きのうは、音楽院で、
新しいピアノの先生のリクルート試験の審査に立ち会いました。
教育実技の審査というのが、
私の役割でした。
幾人かの応募者が、
初めて出会う生徒さん2人に、レッスンをするのです。
持ち時間は3分。
審査員が見ている前で、
若い人たちにレッスンをするなんて、
あまり心地がいいことではないかもしれません。
さて、レッスンを拝見していて、
おもに、2つのタイプの先生があるように思えました。
1)まず、
生徒さんの演奏を聞いて、
「ここが足りない」と判断して、
そこをなんとかするように「教える」という形。
情報を、たくさん与えます。
上手な先生の演奏を聞いて、
うぁー、と感激して、その真似をする。
もう一つは、
2)まず生徒さんの演奏を聞いて、
次に、お話をして、意見を聞いたりしてから、
良かったところをあげていく先生。
そして、そのポイントを掘り下げて、さらに進む、という形。
色々試して、
また別な要素が現れてきたら、情報を与える、
という形。
さぁ、
皆さんの先生は、どういう形でしょうか。
そうはっきりしていないかもしれませんし、
その日によって、違うかもしれません。
どちらがいいということでもありません。
今回の1)のタイプの先生は、
生徒がどんな人であろうと、
一つの曲につき、毎回同じレッスンをしていると思われます。
大勢のクラスでは、このような授業になると思います。
2)のタイプの先生は、
生徒さんによって、同じ曲でも、まったく異なる情報を与えたり、
お話をしていると思います。
私が、どちらのタイプかと言いますと、
それは、2)です。
その方が、教える側にとっても楽しいですし、
たぶん、
生徒さんにとっても楽しいのでは?と思いますが、
まぁ、
そうとも限りません。
昨日の、「モルモット」にされた生徒さんに
感想を聞きましたところ、
1)のタイプが好きな人と、
2)の方がいい人、と意見が分かれました。
長い目で見たら、また違いが出てくるとも思いますが。
なかなか、面白い論点だと思います。
Chiyo
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