ピアノを習ってくときに、
「曲選び」という作業があります。
これは、なかなか奥が深いものだと、感じています。
曲のおかげで、モチベーションがグンと上がる生徒さんがあります。
もちろん、その逆もあります。
大きく分けて、
生徒さんに提案する曲には、
1)その人の才能が生かされて、聞きばえのするもの
2)その人が苦手としていることを、そうでなくできるようなもの
の2つがあります。
試験、コンクールなどでは、もちろん、1)の聞きばえのするものを、
選びます。
たまに、ふだん練習の時に、
2)の、苦手っぽいものを提案することも、します。
その、塩梅が、微妙ですので、
そこは、教師のセンスが問われるところです。
いずれにしても、
私は、かなりの時間をかけて、曲選びをします。
機械的に、どなたにも同じような曲を与える教師も、あります。
どちらが良い、とは言えません。
ひとつ、生徒さんに、耳打ちをしたいことがあります。
それは、
弾きたい曲を、先生にお伝えする、ということです。
先生にも、お考えがあるので、
相手にしてくださらないかもしれませんが、
もしかすると、頭の隅に置いといてくださるかもしれません。
ひょっとすると、
そうしましょう、という展開になるかもしれません。
今は、無理でも、
「あぁ、そういうものが好きなのですね」と
似たような曲を、勧めてくださるかもしれません。
お伝えするのは、ワルくないことだと思います。
そして、
私は、うれしく思います。
生徒さんが、「弾きたい気持ち」を持ってらっしゃるのが、
よく伝わってくるからです。
心に秘めたその気持ちが、エネルギー源ですから、
大切にしています。
Chiyo
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フランス在住ピアノ講師
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