ラベル 講師のうらばなし の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 講師のうらばなし の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2023年5月27日土曜日

本番で、一番大事なこと


 ただいま、音楽院では、コンクールの時期です。
学年末テストのようなものです。

本番が近くなってくると、
生徒さんは、まぁ、よく練習なさいますので、
私は、うれしくってたまりません。
思わず、
「だから私、シケン大好き〜!」と言ってしまいます。
すると、
生徒さんは、たいていはイヤな顔をします。
ストレスたっぷりの毎日をすごしているのかもしれません。

さて、
こんな風に、よく練習しているようですので、
曲はだいたい仕上がっています。
音楽的な表現も、よく練習してあります。

ただし、
肝心の、本番の時に、
とても無表現になってしまうこともあります。
こういう演奏は、とても低いスコアが出ます。

どういうことかと言いますと、
本人は、
ミスをしないように、ミスをしないように、と
気をつけて弾いているのです。
そして、肝心な、
その曲のテーマ、雰囲気を忘れてしまうのです。

それに、
試験官が、ペンと紙を持って聞いていたら、
「試験的気分」になってしまうのも、
よくわかります。

ですので、試験前の
最終アドバイスは、
「強弱を大げさ気味に」となります。

そのことを思い出して、
それを一生懸命やっていれば、
だいたい、いつもの調子が出て、うまくいくようです。

と、こんなことを書いていましたら、
私の方まで、
ドキドキしてきてしまいました。
実は、試験の時は、
われわれ教師は、ジャッジはしないのです。
ジャッジされる側なのです。

さぁ、どうなることでしょうか。
みなさん、いつものように、ガンガン表現してください〜と、
心の中で応援しています。










Chiyo





動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2023年3月14日火曜日

どういう練習曲を選ぶか


どういう教則本を使うか、
もしくは、どういう練習曲を使うか。

これは、
私が教師の職を得たときに、
フランスの恩師に尋ねたことです。

その時の、先生の答えは。。。

「なんだっていいです。
それより、教え方が大事です」

ということでした。
その言葉は、今でも私の胸の中に残っています。

そういえば、同じツェルニー練習曲でも、
それで上手くなった人と、
そうでない人があります。

また、
ロシアの先生に言われた、この言葉も。
生徒さんがなかなか上手く弾けない、と
ぼやいていた時です。

「それは、教え方が悪いのだ」

生徒のことを悪くいうな、それは先生が悪いのだと
お小言を言われてしまいました。

この言葉も、胸に残っています。

そして、手のかかる生徒さんこそ、
先生の腕の見せどころ、
チャンス!と思っています。














Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2023年3月9日木曜日

レッスンをお休みしなくてはならない時

 

体の調子のせいで、レッスンをお休みしなくてはならない時は、
ゆっくり休むのが、一番!

そうでなくて、
やむを得ず、の時は、
残念に思ったりします。

「しめしめ、もうちょっと、さらえる時間ができた」
と、ホッとする時もあります。

そうやって、
さらに練習するのもいいです。

それから、ひとつ、
そういう時に、
やっておくといいな、と思うのは、
新しい曲を、譜読みしておくことです。

機械的な作業です。
一人で、
のんびり、仕事を進められます。

これは、
生徒さんを見ていて、よく思うことです。
1週間ごとのレッスンの場合、
一回お休みすると、
14日間、ブランクが開きます。
そこから、
また、前回のことを思い出して、
レッスンを続けるのは、
冷めてしまったやかんを、もう一度火にかけるような感じです。

次の曲の、譜読みを進める作業をしていると、
どういうわけか、
今進行中の曲も、すんなり、再開できるように感じます。

生き生きとした感じになるように、
思います。






Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html

2023年3月3日金曜日

才能がつぶされている場合もある

 

まわりの人や、親、ピアノの先生は、色々なことを言います。
そのことで、才能がつぶされるということは、よくあります。
それは、とても残念なことですが、
幸い
ご本人が、やっぱり、どうしても自分はピアノが好きだから、と、
大人になってから、再挑戦なさる方があります。

それは、幸いなことです!
だから、私は思うのです。
「ピアノが好き」というのが、一番のサインです。
それが、才能(のあらわれ)だと思います。

そして、
それをどう伸ばすか、というのが、大事になってきます。

先日、テレビを見ていましたら、
とっても同感してしまった講師の方がありました。
お笑いの仕事のプロを育てている方です。

その方が、
「こんな人、絶対モノになるわけない」と言われていたような人が、
ものすごく伸びて、モノになったケースをいくつも見ているから、
(そう簡単に、ダメ、とは言えない)。というようなことを、
おっしゃっていました。

それは、同感、同感!

その通りです。

ですから、

親が、何か、ダメ出しをしてきたら、無視しましょう。
先生が、何か、ダメ出ししてきたのなら、これもムシしましょう。
過去に言われた、たった一言でも、ダメ出しがあったら、これも、
消しましょう。

そこで、才能がつぶされている可能性あり、です。

どうぞ、
あなたの「弾きたい」という気持ちだけに注目して、
それを、育ててください。

絶対、伸びますから。



Chiyo







動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2023年2月22日水曜日

ピアノ曲選びについて

 

ピアノを練習するとき、曲選びというのは、講師にとっては、
ものすごく大事なことだと思っています。

曲によっては、グッとモチベーションが上がるからです。

同時に、
* 技術的に、または音楽的に、得るものがあること
* むずかしすぎないこと

ということに、気をつけます。
趣味、傾向は、その人それぞれ違いますので、
生徒さんには、十分インタビューをしておきます。
その時は、思うぞんぶん、ワガママ放題に、
ご希望、趣味をお話ししてもらいます。

まだ、経験が浅い方は、
むずかしすぎを弾きたがることもあります。
そういう時は、そうお伝えしますし、
いろいろ曲を重ねていくうちに、ご本人が、
むずかしさ、を、わかるようになってきます。

それが、ピタッとマッチすると、
推進力は、10倍、100倍くらいになります。

だから、
これには、かなりの時間をかけますし、
インスピレーションが降りてくるのを(?)待ちます。

この作業は、
ピアノ講師としての仕事の、
半分くらいを占めているのではないか、と
私は思っています。



Chiyo




動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2023年2月9日木曜日

「やれば、できる」のか?


 音楽院の生徒さんのことです。
以前にも書いたことがありますが、
とてもコツコツと練習なさっているM さん。

ピアノを始めて4年くらいになります。
その後すぐにコロナでロックダウンになりましたが、
その間、まぁよく練習しておられました。

ちょっと見た目は、
そんなにピアノが楽に弾けるという感じではありません。
体もきゃしゃですし、
ミスをしないかと、いつもおびえている感じです。
あまり体も柔らかい方ではありません。

でも、ピアノが大好き。
人前で弾くのは、
ものすごく上がるし、イヤなのだけれど、
でも弾けたら幸せに思う、
という女性です。

きのうは、
そんなM さんが、シューマンの小品を、
とても上手に、きれいに弾きました。
私も、感激しました。

この数週間、
ちょっと苦心していたようですので、
「どうしますか、ちょっと脇に置いて、
別な曲にしますか」と提案しても、
「いえ」という答え。

そうなのです、
負けず嫌いというか、
ものすごく意志が固い、というか、
口数が少ないのでよくわかりませんが、
途中で投げ出す、なんてことは
絶対イヤ、というタイプのようです。
(今までのことを拝見していて思います)

という苦労もありましたので、
きのうは、うまくいったので、
心の中で私は「やったぁ」と思いました。

美しい演奏だったのと、
やれば、できる、ということの証明が、
また一つ増えたことが、
とてもうれしかったです。



Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2023年1月30日月曜日

フランスキッズの、日本語


フランスの音楽院では、たまに、
朗読やら歌やら楽器を混ぜて、
「学芸会」的なことをすることがあります。

今年は、
日本のむかし話をフランス語で、という
企画が来ました。

朗読の人は、フランス語で。
その雰囲気に合わせたピアノ曲は、どんなのでもオッケーです。
私は、ちびっ子ピアニストたちに、
何を弾いてもらおうか、と考え中。

そして、
歌も歌ってもらおうかと思います。
「一寸法師」という歌を、
皆さんはご存知かどうかわかりませんが、
これを、みなで歌うことにしました。

日本語で歌うといったら、たくさんのちびっ子たちが、
興味津々になりました。

何番まで歌詞があるのか、
よく知りませんが、
少なくとも一番くらいは覚えてもらおうと、
ただいま訓練中。

そのたびに思うのですが、
ちびっ子たちには、日本語が好きな人が多いです。
普段から、マンガを読んだり、
日本のTVドラマを見ているのです。

だからでしょうか、
耳にも、すんなり日本語の発音が入ってくるようです。
「指に足りない一寸ボーシ」と
始まりますが、
これだって、すっと、歌えてしまいます。

聞けば、
「センセイ」「ワカリマシタ」など、
言える人は多いです。
もちろん、ののしり言葉も、言えます。
へぇーと、私は感心してしまいます。

「おわんのフーネに、はーしのかい」
これだって、
ちゃんと発音できるのです。

本番が、楽しみです。















Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2023年1月6日金曜日

自分では、なかなかわからない


ピアノで、上達しているかどうかは、
なかなか、自分ではわからないです。

音楽的なこと、
技術的なことを、正しく、
コツコツとやっていれば、必ず上達するものです。
ただし、
少しずつ変わっていきますので、
なかなか自分では気がつきません。

そばで、お供をしている私には、
わかりますけれど、
それをお伝えしても、なかなか信じない方もあります。

そういう時には、
以前の動画と、聞き比べることをお勧めします。

あともう1つ、
感覚として、
以前より「ラクになった」という気持ちがしたら、
これまた、なかなか素晴らしい上達の目安だと
思います。
技術的に、こなれてきているサインです。




Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年12月24日土曜日

いい演奏とは


 ピアノの発表会の本番が終わり、
「ふだん塾」の私のところには、
受講生の方々から、いろいろな朗報が、
送られてきます。
動画も、送ってくださる方もあります。

私が企画する発表会ではなく、
みなさま、それぞれのサークルなどで、
そういう場を利用なさっているのです。

そして、
「楽しく弾けました」という方もあれば、
「残念なご報告になってしまいます」という方も。

私は、本人ががっかりしているときは、
ちょっと疑って、かかります。
そして動画を聞かせていただくと、
やっぱり、いいところがたくさんあるのです。

それは、
私は気休めや慰めで、こう言っているのではありません。
本当にそうなのです。

ほんのちょっとうまくいかなかったりすると、
もうそこに100パーセント気持ちが取られてしまい、
もうダメだと思ってしまいます。
ところが、
98パーセント、大成功しているのがほとんどです。

今回、
本番直前に送ってくださった動画が、
いまいちで、
ご本人が大失敗と思っておられる動画が、
ものすごくよかった、というケースもありました。

追って、
そんなお話もしたいと思います。


ところで、
今日は、クリスマスイブです。
私はクリスチャンではありませんが、
楽しく、家族で静かに祝いたいと思います。

皆さんにも、静かな夕べをお祈りいたします。










Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年11月25日金曜日

小さな子どもに、ダジャレは言うものでないと反省する

音楽院でのことです。
毎年のように、まだ楽器を始めていない
ちいちゃな子どもたちが、
楽器クラスに見学に来ます。

先日は、私のピアノレッスン室に、
4人の子どもが来ました。
6〜7才くらいです。
目は、私をしっかり見つめています。
いったい、この人は何をいうのだろう?

そして、
レッスン中の、女の子生徒のピアノを、
じっと見つめて、聞きます。

さて、
私は、ピアノという楽器の話をちょっとします。
これはアップライトピアノ
そして、これはグランドピアノです、と
いう説明の時、
どういう魔が差したのか、

私は、左右の手でそれぞれさしながら、
こちらが「piano droitアップライト
そして、こっちが
piano gauche」と、言ってしまいます。


フランス語で、
アップライトは、droit ドロワ(右、もしくは突っ立っている)なのです、
その反対語として、
グランドピアノの方を、
gauche  ゴーシュ(左)に変えて、ダジャレにしてしまった。

もちろん、
「、、、ではないです。
本当の名前は、piano à queue」です。
と続けたのですが。

大人なら、苦笑いするかもしれませんが、
もちろん、この、まっすぐなチビちゃんたちは、
笑いません。
ちょっといやな予感がします。


そして、
20分ほどの、デモンストレーションを終えます。
最後に、
念のために、復習で、
「はい、このピアノは何と言いますか?」
piano droit! と、正確な答えが返ってきます。

「そして、こっちは?」
すると、
今まで何も言わなかった女の子が、
piano gauche   と、答えるのです。
それも、すらっと。

あああぁあ、と、思いますが、
遅かりし、です。
何でそっちの方を覚えてしまったの、と
後悔します。

そして、
あぁ、ダジャレを言うときは、
相手をよく見なくては、と大いに反省しました。
この先、
このチビちゃんの人生に、
混乱が起こらなければ良いのですが。。








 


Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年11月14日月曜日

同じ曲を、キープ


食べ物でしたら、冷凍する、とか、
乾物にする、とか、
いろいろな手があるのでしょうが、
仕上がったピアノ曲を、保存するのにはどうしたらいいのでしょうか。

私は、
冷凍庫に入れておくつもりでいます。
問題は、それを取り出してきたとき。
なんだか、
いい調子が出ませんから、焦ります。
それでも、最初のころのように、
片手ずつ、ゆっくり練習していると、すぐに元に戻ります。

それどころか、
新たな発見があったりします。

そういうことができる大人はいいです。
子供さんの場合は、ちょっとやっかいです。

ですので、
本番の日に、出来上がるような工夫をしなくてはなりません。
あまり熱が入って、弾きすぎても、
うまくいかなかったりもします。

そういう時は、
しばらく放っておくのもいいです。





Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年6月30日木曜日

こちらも、グッときてしまう


フランスの音楽院では、
けっこうソルフェージュが、きらわれています。
私の勤めるところでも、
楽器を習う生徒さんが、やめていく時の第一の理由に、
「義務ソルフェージュ」があがっています。

楽器を練習するのだって、
たまには、アキアキすることもあるくらいなのに、
その上、
ソルフェージュなんて。。。という感想になるようです。
特に、中学生。
まぁ、わかります。

さて、
先日、やはり同じ理由で、
ピアノをやめていく中学生の女の子がありました。
グッときてしまったので、書いておきます。

***


いつも、
ちょっとふてくされているような感じの生徒さんです。
ピアノは、まぁまぁ練習していますが、
それより、今は、
バレエだとか、クライミングだとか、
別なことをやりたい、と言っています。

でも、やめると決めてからは、
どういうわけか、張り切ってピアノを練習するようになります。
最後のレッスンでは、
もう、がんばって、曲を最後まで仕上げています。
なかなかいいのです。
「へぇ、こんなに練習したの、初めてでしょう?」
「うん、自分でもすごいと思う」

そして、
時間が来ても、なかなか帰りません。
ちょっぴり照れながら、
「今まで、ありがとうございます」なんて、言っています。
また、
時間かせぎなのかどうだか、
「あらまぁ、きょうは、先生と同じコーディネートですね!」なんて、
全然関係ないことも、言います。

見れば、
彼女も私も、白いTシャツなのは同じですが、
私は、オレンジ色のパンタロン、
彼女は、からし色のショートパンツです。
オレンジとからしでは、ぱっと見では、あまり似ていませんが。
そう見えてしまったのかどうか。

「先生のおかげで、
ピアノが好きになりました」なんていうフレーズが、
とうとつに飛び出してきたりもします。
前もって、言うことを準備してきたのかどうか。

今まで、あまり愛想が良くなかったので、
この言葉には、
ちょっとびっくりします。
私も、なんて言っていいかわからなくなります。

思いついて、つとめて明るく、
「また、いつでも、顔見せにおいで」と言えば、
「えーと、何曜日だったらいいですか?」と聞いてくるのです。

可愛らしいなぁ。
そして、
なんだか、
こちらまでオロオロしてしまいます。

まぁ、いいか、
ピアノが好きになったみたいだから、
この先、うんと楽しめるでしょう、
少しは、お役に立てたかな、と、思いました。

家に帰ってからも、思い出しては、
うれしいのが半分、
なごりおしいのが半分。
心がどぎまぎした瞬間だったなぁ、と思い返しました。











Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年6月15日水曜日

レッスン室に住んでる人


先日、音楽院でのことです。

来週は来られません、という生徒さんがあったので、
「よかったら、別の日に、都合つけてもいいですよ」と
提案しました。
いつにしようか、という話になります。
あ、その日は、レッスンはありませんというと、
あぁ、そうなんですね、と、しごく感心しています。

どうしてかと思っていますと。
その女の子は、
私は、毎日毎日、
一日中レッスンをしているのだと思っていたそうです。

考えれば、
彼女が来るとき、私はいつもレッスン室にいます。
必ず、います。
ですから、そう思ったらしいです。
すごいことだなぁ、
私にはとてもできないなぁ、と思っていたそうです。
休みの日もある、と聞いて、
少し、ホッとしたようです。

そういえば、
ずいぶん前ですが、
私は、音楽院の、
レッスン室に住んでいるのだと思っている子供さんもいました。
行けば、必ずいる人。

そうか、そういう風にも考えられるな、と
思いました。



  






Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年6月13日月曜日

「大人ピアノ」は先生にとってどうなのか


 大人の受講生の方から、
「大人ピアノ」というのは、先生にとっては、楽しくないものなのだと
思っていました、ということを聞いたことがあります。

えーっ、そんなことはありません。

少なくとも、私は。

それは、
子どもさんのように、手が柔らかくないから、
とか、
将来性がないから、ということを思ってのことなのかもしれません。

とはいえ、
100歳くらいまで生きるのも珍しくない今、
時間は、けっこうあるのです。
定年の年になってから、一仕事始めるのもいいのでは、と
私は思います。

私にとっては、
子どもピアノは、それなりに面白いですが、
大人ピアノも、かなり、楽しいです。
まず、モチベーション問題が、ほぼありません。
わざわざレッスンを受けにくる方に、
ピアノの楽しさを宣伝する必要は、ないのです。
もう、ピアノが大好きでしょうがない、
どうやったら、弾けるようになるでしょうか?!と、
知りたくて知りたくて、という人が多いのです。


そのぶん、ムダなく、
技術的なこと、
音楽表現について、話をしていけます。
そこが、一番面白い、と感じるところです。

そして、
少しずつ進歩なさっているのをそばで見ているのは、
これは、子どもピアノも、
大人ピアノも同じです。

楽しいことです。








Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年6月10日金曜日

繰り返し練習の、リピート効果

生徒さんの話をしました。

なるほど、これでは、
ロウソクの火で、
ヤカンのお湯をわかそうとしているような感じになります。
なかなか、曲が仕上がりません。

気がつけば、
そういう生徒さんは、他にもあったのです。
一人、とても聡明な中学生の女の子が、
伸び悩んでいましたので、さっそく、

「ここを繰り返し練習してみましょう」と、
レッスンで、それを実体験してもらいます。
そこは、20回くらいリピートしてもいいくらいでした。
紙切れに、20個の丸を描いておいて、
一回弾くごとに、色ぬり*をしていきました。

そういう練習を、いくつか、してもらいました。
もしかすると生徒さんは、
しごきにあっているような、
いじめられてるような気がしてるかな、と
私はちょっぴり気になりました。
「これは、罰ゲームとか、そういうんじゃないですよ。
こうやって、皆、練習してるんですよ」と、念を押しました。

そして、その間、
私は、することがないので、
そばで、腕立て伏せをしていました。
(といっても、あまり回数はできません)
少し、応援の気持ちも込めて。

すると、
だんだん、改善されてくるのが分かります。
スラスラ、弾けるようになってきます。
あぁ、こういうものなのか、と
多分、わかってもらえたと思います。

その証拠に、
それ以来、要領がわかったようで、
ぐんぐん、伸びています
お家でも、そうやって練習しているでしょう。

そして、彼女の楽譜入れに、
あの、さまざまな色に塗られた、20個の丸の、
あの紙が、
まるでお守りのように、いつも入っているのを、
私は、知っているのです。

私は心の中で、
「あぁ、やって良かった」と思いました。



(*私の色ぬりの色鉛筆は、ちょっと特殊です。
一本の芯に、4色入っています。
ですので、塗ってみるまで、何色が出てくるかわからない。
だから、私は、いつも面白がっていますが、
もしかすると、生徒さんも、楽しめたかもしれません)




 


Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年6月9日木曜日

繰り返し練習の、リピート回数は


先日、ある男の子の生徒さんと話をしていて、
なるほど、と思ったことがあります。

とてもまじめで、きちんと楽譜を読んでいるわりには、
あまり変化がない、という感じがします。
ですので、思い切って、

リピート練習、って言いますけど、
あなたは、リピート、という時、
何回くらいリピートしてますか」

と尋ねたところ。

はっきりした答えが返ってきません。
ので、
「私だったら、だいたい8回です」と言えば、
「リピートって、週に何回、っていうことですか」という反応。

「いえいえ、一回につき。
例えばこの曲、この部分、うまくいかないでしょう。
だから、ここを繰り返し、ゆっくり練習するのですけど、
回数はどのくらい?」

と、続くのですが、話がよくかみ合いません。
どうやら、
リピート練習、というのは、
もう一度繰り返せば、それですむ、と思っていたようです。

日本のピアノの生徒さんで、
そういうことはないと思いますけれど、
なるほど、ここフランスでは、
そういう理解をしている人もある、ということが
わかったのでした。

それ以来、
他の生徒さんにも、同じ質問をしましたら、
やはり、目を丸くしている人がありましたので、
6〜8回くらい、繰り返す、という話をしたところです。

それで、効果があったという話は、
また、明日書きます。









Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年6月2日木曜日

これは、ほぼミラクル


 音楽院では、コロナのせいで、
しばらくは、発表会や試験はありませんでした。
3年ぶりに、試験があると聞いて、
ずいぶん焦ったり、
ハラハラした生徒さんが多かったです。

また、
初めて試験を受ける、という人もいたわけです。
もう、そのストレスといったら、
2ヶ月前くらいから、想像しては、嫌な気持ちになっていたそうです。

ところが、
いざ、試験が終わってみますと。
これは、ずっと前から毎回そうなのですが、
みなさん、元気いっぱいになって、
やる気モリモリ、そして練習にも一層力がこもります。
いろいろ刺激を受けたからでしょうか。
一生懸命練習したから、だんだん要領がつかめて来たのでしょうか。

一人、
M さんという、とても内気な19歳の女性があります。
もう、毎回のレッスンでは、ブルブル震えるくらい、
神経質な人です。
発表会は任意だからいいとして、
試験は義務なのです。
だから、これにもブルブル震えながら(?)準備をしたのです。

そして、ようやく終わって、
  (ステキな演奏でした)
人前で弾いた、その感想は?と聞きますと、
なんと、「気持ちが良かった」というのです。
ちょっと想像していなかったことです!

内気というのは、中にこもっている、というイメージです。
逆にいうと、中に、いろんなものが詰まっているという印象です。

それを出せたから気持ちが良かったのか、
私には、知るすべもありませんが、
初めて人前で弾いて、
想像していたのとは違って、「気持ちが良かった」というのは、
本当に、良かったと思います。

そして、来月の任意の発表会にも、
「出たい」ということでした。
私まで、嬉しくなります。
外から見ていると、
ミラクル(奇跡)のような感じがします。

種を蒔いて、水をやっていると、
芽が出て、葉っぱが出て、じきに花が咲いたりします。
これがミラクルなのだ、という話を聞いたことがあります。
そんな感じがしました。





Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村