スタッカートと、一言にいっても、いろいろあります。
ツェルニー、古典ソナタ、ソナチネなどに出てくるスタッカートは、
ツェルニー、古典ソナタ、ソナチネなどに出てくるスタッカートは、
額面どおり、
はずんで、
切って、
短く、弾くのがいいと思います。
作曲者によっては、小さな「アクセント」という意味が
作曲者によっては、小さな「アクセント」という意味が
はいっていることもあります。
問題は、
バロックに出てくる、スタッカートです。
バッハなどに、スタッカートが出てくる場合です。
のきなみ、すべての音にスタッカートがついているときは、
これは、バッハの筆ではない、と思ってよろしいです。
それを、すべて切って弾くのは、容易ではありません。
ですので、
それは、額面どおりに取らなくてもいいですよ、と、
申し上げることがあります。
加筆した人の意図は、
たぶん、これは、チェンバロ向けに書かれた曲なので、
チェンバロ風の音にしよう、ということだと想像できます。
ですが、
チェンバロでも、ピアノでも、
もともとは、「音楽」です。
「うたごころ」がある、音楽です。
そのことを考えますと、
それほどヤッキになって、全部スタッカートにしなくても、
いいのではないか、と思います。
やはり、フレージングを気にした方がいい。
もともと、ピアニストが、別な楽器の曲を、
借りてきて弾いているのです。
雰囲気が出れば、いいと思います。
興味ある方は、
チェンバロだとどういう歌い方になるのか、
演奏を聴かれることを、おすすめします。
まとめ
*一概に「スタッカート」と言っても、
時代によって、ちょっとちがう。
Chiyo
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フランス在住ピアノ教師
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