2023年3月29日水曜日

暗譜のしかたについて、ヒント


*私の生徒さんの中に、
「暗譜でないと弾けない」と思っている人がいます。

その人は、
楽譜を読むのがとてもヘタだと思っているのです。
私から見れば、そんなことは全くないのですが。
平均よりも、譜読みがうまいくらいです。

それでも本人は、
そう思い込んで、
読めないものが目の前にあっても役立たずだと考え、
せっせと暗譜して、すぐ暗譜で弾くのです。
レッスンでも、本番でも、いつでも。

そして、大変うまくいきますので、
そのままにしてあります。

この人は、目よりも耳をたくさん使って
弾いているということになります。



*目が見えない方がピアノを弾くとき、
これは、必然的に暗譜になってしまっています。

その方たちは、楽譜をどう覚えるのか、といいますと。
点字の楽譜もあるのですが、

あの素晴らしいピアニスト、
辻井伸行氏が、どのように練習なさっているか、というのが
とても、興味深いことです。

興味のある方は、調べられるといいと思います。

これは、
暗譜のヒントに限らず、
一般に、どのような手順で練習していくのがよいのか、
というヒントにもなると思います。





* まとめ

「目」以外を使って弾く練習








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2023年3月28日火曜日

暗譜のしかた


ピアノ曲の暗譜について、私は、
必ずしも暗譜する必要はないと思っています。

それでも、暗譜で弾けるというのは、
便利ですし、
なにより、楽しいものです。

さて、
暗譜のしかたについては、
人によって、とても違いますので、
レシピのようなものはないのです。

それでも、ヒントになるかもしれないことを、
ここに書いておきます。


1)楽譜を音にする、という練習をたくさんしている人は、
目で見る楽譜にそって弾く、という反射運動が
固定します。
単純にいうと、目→ピアノ

逆に、
2)インプロで弾く、ということを習慣としている人は、
自分の中で聞こえている音を、ピアノで弾く、
ということをしています。
単純にいうと、耳→ピアノ


この2つがバランス良くできるようになると、
楽譜なしで弾くことが楽にできるようになると思います。

地図やカーナビを見ながら街を歩くと、
いつまでたっても、
街の様子がつかめないのと似ています。

まちがえても良いですから、
別な五感を使ってピアノを弾いてみると良いと思います。


もちろん、どんな人も、
目の記憶、
筋肉の記憶、
耳の記憶などを、いろいろ使って弾いています。
その割合が、人それぞれということだと思います。

目だけに頼っている人は、
耳をもっと使ってみる、とか、
耳だけに頼っている人は、
もっと和声の構造を調べる、など、
バランスを取るようにしていくと、だんだんうまくいくと思います。


* まとめ

何を頼りに、ピアノを弾いているのか、
人によって違う























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2023年3月27日月曜日

初級のころから、いい習慣を


 私も、小さい時には、そのように思っていたのですが、
譜読みが終わったら、
次は、曲想をつける。

まぁ、曲を作り上げていく順序としては、これでいいのです。
ですが、
「曲想」を、おまけのように、
あったらなお良い、くらいに考えるのは、
困ります。

実は、
元々は、「曲想」が、主役なのです。
それをどのように表現するか、というところで、
技術が問題になってきます。

ですが、あくまでも技術は、手段です。

手段と目的がさかさまになりませんように、
どんな人でも、
どんなレベルの人でも、気をつけているのがいいと思います。

また、
初級の時から、そのような習慣を身につけている方は、
ぐんぐん伸びているように思います。


* まとめ

まずは、曲想があってのことです。
初級の時から、その習慣をつけておく。




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2023年3月24日金曜日

ただいま、絶好調!

 



 

 山登りをしていると、

フーフー言いながら、苦しい思いをして、
一歩一歩登っていくと、
たまに、とつぜん目の前が開けて、すごい景色が見えたりします。
感激ものです。
そこでは、ちょっと休憩して、
その瞬間を楽しみます。

そして、
また、歩き始めます。
つまらない道を、
ただひたすら、足元ばかり見ながら登っていきます。
そして、また、ステキな場所に着く、、、という繰り返し。

同じようなことが、
ピアノの道でも、あります。

お手伝いしている私としても、
いろいろ注文をつけたり、
「いえ、こうではありません、こちら方向です」
と、いろいろ指摘するのは、
そう楽なことでもありません。

それが、いつの間にか実って、
ある日、ものすごくバランスのいい、
心に響く演奏になったりします。
私も、ものすごくうれしくなります。

今、
春になったからかどうか、
偶然だか、よくわかりませんが、
今までの努力が実って、
素晴らしい演奏をガンガン見せてくださる受講生の方が、
いく人かあります。

ただいま、絶好調です!
うれしいです。

また、
今、つまらない道を登っておられる方も、
そのうち、いい景色が目の前に広がる時が、必ずきます。
一歩一歩、そのままお続けください。



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2023年3月22日水曜日

バランスを取ることで

ある曲を上手に弾きたいと思うあまり、
がんばって練習して、ドロ沼状態におちいった経験は、
よくあります。

繰り返し、繰り返し弾きこんでみますが、
弾けば弾くほど、
技術ばかりが先行して、
いったい何を言っているのか、
何を表現したいのか、
自分でもわからなくなったりします。


そんなとき、
ふと、がんばりをやめて、
そこから抜け出せた、という経験もよくあります。

技術と、
伝える内容、つまり音楽性とのバランスが
とれていると、うまくいくように思います。




*まとめ


よくわからなくなったら、
自分が言いたいことを、考えなおす








 


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2023年3月17日金曜日

ペダルがにごるのを、おそれる


 ペダルの使い方について。

たいていの方は、上手に、きれいに使ってらっしゃいます。

ひとつ、傾向としては、
ペダルを踏み換えすぎる、ということがあります。
あまりにも、にごるのをおそれて、
几帳面にかえてしまう方が多いです。

すると、バスの音が消えてなくなってしまう。
それが、残念です。

特に、ロマン派では、
もう少しバスの音や、ハーモニーをふんだんに
響かせてもいいと思ったりします。
この塩梅は、なかなか言葉では説明しにくいですが。

そんなことを、よく思います。




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2023年3月16日木曜日

ガンガン弾けばいいというわけでもない(ほかの部分で力をつける)


音楽院の生徒さんで、
若いというのに
くたびれてばっかりいる女の人がいました。

ともかく、か弱くて、
横になってばかりいました。

ところが、最近は、
けっこう元気そうですし、
ピアノの音もしっかり、響くようになってきているのです。

きのう、そんな話題になりました。
聞けば、
毎日、卵は2個食べる、とか、
腕立て伏せは、毎日2分間行う、とか、
それ以外にも、YouTube で動画を見ながら、
インナーマッスルの筋トレをしているそうです。

それに、
夜眠れない、という悩みが、
なくなった、というのです。

それは、私が以前に、
「一晩くらい眠れなくったって、
次の日にリサイタルひとつぐらい弾ける。
オリンピック選手だって、本番前は、
一睡もできなかった、という人もある」と言ったことを
覚えていて、
それ以来、どうでもいいや、と薬もやめたら、
眠れるようになったということです。

というわけで、
ピアノだけではなく、
生活面でいろいろ試して、元気になってきた、
それが、ピアノに変化が出てきた、ということです。

それに、
意欲が出てきて、
以前は、ゆったりの「癒し系」ばかりを弾きたがっていたのに、
これからは、
アップテンポの、ちょっとドラマティックな曲も弾きたい、と
そういう希望になりました。

私も、こういう展開を、
楽しく、うれしく思います。





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2023年3月15日水曜日

ミスしたら、どういう反応をするか



すべての人がそう、というわけではないですが、
つっかえると、
弾き直す習慣を持つ方を、たまに見かけます。

つっかえる、というのは、
私も、大苦手なことなのです。
なるべく無かったことにしたくなります。
だから、お気持ちはよくわかります。


ただし、ミスをしたら弾き直す、という方は、
それで、

「ミスが帳消しになる」

と思ってらっしゃることもあります。

実は、その逆なのです。
「ミスしましたよ」と、アンダーラインを引いているようなものです。
それでは、逆効果。

それよりも、そのまま続ける方がいいです。
ごまかしましょう
そうして、音楽の流れを、救うのです。


でも、それは、
けっこう、やりにくいことです。

ズッコケたのに、起き上がる、とか、
違う音を弾いてしまって、ショックを受けてるのに、
そのまま弾き続ける、なんて、
むずかしいです。

友人のミュージシャンが、

「まちがえても、どんどん進みましょう、
ケガ人や、死人が出ても、ほっといて、
ズンズン進むのです」

と言っているのを聞いたことがあります。

ケガ人や、死人をほっとく、とは!

そうですね、
それほど、勇気のいることなんです。
なんだか、とても納得してしまいましたので、
ちょっと、過激な言い方なのですが、
生徒さんに、そうお伝えしています。




* まとめ

まちがえても、ズンズン進む習慣をつける






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2023年3月14日火曜日

どういう練習曲を選ぶか


どういう教則本を使うか、
もしくは、どういう練習曲を使うか。

これは、
私が教師の職を得たときに、
フランスの恩師に尋ねたことです。

その時の、先生の答えは。。。

「なんだっていいです。
それより、教え方が大事です」

ということでした。
その言葉は、今でも私の胸の中に残っています。

そういえば、同じツェルニー練習曲でも、
それで上手くなった人と、
そうでない人があります。

また、
ロシアの先生に言われた、この言葉も。
生徒さんがなかなか上手く弾けない、と
ぼやいていた時です。

「それは、教え方が悪いのだ」

生徒のことを悪くいうな、それは先生が悪いのだと
お小言を言われてしまいました。

この言葉も、胸に残っています。

そして、手のかかる生徒さんこそ、
先生の腕の見せどころ、
チャンス!と思っています。














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2023年3月13日月曜日

無口、無表情な人がピアノを弾く


とても嬉しいことがあったので、書いておきます。
音楽院の生徒さんの中に、
とっても内気で、緊張してしまう人がいます。
19才の女性。
ピアノが大好きなのですが。

ですから、こわくても、
発表会や、
さまざまなコンサートに出るようにしています。
ぶるぶる震えながら、弾いています。

もう、フランスでは、マスクをしている人は
ほとんどいないのに、
彼女一人は、いつでもマスクをしています。
知らない人とは、ほとんど口をききません。

そんな彼女が、
先日、国際女性デーの、とあるイベントで、
数曲弾きました。
いつも通り、ぶるぶる震えていました。

それでも、音楽的に、
いつもよりグッと表現豊かになっていました。
それだけでも私はうれしいのに、
もう一つ、
彼女が、
「とても幸せです。
そして、
この曲だけじゃ、短い、って思ってしまいました
もっと弾きたい!」と言ったのです。

うわぁ、すごい。
あんなに
か弱そうで、ぶるぶるの彼女。
やっぱり、あの体の中にはものすごいエネルギーが
つまっているのだ、と
あらためて思います。

それを、ピアノで表現できて、素晴らしいと思います。
ピアノで言いたいことは、
たくさんあるのだろうと思います。

これからが楽しみです。








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2023年3月10日金曜日

テンポアップのしかた


 どのように、テンポを上げていったらいいですか、と
聞かれることがあります。

その時と場合によるので、これ、というお答えはありませんが、
ひとつ、お話ししておきますと、

徐々に上げていく、という方法だけが得策ではありません。

ガクン、とテンポアップする方がいいこともあります。
でも、
それが、ちょっとむずかしすぎ、と思われる方は、
片手ずつバラして、
そして、テンポアップする、ということができます。

ゆっくり弾いている時と、
最終的にスピードで弾く時では、
よく見てみると、体の使い方は同じとは限りません。
スローモーション練習は大事なのですが、
それは、別な目的もあります。
(また別なところで書きます)

スロー練習が終わったら、
片手ずつでもいいですから、
思い切って、速く弾いてみるのもいいことだと思います。
そうすると、たいてい、くずれます。
そこをよく観察して、
あ、それならば、ここで力を抜く、とか、
手首は、この高さで、などと、
解決法がわかってくることが多いです。


* まとめ

ゆっくり〜徐々にテンポアップでは、
らちがあかないこともある


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2023年3月9日木曜日

レッスンをお休みしなくてはならない時

 

体の調子のせいで、レッスンをお休みしなくてはならない時は、
ゆっくり休むのが、一番!

そうでなくて、
やむを得ず、の時は、
残念に思ったりします。

「しめしめ、もうちょっと、さらえる時間ができた」
と、ホッとする時もあります。

そうやって、
さらに練習するのもいいです。

それから、ひとつ、
そういう時に、
やっておくといいな、と思うのは、
新しい曲を、譜読みしておくことです。

機械的な作業です。
一人で、
のんびり、仕事を進められます。

これは、
生徒さんを見ていて、よく思うことです。
1週間ごとのレッスンの場合、
一回お休みすると、
14日間、ブランクが開きます。
そこから、
また、前回のことを思い出して、
レッスンを続けるのは、
冷めてしまったやかんを、もう一度火にかけるような感じです。

次の曲の、譜読みを進める作業をしていると、
どういうわけか、
今進行中の曲も、すんなり、再開できるように感じます。

生き生きとした感じになるように、
思います。






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2023年3月7日火曜日

プロ、アマチュアの違い





 

 

 

 

プロ、アマチュア、という言葉があります。 

それで生計を立てているならば、プロなのかもしれません。
けれども、
私が、レッスンをしている時は、そういう区別は、まったくありません。

初心者でも、
再開ピアノの方でも、
その人、その人が、
その与えられた時間、環境で、
今、何ができるか、
どんな曲で、音楽を楽しめるか、を
考えています。

すると、
表面的にやっているみたいでも、
けっこう、掘り下げていたりします。
やればやるほど、オモシロイ、
もっと、ここを追求してみよう、と、
なったりします。

それは、
プロでも、アマチュアでも、同じことです。


そして、
演奏を聞くときも、同じです。
プロの演奏会で、
心を動かされることはあり、
また、退屈することもあります。

「アマチュア」と言われている方の発表会、
または、駅ピアノで、
心を動かされることも、
かなり、あります。

技術や、
知識や、
毎日の練習を、通り越して、
伝わってくる何かが、あります。

ダンスの先生が、
「いったん振り付けを覚えてしまったら、
あとは、
は、脇に置いとく。ただ、踊る」
と言っていました。

頭で考えていることを通り越して、
何かが、起こるのだろうなぁと、
漠然と、思います。

それは、
プロでも、アマチュアの人でも、
同じだと思います。
だから、おもしろくて、やめられません。






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2023年3月6日月曜日

ピアノは何才からでも始められるのか?

 

ピアノは、何才からでも始められるのですか、と聞かれることがあります。
さぁ、あなたは、どうお考えでしょうか??

私の答えは、「あなたのお考えの通りになる」です。
あなたが、できる、と思われれば、できます。
何才からでも、ピアノと、体があれば、できます。

自分の話になりますが、
私が、ヒップホップダンスを始めたのは、
55才の時です。
今は、ふつうに(?)踊っています。
楽しんでいます。

けれど、
始めるまでに、10年くらいかかっています。
踊ってみたいけれど、
そういう機会がなかったこと、
どこに行けば、教えてもらえるのか、わからなかったことと、
恥ずかしい、という気持ちがありました。

でも、
ある日、
「大人用初心者向け」というコースを見つけた時、
決心できました。
行ってみたら、私より若い人ばかりでした。
私などが参加して、
場を白けさせてしまったらどうしよう、などという心配が
あったのですが、
でも、実は、先生も、スタッフも、たいへん喜んでくださいました。
次の年からは、つられてか、
続々と、大人の人が、スクールに入学してきました。

今、思うに、
これはもう、実行するか、実行しないか、の
違いしかありません。
「同じアホなら踊らにゃソンソン」という阿波踊りのフレーズがありますが、
まさに、その気持ちです!
泣いても笑っても、人生の最後には、
ゲームオーバーになります。
ですので、
やはり、踊ったほうがいい、踊り始めてよかった、と
思っています。

ピアノも同じだと思います。
まだ少数派ですが、
いく人かの方が、
お年を召されていても、始められて、
ぐんぐん上達されているのを、
私は、知っています。








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2023年3月3日金曜日

才能がつぶされている場合もある

 

まわりの人や、親、ピアノの先生は、色々なことを言います。
そのことで、才能がつぶされるということは、よくあります。
それは、とても残念なことですが、
幸い
ご本人が、やっぱり、どうしても自分はピアノが好きだから、と、
大人になってから、再挑戦なさる方があります。

それは、幸いなことです!
だから、私は思うのです。
「ピアノが好き」というのが、一番のサインです。
それが、才能(のあらわれ)だと思います。

そして、
それをどう伸ばすか、というのが、大事になってきます。

先日、テレビを見ていましたら、
とっても同感してしまった講師の方がありました。
お笑いの仕事のプロを育てている方です。

その方が、
「こんな人、絶対モノになるわけない」と言われていたような人が、
ものすごく伸びて、モノになったケースをいくつも見ているから、
(そう簡単に、ダメ、とは言えない)。というようなことを、
おっしゃっていました。

それは、同感、同感!

その通りです。

ですから、

親が、何か、ダメ出しをしてきたら、無視しましょう。
先生が、何か、ダメ出ししてきたのなら、これもムシしましょう。
過去に言われた、たった一言でも、ダメ出しがあったら、これも、
消しましょう。

そこで、才能がつぶされている可能性あり、です。

どうぞ、
あなたの「弾きたい」という気持ちだけに注目して、
それを、育ててください。

絶対、伸びますから。



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2023年3月2日木曜日

こんな要領です(続き)


 きのう、ピアノの「強弱」についてお話ししました。
自分では表現しているつもりでも、
伝わっていないことがあるのです。
ですので、大げさくらいがちょうどです。

音楽院で、
そういう内容になったりもします。
生徒さん本人は、
「ちゃんと強弱をつけている」と言い張るのですが、
私に言わせると、足りません。

そんな時、
タイムリーにも、別な生徒さんが入ってきましたら。
その人に聞いてもらいます。
そして、尋ねます。
「どうですか?今のところ、弱くなっていましたか?」
すると、答えは
「いいえ」です。

でしょう?!
私が、とりわけ高い要求をしているわけじゃないというのが、
明るみに出ます。
そして、やっと理解してもらえます。
私は、しめしめと思います。

と、
かれこれしているうちに、
当の生徒さんも、やり方がわかってきます。
これくらいの加減をしないと、
伝わらないんだな、とわかってきます。

こんな要領です。





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2023年3月1日水曜日

超おすすめです

 


ピアノを弾くときに、とてもおすすめなことがあります。

わりと簡単なことですが、できていないことも。

特に、人前でご披露するとき。
わりと、わかったような気持ちで、
わりと、できていないことが多い・・・というのが、「強弱」です。

それは、
とても損な話しですので、
ぜひぜひ、トライなさってみてください。

一番多いのが、
どこもかしこも、だいたいメッゾフォルテになっているパターンです。
すると、
聞いている側では、
しばらくすると、これが強いのか、弱いのか、何だかよくわからなくなります。

私は、「先生」ですので、
ものすごく注意深く「生徒」さんの演奏を聞きます。
ですので、
あ、ここは、ピアノにしているな、とか、
ここを強くしている、というのは、気づけます。

けれど、
一般の方が、椅子に座って、いい気持ちで
ぼんやり、何となく聞いてらっしゃる場合。
そういう方が、それに気づけるとは、限りません。

そういう方でも、
「はっ!」とするくらい、強弱は、つけた方がいいです。

ピアノは、うんと弱く。
フォルテは、うんと強く。
みなさん、クレッシェンドは、お上手ですが、
ディミニュエンドも、頑張ってください。

これでもか、という風に、
少しオーバー気味にやってみるくらいで丁度です。
そして、
その「気迫」みたいなのが、いいのです。
きっと伝わると思います。
演奏が、グッと変わってきます。



* まとめ

「強弱」は、演劇のように、
ちょっとオーバー気味なのが、丁度よい



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