先日のことです。
音楽院で、大人の生徒さんが、リストの曲を上手に弾いていました。
それはいいのですが、
ちょっと肩を上げるクセがあるなぁと思いました。
太い音で、気持ちたっぷりに歌う箇所です。
ご本人は、その気持ちで弾いているつもりですが、
肩を上げてタッチしていますから、
ちっとも音に反映されません。
タッチを深くしたいのでしたら、
下の方向に押すのがいいはずなのに、
タッチしながら、肩を上に上げる、というのは、
どういうことなのでしょうか。
と、問われても、答えなんかありません。
私もそういうことをやって来ましたので、
わかります。
これは、よくやってしまいます。
さて、
そのことをちょこっと、指摘してみますが、
ちっとも改善されないです。
しばらく聴きながら、
ふと思いついて、
スマホを取り出します。
動画に撮ってみよう、とします。
すると、どういうことか、
スラスラ、と魔法のように、改善されたではないですか!
まだ、動画を撮りはじめてもいないのに、
スマホをそっちの方に向けただけなのに、
撮られた動画を見る必要もなく、
すぐに改善できてしまったのです。
姿勢も良くなりましたし、
音も、さらに良くなっています。
表情たっぷりになりました。
生徒さんも、ニヤニヤしています。
簡単に、できてしまったのです。
スマホにできて、私にできなかった、というのは、
ちょっぴり悔しい気もしますが、
まぁ、いいか。
それにしても、
スマホに、そんな力があったなんて!
こんなことは、教育学の本には、書かれていなかったな、
けれども、そうか、
その時代にはスマホなんて、
なかったか、と思いました。
* まとめ
ピアノ教育に、
スマホの力を使うこともできる(?)
Chiyo
動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師
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