2020年9月23日水曜日

スタッカートについて その2

スタッカートと、一言にいっても、いろいろあります。

ツェルニー、古典ソナタ、ソナチネなどに出てくるスタッカートは、
額面どおり、
はずんで、
切って、
短く、弾くのがいいと思います。

作曲者によっては、小さな「アクセント」という意味が
はいっていることもあります。

問題は、
バロックに出てくる、スタッカートです。

バッハなどに、スタッカートが出てくる場合です。
のきなみ、すべての音にスタッカートがついているときは、
これは、バッハの筆ではない、と思ってよろしいです。

それを、すべて切って弾くのは、容易ではありません。
ですので、
それは、額面どおりに取らなくてもいいですよ、と、
申し上げることがあります。

加筆した人の意図は、
たぶん、これは、チェンバロ向けに書かれた曲なので、
チェンバロ風の音にしよう、ということだと想像できます。

ですが、
チェンバロでも、ピアノでも、
もともとは、「音楽」です。
「うたごころ」がある、音楽です。

そのことを考えますと、
それほどヤッキになって、全部スタッカートにしなくても、
いいのではないか、と思います。
やはり、フレージングを気にした方がいい。

もともと、ピアニストが、別な楽器の曲を、
借りてきて弾いているのです。
雰囲気が出れば、いいと思います。

興味ある方は、
チェンバロだとどういう歌い方になるのか、
演奏を聴かれることを、おすすめします。

まとめ

*一概に「スタッカート」と言っても、
時代によって、ちょっとちがう。



Chiyo

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