ピアノを弾くのには、
脱力をしなくてはいけないと思っている方は多いです。
特に、先生に多いです。
ですので、そう言われた生徒さんは、
そう思ってしまいます。
ですが、ちょっと考えてみると分かりますが、
脱力して弾いているピアニストは、いません。
例えば、手のアーチ、と言いますが、
これは、脱力していては、できません。
また、ピアノを弾くときには、
椅子に座って、
背筋をまっすぐにしますが、
これは、脱力していては、できません。
だらっと、寝っ転がっている時でさえ、
きちんと脱力しているかといったら、
そうとは言えないのです。
さて、
先生が、「脱力して」とおっしゃる時は、
たぶん、きっと、
肩が固まっている、とか、
息を詰めていて、横隔膜が上がりっぱなし、とか、
そういうことだと思います。
まぁ、先生の前では、
上手に弾きたいですので、
どうしてもそうなってしまうのかもしれません。
解決策は、
ちょっと逆説的ですが、
きちんと指のエクササイズをして、筋肉をつけておくことです。
練習をこなすことで、柔軟性もつきます。
また、腹筋など、体幹の筋トレをしておくと、
体の使い方に余裕が出てくるような気もしています。
無駄なところに、力を入れないですみます。
猫のように動けるようになります。
そういうことの積み重ねで、
徐々に、「脱力」して、ラクラク弾いてるように見えるのだと
思います。
* まとめ
よく練習して、筋肉をつけておくと、
しなやかに、弾けるようになる
Chiyo
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フランス在住ピアノ講師
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