Judy さん、4ヶ月目レポート


受講生の Judy さんは、ひきつづき、熱心にロマン派の曲を楽しんでらっしゃいます。


4ヶ月目のレポートを書いてくださいましたので、
ここに載せます。

いろいろなことを学ばれて、
ぐんぐんレベルアップされています。
それにしたがって、ご自身の要求度もアップしているようです。
いつまでたっても、「まだまだです」という感じが、伝わってきます。

「いいですね」と申し上げても、
あまり信用なさってない感じ。
お世辞だと思ってらっしゃるようなところのある、
チャーミングな女性です。

(* それぞれの人に、それぞれの進み方がありますので、
これが全ての人に当てはまるとは、かぎりません。比べたりしないで、
ご自分は、ご自分のペースで、そのままお続けください!)



*****



 

Chiyo先生ふだん塾 ピアノレッスン4ヶ月目レポート>


レッスンを受け始めてから4ヶ月が経ちました。最近は1週間に1度録音し、先生に見ていただくというパターンに落ち着いてきました。最初はペースが分からず、アトランダムでしたが徐々に効率的なペースになってきました。先生はいつも即返事を下さり、必ず24時間以内にレッスン動画を送ってくださいます。


2020/11月後半より開始 <チェルニー40番> 


     チェルニーは、指の技巧、音楽的表現を身につける目的で、必ず曲と並行して行っていくことにしました。現在No.9を練習中ですが、右左ともにかなり指の動きが良くなってきたと感じます。

以下のようなアドバイスをいただいています。


・弱起の音がどこへ向かうか、着地点を考えて弾く。

・カデンツを意識する。強弱の重みを弾き分けるとしっかりとしたストラクチャーになる。

・弾く時はキーを触ってから弾く。上からたたくことはほぼない。

・手首にテンションがかからないようリラックス練習。ミスタッチを恐れずに。

・3,,5番の指の集中練習。付点、スタッカート、ゆっくり等パターン別に。

・最後まで疲れないようにどうやって持久力をつけるか。


 
練習曲ですが、音楽的表現を入れて弾くと、つまらなかったチェルニーの曲が面白く感じるのは不思議です。


2020/12/4~2020/1/20 <ショパン ノクターンNo.19


   この曲は表現力が必要とされる曲で、ゆったりしたメロディと、時には切迫感を出したりすること、オクターブの豊かな音の出し方など教わりました。


・バス音をペダルで長めにキープする。

・ポリフォニーの部分を際立たせるようにすること。

・長いフレーズは途中で切らず、小節ごとに躊躇しない。

・曲想によってどのようにテンポを変えるか。


 
  先生のレッスンでは「ポリフォニー」という言葉がよく出てきます。今まで何気なく弾いていた曲も各パートに分けて耳を傾けると、そこには美しい音色が隠れていることを再発見させられます。


2020/12/242021/121 <ブラームス Intermezzo Op.118-2


この曲は、最近コンサートで聞いてとても感動したので、ぜひ弾いてみたいと思いました。曲を仕上げたい一心で1回目録音したところ、先生に「急ぎ過ぎは良くありません。間違った癖を直すのに、結局その倍以上の時間がかかることになります。最初は楽譜を額面通り弾いて基礎固めの練習をしてください」とご注意を受けました。以前から言われていたことなのに、演奏会の印象が強すぎて、頭だけでわかったような気になっていたことに反省しました。


・パルス(拍子)を感じながら弾くこと。ルバートはそれに基づいて。

・ポリフォニー、上のメロディを強めに、内声は強すぎない。

・フレーズの最後は弱くする。カデンツ意識して。

・コラールの部分は、他とは違った音色で、宗教的な祈りのような表情を出す。

・左手伴奏の音色は、寝かせた指を使って、ぼやっとしたクリアではない曇った音を出す。

・豊かな響きを出すために、もっとペダルを有効に使う。


などたくさんのアドバイスをいただき、何とか形になってきました。曲の中でカデンツを見つけるのはまだ難しいですが、意識できるようになりたいです。


2021/1/28~
現在 <シューマン/リスト 献呈>


この曲は1年前から弾きたいと思っていた曲です。難しいだろうと諦めていたのですが、先生から背中を押され、練習を始めました。前回の二の舞は踏みたくないので、ゆっくり、じっくりペダルなしの練習でまず譜読みはできました。やっとペダル練習に入れる許可をいただいたのですが、ペダル無しの練習を続けることは重要だそうです。


・曲の中に何回も出てくるメインフレーズ。毎回手綱を放さず神経が行き届いた音を出す。

・根拠のないところでCresc. Dim. しない。作曲家の意図を明確に表現することが大切。

・しなやかに手を引くように弾く部分がある。

・和音を弾きながらメロデイを際立たせるには何が必要か。



先生から参考にクララシューマンを題材とした映画があると教えていただき、早速観てみました。クララ、シューマン、リスト、それぞれの「献呈」を聴くことができて、この曲に対する思い入れがさらに深くなりました。まだ取り組み始めたばかりですが、この曲を弾けるようになるのは夢だったので頑張りたいです。将来人前で弾けるくらい時間をかけて練習したいです。


以上、この4ヶ月間で、オンラインレッスンとは思えないくらい、内容の濃いレッスンを受けさせていただいています。もちろん教えていただいたことが即身につくわけではありませんが、まずは知ることが大切です。先生も繰り返し注意してくださいますので、ありがたいです。


余談ですが、最近は週に一度スタジオのグランドピアノを借りたりしています。自宅ではアップライトなので気分転換になるのと、誰にも気兼ねなく思う存分弾けるので、集中して録音することができます。ピアノを練習し始めてから、音楽を聴く機会も増え日常が豊かになった気がします。

これからもどうぞよろしくお願いします。


Judy




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こちらこそ、よろしくお願いします。

楽しみにしています。




Chiyo

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フランス在住ピアノ講師

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