ワルシャワで、ショパンコンクールの第一次ラウンドが
始まりました。
今ではYouTubeでライブで聴くことができるのです。
便利!
まるでオリンピックを見るように
4年に一度、素晴らしい演奏を聴きます。
ずいぶん昔ですが、私も国際コンクールを
よく受けていましたので、
あの待ち時間など、緊張が伝わってきて、
よくわかります。
きのうは、教え子の男性からメッセージがあって、
「今晩は、ワルシャワコンクールで、
自分は観客の3列目のところに見えるので、
見てください」ということでした。
なんと無邪気で可愛らしい、と思ってしまいました。
そして、
YouTubeを見に行きますと、
確かに、ピアニストを左側から撮るアングルでは、
ちょうどピアニストの後ろに、
彼の顔が見えます!
真面目な顔をして聞いています。
もしかすると、カメラを意識してしまって、
リラックスしていないかもしれません。
頬に手を当てているときは、
もしかして気に入らないとき?など、
余計な想像をしてしまったり。
それにしても、
ショパンばかり、5時間以上も立て続けに聞くのも、
なかなか大変なことだと思います。
私などは、特にショパンでは、
「こう弾きたい」という自分の気持ちがありますので、
人様の演奏を聴いていると、
痒いところに手が届かないような気持ちになることも
あります。
音楽は、こんな風に自分の気持ちを入れないで、
相手の表現をそのまま受け入れてやるのが
一番理想的なのだとは思いますが。
ショパンに思い入れが強いだけ、
こういうことが起こってしまうのかもしれません。
その点、
審査の方も、大変だろうと思います。
審査に行った方の話を聞いたことがありますが、
コンクールが始まる前は、
「技術レベルでランク付けするのはやめよう。
音楽性を重視しようね」と、審査員全員が言い合って、
賛同しているのに、
最終的には、
やはり、技術性の高い人にいいスコアをつけてしまう、という
反省がある、ということでした。
それが人間、というものかもしれません。
機械にできて、人間にできないことに、
憧れてしまうのかもしれません。
今のところ、
今年のショパンコンクール一次は、
ごく一部を聞いただけですので、
まだ、「こ、これは?!」という演奏には出会っていませんが、
特別に光る、
独特なピアニストが現れるような予感がしています。
楽しみです。
Chiyo
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