
日本で教育を受けた私は、
いろいろな偶然がかさなって、
フランスに渡り、
40年近く、フランスの音楽院で、
ピアノを教えています。
もともと、
父が、クラシック音楽好き。
ですから、
ピアノを選んだくれたのは、父です。
私、では、ありませんが、
その後、自分で、楽しくなってきて、
だんだん、
深みにはまって行ったのです。
けれど、ひとつ、不思議なことがあります。
なぜ、日本人が、西洋音楽を、
ひきたくなったか、ということです。
たまに、
お琴、三味線、尺八の演奏をテレビで見て、
うーん、と、うなってしまう。
よくわからないはずなのに、
やっぱり、
どこか、しっくりくる部分があるのです。
さて、
戦後、私の親たちが、
西洋に、あこがれたのか、
よく知りませんが、
着物をやめて、洋服に、
日本音楽をやめて、ピアノに、と、
うつっていったのは、
今、
私は、クラスの中で、同じようなことを見ます。
私は、
外国から移民の人がわりと多い地区で、
教えています。
私のクラスには、
30年前は、フランス人しかいませんでしたが、
今では、様子がちがいます。
もちろん、書類上は、フランス人ですが、
出身は、
たとえば、
2020−21年度の私のクラスを見てみますと、
*モンゴル
*ポルトガル
*アルジェリア
*スペイン
*イスラエル
*イタリア
*カメルーン
*コンゴ
*モロッコ
*アイルランド
*コモール
*トルコ
*ロシア
*マダカスカル
*セネガル
*イラク
*日本(私)
の人たちが。
あとは、
フランス系のフランス人ですが、少数派になっています。
まぁ、楽しくなる、ミックスのクラスです。
ピアノをどう習うか、を、よく知らない人もありますから、
一から始めます。
時には、
ゼロから、始めます。
(ピアノがないのに、クラスに入ってくる人もあります)
そんなわけで、
私も、こういうみなさんと、
同じようなおいたち(?)で、
西洋音楽を習うことになっていますので、
なんだか、他人事とは、思えません。
ピアノは、
異文化の人たちにも、
たくさん愛されているようです。
Chiyo
動画添削レッスン
フランス在住ピアノ教師
月3000円 短期、長期。
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