きのうは、椅子のすわり方について書きました。
すわり方を見ていますと、
ヒジが直角になっている人が、多いです。
最近、ますます多いです。
私は、これは、
パソコンの習慣かもしれない、と思っています。
若い方に多いです。
それも、すんなり美しい指先で、
優雅に、サラサラ、と弾こうとなさっています。
ですが、
ピアノは、もっと体全体で弾くような、
ダイナミックなものです。
ですから、
あまりに弱々しくて、音が10パーセントも出ていない時、
「あ、今のは、タッチキーボード的でしたよ」
と、言います。
それでも、よく伝わらない場合は、
ベートーベンのころの話をします。
別に、特別詳しいわけではありませんが、
フランスだって、一昔前は、
そうだったので、よくわかるのです。
セントラルヒーテイングは、ありませんでしたよ。
重たい薪をさがしに行って、
それをくべて、火をつける。
お水だって、どこかに汲みに行きます。
重いです。
そういう時代でしたよ、
さわっただけで、何かが動く、というのは、
なかなか、なかったかもしれませんよ、と話します。
すると、わかってもらえることが多いです。
ですが、
私は、言いませんが、
実は、状況はもっと、よくないのです。
ベートーベンのころのピアノのキーは、
今の私たちのピアノより、軽め、
そして、幅も深さも、小さめだったのです。
もうちょっとラクに弾けたようです。
ということは、
現代のピアノで弾く人は、
とても筋肉が必要だということです。
ちゃんと弾きたい大人は、
並行して、筋トレをするのがいい、と
私は、思っています。
Chiyo
動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月6000円 (動画回数、無制限)
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