの1ページ分ごっそり飛んでしまった苦い経験があります。それ以来、もう人前で弾くことは2度としたくない、という強い苦手意識を持っていました。今回は長年抱いてきたそのトラウマを克服したいという思いもあり、またChiyo先生の心強いサポートもあり、チャレンジしてみようと決心しました。

 

曲はシューマン/リスト編曲の「献呈」です。この曲は、昨年YouTubeで、あるピアニストの方が弾いているのを聞いて、こんなにロマンチックで華やかな曲を自分もいつか人前で弾いてみたいと思ったのがきっかけです。

 

数ヶ月前から譜読みに入り、いつもの練習と同じ行程で進んでいきました。暗譜はできないので楽譜を見る前提です。

発表会の1ヶ月前には、ある程度完成させておくというのが当面の目標でした。

 

まず先生から、家族や友人、近所の人など誰でも良いので、誰かに聞いてもらうのが効果的と聞いていたので、発表会前数週間の間に6人の友人と2人の家族にそれぞれ違う日程で聞いてもらう計画を立てました。コロナの状態で友人ともあまり会っていませんでしたが、スタジオでピアノを聞いてもらった後は美味しいランチとおしゃべりという企画に、皆喜んで来てくれました。

 

そこで得たものは予想以上に大きなものがありました。間違えた時に声を出してしまったり、途中で止まってしまったり、どこを弾いているのがわからなくなってしまったり、情けないこと・・・かなり練習していたつもりでも、人前だと予期しないところで間違えることがあって、そこをチェックして徹底して練習しました。

 

ある友人からは、この曲は余韻が美しい曲なので、1回でもページをめくる仕草があるともったいないと言われ、8ページの楽譜を70%に縮小コピーし、上下に4ページづつ貼り、ページをめくらずに曲を弾き終えられるようにしました。

 

家族からは、「もっと楽しんで弾いてもいいんじゃない?間違わないように弾くことより、この曲が好きでたまらない感じをもっと出してもいいよね。」とコメントをもらいました。実際これができれば苦労はしないのですが、やはり間違わずに弾くことに神経が行っていることが、聞いている人には顕著にわかるんだなぁと気づき、楽しんで弾くことの大切さを教えてくれました。

 

先生からは数限りなくレッスンの度に、貴重なアドバイスをいただきました。

 

発表会当日は午前中がリハーサルでした。今回はコロナで家族限定の小さな発表会でしたが、いつもは200名ほど収容できるしっかりしたホールです。舞台に上がり、初めてのピアノと対面、カワイのグランドでタッチも軽く弾きやすいピアノで良かった!と安心したのか、リハーサルは間違わずにとてもうまくいきました。

さて、本番です。自分の順番を待っている時間が一番緊張しました。本番が始まってからは、やはり必死だったと思います。手がこわばっていたのか、途中残念ながら音が抜けてしまった部分が数カ所ありましたが、「なんでもいいから弾き続ける」というゴールデンルールは死守しました。そして、あの状態の中でも、楽しんでいる自分がいたことに驚きです。スポットライトを浴びて、キラキラしているステージで自分の弾いている音が広い会場いっぱいに響いている・・・その夢を実現している自分をかみしめることができました。
これは直前1ヶ月以上、友人達に聞いてもらい、Chiyo先生のアドバイス通り、入念な本番練習をしたおかげだと実感しました。本番を聞いてくれた家族は、練習の時よりもとても良かった、間違いはそれほど気にならなかったと言ってくれ、身内の贔屓目はあるにせよホッとしました。これで、子供の頃のトラウマから抜け出すことができたことは大きな収穫です。

 


大人になってこんな素晴らしい機会を与えていただいたことに本当に感謝です。
これからの人生もピアノと共に楽しんでいきたいです。
ありがとうございました。

 

Judy











 

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