2020年7月30日木曜日

お知らせ(お問い合わせについて)

このたび、問い合わせフォームから、連絡が届かない、
という不具合が見つかりました。
さっそく、修理しました。

これまでに、連絡をされたのに、返事が来ない、という方は、
ゴメンナサイ!
お手数ですが、もういちど、こちらのフォームから、
ご連絡していただけたら、ありがたいです。

24時間以内に、お返事いたします。

よろしく。

Chiyo



2020年7月28日火曜日

あなたの才能(独学パワー)


独学の人はすごい、といつも思います。

お見受けするに、
ともかく情報を得ようと、とてもアクティブ。
弾きたいという気持ちが、
とても大きいのです。

これは、
もう、人工頭脳がいくら発達しても、
「弾きたい気持ち」を
作り出すことは、できないのではないか、と思います。

それは、才能、ではないかと思います。
たとえば、
「あの曲を弾きたい」と強く思った時。
それは、
自分の中の、ある感性と、
外がわにあるその曲とが、
ビリビリっと、感電して、
つながったような図が、思い浮かびます。

それが、
その人の才能ではないか。
シューマンが弾きたい、というのなら、
そこが、その人の才能、と考えていいと、
よく、思います。

あとは、
手の大きさとか、
運動神経、とか、
いろいろありますが、
なんとかなる、と思います。

自分がダメだと思っている技術は、
けっこう時間をついやして、さらいますから、
だんだんできるようになるどころか、
いつのまにか、
それが、強みになっていたりもします。

弾きたい気持ち=才能、と私は思って、
それに、水をやり、
肥やしをやり、
日にあてています。
そして、
どんどん、大きくなります。


Chiyo

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2020年7月25日土曜日

どの曲を弾くか


練習するにも、
試験で弾くにも、
コンサートでご披露するにも、

「曲えらび」、というのは、
なかなか奥が深い、と思います。
私は、大きくわけて、
2種類ある、と思っています。

1)その人の長所をいかして、聴きばえのするもの

2)その人の苦手な部分をのばすもの


ということは、
目をつぶって選んでも、どっちかにころぶわけです。
ただし、
試験の時、コンサートの時は、
1)の、聴きばえする方がよくて、

それ以外の、ふだんの時に、
2)たまにやってみる、というのが
バランスがとれると思います。

試験の時、
自由曲をえらぶとき、
私は、ずいぶん気をつかいます。
これがしっかりできると、
どんな人でも、かなりうまくいきます。
試験で、いい点がとれます。

その人の欠点をカバーしてしまう。
その人の長所を、前面にだす。
どういう曲がいいのか、
これには、規則はありません。

私の場合は、
予期していなかったような時に、
なにか、別なことをしている時に、
そういう曲が、
空からおりてくるように、ピーンと思いつくのです。
「あ、この曲、あの人にむいてそう」と。

もちろん、いつもいい曲を思いつくとは、かぎらず、
しばらく、勉強がすすんだ時点で、
「うーん、むずかしすぎたかなぁ」と、
内心はらはらしてしまうこともあります。

2)の苦手をのばす曲、というのは、
別にしょっちゅうやる必要はないとは思います。
たまに、
チャレンジしてみるといい、と思います。

いずれにしても、
むずかしすぎの曲は、私は、おすすめしません。
「どうしても弾きたい、
何時間も練習しますから、やらせてください」
という人が、たまにありますが、
困ってしまいます。
せっかくの「弾きたい気持ち」をそぎたくないですから、

私は、それに似た曲の、もうちょっとやさしめのを、
選びます。

なかなか、
むずかしいことです。
教師のセンスが問われる部分だと思います。

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2020年7月24日金曜日

両手のバランスをねらう(その2)


先日、
両手のバランスをねらう練習法を、書きました。
それに、追加です。


きのう、レッスンをしていて、
思い出しました。
もっと、ベーシックな方法。

1)もし、左手が強すぎる、と思うのだったら、
わざと、もっとオーバーに、左手をうるさく弾いてみる。

右手は、わざと、弱く弾く。

2)その逆。右手を強く、左手を弱く。オーバーに練習する。



「わざと」やってはいけないやり方で、弾く、というのが、ミソです。
こうなったら、いやだな、と思うことを、
思いっきり、やるのです。
禁止されていることを、やる、という、
ちょっと、いつもとは反対の方向です。

それを、きちんとできるようになると、
あら、ふしぎ、
その逆も、できるようになったりします。

これは、
どんなケースにも、あてはまります。

(例 レガートに、うまく弾けない時、
わざと、とぎれとぎれに弾く、など)

いろいろ、試してみてください。

フランスでは、
だれもが、ナイフとフォークで食事しています。
だれでも、できっるっていうことです。
それを思い出して、
両手のバランスを、がんばってみてください。


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2020年7月21日火曜日

「片方完璧片方めちゃ式」(両手のバランスをねらう)


なにごとも、バランスです、というのは、
頭ではわかっても、
では、どうすればいいのか、
よくわからないときがあります。

左手が強すぎ、とか、
弱起が強すぎ、とか。

もう片方の手を、弱くしようと思っても、
両手とも、弱くなってしまう。

左右ちがうことをするのは、
なかなかむずかしい時が、あります。

そういう時に、
私は、全体ボリュームを、あげます。
mp の曲でも、かまわず、f で弾きます。

そして、
1)右手を、ものすごく強く弾く
左手は、ものすごく弱く弾く。

2)それでもだめなら、

右手を、ものすごく強く弾く、
左手は、どんなにめちゃくちゃでも良い、とする。
そして、
それができたら、今度は、
右手は、どんなに変でも良い、とする、
左手は、絶対ものすごく弱く弾く。

これを交互に、やっていると、
次第に、できるようになってきます。
の、はずです。

いつかは、ぜったいできるようになります。
ナイフとフォークで食べるのは、
おハシよりむずかしいが、
いつか、できるようになる、みたいなものです。

まとめ

*全体ボリュームを上げて、練習
*片手に注目しながら、両手をひく
「片方完璧片方めちゃ式」

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2020年7月20日月曜日

うまくなりたいけど、練習する気がおこらない時


どちらかというと、
私は、強迫的に練習をしていたので、
練習する気があるかどうか、なんて、
あまり気にしていなかった、というのが、
本音です。

それでも、そういうことは、
心の底では、
しばしば、おこっていたようなのです。
それに気づいてから、
どんなふうに切り抜けてきたか、
書いておきます。

1)休む。その日は、練習しない。

2)技巧的なところだけを、機械のメンテナンスみたいに、
さらっておく。

3)しばらく、別な曲に変える。

4)ほかの人の演奏をきく。栄養をもらう。


私の場合、
2)が多かったと思います。

あまり音楽的なことは気にせずに、
苦手なところ、どうもスムーズに行かないところ、を

左右バラバラに、
ゆっくり、
くりかえし、
やっておく。

おそうじのような、
メンテナンスのようなつもりで、
ほんの少しでも、やって、おしまいにするのが理想。
すると、
適当に満足感もわいてきて、
次の日に、つながるというような感じでした。

今になって思うに、
(私にとっては、です)
「ムリに、がんがん弾く」というのは、
あまりためにならない、ということです。

そうやって、
ずいぶん貴重な時間をついやしてきたような、、、
気がするので、
そういうエナジーがあったら、

「きょうは、弾かない。そのかわり、○○をやる」と、
自分で選択して、
決断して、堂々としてる、という力に変えられていたら、
と、
昔の自分に、そう思います。



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2020年7月18日土曜日

「好き嫌い」は、どんどん


「食べものの、好き嫌いをしちゃ、いけません」という
しつけを、私は受けてきました。

それから、
「どんな人とも、
好き嫌いをいわずに、つき合いましょう」とか。

でも、
ピアノを弾くようになって、
思うことがあります。
音楽に関しては、
好き嫌いは、どんどんした方がいいと思います。

どんどん他人の演奏を、きいて、見て、
「好き嫌い」を、育てるのがいいと思います。
それは、
自分の感覚をはぐくむことに、なります。

中級になったら、
練習する曲も、自分で選ぶのが、いいです。
数曲やって、バランスをおさえておけば、
大丈夫です。

そして、
一番いいところは、
音楽的な部分です。
ほかの人のをきいて、

どこが、好きか、嫌いか、を、気にする。

どういう歌い方が、嫌いか。
この間のとり方がいい、
このテンポは、速すぎ、
この音色が、好き、
この曲、ここはいいけど、ここが変、

などなど、
なんでもいいですから、
「好き嫌い」を、自分の中にメモしておく。

それをまねしてもいいし、
まねをしなくてもいいです。
自分で、そう確認しておけばいい。

それを
ふだんからやっておくだけで、
貯金のように、
つみかさなって、
あなたの感性が、豊かになっていくはずです。

まとめ

* ほかの人の演奏を、きく
* 好き嫌いメモを、つける(心の中に)


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2020年7月17日金曜日

ツェルニーと、フランス人


フランスで、
ハノンや、ツェルニーを練習してる人は、
ほとんど、見かけません。

日本では、
ネットやツイーッターで見たかぎりでは、
けっこう、みなさん、
使っているので、ちょっぴり、びっくり。

ひと昔(30年くらい)前は、
ハノンや、イジドールフィリップの楽譜を、
フランスでは見たものですけれど。
音階を、ただひたすら、
弾く人もいましたっけ。

今では、ほとんど、いないです。
フランス人は、
練習曲を、練習しないことが多い。

この違いは、いったい何?
どっちが、いいの?

ハノンもそうですが、
ツェルニーが嫌われてることといったら!
まず、第一に、
教師が、嫌ってるのです(ということが多い)。
「音楽的じゃない」って。
「ちっとも、ステキじゃない」って。

(ブラームス練習曲の方がいい、
なんていう人もいるけど、
練習してる様子も、ないです)

では、どうするのかといえば、
「曲」の、技巧的な部分を、
直接、練習し始めちゃうようです。

私は、日本を出たあと、
ロシアの先生にずいぶん影響を受けたのですが、
その先生は、
ツェルニーは、すばらしい、
初心者でも、プロでも、
やった方がいい、と
言ってました。

私は、
日本でツェルニーを、とことんやらされました。
たしかに、いいような気がする。
長所は、シンプルさです。
そして、フレーズ(歌)の中で、
あらゆるレベルの技巧を学べる。

ですので、
フランスにいても、
生徒さんには、
ツェルニーを、すかさず勧めています。

そして、自分は「古い」のだと思っていましたが、
日本では、あいかわらず、現役のようです。


うーん、
この違いは。
どう考えたらいいのやら。


Chiyo



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2020年7月14日火曜日

異文化なのに、ピアノを弾きたい人たち


日本で教育を受けた私は、
いろいろな偶然がかさなって、
フランスに渡り、
40年近く、フランスの音楽院で、
ピアノを教えています。

もともと、
父が、クラシック音楽好き。
ですから、
ピアノを選んだくれたのは、父です。
私、では、ありませんが、
その後、自分で、楽しくなってきて、
だんだん、
深みにはまって行ったのです。

けれど、ひとつ、不思議なことがあります。

なぜ、日本人が、西洋音楽を、
ひきたくなったか、ということです。

たまに、
お琴、三味線、尺八の演奏をテレビで見て、
うーん、と、うなってしまう。
よくわからないはずなのに、
やっぱり、
どこか、しっくりくる部分があるのです。

さて、
戦後、私の親たちが、
西洋に、あこがれたのか、
よく知りませんが、
着物をやめて、洋服に、
日本音楽をやめて、ピアノに、と、
うつっていったのは、
今、
私は、クラスの中で、同じようなことを見ます。

私は、
外国から移民の人がわりと多い地区で、
教えています。
私のクラスには、
30年前は、フランス人しかいませんでしたが、
今では、様子がちがいます。

もちろん、書類上は、フランス人ですが、
出身は、

たとえば、
2020−21年度の私のクラスを見てみますと、

*モンゴル
*ポルトガル
*アルジェリア
*スペイン
*イスラエル
*イタリア
*カメルーン
*コンゴ
*モロッコ
*アイルランド
*コモール
*トルコ
*ロシア
*マダカスカル
*セネガル
*イラク
*日本(私)

の人たちが。
あとは、
フランス系のフランス人ですが、少数派になっています。

まぁ、楽しくなる、ミックスのクラスです。
ピアノをどう習うか、を、よく知らない人もありますから、
一から始めます。
時には、
ゼロから、始めます。
(ピアノがないのに、クラスに入ってくる人もあります)

そんなわけで、
私も、こういうみなさんと、
同じようなおいたち(?)で、
西洋音楽を習うことになっていますので、
なんだか、他人事とは、思えません。

ピアノは、
異文化の人たちにも、
たくさん愛されているようです。



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2020年7月13日月曜日

両手で弾くのが、ダメな場合



片手ずつ弾く時は、ちゃんと弾けるのに、
両手を合わせてみると、ぐちゃぐちゃになる、

という苦情を、よく、ききます。

私のやり方を、書きます。
みなさんも、試してみてください。


1)もう一度、片手練習を、します。
早く、両手で弾きたい、という気持ちは、
わかります。
ですから、
一番の早道を、行ってみます。

ここが肝心ですが、
片手練習をする時、
ものすごく、要求度を高めてください。

一つでもミスしたら、テンポを下げて、やり直します。
すごくゆっくりでいいです。
でも、ミスは、許さない、という要求度です。
ちょっとでも、まごつくようなら、さらにテンポを下げる。

完ぺきに弾けるようになったら、
徐々に、テンポを上げていく。


2)理想のテンポになったら、、
いよいよ、両手を合わせます。
でも、1)が、しっかりできないうちは、
だめです。
ここも、高い要求度で、行きます。

3)両手合わせの時には、またもや、ゆっくり弾きます。
2小節、次に4小節、というように、
少しずつ、進む。

と、こういう感じでいきます。

1)と、2)の要求度を上げてやっていれば、
絶対に、できるようになります。

地味ですが、
この段階をふんでいると、
絶対できるようになります。

試していただけたら、
楽しみです。


まとめ

*片手練習をきわめる
*両手練習を始める時は、超ゆっくり



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2020年7月12日日曜日

独学ピアノの人は、すごい



ネットや、ツイートで、
ピアノを独学で習ってる方を、見ました。
それが、
けっこうたくさん、おられる。

その、すごさに、
私は、感激します。

すごさ、というのは、
まず、
「弾きたい」という気持ち。

私は、音楽学校で毎日教えていますが、
なにが、一番むずかしくて、やっかいかというと、
その「弾きたい」という気持ちを、引き出すことです。

(親御さんが、ピアノを弾きたいから、
子どもに、やらせる、という場合に、
そういうことになってしまうのかも
しれません)


その「弾きたい」という気持ちさえあれば、
あとは、かなり、かんたんにいきます。
ですから、
私は、想像します。
独学ピアノの人、
ずいぶん、
ぐんぐん上達なさってるのだろう、と。

それに、
もうひとつ、
「すごい」ことがあります。
研究熱心なことです。
と、いうふうに、お見受けします。
どうやったら、よく弾けるだろうか、と
YouTubeで、チュートリアルを見たり、
情報を、交換したり。

そこまで、なさってる方は、
絶対、
がんがん、上達するのです。
レッスンを受ける必要は、ないと思います。
まぁ、
こういうことを言うと、
私は、失業の方向にいってしまうのですが、
でも、

そういう人たちを見ているのは、
心地いいです。


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2020年7月11日土曜日

うまく弾けてた曲が、ヘンテコになる場合



たまに、
もう、上手に弾けていた曲が、
弾けば、弾くほど、ヘンテコになることがあります。

そういう時は、
ちょっと、やばい感じがしますが、
あわてず、

1) テンポを、ゆっくりめにして、ひく。

2) もう一度、片手練習をする。

ちょっと、
めんどくさい感じがしますが、
これを、5回くらい実行するだけで、
1〜2日で、よくなります。

それから、
長いこと弾いていますと、
心の方も、上すべりのようになることもあります。
毎回、おなじように、
心をこめてひく、ということは、
人間には、ちょっとムリなのかもしれないです。

ちょっと、その曲は、お休みにして、
散歩にいく、とか、
別な曲を手がけてみる、というのも、いいです。

ということを、
知っているだけで、
ずいぶん、改善するはずですので、
がんばりすぎずに、
ひきつづき、楽しんでください!


Chiyo

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