2023年10月4日水曜日

なんとなくスランプ



ピアノの練習は、地道に続けていきますと、
必ず、上達します。
それは、老若男女、どんな人でもです。

ただ、
たまに、なんとなくモチベーションが下がったりすることもあります。
そういう時には、

1)ちょっと一息入れる。

ということもできます。
思い切って、ピアノの練習はお休みにします。
大事なのは、
「あー、、まずい」と思わないことです。
れも、練習のうち、と思って休養を取ります。

しばらくして、
すっきりした気持ちでまた取り掛かれます。

また、それでもモチベーションが下がったままの時は、
人によりますが、

2)少しでいいから、やってみる。

という方法もあります。
その時大事なのは、
ほんの少しだけでストップする、ということです。

「完璧でなくていい」と自分に言い聞かせるのも、
効果があります。

それをしばらく続けていますと、
軌道に乗れることもあります。





Chiyo

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2023年10月2日月曜日

電子ピアノの場合


 都会に住んでいますと、
アコースティックピアノで練習するなんて、
ぜいたくなものです。
お隣近所の方に迷惑にならないように、と
とても気をつかいます。

そんな時、電子ピアノは、本当に便利です。

オンラインレッスンでも、
電子ピアノをお使いの方はあります。
そういうケースの時は、
たまに、アコースティックピアノを弾くといいと思っています。

最近では、
スタジオや、コンサートホールが
時間貸しをしてくれます。
都会ならでは、のサービスですので、
どんどん利用されるといいと思います。

1ヶ月に1ぺんでも、
6ヶ月に1ぺんでもいいのです。
たまに触れると、体がタッチを覚えてくれます。

そして、
また、地道に
電子ピアノで訓練を続ければ良いと思います。

いいタッチが身について、
この先、どんなピアノでも、
自由自在になれると思います。





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2023年9月29日金曜日

ミスタッチを減らしたかったら

これを言ってもあまり信用されませんが、
ミスタッチを減らしたかったら、
わざとミスタッチをやらかしながら
練習するのがいいです。

説明しますと、
ミスタッチをするときに、
あまりにも「正確に弾こう、正確に」と思いすぎて、
体に力が入ってしまうことがあります。

そんな時、
少しテンポを下げて、
もうちょっとちゃらんぽらんに弾いてみますと、
とたんに、メチャクチャになりますが、
実は、その時にいわゆる「脱力」状態になっていることが多いです。

その状態で、
少しずつ、それでは
「今度は、もうちょっと右に」とか
「もうちょっと左寄りに」と気をつけながら、
あくまでもちゃらんぽらんに繰り返します。

すると、
だんだん、正確な音に当たるようになってきます。

それが、理想的な弾き方だったりします。
つまり、
脱力していて、かつ、コントロールされている状態です。
また、
その方がラクに弾けます。

お試しください。


* わざとミスタッチを許して弾く



 


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2023年9月28日木曜日

ピアノという楽器の、不思議


先日は、ピアノの音色を決めるものについて、
お話ししました。

あと、もう一つ不思議なことがあります。
ピアノの音色が、
ピアニストによって変化しているようだということです。

これは、科学的にどう説明できるのか?
よくわかりませんが、
ピアノテクニシャンも同じことを言いますので、
私の気のせいだけとも言えないようです。

ピアニストが弾き込んでいると、
その楽器が、
だんだん、ピアニストの音色になってくる、ということです。
実に、変ですが、
そういう経験をしたことがあります。

音楽院で、
長年使っていた部屋を変わることになった時。
それまで使っていたピアノは、
私の音色になっていました。
私の生徒さんも、同じような弾き方をするのでしょう、
そうなってしまったようです。

そして、
別な部屋で、別なピアノを使い始めた時、
しばらくは、テクニシャンにお願いして、
色々手を加えてもらいました。
最初の2年くらいは、安定しなくて、
困りましたが、
あるとき、今年の春くらいから、ぴたりと安定しました。
そして、
音色が、私の音色の理想になってきたのです!

これには、びっくりです。

古いですし、
ハンマーもだいぶ疲れている楽器ですので、
あまり期待はしていなかったのですが。
この変化は、
ほぼ、奇跡のようなレベルです。

こんなことを
テクニシャンに話しますと、
「そうなんですよ、わかりますか」と喜びます。

技術だけではどうもうまくいかないところがある、
説明のつかない、
マジックな部分がある。
だから、どんどん弾いてください、ということでした。

私の今の楽器も、
まだまだ変化すると思いますので、
どんなふうになるかしら、と
ちょっとワクワクしながら、毎日弾いています。


* 科学では割り切れない、不思議な部分



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2023年9月26日火曜日

ピアノの音色を決定するもの


ピアノの音色を決定するものは、
もちろん、私たちピアニストの弾き方です。
今日は、ちょっと角度を変えて、
楽器のことを考えに入れて、のお話です。

私は、長いこと、
楽器というのは、

*木の共鳴板と、
*金属の弦で、

響きが決まるものだと思っていました。
それは、
まったくそうではなかったということに、
気がつきました。

もちろん、それも大事ですが、
かなり大事なのは、
弦をたたくハンマーでした。

ハンマーの頭は、徐々に変形します。
硬さも、変わります。
毎日毎日たたいているので、
少しずつ変化しますから、音色の違いにも、
なかなか気づきませんが。


今年、私は、ハンマーを全とりかえしました。
すると、
楽器が変わったように、音のキャラクターも変わりました。
そして、
調整してもらうたびに、変化していきますし、
私が弾けば、これまた変化します。

なるほど、
これほど影響力があったとは、と
今になって、感心しています。

また、
変化のしかたについて、
おもしろいことを経験したので、
また、次に、お話ししたいと思います。




* まとめ

ピアノのキャラを決めるのは、
主に、ハンマーの頭









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2023年9月25日月曜日

ミスタッチの直し方


 ピアノを練習している時に、
知っておくと得するコツがあります。

それは、
ミスタッチをしてしまった時のことです。

「あ、ミスタッチをしてしまった、
そうならないように練習しよう」という考えが起こります。
そして、
そこを繰り返す。

その時に、
その音のひとつ前、とか、ちょっと前から
取り直すようにすると、いいのです。

ミスしてしまった音を、正確にしたい、という気持ちで、
その正しい音から始めたくなってしまいますが、
そこをぐっとおさえて、
ちょっと前からとる。

なぜかと言いますと、
ミスしたのは、厳密にはその音ではなくて、
その前の音から、その音までの移動が、
うまくいかなかったからなのです。
その移動をマスターするのが目的です。

まずは、試してみてください。
きっと変化が起こると思います。


* まとめ

「音」ではなく、「移動」をマスターする




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2023年9月20日水曜日

小さい時に感じていたこと



 

 先日、高校時代の友人とパリで落ち合いました。
高校以来、まったくの音信不通でしたから、
おしゃべりすることは、たくさん!

高校時代には彼がフルート、
私がピアノという形で、
アンサンブルをよく楽しんでいたのです。
そして、彼が思い出していうには、

「あなたはよく、バッハのことを熱く語っていたね」
ということです。
へーぇ、私は、ちっとも覚えていないのですが。

言われてみれば、
バッハは好きでした。
弾くのも、
聞くのも。

そして、
ずーっと好きでしたし、
今でも大好きです。

それで
なるほど、と思います。
小さい時に感じていたことは、
もしかすると根強く残っているかもしれない、
そして、それは、本当の自分の一部かもしれないです。

もちろん、
それ以来、いろいろな別なことを知りましたが、
バッハの気に入りは、
やはり、ちょっと別格なようです。
それを忘れていました。

みなさんは、いかがでしょう?
何か、特別気に入っていたことはありますか?
忘れているかもしれないけれど、
もしかすると、
根強く、どこかで眠っているかもしれません。


* まとめ

「本当の自分」










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2023年9月19日火曜日

「今、ここに」で集中

ピアノを弾くときには、もちろん
集中力があった方がいいのですが、
それにはどうしたらいいのでしょうか?

はじめのうちは、
音をとるのに夢中ですし、
いろいろなことに気をつかうので、
集中はできています。

問題は、
曲がある程度でき上がって、
ラクに弾けるようになった時です。
他のことを考えながらでも、弾けちゃったりします。

そういう演奏は、
聞いていますと、すぐわかってしまいます。
「心ここにあらず」という日本の表現がぴったりの
演奏になります。
これでもいいですが、
せっかくでしたら、
あなたらしい、いい演奏をしてほしいと思います。

それには、いろいろやり方があると思いますが、
私は、どうやっているかと言いますと、

音楽を心の中で歌っています。
それをしていると、
「あ、今のはうまく弾けたかな」
と思うヒマはありませんし、

「あ、あの難しいパッセージが待ってる」
などと心配しているヒマもありません。

これで、
私はかなり救われています。


* まとめ

音楽でも、「今、ここに」いることは効果あります


 


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2023年9月7日木曜日

きらさんの、3ヶ月プログラム

 



今日は、前にも登場したことのある
「きらさん」というオンライン受講生の方のお話です。

こんなうれしいメッセージをいただきました。

「3ヶ月プログラム、最終分の
録音よろしくお願い致します。


3ヶ月プログラム、ありがとう
ございました。
この3ヶ月は、貴重な体験でした。

樹海の糸は、私には難しい
レベルの楽譜でしたが、
先生のおかげで、最後まで、
通す事ができました。
ありがとうございました」


どういうことかと言いますと。

きらさんは、
「樹海の糸」という曲を練習なさっていました。
しばらく、勉強なさっていましたが、
この夏には、終えたい、ということでした。

さて、今まで、
きらさんは、数小節ずつ進む、というペースでした。
それを、夏には終える、となりますと、
もう少しペースを上げなければなりません。
そういう時に、私だったらどうするか?

プロの人は、当たり前ですが、
いつも締め切りとにらめっこしています。
ですので、そういうことには慣れているのです。
どうやって、効率よく仕上げるか
これが一番に優先することです。

というわけで、
まるで、私が締切を出されたように、
計画表を作りました。
大事なことは、
少しずつ進んでいくのではなく、
難しい部分から、取り組んでいくことです。
そこに一番時間がかかるのですから。

そして、逆算して、
どのようなペースでいけばいいのかを計算します。
こんな感じです。



















そして、きらさんは、見事に、
この計画表にしたがって、
完成なさいました!

ブラボーです!
おめでとうございます!



「樹海の糸は、私には
難しく、練習もあまり
できなかった時期があり、
かなり時間がかかりましたが、
3ヶ月プログラムで最後まで
通すことができて、
本当にありがとうございました」


お仕事をしながら、
子育てをなさって、
ピアノも弾いて。
よくがんばられたと思います。
拍手。


*まとめ

一つの曲を仕上げる時は、
難しいところから取り組んでいく




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2023年9月1日金曜日

現実的かどうか、を見極めます


たまに、
生徒さんに曲を提案しますと、
遠慮なさる方もあります。

私には無理、と思ってらっしゃる。
まぁ、そうかもしれませんが、
私は、できる、と思いますが。

先ほど、
庭先で、ささっと、
4つ葉のクローバーを見つけました。
これは、それほどむずかしいことではないそうです。

絶対見つかる、と思って探せば、
割とすぐに、見つかるそうです。
あるわけない、と思って探すと、
見つからないそうです。
これは、アンドリューワイルというアメリカの医者が
書いていることです。
病気は、治るかもしれないと思って努力すれば、
治る可能性がぐんと上がる、というような内容です。

もしかすると、
ピアノの曲も、そうかもしれません。
どうせダメと思って取り掛かれば、ダメかもしれませんが、
できる、と思って練習すると、
できてしまうかもしれません。

私は、そこが面白いと思っています。
現実的かどうか、を
プロの私は、まずは見極めます。
あとは、
ご本人が、その気になるかどうか、に
かかっているのかもしれません。







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2023年8月27日日曜日

野ばらさんの「悟り」

 




「ふだん塾」受講生のお一人、野ばらさん(アメリカ在住)は、
近ごろ、グンと上達されたように感じます。

それは、ふだんからコツコツ練習なさっている、
その賜物です。
それに加えて、
拍を優先していく、という練習をなさったことで、
さらにグンと、かもしれません。

きっと、ご本人もそのように感じられているのでは
ないかと思います。
動画と共に、次のようなコメントをいただきましたので、
載せておきます。


「拍の取り方はまだ十分ではありませんが、

拍を正しく弾くことの大切さに気付かされたことは

大きな収穫だったと思います。

初めは物凄くゆっくりで、

慣れたら少しテンポを速くする。

もしそれが上手く行かなかったら、

元のテンポに戻したり、『さらにゆっくり』を繰り返しました」


それからもう一つ。
とても感心したことがありましたので、
これも載せておきます。




 「伸びやかに弾いていると仰って頂き嬉しく思います。
というのは、実は必死でした。
だけど、何十回も失敗して、
『頑張り過ぎても、今のレベル以上のことはできないのだから』
と自分に言い聞かせ、
リラックスして弾くように心がけました」



「何十回も失敗して」というのは、
野ばらさんのあきらめない、頑張り屋さんぶりが
伝わってきます。
そのあと、「今のレベル以上のことはできないのだから」と
お考えになって、動画を撮ることに。
これは「悟り」のようなものなのでしょうか。

その結果、
とてものびのびと、いい演奏をしていらしたのです。
バッハのインベンションでしたが、
とても美しい、いい演奏でした。

すばらしいなと、
とてもうれしく思いましたので、
ここに載せておきます。


いいお話を、
ありがとうございました。






* まとめ

うんと練習したあとは、開き直るのがコツ







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2023年8月25日金曜日

キーに、指をどう置くか

  


よく質問されるテーマです。

「指そり」は、よくない、と先生にいわれて、

そうならないよう努力します。
手のアーチ、のことも、気をつけます。

ですが、
上手に弾いている人をみると、
指がそっている!
アーチも、関係なさそうでもある!
と、
思うことがあります。

たしかに、
私も、自分で撮った動画を見て、
指が立っていないと、思います。
特に、メロディーを弾く時。
こういう音質のとき、
ちょっと平らめに指をおくと、いいのです。

しかし、
初級の生徒さんには、
指立てを、頑張ってほしいと思います。

理由は、こうです。
指を、ミシンの針のように、
垂直に立てて弾くのも、この先、必要になります。
たとえば、トルコ行進曲を弾きたい人は、
必須です。

いったん指立てができるようになったら、
そのあと、指を平らにして弾くことは、できます。
チョイスできます。

けれど、
指が平らな弾き方しかできない人は、
「指立て垂直弾き」が必要なとき、
困ります。
「平ら弾き」しか、できないです。

すると、近い将来、
キラキラ、粒のそろった音色がほしいとき、
困ります。
真珠のような音色で、速いテンポで、弾きたいとき、
困ります。

ですから、
まずは、手のアーチと、
指立ての弾き方を、じっくりさらってください。

応援しています。



まとめ

* 指そりも、指立ても、両方必要
* アーチは、ほとんどいつも、必要






 
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2023年8月24日木曜日

ストリートピアノを、利用してしまう


 先日、「ふだん塾」の受講生の方から、
ちょっとめずらしいニュースが届きましたので、
書いておきます。

上級のレベルの女性です。
初めてストリートピアノで弾いた、ということです。
とても素敵な演奏をなさる方ですが、
なかなか、
そういう機会がなかったのかもしれません。

今回は、
駅の、アップライトピアノで。
もともとは、
家族の方にお聞かせするために、使ったそうです。
それが、
知らない大勢の方々にも、聞いていただけることに。

皆さん、喜んでくださったということで、
アンコール所望されたほどです。




 


2023年8月22日火曜日

曲を仕上げてゆく順序


ピアノ曲を仕上げるというのは、
わりと長い工程です。
というのが、わかっていますから、
私は、なるべく近道(?)で行こうとします。

その時、
仕上がった曲をYouTubeなどで聞いて、
それをお手本にしていくのは、
あまり近道とはいえません。

家を建てる工程をたとえに取りますと、
やはり、
土台を作って、
柱を立て、
屋根をつけ、
その後に、壁、床、、、。

それが終わったら、
カーテンをつけたり、
壁紙を選んだりします。

出来上がった演奏をお手本にして、
早道で行こうとするのは、
外側から見た家を、その通りに建てようとするのと
同じで、
かなり高度といえます。

それよりも、
やはり地道に、右手、左手、と
ゆっくり譜読みをして、
フレージングに気をつけて、
次に両手、
などなど、じゅんぐりにやっていくのが、
王道、つまり近道と思います。



* まとめ

ピアノの曲を仕上げるための近道は
地道?










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2023年8月21日月曜日

連続オクターブの練習

 

連続オクターブは、レガートの時も、強くノンレガートの時も、
難しそうに見えますが、
意外と簡単に成功させられます。

1)まず、レガートの時。

これは、手が大きい人の方が、
ラクにできます。
小さな人は、気の毒ですが、
できるだけ手でつなげることができたら、あとはペダルで
補います。

指づかいは、4と5を混ぜ合わせます。
また、いったん5でとってから4に換えるということも、
ふんだんに利用します。
完璧にレガートにならなくても、
「限りなくつなげる」ことを目指します。

2)ノンレガートの連続オクターブの時。

リストのソナタには、これがたくさん出てきます。
リストを弾かなくても、
中級以上になると、連続オクターブが出てきて、
難しそうに思います。

これは、易しくはありませんが、
でも、きちんと練習すれば、上手くいくようになります。
そのやり方は、あまり知られていませんが、
ガックリくるほど、簡単です。

それは、オクターブの部分を、
「親指だけで、練習する」だけです。
片手ずつ。
次に、もう片方の手と、親指だけ、というのを
練習します。

このようにして、
リストのソナタも、ガンガン弾けるようになります。







 


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2023年8月18日金曜日

素晴らしい感覚

 




 ピアノを習っていて、つかんでおくといい感覚があります。
それを、見事に、つかまれた受講生の方がありますので、
書いておきます。

数ヶ月前に、「ふだん塾」へ来られた、
大人初心者の方、Pさんです。
ゆくは、ポップス系の曲を、
楽譜を見て、自分で弾けるようになりたい、と、
ただいま、基礎を、ガンガン練習なさっています。

その上達は、とても速くて、すばらしいです。
そんな彼女が、
何度か、おっしゃったことがあります。

それは、
「初めは難しかったのですが、
練習していくと
気持ちの良い曲だなぁ、と思いました!」
というようなことです。

はじめは、難しいけど、
だんだん、気持ちよくなってくる、というのは、
まさに、その通り!な感じです。

その感覚が、わかってしまえば、
こっちのもの。
そういうごほうびがある、ということが、
わかってしまえば、もう、
体は、どんどん動いてくると思います。

あとは、
今の自分に合った曲を、
コツコツと、やってゆけばいいだけです。

すばらしいことを言ってくださったなぁ、と
うれしく思います。



* まとめ

難しいと思った曲が、
だんだん気持ちよくなってくる過程を感じる














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2023年8月16日水曜日

クレッシェンドの成功法


 

  クレッシェンド記号には、

*文字で cresc.  と書いてある場合と、
*アクセント記号が、長くなったような記号と、

2つあります。

主に、
cresc. と書いてあるときに、
たぶん、これは気持ち的に「強くしなくては」と
思うせいか、
すぐ、ここで強くしてしまいがちになります。

それだと、それ以上強くできませんし、
迫力が出ません。


上手にクレッシェンドをできるように、
心がけていることがあります。
それは、
クレッシェンドを始めるところが、
今、一番弱い場所なのだ、ということを思い出す、です。

ですので、
私は、滑り台を思い浮かべます。
クレッシェンドを始める時は、これから滑り台に登るところ。
一番下、つまり p とか pp のところにいるのだ、とわかります。

逆に、 
ディミニュエンドするときは、
これから、滑り出すところ、つまり、頂上にいます。
だから、今が、一番フォルテなのだな、と
思います。

そんな感じで、やっています。


* まとめ

なんだか逆な感じがする、クレッシェンドの成功法

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