このブログの読者の方は、もう十分おわかりのことですが、
たまに、うっかり忘れてしまう方もあります。
私も、よく忘れます。
私たちピアニストが、指の練習をしていると思っている時、
実は、
同時に、耳を育てています。
たとえば、
先生に「ここはもっと軽やかに」と、言われたのならば、
いっしょうけんめい弾きながら、
耳を傾けて、「カロヤカさ」を探し始めます。
「カロヤカさ」って、どういうものだろう?
こうすれば、軽くなるかな、
いや、全部の音が聞こえなくなってしまう、
でも、
こうすれば、重くなる、
あちら立てれば、こちら立たずで、
なかなかスパッと、決まりませんが、
いろいろ試します。
そのやりくりの、試行錯誤の時間が、素晴らしのです。
これをやらずに、
ただ、
この速度で、これをミスなしで弾けるように、では、
あまり、上達しません。
指のジムになってしまいます。
指の動きと、
耳の要求を、つなげていく作業は、実は、水面下では、
ものすごいことが、起こっているようです。
筋肉の微妙な使い方、
反射神経、
表現能力、
センスが磨かれる、
耳のピクセル?が増える、
などなど、
つまり、平たく言うと、「耳が良くなる」ということが起こります。
それは、
ピアニストにとって、
ものすごく素晴らしいスキルです。
* まとめ
指の練習をしている、と思っていても、
実は、もっと色々な、すごいことが発達している可能性
0 件のコメント:
コメントを投稿