生徒さんの話をしました。
なるほど、これでは、
ロウソクの火で、
ヤカンのお湯をわかそうとしているような感じになります。
なかなか、曲が仕上がりません。
気がつけば、
そういう生徒さんは、他にもあったのです。
一人、とても聡明な中学生の女の子が、
伸び悩んでいましたので、さっそく、
「ここを繰り返し練習してみましょう」と、
レッスンで、それを実体験してもらいます。
そこは、20回くらいリピートしてもいいくらいでした。
紙切れに、20個の丸を描いておいて、
一回弾くごとに、色ぬり*をしていきました。
そういう練習を、いくつか、してもらいました。
もしかすると生徒さんは、
しごきにあっているような、
いじめられてるような気がしてるかな、と
私はちょっぴり気になりました。
「これは、罰ゲームとか、そういうんじゃないですよ。
こうやって、皆、練習してるんですよ」と、念を押しました。
そして、その間、
私は、することがないので、
そばで、腕立て伏せをしていました。
(といっても、あまり回数はできません)
少し、応援の気持ちも込めて。
すると、
だんだん、改善されてくるのが分かります。
スラスラ、弾けるようになってきます。
あぁ、こういうものなのか、と
多分、わかってもらえたと思います。
その証拠に、
それ以来、要領がわかったようで、
ぐんぐん、伸びています。
お家でも、そうやって練習しているでしょう。
そして、彼女の楽譜入れに、
あの、さまざまな色に塗られた、20個の丸の、
あの紙が、
まるでお守りのように、いつも入っているのを、
私は、知っているのです。
私は心の中で、
「あぁ、やって良かった」と思いました。
(*私の色ぬりの色鉛筆は、ちょっと特殊です。
一本の芯に、4色入っています。
ですので、塗ってみるまで、何色が出てくるかわからない。
だから、私は、いつも面白がっていますが、
もしかすると、生徒さんも、楽しめたかもしれません)
Chiyo
動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師
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