曲選びの時、生徒さんとお話ししていますと、
なんでもオッケー、という方があります。
きっと、「先生が、ためになる曲を選んでくれる」だろうと、
なんでも来い、というスタンバイの状態に、
なさっているのだと思います。
それは、わかります。
ただし、
心の中では、
好き嫌いを、わがままに、うんと育ててほしいです。
これが、音楽では、情緒、感性を育てるとっかかりになると、
私は、思うのです。
好き嫌いを言うのは、だいたい、
しつけでは、悪いこととされています。
それは、フランスでも見ますし、日本では、
私は、そうやって育てられてきました。
ですが、音楽では、
それなしには、まるで、舵取りなしの船に乗ってるようなものです。
ぜんぜん、話が進まないのです。
「このフレージングは、どう?」
「この音色は、気に入った?」
「このテンポは、いいテンポかどうか」
これに答えられるのが、いいのです。
はっきり、好き嫌いを自問しましょう。
先生が、なんと言おうと、
自分は、こう言うのが好き、と言えるくらいが、
私は、いいと思います。
それから、もうひとつ。
好き嫌いは、時とともに、変わることがある、
ということです。
年を重ねたり、
色々な演奏を聴いたり、
経験をして、
変わってきます。
その、移り変わりを楽しむ、というのも、
音楽の、醍醐味のひとつ、と思います。
* まとめ
「好き嫌い」センサーを育てる
Chiyo
動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月6000円 (動画回数、無制限)
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