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2024年6月6日木曜日

ツェルニーで楽しめるのか?


先日、同業者の方に(つまり、ピアノ教師の方に)
質問を受けました。

数年前のことですが、
音楽院、教師就職試験の際、
私の生徒さんの一人が、レッスンの試験台となりました。

「あの時に弾いていたツェルニーの曲は、なかなか良い。
いつもより、音楽的で美しい」

ということでした。
「自分も使いたいので、ツェルニー何番か、教えてください」
ということでした。

「はい、それは、リトルピアニスト これこれこういう番号ですよ」
と答えました。

そして、
はてな、と思いました。
この練習曲集だけが、特別音楽的、というわけでもないのです。
まぁ、最後の方に、
魅力的な曲がそろっているのは、確かですが。

「ツェルニーというのは、つまらない曲が多いけれど」
という前提でお話がありましたので、
私は、心の中では、
私はそうは思わないけれど、
そう思う人はフランスでは多いな、とつぶやいていました。

それから、あともう一つ、
弾き方による、ということです。
ツェルニーのとてもシンプルな和声運行では、
つまらない、と思う人が出てくるのはわかります。
(I - IV - V - I というような)

それだって、どういう表現で弾くか、を
ちゃんと考えて、強弱をつけて弾けば、
とてもステキな一品になるのも確かです。




* まとめ

あいかわらず、フランスでは、
ツェルニーの人気がない






Chiyo

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2024年5月31日金曜日

「しぶとさ」礼賛!

音楽院でのことです。
先日のテストでうれしかったことを書きます。

いくつか、「とてもうれしかった」件があるのですが、
そして、
それは、だいたい、生徒さんが実力を発揮できた時。
それどころか、
いつもよりもっと上手に弾けたりすることもあります。

上手に、というのは、
音楽的に、はっきり、表現している、ということです。
音ミスの問題ではありません。

さて、
特に、びっくり、うれしかったのは。

とても恥ずかしがり屋さんで、
あまり話もしないですし、
したとしても、とても小さな声で答えが返ってくるだけ、
という高校生の女の子のこと。

ピアノの音も、
そんな感じで、小さく、
びくびく弾いているような感じです。
なんとなくエネルギーが足りないような感じもします。

それでも、
学校ではバレーボールクラブで、
活躍しているのです。
そのエネルギーを、ピアノで使ってほしいなぁと
そんな話が出たこともあります。

毎年、テストでも、
小さな音で、
表現も小さかったです。


でも、まぁ、
私はいつも、ご本人の感性を尊重して、
見守っているわけですが。。。

それが、
今年は、ガラッと変わったのです。
まず、弾く前に、
ピアノの上に両手をかざしていました。
7秒くらい、弾き出さなかったので、
あら?と思ったくらいです。
でも、ちゃんと出発したのですが、
その勢いと言ったら!

実は、始める前に、精神集中していたのです。
まるでプロのようです。

そして、演奏は、
いつもより、ずっと元気で、
リズム感たっぷり。
音もさわやか、エネルギーたっぷりです。
ちょっとつっかえてしまいましたが、
いつもと比べたらなんのなんの。
表現力、たっぷり、
最後まで、いいドライブで弾けました。

これがいつもの、あの生徒さん?!
と、目と耳を疑うほどでした。

こういうことが、
たまに起こるのです。

でも、それは、偶然ではなく
やはり、ご本人の「しぶとさ」にあると思います。
どんなに苦労があっても、
マイペースで、今までずっと続けてきたから、
今回、花がパッと開いたのだと思います。

拍手!です。
本人も、とても喜んでいます。



* まとめ

「しぶとく」コツコツ続けていると、
いつか、必ず変化が見られる








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2023年12月6日水曜日

シンクロ!


きのうは、
オンラインでも、
オンラクイン(音楽院)でも、
ガクンと、大きな上達をとげられた方がありましたので、
うれしかったです。

とてもハッピーな時間となります。
まぁ、これが楽しくて
この仕事はやめられない、止まらない、となります。

どちらのケースも、
とたんに変化があったように見えますが、
実は、その前に、
停滞していたような時期があります。

音楽院では、
中学生の生徒さんでしたが、
右手を骨折していて、左手だけしか
練習できなかった時期があって、
その間、片方の手だけを地道に練習していました。

その間、
片手だけでしたので、
ちょっとレベルを上げた曲を練習していました。
晴れて、ギブスが取れたときは、
そのまま、レベルアップした曲を両手で、と
なっていました。
ちょっと苦労したようでした。
少し、喝(かつ)を入れなくてはならないことも
ありました。

それが、
きのうは、かなり楽しく、
スラスラ弾けるようになっていました。

すごいねぇ〜!と、
拍手をしました。

オンラインの方は、大人の方ですが、
なんだか、
すっかり音楽の表情が変わっていました。
コツをつかまれたようでした。
あ、また、これで一つか二つ、レベルアップされたな、
と思いました。

その前には、
地道に試行錯誤をなさった時間がありました。
けっこう、長かったです。
何がきっかけかわかりませんが、
それが、吹っ切れた感じがありました。


こんな風に、
坂道を登ったり、
平地を歩いたり、
退屈したり、
がっかりしたり、
うれしくなったり、を繰り返しながら、
進んでいくのだなぁと、
思いました。

続けていれば、必ず何かが起こるなぁと、
思いました。


1日に、グッドニュース2つの、
シンクロの日でした。





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2023年11月21日火曜日

ピアノの先生は、どう思っているのか

先日、生徒さんのお母様が心配して、
お話に来られました。

ちょっと、思うように進まないケースです。
とても若いお子さんですので、
私としては、何も、無理して今始めなくとも、
もうしばらくたってから、
あらためて開始してもいいのではないか、と
ちょっぴり、
思っていたのです。

でも、
ちっちゃな生徒さんは、
ピアノを弾きたくて弾きたくてしかたないのです。
ですので、
もちろん、このまま続けましょう、ということで
同意しました。

その時、チラッとおっしゃっていたことですが、
もたもたしている生徒さんは、
先生にとって「めんどくさい」存在なのではないか、
というご心配があるようです。

私は、と言いますと、
そういうことは、ないです。

いつも、
「どうやったらこの方は、どんどん上達するだろう?」と
私は、頭をひねっています。
そのために、
研修に行くこともあります。
それは、一人、一人、
ケースが違いますので、
毎回、頭のひねり方も、違ってきます。

そして、それが成功すると、
とても嬉しいのです。
それが楽しくてやっているようなものです。

これは、
ゲームやパズルをやっている人だったら
わかると思うのですが、
ゲームのレベルが高すぎては、おもしろくありませんが、
レベルが低すぎるのも、手応えがなくて、
これまた、おもしろくないのです。

つまり、
生徒さんの上達が一筋縄にいかない時、
(ゲームの)レベルが高いことになります。

スラスラ上達なさる生徒さんは、
私にとっては、
(ゲームの)レベルが低い、ということになります。
まぁ、いつもスラスラ行く、ということは、
ほぼありませんので、
大体、いつも、私は楽しんでいることになります。

こういうことです。


 


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2023年10月10日火曜日

ピアノでも、お国柄が


わたしの勤めている音楽院には、
色々な土地からやってきた人が多いです。
まずは、私。
日本からフランスに来たのです。

一方、生徒さんの方には、
ヨーロッパあちこち、

アフリカ大陸、
アメリカ大陸、
もちろんアジアも。

中には、アルバニアやコモールという国など、
申し訳ありませんが
私はその存在を全然知らなかった国も。

この数年で、
さらにその傾向は増して、
フランス出身の人の方が、少数になってしまいました。

というわけで、
私は、さまざまなオリジンの人たちと
仕事をしています。
それは、大変おもしろい。
なぜかと言いますと、
皆、同じフランス語で生活してはいますが、
やはりお国柄というのがあります。

体型、筋肉のつき方、
体の使い方に、お国柄があります。
そういうことを言い始めますと、
今では人種差別、となってしまいますので、
あまり言いませんが、
それでも、お国柄があるからこそ、
旅行をしたくなるのです。
私は動かなくても、毎日、旅行しているようなものです。
それが、おもしろいです。

さて、
一番、差が出るなと思うのは、
「反射神経」かと思います。
楽譜を見てから、指が動く、
それまでの時間です。

その点、
アジアの人は、反射がとてもよろしい。
卓球などにそれがよく表れていると思います。
ピアノでも同じです。

残念ながら、それが遅い人は、
うんと練習しなければなりません。
もちろん、練習していれば、必ずできるようになります。
でも、
練習をするのが苦手だと、
ちっともうまくなりません。

その点は、
かなり不公平だな、と感じます。






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2023年10月9日月曜日

ピアノを再開する


毎年、新しい生徒さんが入ってきます。
その中には、たまに、
◯年以上ブランクがあります、という
再開の方もあります。

最初のレッスンではわかりませんが、
しばらく進むうちに、だんだん以前のことが
話題になります。

たいていは、
以前の先生の、ここが苦手でした、というような話になります。
それは、往々にしてある事です。
ピアノの教え方には色々ありますし、
先生のキャラクターだって、さまざまです。

それでも、わたしが感心してしまうのは、
「にもかかわらず」ピアノのクラスに戻ってきた、
という点です。
それほど、ピアノが大好きなんですね、と言うと、
「うーん、そうかもしれませんね」というお答え。

そして、そういう方は、
かなりのモチベーションがありますから、
進み方が速いです。
やっぱり、わたしはピアノが好きだったんだと
自分でもおどろいていらっしゃる様子。
再開なさって、よかったなぁと、
わたしもそばで、うれしくなります。

「よくぞ、またピアノに戻ってらっしゃいました!」と
拍手したい気持ちです。



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2023年7月12日水曜日

ピアノの教え方にも、色々

きのうは、音楽院で、
新しいピアノの先生のリクルート試験の審査に立ち会いました。

教育実技の審査というのが、
私の役割でした。

幾人かの応募者が、
初めて出会う生徒さん2人に、レッスンをするのです。
持ち時間は3分。

審査員が見ている前で、
若い人たちにレッスンをするなんて、
あまり心地がいいことではないかもしれません。

さて、レッスンを拝見していて、
おもに、2つのタイプの先生があるように思えました。

1)まず、
生徒さんの演奏を聞いて、
「ここが足りない」と判断して、
そこをなんとかするように「教える」という形。
情報を、たくさん与えます。

上手な先生の演奏を聞いて、
うぁー、と感激して、その真似をする。

もう一つは、

2)まず生徒さんの演奏を聞いて、
次に、お話をして、意見を聞いたりしてから、
良かったところをあげていく先生。
そして、そのポイントを掘り下げて、さらに進む、という形。

色々試して、
また別な要素が現れてきたら、情報を与える、
という形。


さぁ、
皆さんの先生は、どういう形でしょうか。
そうはっきりしていないかもしれませんし、
その日によって、違うかもしれません。
どちらがいいということでもありません。


今回の1)のタイプの先生は、
生徒がどんな人であろうと、
一つの曲につき、毎回同じレッスンをしていると思われます。
大勢のクラスでは、このような授業になると思います。

2)のタイプの先生は、
生徒さんによって、同じ曲でも、まったく異なる情報を与えたり、
お話をしていると思います。


私が、どちらのタイプかと言いますと、
それは、2)です。
その方が、教える側にとっても楽しいですし、
たぶん、
生徒さんにとっても楽しいのでは?と思いますが、
まぁ、
そうとも限りません。


昨日の、「モルモット」にされた生徒さんに
感想を聞きましたところ、
1)のタイプが好きな人と、
2)の方がいい人、と意見が分かれました。


長い目で見たら、また違いが出てくるとも思いますが。
なかなか、面白い論点だと思います。













 


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2023年7月10日月曜日

あなたの才能は


もし、あなたがピアノを弾きたくて、
大人になって、
ピアノを弾くことをお選びになったとしたら。

それは、ピアノの才能が、
あなたの中にあるから、と思います。
つまり、
この先、もし石ころだらけの道だったとしても、
ちゃんと歩いていける、ということです。

練習していけば、
大ていのことはできるようになります。

「好き」というパワーはすごいものです。
どう表現しようか、
どのようにここを歌おうか、
私は、どのように弾きたいのだろう、
などなど、
さまざまな疑問、質問が出てくるでしょう。

それを、
「好き」だからこそ悩んで、悩んで、
さがして、工夫を重ねているうちに、
だんだん、
どんどん、
いろいろなことができるようになってくると思います。

そして、
あ、これが私の才能だ、と
思える時が来ると思います。


* 「好き」ということは、そこに才能があるというサイン





2023年7月5日水曜日

はじめの一歩が、踏み出せない

 


 何回か書いていることですが、また、
大人でもピアノを始められるのか、と聞かれましたので。


「私は、クラシックピアニストですが、
ヒップホップダンスも、やっています」
と、言うと、
びっくりされることが多いです。

それを始めたのは、
55才の時です。
けれど、
始めるまでに、何年もかかりました。
ぐだぐだ、迷っていたのです。

どこで、習おうか。
10〜20才代の人の中に、
こんなおばさんが行って、
場をしらけさせちゃったら、どうしよう。
ダンスなんて、体育のフォークダンスしか、やったことない。
申し込む時、
年齢を10才くらい、ごまかそうか。
何を着ていけばいいのかしら。
恥ずかしい。

などなど、
考えれば考えるほど、
踏み切ることができません。

けれど、
あの世に行く前に、
やっぱり、一度は、やってみたい!
やらないなんて、残念すぎる!

と、
思うのですが、
迷っているうちに、
どんどん、時はたち、
事態が悪化してきます。
(ますます年をとる)

そして、
ある日、「大人向け。初心者」という広告を見ます。
そして、おそるおそる、足を踏み出したのです。

先生は、びっくりでしたが、
同時に、大喜びでした。
結果は、
「やって、よかった!」です。
もう、楽しくてしかたありません。

恥ずかしい、という気持ちは、
しかたないです。
でも、そこをつきぬけて、よかったと思っています。
そこに至るまで、時間がかかりましたけど、
そして、
もっと、前からやればよかった、とも、思いますが、
まぁ、いいか、
今、楽しければ、万事よし、です。

ですので、

大人ピアノの方で、
○○才なのですが、大丈夫でしょうか、と
聞かれるとき、
私は、自分のヒップホップのことを、思います。
そして、
「もちろん、大丈夫です!」とお答えします。




Chiyo







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2023年5月16日火曜日

ピアノで自分を取り戻す


 東京に留学しているフランスの生徒さんから、
短い動画が、送られてきました。
音楽院の昔の生徒さんです。
今、経済学のお勉強をしています。

動画には、
学生寮の、とてもシンプルな電子ピアノが
見えます。
メッセージには、
「しばらく弾いてなかったから、
指の形も良くないし、
かなりマズいんですけれど。
でも、
こんなに弾けたんです!」
と、書かれています。

動画を聞いてみれば、
数年前に弾いていた、現代物の曲です。
楽譜もなしで、弾いています。
ああ、なるほど、
自分では、忘れていたと思っていたのに、
やはり指は覚えていた、ということです。

その感動が、
こちらにも伝わってきます。

ちょっとホームシックになっていた彼女ですが、
また、
ピアノの世界を、取り戻したようです。

そして、国境を超えて、
「自分」を取り戻したかな、
もう大丈夫、と思いました。

うれしく思いました。






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2022年12月8日木曜日

クリスマスソング

私の勤める音楽院では、40年前には、
フランス人の生徒さんがほとんででした。
ですので、
ノエル(クリスマス)シーズンになると、その関係の曲を弾きたいという
生徒さんの希望が多かったです。

その習慣で、私の方から、
「クリスマスソング、ひきたいですか?」と
尋ねる事もありますし、
「お母さんが喜ぶから」と
弾きたがる生徒さんもあります。
それは、特に、男の子生徒さんに多い。
なんだか、ほほえましいです。

この時期の音楽会でも、
クリスマスキャロルを連弾で弾いたりすると、
私も、
昭和時代の、教会学校のいい思い出が戻ってきて、
楽しくてしかたありません。


一方、
アメリカでピアノを教えている仲間たちは、
以前から、それには気を遣っているということでした。
ユダヤ系の生徒さんが多かったりすると、
クリスマスは無し、です。
したがって、
クリスマスキャロルは、提案しません。

と、このごろでは、
同じようなことが、フランスの音楽院でも、
見られるようになってきました。
だんだん、ムスリムの生徒さんが多くなっています。
その中では、
クリスマスを祝いする人と、
そうでない人とあります。
クリスマスでなくても、
暮れのお祝いはする、という人もあります。

ですから、
最近では「クリスマス、祝いますか?」と聞いてから、
曲選びをします。

いずれにしても、
暗くて、寒いこの時期、
色とりどり、
明かりのついたクリスマスは、
本当に、楽しくって、いいなぁと思います。
もう、大したモノは必要なくったて、
クリスマスプレゼントを開けるのは、
楽しく思います。

だいたい、
12月に、もみの木を祝う習慣は、
キリスト様の生まれる前にも、あったそうです。
なんだか、
わかるような気がします。





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2022年6月29日水曜日

ピアノとは関係ない話


きょうは、ちょっとローカルな話題になります。
東京に「江古田」というところがあります。
パーソナルな理由で、
私には、とても馴染みのある場所です。

それが、おかしなことに、この地名の読み方が、
よくわからないのです。
エゴタなのか、
エコダなのか、
住んでいる人にもわからない。

調べると、
2つの区がまたがっているのに、
区ごとに、読み方が違ったりします。
地下鉄の駅の名前も、また違う主張をしています。

そんなこと、
フランス住まいの私がどうして気にするのかと言いますと。

音楽院の元生徒さんが、
日本に1年間留学することになったので、
出発前に、ぜひ会いたい、と言ってきたのです。

彼女のメッセージを読んでいるうちに、
あ、この大学は、江古田にある、あの大学、と
思いましたので、

「Egota 」に行くんですよね、なつかしいです、
などと、メッセージを送ると、
いえ、
「Egota 」ではないんですが、でも、「Ekoda 」というところが、
近くにあるかもしれませんから、
ぜひ、行ってみたいです。

などと、よくわからないお返事がきます。
そして、ははん、と私も気づきます。
漢字の読めない外国人にとって、
これほどまぎらわしいこともないだろうな、
エゴタなのか、エコダなのか、
はっきりさせて欲しいだろうな、と思います。

私としては、
長年慣れ親しんだ「エゴタ」の方がいいですが、
私と同じように、
エコダの方がいい、と感じる方も、半分くらいはおられるのでしょう。

どうも決着はつきそうにない、
おかしな地名です、、、

と、
そんな話を、その学生さんに話しましたら、
ますます面白がって、
「ああ、早く日本に行きたい」と、
楽しみにしちゃっています。

8月の末に、出発予定だそうです。
コロナのせいで、出発が1年遅れたそうですので、
喜びは、さらに大きいと思います。








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2022年4月7日木曜日

好き嫌いを、はっきり

オンラインではなくて、
オンラクイン(音楽院)でのことです。
きのう、10歳の生徒さんが、新しい曲を選んだのですが、
まぁ、しばらく時間がかかりました。

アヴァちゃんという、女の子です。
ブルグミューラーの一曲が、とてもステキに弾けましたので、
次の曲にかかります。
さて、新しいのは、どんな感じのがいいですか?
と聞いても、
なかなか、よくわかりません。

譜読みがカンタンで、
かっこよくて、キレイな曲がいい、と言うのですが。。

アヴァちゃんは、ちっちゃいくせに、
大人っぽくて、ちょっと切ない曲が、好きです。
ずっと前からそうでした。
うーん、これは、なかなか見つからないかもしれない、と
私も、考え込んでしまいます。
まだ、小さな手ですし。

楽譜を何冊も出してきて、
私が、いくつか弾きます。
弾き終わるたびに、
「ノン」と言う反応が続きます。

いやだったら、ガマンして最後まで聞かなくていいから、
なるべく早いうちに「ノン」って言ってよ。
次の曲に移るから。
12曲くらい、弾いたでしょうか。
私も、うなってしまいますが、
まだ、「これ!」と言うのは見つからない様子。

もう少しレベルがアップしていれば、
提案できる曲の数も、ぐっと増えるのですが。
このくらいのレベルでは、なかなかステキな「芸術品」がない、のは、
しかたないのです。

でも、
私は、アヴァちゃんの、この妥協しない姿勢が大好きなのです。
本人は、
「私って、悪い性格ね、ごめんなさい〜」と、
恐縮してるのですが、
「いえいえ、そんなことないです!」と私は頭を横に振りながら、
弾き続けます。

「好き嫌いは、はっきりさせてね。
それが、センスを磨く第一歩なのだから」と伝えます。

きっと、お家では、
好き嫌い言わないで、なんでも食べなさいとか、
わがままを言わないで、と教育されているでしょう。
はい、それはわかります。でも、
音楽の勉強だけに関しては、
うんと、わがまま心を育てて欲しいと思います。

そして、好きな音楽を、
どうやって美しく弾けるか、追求していってほしいと思います。

15曲くらい聞いたあとで、
やっと、しばらく考えて、
その中から、
これ、と、これ。と選んでくれましたので、
では、この2つをしばらく試してみて、好きな方にする、
ということになりました。

現代物の「星」というタイトルの曲と、
バロックのダンス曲でした。
私も、実は、
それが、この中で、一番ステキだと内心思っていました。

さて、どんな風に、
アヴァちゃんは、この曲を弾いていくでしょうか、
それは、この先のお楽しみです。









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2022年4月4日月曜日

「それって、すごいことなんですけど!」



 

4月になりました。

オンラインでも、オンラクイン(音楽院)でも、
みなさん、どんどん上達なさっています。
うれしいことです。

受講生の方々、
みなさん、「弾きたい」という気持ちが大きいです。
ですから、
わりと簡単に、むずかしいことを、クリアされています。
もちろん、その方が、
カンがよいから、なのだと思います。
私がちょっとご説明すれば、
すらっと、やってのけてしまわれます。

いずれにしても、
ご本人は、あまりその変化に、
気づいていらっしゃらないようです。

音楽的なこと、
体の使い方、
安定したテンポで弾けること、
フレージングのこまかいこと、などなど、
「それって、すごいことなんですけど!」
と、思うようなことを、
いとも、軽々とクリアなさっています。

もちろん、日ごろの努力のたまものなのです。
でも、あまり苦しんでらっしゃるとも思えません。

以前は、
毎日苦しんで、ハノンを弾いて、
何時間もピアノに向かう、というのが、
美徳とされていたりしました。

でも、独学の方にもよく、いらっしゃいますけど、
楽しんで弾く、が、
やっぱり、一番強力だと、私は思います。
隠れていた才能が、どんどんおもてに、あらわれてきます。

すごいです。
そのまま、上達を、続けましょう。

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2022年3月14日月曜日

ちょっと変な曲が、弾きたい



子どもさんでも、大人の方でも、話をしていると、
「弾きたい曲」というのがあります。

それを、
なかなか言いだせないでいる方もあります。
お話をきいていると、
だんだん、
その曲のことがわかってきます。

とても風変わりに思えることもあります。
人とちがった曲、
とてもマイナーな曲だったりします。
(ゲーム音楽だったり、有名な作曲家の、知られていない曲だったり)

そういえば、
私だって、どこで知ったのかわかりませんが、
スクリアビンという作曲家の曲を、
今でなら、けっこう知られていますが、
あまり知られていなかったころ、
どうしても弾きたくて、弾いていました。

教師としては、
知らない曲で、それが、
ちょっぴり風変わりだと、
はじめは、めんくらいます。
「はい、それは、教育的にあまり意味がないですから、
レッスンでは、やりません」と言ってしまうことは、
できます。

ですが、そこをぐっとおさえて、
その曲をみてみますと、
それが、おもしろい。

曲がおもしろい、というのではないのです。
もちろん、そういうこともありますが、

そうやって、話をきいていると、
生徒さんの世界が、少しずつ、見えてくるのです。
そこが、おもしろい。

このあいだも、
18才の生徒さんが、
さかんに、あるスタイルの曲ばかりを、
きかせてくれるのです。
しばらくして、わかったことは、
テレビのコマーシャルで、いいな、と思うと、
シャザムというアプリで、曲名をさがして、
追求している、ということです。

なるほど〜。
こういうのが、あなたは好きなのね!と、
感心したのです。
あとは、
かんたんです(教師としては)。
耳コピでもいいですし、
やり方は、いろいろあります。

それよりも、
私がおもしろくてしかたないのは、
それぞれ、みなさんが、
いろんな、すごい世界を、見せてくれるということです。

ですから、
私は、よく、
「あなたは、今、なにが弾きたいですか」と
ききます。
あなたの見ている世界を、
ちょっぴり見せてほしいな、という、
テレビなんかよりも、もっとおもしろい、
そんな興味ごころ、からです。




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2022年3月10日木曜日

心をこめて弾く、とは?

ピアノの先生に、「心をこめて弾いて」と言われることがあります。
楽譜に、そういう作曲者の願いが書かれていることもあります。

では、一体、どうやったらいいのでしょう?

そう言われて、すんなりうまく行く人は、少ないです。
やはり、ちょっと考えてしまいます。
もちろん、
機械的に、ただ音をリズムに合わせて弾けばいい、というのが
だめなのだ、というのは、
わかります。

ですが、その先、
具体的に、
音の中に、どう心をこめるのか、よくわからなかったりします。
考えすぎると、
ますますわからなくなります。

私の答えは、
やはり、これは、人工的なもの、ということです。
いくら心をこめると言っても、
演奏するたびに、
100パーセントそういう気持ちになっているわけではなく、
それを、「そのように見せかける」術をやっているのです。
それが芸であり、術かもしれません。

ですから、
心の中でぼんやりと、もしくは、はっきりと感じていることを、
どういう風にすれば「そう聞こえるか」を、
考えていきます。

ちなみに、
私が師事した先生の中で考えますと、
どうすればいいか、を、教えてくれた先生もいますし、
ただただ、「心をこめて」とおっしゃっているだけの先生もありました。
技巧、術、は、
どのように伝えていくのか。
そこは、教える側のセンスが問われるところだと思います。







 


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2021年6月2日水曜日

右利き左利きが、ピアノに関係しているか

科学的に調べたわけではありませんが、
私の経験から、おかしなことを目撃しています。

実は、
生徒さんを観察していますと、
右利きか左利きかが、なんとなくわかってきます。
(ピアノは、両手を使うので、
どちらが得、ということはないと思います)

ところで、
隠れ左利き、と私が呼んでいるのもあります。
「いえ、断固として、私は右利きです」と言う人も、
話を聞いているうちに、
「でも、ボールは左手で投げる」とか、
「そういえば、知らないうちに、
左手でご飯を食べていた」ということがあります。

自分は右だけど、でも、よく考えると、
親も、おじさんも、いとこも皆、左利き。
もしかすると、自分も? ということもあります。

こうやって、当てっこをしているのも
楽しいですが、
それだけでなく、
だんだんとわかってくることもあります。

まず、
一口に右利き、といっても、
いろいろなグラドュエーションがあるようです。
例えば、
私などは、とても右利きです。
左手で何かをするのは、
別の国か、別の星に行ったくらい不自然です。

ところが、もう片方の手で何かをするのが、
あまり苦にならない人もあります。
どちらでもいい、という人もあります。
どちら寄り、と考える方がいいみたいです。

次に、
ピアノに関係してくることをお話しします。

隠れ左利き、というのは、
本当は左利きなのに、
「世の中は右利きのためにできているから、
将来困らないように」と、
右手を使う訓練をしたから、そうなることが多いようです。
そのほか、上に書いたように、
やや左利き、という場合は、
気づかずに、「みんなと同じように」やってきたのかもしれません。

いずれにしても、
それを知っておくのは、いいことのようです。
コトが早く進むようです。
それを知らずにいると、なんとなく手が、ひねくれてしまうように、
私は感じています。
そのために、ピアノがギッチョになることが、とても多い。
どういうわけか、スムースにいかない。

利き手の方が、怒っている、という感じです。
「使ってください」と、いくら言っても、
聞いてもらえないから、と、
こじれが起こっているように思えます。

そんな話をして、
「ああ、そういえば、そうかもしれない」ということが
わかりますと、
だんだん、そのこじれが取れてきた、ということが、
ある。

とても極端な例がありますので、
それは、あした、また書きます。




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2021年5月15日土曜日

曲選びで、冷や汗

ふたたび、曲選びのハナシです。

フランスにはなくて、日本にあるもの。

それは、日本の楽譜のうしろの方にある、表です。
便宜上、初級、中級、などと、レベルが書かれています。

何を基準に、レベル表を作ったのかは、
だいたい、わかりますし、
それが、買う人にとって、道調べになっているのだろう、ということは、
よくわかります。

ただし、
たまに、あれ?と思ってしまうカテゴリーづけはあります。
その曲、そんなに易しくないですよ、と言いたくなります。

易しそうに見えたって、むずかしい曲は、いくらでもあります。
国際コンクールの一次の課題曲で、
ピアニストが頭を悩ます曲に、
Bマークがついているのだって、あったくらいです。

また、
練習曲のランクづけも、これは、
どう考えても、ちょっとオーバーに思えます。
ただ、弾ければいい、(指がいうことを聞けばいい)という基準のようです。
どう弾くか、は、個人に任されています。
そこが一番肝心で、そこがむずかしいのに。
その点が、ちょっとあぶなく感じられます。


こんなふうに、
ピアノ音楽を、A B C D と、ランクづけすると、
「競争社会」に入ってしまうおそれがあります。
まぁ、そこまでいかなくても、
「階段」をのぼっているような気がしてしまいます。

でも実は、
階段をのぼる、というよりも、
みなさん、どんどん個性を広げて、
どんどん輝いていく、というのが私には感じられるのです。

ですので、
私は、受講生の方のプライドを傷つけないように、と、
そして、かつ、
その方にぴったりの教材を、と考えて、
ものすごく気を遣って、
曲選びをしています。



* まとめ

ピアノ曲は、
ABCDではカテゴリ分けできないくらい、
もっともっと豊かなもの




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