ただいま、音楽院では、コンクールの時期です。
学年末テストのようなものです。
本番が近くなってくると、
生徒さんは、まぁ、よく練習なさいますので、
私は、うれしくってたまりません。
思わず、
「だから私、シケン大好き〜!」と言ってしまいます。
すると、
生徒さんは、たいていはイヤな顔をします。
ストレスたっぷりの毎日をすごしているのかもしれません。
さて、
こんな風に、よく練習しているようですので、
曲はだいたい仕上がっています。
音楽的な表現も、よく練習してあります。
ただし、
肝心の、本番の時に、
とても無表現になってしまうこともあります。
こういう演奏は、とても低いスコアが出ます。
どういうことかと言いますと、
本人は、
ミスをしないように、ミスをしないように、と
気をつけて弾いているのです。
そして、肝心な、
その曲のテーマ、雰囲気を忘れてしまうのです。
それに、
試験官が、ペンと紙を持って聞いていたら、
「試験的気分」になってしまうのも、
よくわかります。
ですので、試験前の
最終アドバイスは、
「強弱を大げさ気味に」となります。
そのことを思い出して、
それを一生懸命やっていれば、
だいたい、いつもの調子が出て、うまくいくようです。
と、こんなことを書いていましたら、
私の方まで、
ドキドキしてきてしまいました。
実は、試験の時は、
われわれ教師は、ジャッジはしないのです。
ジャッジされる側なのです。
さぁ、どうなることでしょうか。
みなさん、いつものように、ガンガン表現してください〜と、
心の中で応援しています。
Chiyo
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