2025年6月20日金曜日

「野ばら」さんの、お庭


「ふだん塾」オンラインレッスンの受講生の方には、
日本から、フランスからの方が多いですが、
それ以外、イギリス、アメリカからも
受講があります。

4年前から受講の「野ばら」さんは、
アメリカワシントン州にお住まいです。
私と同じく、日本人でありながら、
海外に住んでおられるわけです。




同じピアノという楽器を通して、
レッスン、それからちょっとはおしゃべりもします。
とてもたくさんのことをこなす方で、
ピアノの練習をコツコツすることを始め、
ガーデニング、
日本庭園づくり、
ピンポン、
語学学習、
お菓子作り、
和食、、、、、などと、

活動は、いろいろな種類をなさっています。



その方から、
バラがきれいです、という写真のお便りが
きましたので、ここで紹介いたします。








お見事です!

はるばるアメリカから、
どうもありがとうございました。








Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2025年6月19日木曜日

テンポアップの、秘訣


 エチュードでもなんでも、
難しい曲を速いテンポで弾けるようになるには、
どうすれば良いのでしょう?

まずは、ゆっくり譜読みをします。
その次に、両手でゆっくり弾けるようになったら、
さて、
このままじっくりやっていけば良いのか。

そういう時もありますし、
そうでない時もあるとあるようです

たまに、
ガクンと、「とても速い」テンポで弾く、というのも
良いとおもいます。
ぐちゃぐちゃになるかもしれませんし、
止まってしまうかもしれない。

それでも、大体、
ああこういう動きをするのだな、
ということはつかめると思います。
むしろ、
それを目指してゆく方が、正しい技術になること
が多いようです。

通して速くは弾けなくとも、
短いパッセージを練習するのも良いと思います。









Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2025年6月17日火曜日

大人初心者の、場合


先月、大人初心者の方が入ってこられました。
お年は、だいたい70代半ば、
もしかすると、後半かもしれません。

とても順調に行っています。

そして、
先ほど聞いた話ですが、
「私がピアノを始める、と言ったら、まわりから、
『そんな!できるわけがない』というようなことを
言われた」ということでした。

私は内心、
誰がそんなことを言うのだろう、
そんなことを言う人が友達、といえるだろうか?
と、思っていましたら、

その後のお返事では、
「私は、
『できっこありません』と
言われると、
ますますやりたくなるのです」
ということでした。

まぁ、そうなんですね。
それは、痛快です!
それはよろしい!

私も、幼少のとき、
そんなふうに行動したことがよくありましたから、
よくわかります。

人というのは、
色々なことを言います。
そういう人たちに、
自分の生き方の舵取りをさせるなんて、
もったいないことです。

第一、
ピアノは、どんな年からも、
始められます。

というわけで、その女性は、
着々と、練習なさって、
順調に進んでおられます。
また、歌ごころをお持ちの方です。
これは、上達も早いだろうな、と
思っています。

とにもかくにも、
そのご意志の強さには、拍手です。
これがモーターです。

絶対、数年後、
お望みの曲が弾けるようになりましょう。
楽しみです。





Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2025年6月13日金曜日

パンク状態


私が、ピアノをこんなに長く続けていられるのは、
やはりコツみたいなものがあると思います。

以前に、
どこかで読んで、深く納得したことが
あります。

それは、あるプロボクサーが、
「自分がこうして続けられるのは、
あまり気乗りしない日は、練習しない、と
決めているからです」
というようなことをお話でした。

そんなので大丈夫なのだろうか、と
私などは心配になりますが、
実は、それを実行してみると、
その方が数倍も、効率が良い。

もし、
ノルマだと思って、
気乗りしても、しなくても、
毎日続けたとしますと、
それは、もう、機会が音を出しているような
そんなピアノになってしまうおそれがあります。

その一方で、
もし、本当に気乗りしないのなら、
その日は、さっさとあきらめて、
別なことをしていれば、
次の日には、たいてい
「ああ、弾きたい」という気持ちが起こってくると思います。

それは、まるで、
心にある泉から、
こんこんと水があふれてくるような感じです。

それが、一番だと思います。









Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2025年6月5日木曜日

「ピアニストより上手に弾けるピアノ」


 先週、たったの5時間で、
3年間の悩みが解決する、という感動的なことが
おこりました。

どういうことかと言いますと、
実は、3年前に、私のピアノは
ダメージを受けてしまったのです。
これは腕の良くない技術者に任せた私のせい、といえば、
私のせい。

それがひとつ。

次に、
やむなく、ハンマーの全取り替えを行うことにしました。
とはいうものの、
そう簡単にいい技術者が見つかりません。
ここがいいな、と目をつけて、
お願いしました。

自宅から、
ベルサイユの近くのアトリエまで
ピアノが運ばれてゆき、
私も、そこへ様子を見に行ったり。

そして、ようやく出来上がって、
私も喜んでいたのですが、
どうしても、いい音が出ない。
また、別ないい人に整音をお願いしても、
一向に良くならない。

それがふたつ目。
これで合計、3人の技術者が関わっています。

そのまま、解決法が見つからず、
3年間、とても苦労しました。
私のタッチが、変わってしまったくらいです。
なにしろ、音色が、無い。
そして、
中央から右の音が響かない。
低音と高音のバランスが悪い。
これほど、ピアニストにとって
ハートブレイクなことはありません。

それが、
ひょんな偶然で、ある人と出会い、
その技術者さんが、
すぐに、
遠い南フランスから来てくれることになって、
たった5時間で、解決!
(4人目の技術者さんとなります)

私は、その仕事ぶりを、部屋の外でじっと聞いていました。
そして、
作業の終わりの方で、彼がスケールを弾き始めた時。
あぁ、以前の音がする、、、と、気づいた時、
心がジワーっと熱くなってきました。
そして、涙があふれてきました。

今までの悔しさ、
苦しみ、
悩み、
「ハンマーを変えると、音色が変わってしまう」と
言った人に、
「それは違いますよ!」と言いたい気持ち、
私の、この大好きなピアノの音色が戻ってきた、という気持ちが
混ざって、涙が止まりません。

それは、もう、
テレビでたまに見る、
人質が解放されて、戻ってきた人が、
家族と抱き合って、涙を流しているのと
同じかどうかわかりませんが、
そんな光景が浮かんできてしまいました。


今でも、
これを書いていて、
また涙ぐんでしまいます。


私のこの楽器は、
20年以上も前に、数台ある楽器から、
数時間かけて、選んだものです。
大好きな楽器です。
その時の、あの音色を取り戻せました。
めでたし、めでたし!です。

マルタ・アルゲリッチが、
「この楽器は、ピアニストよりも上手に弾けてしまう」と
表現したことがありますが、
まさに、その気持ちが、戻ってきました。
気持ちよくって、
快くって、
なんでも弾ける(?)ような気持ちになってしまいます。

3年の苦しみから解放された瞬間でした。
読んでくださり、ありがとうございました。









Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2025年5月28日水曜日

たった一晩で、何が起きた?


前回は、オンライン受講生の方が「ぐん!」と上達なさった、
という話をしました。
もちろん、これまで(私のところでは3年間)、
コツコツと、深く掘り下げて、
研究、練習なさってきたからなのですが、
ここへきて、
ずいぶんと変化がありました。

その大きな変化には、
やはりきっかけがあったように思います。
それは、
ある演奏会を聞かれたこと時に起こりましたので、
これだと思います。

それは、
あの、チケットを取るのが難しい、
マルタアルゲリッチさんの生演奏を聞いてこられたこと。

水戸まで、2時間かけて
迷いながら行かれたご様子。
下に、体験談を載せます。


***

 おかげさまで無事にギリッギリで間に合いました


開演1分前くらいに座れました(笑)


アルゲリッチ、すごいですね


️一体、いくつの音が出せるんだろうというくらい、

音のグラデュエーションが素晴らしかったです


***


シューマンの「異国から」も弾いてくれましたが、こうして弾くのね

と開眼でした。


アルゲリッチの後ろからだったので、

左手しか見えなかったのですが、

左手ベースの音、音量を出したい時には

小指と薬指使って2本で弾いてました。

こういう弾き方もあるのかと勉強になりました。


会場が中ホールで、舞台真上の2階席だったので、

目と鼻の先で演奏が聴けました


世界的に有名なピアニストが目の前にいて、

自分と同じ時間を共有しているというのが

なんだかとても不思議な感じでした。

行って本当によかったです



これから2時間かけて帰ります〜


水戸は遠いですね


帰りは寝過ごさないように気をつけます


***



腰も少し曲がってらして、

歩き方も『おばあちゃん』でお年を感じましたが、

それであれだけの演奏ができるというのがすごいですね。

アルゲリッチのすごさがわかった気がします。


とにかく音色の幅が広くて

それを素晴らしく上手に使いこなして

この曲にはこの音色がピッタリという音色で弾かれてました


頭の中にこの曲、この場面ではこの音、というのがあって

それを体現されてるんだろうなぁと思います。

これは私もマネ

(と言っても簡単にできるものではないですが)

したいです。


と色々、感動の連続でした


ご年齢がご年齢ですが、

これからもお元気で素敵な演奏を

沢山聴かせていただきたいですね


来年も来日されたら、

なんとかチケット入手してまた聴きに行きたいです


生演奏はやっぱりいいですね〜


️***



(* もっとお話聞かせてください、という私のリクエストに)


そんなにドタキャンが多い方なんですね

今年1月くらいから行きたいなぁと思っていて

狙ってたんですが、チケットが取れず、

一度は諦めたんですが、

たまたまチケットが流れてきて本当にラッキーでした



演奏会の項目はこれです(ベートーベン協奏曲2番)


他に、アンコールでシューマンの『異国から』と

『夢のもつれ』を弾いてくれました。



***


指の動き、音の出し方と

アルゲリッチの弾き方に集中してたので、

曲としては鑑賞があまりできていないのですが、

オケとピアノの音が合わさった音(全体の音)を

すごく意識して調整しているなぁというのを感じました。


オケが目立った方がいい箇所は

すこ〜し鍵盤をタッチするくらいで、

聴こえないくらいの (でもわずかには聴こえる) 音で

弾かれてて、

全体の観客に聴こえる音として

バランスがいい音になるんです。

おぉーと思いました。

本当によく聴いてるんですよね。

私なんて 自分が弾くことだけに必至で

全体の音のバランスなんか、

全然聴けてない、

意識できてないわ〜


と反省でした。


今週末、

発表会で娘と次男と合奏しますが、

アルゲリッチの演奏を聴いて、

自分のパートの音を全体として聴いた時に

どの音量で弾けばよいかと見直しました


***


アルゲリッチの『異国から』を聴いて涙出そうになって

こうして弾くんだ〜


️と開眼だったので、トロイメライでもあの感じを


(* 今、この受講生の方は、

同じくシューマンのこの曲を練習中)


️と思って気合い入れて弾いてみたんですが、

アルゲリッチへの道はだいぶ遠かったです(笑)


トロイメライ。

私はおぼろげな昔を思い出して

ちょっと切なくなる感じがするんです。

その切ない感じ。哀愁漂う感じを

もっともっと出したいんですが

どうしたらでるんですかね〜。


もっとテンポ落として、音の響きを感じてみるとか?!

今週土曜なんで時間がもうないんですが、

ちょっと研究してみます



***



と、このように、
なかなか熱が冷めないという感じの文章を送ってくださいました。
そして、
ずいぶん色々なことを見て、聞いて、
吸収なさってきたようです。

ご自分は、音の出し方など、
技術的なことに目がいって、
曲の「鑑賞」はできなかったと書いておられるのですが、
ですが、
その次に送られてきた
「トロイメライ」の演奏は、
いつもと全然違うものでした。
素晴らしい演奏です。
心に響きます。

ご本人は気づいていなかったと思いますが、
実は、
演奏の「心」のようなものを
きちんとキャッチしておられたのです。

ここが肝心です。
言葉にできないこと、
頭では分析できないこと、を
私たちは感じることができる、ということです。
一瞬にして、感じることができます。

とても嬉しい変化でしたので、
書いておこうと思いました。

それにしても、、
「だから、この仕事はおもしろくて、
やめられない、止まらない」になります。




* まとめ

生演奏のショックは、言語化できなくても、
確実に私たちを変えるのかもしれない







Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2025年5月22日木曜日

ある時突然、上達!


もちろん、そのきざしのようなものはあったのですが、
今回、ガクンと上達なさった受講生の方がありましたので、
とても嬉しく、おめでたく(?)思いました。

コツコツよくお勉強なさる方ですから
当然といえば当然ですが、
ふだんの、ゆるやかなレベルアップではなく、
ガクンとアップ、いう感じです。

技術的にも、最近、
だいぶレベルが上がってきましたので、
喜んでいたところです。
ですが、今回は、音楽的に、
だいぶ見違える(聞き違える)ほど、
変化がありました。
ブラボー!

前回にレッスンでお話ししたことを
一生懸命追求なされて、それがうまく行ったのですが、
でも、それだけではない感じ。
もう一つ、
心当たりがあるのです。

その影響が大きかったのでは、と思います。
このお話は、
また次に書きたいと思います。

(続く)



* まとめ

コツコツだけでなく、
「きっかけ」ということもある


Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2025年5月14日水曜日

「毎日弾かなくては」という考えはもう古い


 最近よく思いますが、
60歳を超えた私は、20歳のときとは違う
練習のしかたをしています。

おおまかにいいますと、
自分の弱点がよくわかっているので
より焦点を絞れることがひとつ。
あともうひとつは、
シャクにさわりますが、
ガンガン練習したあとの回復に、
時間がかかるということです。

それと同時に、
アスリートがパフォーマンスを上げるための
科学の進歩もあります。
スポーツの世界では、「回復期間」ということを
とても大事にするようになってきました。

つまり、
筋肉が回復するということについて
いろいろ細かいことがわかってきたからです。
その点で見ますと、
20代の人と60代の人とでは、
回復時間に差が出ますから、私がいくら
腹を立てても、必要なものは必要なのです。

ということは、逆にいいますと、
毎日弾かなければだめ、という考え方は
もう古い、とも言えます。
大人になったら、
適当に休む時間を取るのが賢明ということになります。

そして驚きなのは、回復期には、
ただ筋肉や神経が休むだけでなく、
「ねかせて」いる間に、以前よりも改善する、
ということです。
休ませないと、その改善が潰される、とも言われています。

実は、私もそれを感じていますし、
長く弾き続けているピアニストを見ると、
自然にそういうことをしているようです。

私は、そのことを取り入れて、
自分の練習のリズムも、
もう一度見直すつもりです。
そして、実証できたことを、
また、ここに書いていきたいと思います。












Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村