2024年6月6日木曜日

ツェルニーで楽しめるのか?


先日、同業者の方に(つまり、ピアノ教師の方に)
質問を受けました。

数年前のことですが、
音楽院、教師就職試験の際、
私の生徒さんの一人が、レッスンの試験台となりました。

「あの時に弾いていたツェルニーの曲は、なかなか良い。
いつもより、音楽的で美しい」

ということでした。
「自分も使いたいので、ツェルニー何番か、教えてください」
ということでした。

「はい、それは、リトルピアニスト これこれこういう番号ですよ」
と答えました。

そして、
はてな、と思いました。
この練習曲集だけが、特別音楽的、というわけでもないのです。
まぁ、最後の方に、
魅力的な曲がそろっているのは、確かですが。

「ツェルニーというのは、つまらない曲が多いけれど」
という前提でお話がありましたので、
私は、心の中では、
私はそうは思わないけれど、
そう思う人はフランスでは多いな、とつぶやいていました。

それから、あともう一つ、
弾き方による、ということです。
ツェルニーのとてもシンプルな和声運行では、
つまらない、と思う人が出てくるのはわかります。
(I - IV - V - I というような)

それだって、どういう表現で弾くか、を
ちゃんと考えて、強弱をつけて弾けば、
とてもステキな一品になるのも確かです。




* まとめ

あいかわらず、フランスでは、
ツェルニーの人気がない






Chiyo

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