先日、「ア リタリエンヌ」という言葉を聞きました。
噺家(はなしか)の女性とピアノとを織り交ぜた
ステージの稽古中に、です。
まだ、
最初の、骨組み作りの段階でしたので、
その人は、
「では、ア リタリエンヌで行きます!」
と言いました。
あ、そういえば、そういう表現があったっけ、と
思い出しました。
ピアノも、まぁ、同じだなあと、
一人で感心してしまいました。
直訳は、「イタリア風に」です。
これはどういうものかと言いますと、
演劇の稽古では、
まず、台本を見ても見なくても、
セリフだけを言い合って、大体の感じをつかんで行きます。
表現も入れず、
もちろん体も動かさずに、
ただセリフを言います。
それは、特に、セリフを暗記するのに役立つということです。
(それとは逆に、
表現も入れて、舞台での動きも入れる稽古を
「ア ラルマンド」ドイツ風に、というそうです)
ピアノでも、
まずは楽譜を額面通り読んで、音にしていきます。
その時、生じっか表現をせずに、
まずは、音と動作をしっかり体で覚えていきます。
もちろん、ペダルもつけません。
これが、
その次の段階の、音楽表現をする土台となるのです。
また、暗譜も、この時期にしてしまうのが、
一番手っ取り早いです。
この「イタリア風に」というのは、
なんだか、エレガントな感じがして、
どういう言われなのだろう、
どうしてこう言うのかしら、などと、
興味を持ったりしました。
いずれにしても、
ピアノでも演劇でも、
作り上げていくプロセスは、
似ているのかもしれない、と思いました。
* ピアノでも、まずは「イタリア風に」
Chiyo
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