ピアノ演奏の本番が控えていると、
何かと、緊張してきます。
まったく緊張しない、というのは、ありえないと思うのですが、
まぁ、程度の問題です。
「ミスしないで弾けるだろうか」
「音は、ちゃんと思うように出せるかしら」
「クレッッシェンド、強弱、できるかしら」
「暗譜は安全かしら」
「成功するかしら」
などと、
そんなことが気になってしまいます。
一方、
聞いている人にとっては、
たとえミスがあっても、
次の日になってしまえば、すっかり忘れてしまうようなことです。
自分のミスは気になりますが、
他人のミスは、あまり気にならないことが多い。
それより、
ミスがあったり、素人っぽかったりしても、
「あぁ、心に響いた」とか、
「元気をもらった」とか、
「感動した」
という演奏もあります。
ずっと、忘れられない演奏。
実は、
素人っぽい、というのは、
けっこう人の心を打ちます。
一心に、何かを伝えようとしているのが、
聞く人の心に響くのかもしれません。
ですが、
たいていの方は、
「かっこいい演奏」をしたがります。
私の考えでは、それが緊張の元になっているようです。
それより、
ギッチョでもいいですから、
手づくりで、心を込めて奏でるほうが、
自分自身が心地よいですし、
聴く方にとっても、素敵な時間になると思います。
* まとめ
もしや、
「かっこいい演奏」を目指して、緊張していませんか?
Chiyo
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フランス在住ピアノ講師
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