ハノン練習曲は、有名なわりには、
近ごろのフランスクラシック界では
あまり使われていないように見えます。
先日も、音楽院で話題になりました。
ある生徒さんが
「この16分音符、速く弾きたいんですけど、
できないんです」と。
「ふーむ、ふだんから、ツェルニーとかハノンの練習を
課題に出しているのにぃ」と私は心の中で思います。
フランスの作曲家ですので、「アノン」と発音する方が、
正しいのですが、
実を言うと、
フランス語では、「アノン」と言ったら、
「オーノー!」と言っているようになるのです。
どうも、人気が出ないのは、そのせいか、と思ってしまいます。
とは言うものの、
ひと昔前までは、フランスでもよく使われていたのです。
ハノンは、ただの指の訓練ですから、
これだけ弾いていても、上手くならないかもしれないですが、
これを弾いて、キビキビした指をゲットできれば、
いい演奏をするのに、重宝するのも確かです。
大事なのは、
* 姿勢、フォームを正しく
* 粒をそろえることに、気を配る
ことでしょうか。
これさえしっかりしていれば、
いい習慣が身につきます。
また、
リズムなどで、変化をつけて練習するのは、
特に、効果があります。
いずれにしても、いい耳で、鋭く見張りながら、
練習するのが、いいです。
Chiyo
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