音楽院でのことです。
毎年のように、まだ楽器を始めていない
ちいちゃな子どもたちが、
楽器クラスに見学に来ます。
先日は、私のピアノレッスン室に、
4人の子どもが来ました。
6〜7才くらいです。
目は、私をしっかり見つめています。
いったい、この人は何をいうのだろう?
そして、
レッスン中の、女の子生徒のピアノを、
じっと見つめて、聞きます。
さて、
私は、ピアノという楽器の話をちょっとします。
これはアップライトピアノ、
そして、これはグランドピアノです、と
いう説明の時、
どういう魔が差したのか、
私は、左右の手でそれぞれさしながら、
こちらが「piano droitアップライト」
そして、こっちが
「 piano gauche」と、言ってしまいます。
フランス語で、
アップライトは、droit ドロワ(右、もしくは突っ立っている)なのです、
その反対語として、
グランドピアノの方を、
gauche ゴーシュ(左)に変えて、ダジャレにしてしまった。
もちろん、
「、、、ではないです。
本当の名前は、piano à queue」です。
と続けたのですが。
大人なら、苦笑いするかもしれませんが、
もちろん、この、まっすぐなチビちゃんたちは、
笑いません。
ちょっといやな予感がします。
そして、
20分ほどの、デモンストレーションを終えます。
最後に、
念のために、復習で、
「はい、このピアノは何と言いますか?」
piano droit! と、正確な答えが返ってきます。
「そして、こっちは?」
すると、
今まで何も言わなかった女の子が、
piano gauche と、答えるのです。
それも、すらっと。
あああぁあ、と、思いますが、
遅かりし、です。
何でそっちの方を覚えてしまったの、と
後悔します。
そして、
あぁ、ダジャレを言うときは、
相手をよく見なくては、と大いに反省しました。
この先、
このチビちゃんの人生に、
混乱が起こらなければ良いのですが。。
Chiyo
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フランス在住ピアノ講師
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