2023年8月2日水曜日

「強弱」の練習


ピアノ演奏で、「強弱」というのは、
頭で理解するのは、簡単です。
ただし、できているようで、
できていないこともあります。

それは、楽器のせいもあるかもしれません。
あまり強弱の出ない楽器というのは、あります。
それにしても、
ここを「弱く弾きたい」とか
「強いエネルギーで」というような意図があるということは、
いいことです。

たとえ楽器が、あまり強弱を
はっきり出してくれなくても、
ピアニストがそういう意図を持って
「伝えたい」という気持ちがあると、
あら不思議、本当に、
聞いている人に伝わります。

また、
いくら強弱の差をものすごく出していても、
なるほど、となるだけで、
ちっとも聞いている人の心が響かない、ということも
あり得ます。

それをしっかりわかったら、
強弱をつける練習にかかりましょう。
同じフレーズをフォルテで弾く。
次にピアノで弾く。

それは、どんなパッセージでもできます。
ハノンでも、
ツェルニーでも、
ベートーベンでも、なんでもいいです。


* まとめ

まずは
1)強弱で何を伝えたいか。

次に、

2)実際に、音にする練習。




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2023年8月1日火曜日

ミスタッチが苦手

 

 ピアノを弾いていて、ミスタッチをしないようにと、
気をつけます。
それは、小さい時からの習慣です。
ミスタッチをするとお小言を言われたり、
なんだか、ものすごく大きなヘマをしてしまったような気持ちにもなります。

それは仕方ありませんが、
あまりにもミスタッチにとらわれすぎて、
音楽がつまらなくなることもあります。

ピアノを弾く目的が、
まるで、「ミスタッチをしない」になってしまったり。

乗馬の世界で、
「ゼロミス」という言い方を聞いたことがあります。
そんなふうに、ミスをカウントしていると、
どうしても、動きがしゃちこばって、
演奏が「まじめっぽく」なってしまいます。


ところが、
音楽では、気持ち、雰囲気などが
自由に流れ出たり、
あふれ出たり、
行間に感じられたりするのがいいのです。

ですので、
ミスタッチに対する感性は、ほどほどにして、
肝心の、その曲の雰囲気に注目するのもいいと思います。

どなたかとお話ししている時のように、
がっかりならがっかり、
嬉しい話なら嬉しく、
などと、
気持ちが自然に表現されているような、
そんなふうにピアノも演奏できたら、と思います。




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クーラーのお部屋で、ピアノ


 オンラインレッスン「ふだん塾」では、
動画のやり取りは、マイペースで、ということになっています。

お仕事を持っている方、
子育て中の方、
お忙しい方、
いろいろですが、
どなたも、マイペースで動画を送ってくださればいいのです。

(それが特色です)

気のせいか、
今、とっても多くの動画が送られてきています。

私の想像ですが、
きっと、暑い日本の方々は、
外で散歩することができないため、
クーラーの入ったお部屋で、ピアノの練習を
いつも以上に、エンジョイなさっているのでは?

私の知っている遠い昔、
昭和の日本の夏といえば。。。

プールに行ったり、
浴衣を着て縁日、
盆踊り、
海水浴、
スイカ割り、なんていうのが思い出されます。

暑い夏には、オンラインでピアノレッスン、なんて、
思いもつかなかったです。


*まとめ

暑い夏には、クーラーのお部屋でピアノ





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2023年7月24日月曜日

モチベーションを 上げる「秘訣」



ピアノ曲を仕上げるには、ずいぶんの努力が必要になります。
譜読みから始まって、
片手ずつの練習だとか、
ゆっくり練習だとか、
退屈で、眠くなってしまうようなことも、
しなくてはならないこともあります。

でも、
どうしてそんなことを、やってのけられるのかというと、
その先に、楽しみが待っている、ということを、
知っているからかもしれません。

ですので、
選曲は、とても肝心です。
自分が絶対弾きたい、「これ!」というのが
あるといいのです。
ですので、
先生のいいなりにはならないで、
もし、なんとなく、ぴったりでなかったら、
できれば、他に、同レベルのものはありませんか、と
お尋ねするのもいいと思います。

ピアニストのレパートリーは、
一生かかっても弾ききれない、と言われています。
その点、クラリネットや、チェロは、
すぐ、弾ききってしまえます。人生で、3回くらい、
弾き直しできるくらいです。

という恵まれた楽器を、私たちは弾いているのです。
ですから、
ご自分で調べるのもよし、
先生にお尋ねするのもよし。
「これ!」という曲に出会えるまで、
とことんチョイスの吟味をなさったらいいと思います。

ステキな曲に出会えますように。





* まとめ

モチベーションを上げる秘訣は、選曲にある


 


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2023年7月19日水曜日

正しい、くり返し練習


 ピアノ練習では、くり返し練習が、
とても効果があります。
ということは、頭でわかっていても、
なかなか、くり返しをしないで、
すぐに次のパッセージに行きたくなってしまうのですが。

そして、
そのくり返し練習のしかたです。
ここを、しっかりと押さえておけば、
あとは、ただ、くり返していれば良い、となります。

大事なのは、
正しい弾き方で、くり返す、ということです。
もし、ミスったりしていて、
その状態でくり返していては、
よくありません。
その「ミスる弾き方」が、定着してしまいます。

ですので、
まずは、テンポを十分落として、
これならちゃんと弾ける、というテンポで弾きます。
これをくり返していれば、大丈夫です。



* まとめ



正しく弾くやり方を、くり返すと、うまくいくようになります。
6〜8回くらい。




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2023年7月17日月曜日

Sさんの、覚悟

 

先日、「ふだん塾」の受講生の方から、
キラキラした、
嬉しいメッセージが届きましたので、
ご紹介します。



*****



「早々にみていただき、ありがとうございます


ブルグミュラー(18の練習曲op. 109)、

時間かかってもいいので掘り下げます。

その方が力、つきますよね?!

あと、ブルグミュラーにこだわりはないので、

他の本などからあちこちつまみ食いするなども

全然こちらは大丈夫です。



すみません。

こないだ1つの曲をあまり長くやるのも飽きてくると
言ってしまったのですが、

よくよく考えたら、

合格できるレベルになっていないので

時間がかかっているのであって、

それはしょうがないなぁと思い直しました。


何を目指すというわけではないんですが、

いい演奏ができるようになりたいので、

合格できるレベルでなければ

遠慮なく もう一度!とおっしゃって下さい


あまりにモチベーションが下がった時には

相談させていただけたら嬉しいです」

*****




関東地方にお住まいの Sさんは、
お仕事をしながら、
3人のお子さんを育て、
対面のピアノの先生につきながら、
さらに、「ふだん塾」オンラインレッスンで
テクニックを掘り下げている女性です。

とてもしなやかで、
活発なピアノを弾かれます。

さて、
いつもは、ツェルニーの練習曲を使って、
地味ではありますが、大事なピアノ基礎技術
磨いておられます。
もう、ずいぶん、この一年間で、しっかりとしたテクニックを
築き上げられたと思います。

さて、この頃、
ツェルニーだけでなく、他の曲もお弾きになりたいようなので、
ブルグミューラーも、追加で練習なさることになりました。
その時、
どういう感じで、この練習曲をお勉強していくか、

1)大ざっぱに、楽しんで弾く
2)きちんと掘り下げて、お勉強する、

のどちらにするか、という話になりました。
その時、返ってきたお返事がこれです。

ところで、
1)と2)の、どちらがいいということはないです。
まぁ、私としては、
2)のやり方でしたら、その時はつまらなく思えても、
あと先のことを考えたら、
その方がお得と思います。
でも、モチベーションが下がるのも、これまたよくありません。

お任せしておきましたところ、
こういう決心、
覚悟をなさったようですので、
あぁ、これなら、Sさんは、ググッと上達なされるな、
と、直感しました。

これは、理屈ではないです。
努力でもありません。
これは、
Sさんの心の奥底で自然と起こった覚悟のように思えます。
だからこそ、
素晴らしいと思います。

この先が楽しみです。



 


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2023年7月12日水曜日

ピアノの教え方にも、色々

きのうは、音楽院で、
新しいピアノの先生のリクルート試験の審査に立ち会いました。

教育実技の審査というのが、
私の役割でした。

幾人かの応募者が、
初めて出会う生徒さん2人に、レッスンをするのです。
持ち時間は3分。

審査員が見ている前で、
若い人たちにレッスンをするなんて、
あまり心地がいいことではないかもしれません。

さて、レッスンを拝見していて、
おもに、2つのタイプの先生があるように思えました。

1)まず、
生徒さんの演奏を聞いて、
「ここが足りない」と判断して、
そこをなんとかするように「教える」という形。
情報を、たくさん与えます。

上手な先生の演奏を聞いて、
うぁー、と感激して、その真似をする。

もう一つは、

2)まず生徒さんの演奏を聞いて、
次に、お話をして、意見を聞いたりしてから、
良かったところをあげていく先生。
そして、そのポイントを掘り下げて、さらに進む、という形。

色々試して、
また別な要素が現れてきたら、情報を与える、
という形。


さぁ、
皆さんの先生は、どういう形でしょうか。
そうはっきりしていないかもしれませんし、
その日によって、違うかもしれません。
どちらがいいということでもありません。


今回の1)のタイプの先生は、
生徒がどんな人であろうと、
一つの曲につき、毎回同じレッスンをしていると思われます。
大勢のクラスでは、このような授業になると思います。

2)のタイプの先生は、
生徒さんによって、同じ曲でも、まったく異なる情報を与えたり、
お話をしていると思います。


私が、どちらのタイプかと言いますと、
それは、2)です。
その方が、教える側にとっても楽しいですし、
たぶん、
生徒さんにとっても楽しいのでは?と思いますが、
まぁ、
そうとも限りません。


昨日の、「モルモット」にされた生徒さんに
感想を聞きましたところ、
1)のタイプが好きな人と、
2)の方がいい人、と意見が分かれました。


長い目で見たら、また違いが出てくるとも思いますが。
なかなか、面白い論点だと思います。













 


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2023年7月10日月曜日

あなたの才能は


もし、あなたがピアノを弾きたくて、
大人になって、
ピアノを弾くことをお選びになったとしたら。

それは、ピアノの才能が、
あなたの中にあるから、と思います。
つまり、
この先、もし石ころだらけの道だったとしても、
ちゃんと歩いていける、ということです。

練習していけば、
大ていのことはできるようになります。

「好き」というパワーはすごいものです。
どう表現しようか、
どのようにここを歌おうか、
私は、どのように弾きたいのだろう、
などなど、
さまざまな疑問、質問が出てくるでしょう。

それを、
「好き」だからこそ悩んで、悩んで、
さがして、工夫を重ねているうちに、
だんだん、
どんどん、
いろいろなことができるようになってくると思います。

そして、
あ、これが私の才能だ、と
思える時が来ると思います。


* 「好き」ということは、そこに才能があるというサイン





2023年7月8日土曜日

「音楽的な」表現をしたい


 ピアノを弾いていて、
先生に「もっと音楽的に」と言われて、
ずいぶん悩んだことがあります。
音楽を演奏しているのですが、
その上、「音楽的に」と言われても、
何がどうなのか、よくわからなくなります。

結果から言いますと、
これは、いくら考えても答えは出ないように思います。

もうちょっと「人間的に」、という表現の方が、
わかりやすいかもしれません。
人間の喜怒哀楽を、もっと表現する。
ということは、つまり、
ふだんから、
自分の感情とよく付き合っていることも
助けとなるかもしれません。

別に、
怒りが良くないとか、
楽しさが優れているということはありません。
悲しさだって、かなり音楽の中では、
大きな割合を占めていると思います。

ドラマを見て、他人の感情を味わうのもいいですし、
ふだんの、何気ない、
イラッとしたことや、
ほんわかしたことを、もうちょっと時間をかけて、
味わってやることも、
音楽のお勉強のためになる、とも言えるかもしれません。



* まとめ


喜怒哀楽が、音楽的につながる(かもしれない)












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2023年7月5日水曜日

はじめの一歩が、踏み出せない

 


 何回か書いていることですが、また、
大人でもピアノを始められるのか、と聞かれましたので。


「私は、クラシックピアニストですが、
ヒップホップダンスも、やっています」
と、言うと、
びっくりされることが多いです。

それを始めたのは、
55才の時です。
けれど、
始めるまでに、何年もかかりました。
ぐだぐだ、迷っていたのです。

どこで、習おうか。
10〜20才代の人の中に、
こんなおばさんが行って、
場をしらけさせちゃったら、どうしよう。
ダンスなんて、体育のフォークダンスしか、やったことない。
申し込む時、
年齢を10才くらい、ごまかそうか。
何を着ていけばいいのかしら。
恥ずかしい。

などなど、
考えれば考えるほど、
踏み切ることができません。

けれど、
あの世に行く前に、
やっぱり、一度は、やってみたい!
やらないなんて、残念すぎる!

と、
思うのですが、
迷っているうちに、
どんどん、時はたち、
事態が悪化してきます。
(ますます年をとる)

そして、
ある日、「大人向け。初心者」という広告を見ます。
そして、おそるおそる、足を踏み出したのです。

先生は、びっくりでしたが、
同時に、大喜びでした。
結果は、
「やって、よかった!」です。
もう、楽しくてしかたありません。

恥ずかしい、という気持ちは、
しかたないです。
でも、そこをつきぬけて、よかったと思っています。
そこに至るまで、時間がかかりましたけど、
そして、
もっと、前からやればよかった、とも、思いますが、
まぁ、いいか、
今、楽しければ、万事よし、です。

ですので、

大人ピアノの方で、
○○才なのですが、大丈夫でしょうか、と
聞かれるとき、
私は、自分のヒップホップのことを、思います。
そして、
「もちろん、大丈夫です!」とお答えします。




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2023年7月3日月曜日

ペダルのキホン

 

よくあるご質問です。

ペダルの使い方が、よくわからない、ということです。


実は、ペダルは、
譜面に書いてあるとおりに、きちんとやっても、
うまくいかないことがあります。

お料理の、塩かげんのように、
ほんのちょっとの差で、
お料理が、ひき立ったり、
からすぎて、台無しになったりすることがある。

これは、もう、
足と、耳を思いっきりつなげて、
カンを使ってやるしかありません。

そういう時は、
基礎にもどって、
たとえば、
1)ドミソの和音と、
2)レファラの和音を、
交互にひきながら、
ペダルを使ってみます。

まざったら、アウト、とする。
和音をひくたびに、ペダルをかえる練習です。
しばらくやってると、
だんだん、コツがつかめてきます。

そして、
私がおすすめするのは、
ペダルはボンド」と考えるやり方です。
音と、音の、接着剤です。
1)の和音と、2)の和音の間をつなぐ接着剤。

そう考えて、練習してみてください。
そして、
いつもの曲にもどって、ゆっくり練習。
きっと、ちがった感覚が得られるとおもいます。

(注 これは、ペダル奏法のひとつ、「レガートペダル」のやり方です)


まとめ

ペダル練習
*ドミソ、レファラの2和音を、交互に弾く
*ペダルを使って、まざらないように練習






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2023年6月30日金曜日

上手になる、条件とは

 


 ピアノではなくて、お習字のことですが、
上手になる条件、という古い話を読んだことがあります。
それは、

1)長男であること
2)凝り性であること
3)不器用であること

というようなことでした。

長男というのは、その時代では、
習い事に必要な材料などを買ってもらえる、
恵まれた環境にあった、ということのようです。

3番目の「不器用」であることは、
私は、思い当たることがあります。
私は、どちらかというと、
バラバラっと、すぐに素敵な演奏ができる方ではないです。
大学でも、
ため息が出るような、かっこいい演奏を、
あまり練習しないのに、できる人がいて、
うらやましいなあ、と、よく思っていました。

まぁ、それでも、
やっているうちに、深みにはまって、
おもしろくなってきて、
くりかえし、くりかえし、やっているうちに、
だんだん、ちょっとは弾けるようになってきた、という
感じがします。

フランスでは、
音楽家として成功するには、

よく、
1)才能
2)練習
3)運、が、3分の1ずつ、そろうこと

といわれます。
その、才能というところは、
だれにもよくわからないですが、
練習することができる、というのも、
才能のうち、といえるのかもしれないと、
私は、感じています。

練習していれば、なんとかなると思います。

まとめると、
好きで、色々試しながら、
練習を続けていれば、誰でも、かならずできるようになる、
というようなことになると思います。


* まとめ

ぶきっちょな方が、
かえって、練習するかもしれないので、うまくなる可能性









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2023年6月29日木曜日

両手で弾くのは、むずかしぃ



片手ずつならうまくいくのに、

両手だと、うまくいかない、と言って嘆く人は多いです。


たしかに、初めての曲を譜読みしていくのは、
なかなか大変なことがあります。

そんなとき、
チェックすることは、2つ。

* 片手ずつ、しっかり弾けてるかどうか
* 両手の段階に入るとき、テンポを落としているか


片手ずつ、ものすごく頑丈に出来上がったら、
次の両手の段階に入るのが、いいです。
ギリギリ弾ける、というのではうまくいきません。

また、
両手の時は、超スローモーションでいいのです。
一足、一足ずつ踏み出してゆく。

そして、数小節ずつ進む、というのもいいです。
一気に、次へ次へと、弾いてもあまり効果がありません。
繰り返し、短いパッセージを、のんびり繰り返し弾きましょう。

これは、
経験者にとっても、
譜読みは、同じような、めんどくささがあるようです。
特に、ラフマニノフや現代物は、
譜読みが、ものすごく大変だと感じています。

のんびり、少しずつ進めば、
必ず、できるようになると思います。


* 両手で弾くときの、まとめ

1)片手を、しっかりやる
2)両手に入る時は、スローモーションで


 


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2023年6月27日火曜日

ピアニストも、筋トレ



たまに、
ピアニストにとっての、筋トレはあるかという話が出ます。
最近では、筋トレがメンタルにもいいとか、
色々言われるようになっていますし、
実践なさる人も増えているようです。

ずっと、
私には、そういう発想はありませんでした。
長いこと、
ただ、ひたすら、ハノンやチェルニーを練習する、というのが、
筋肉をつけるものだと思っていました。

それでも、
自分の指の、力のなさを何とかしようと、
あちこち聞き回って、
バイオリンの人に教えてもらったのは。
粘土をこねくり回す」でした。
硬い粘土を、片手で、こねる。

そして、実際に、それをやっていました。
少しは、効果があったと思います。
また、腹筋も、行っていました。

そして、
今、感じていることは、
指もそうですが、
腹筋、そして、
腕や、体幹も同じようにきたえると、いい、ということです。

例えば、
腕立て伏せとか、
ボクシングの動作*のようなものが、とてもいいです。

また、
ピアノを弾きすぎて疲れた時に、
ビリヤードをやるのが、私は、好きです。
ピアノの筋肉と、逆の筋肉を使うような、
そんな感じがして、
プラスマイナスゼロになる感じがします。
でも、これは、
科学的には、何の根拠もありません。


*ボクシングの動作で、オススメなのは、
ふだんは、ジムでやっているのですが、
ロックダウンの時、パソコンで、
毎週一回、エンジョイしていました。
気持ちのいいジェスチャーが、いっぱいです。
これをやっていると、
ピアノを弾く時に、軽々と(?)弾けるような感じがします。

もっと昔に、そのことを知っていたらよかったのに、
と、思います。



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2023年6月22日木曜日

片手練習は、人気がない


 初心者の方だけが、

「片手ずつ練習」をめんどくさがるのではありません。
どんなレベルの方にも、
片手練習は、人気がないようです。
私も、ですので、そのお気持ちは、よくわかってしまいます。

特に、左手だけの練習。
これほど、地味で、退屈なものはありません。
早く、両手で、あのステキな響きを聞きたい、と思ってしまう。

また、ついでに書きますと、
ペダルを使って、弾きたくなる、というのも、
私の、ワルイ癖です。
まだ、部分練習が、ままならないのに、
すぐ、ペダルを使って、いい響きを聞きたくなってしまいます。

ですが、
やはり、最初のうちに、
片手練習、
そして、それをきちんとマスターしてから、両手に入りますと、
仕上がりが、ぐっときれいになるようです。

それは、
折り紙で遊んだことがある方なら、ご存知かもしれませんが、
出だしのところで、
ほんのちょっとでも、ぴったり折れていないと、
最後の最後まで、そのズレが付きまとう、という、あの感じに似ています。

最初から、
ピタッと、きれいに合わせて折っておくと、
最後まで、きれいに折れます。
日本の方なら、折り紙で、そのコツを身につけられていると思います。

その要領で、できるようになります。


 * まとめ。

地味な片手練習は、その先、いい結果を生み出します。







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2023年6月20日火曜日

装飾音の練習

 

装飾音の練習の仕方について、よく聞かれます。

もともと、
装飾音は、さらにキレイに聞こえるように、と、つけられた、
「かざり」です。
プレゼントの包みにつける、リボン結びみたいなものです。

まずは、
装飾音は無しで、シンプルに、練習します。
土台を作っておくのです。
それは、大事です。

それに慣れてきたら、
そこで、初めて、装飾音に取りかかるようにしています。
プロの人も、そうするのがスタンダードです。

プレゼント包みの「リボン」を連想させるような装飾音なら、
軽く、なめらかに、しなやかに弾きます。
トリル音の数が多ければ良い、ということはありません。

たまに、
アクセントっぽく、元気よく、弾くこともあります。
それは、
どこに、重心があるか、によります。
ケースバイケースです。



* まとめ

装飾音は、あくまでも「かざり」

 


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2023年6月19日月曜日

バイエルでも、ショパンでも

 



バイエルでも、ブルグミューラーでも、ショパンでも、

これをやっておくと良い、ということがあります。

それは、
左手の伴奏を、よくさらっておく、ということです。
と、申し上げると、
すぐに、
生徒さんの目の光が、失せてしまいます。

これは、つまらない、地味な練習になります。
ですが、これをやっておくと、良い。
伴奏をよく弾き込んでおくと、
ほぼ、自動的に、それが動くようになります。

すると、
もう、いちいち考えなくても、よくなるのです。
まるで、一流のオーケストラとか、
一流のバンドをバックに得たようなものです。

そして、
メロディのことだけを考えて、弾けるようになります。
気分いいです。
グッと、音楽的になります。





* まとめ

左手伴奏だけを、練習

 



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2023年6月15日木曜日

やはり、みなさんバッハが気になるようです




また、バッハの弾き方についてご質問を受けました。
この質問は、定期的に受けます。
どうしてでしょうね。


 さて、その質問の意味は、およそ、

1)チェンバロのために書かれた作品を、
ピアノで、どう弾くか、ということです。

また、
2)バッハは、いろいろ難しそうだから、
そのルールを教えて欲しい、という時もあります。

私の考えは、
わりと自由に、「歌ごころ」で弾く、です。
元は、チェンバロ曲だった、ということだけを
頭の隅に置いておけば、
あとは、ふつう(?)に、練習すればいいと思います。

レガートにするか、
ノンレガートにするか、は、これは、
チェンバロを弾くと分かりますが、
自分で決めるしかないです。
人それぞれ、になります。
フレーズが、どうなっているか、を
気にしていれば、およそ間違うことはありません。


あと、
複数の声部が、同時にからみ合って進む形が多いです。
ですので、
右手でメロディ、
左手で伴奏、という、
いつものパターンではないので、
ちょっとまごつくかもしれません。

それだって、
あぁ、いま、3人の人が、
一緒に歌って、ハモっているんだな、と
考えれば、簡単に思えてきます。
3つの声のために書かれた曲を、
ピアノで、弾いているんだ、ということです。

もう少しシンプルに、歌ごころを使って、
バッハを、
ピアノで、弾いてみるのがいいと思います。



* まとめ

バッハも、歌ごころで弾く

Chiyo

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