2022年6月1日水曜日

ピアノ調律と、ヘアカット

ピアノ調律の話をつづけます。
あらためて質問が届きましたので、書いておきます。

*もし、なんとなく満足がいかない、という時、
どうしたらいいのでしょう、ということです。

調律が終わって、「どうですか」と聞かれても、
調律師さんが見ているその場で、ちょっと弾いて、
「はい、ここがどうのこうの」と言うのは、
ちょっと難しいかもしれません。

少なくとも私は、慣れているはずなのに、
なんとなく緊張してしまって、
細かいところまで耳が届かなかったりします。

後になって、「あぁ、ここがどう」という感想を持ちます。
でも、それでも遅くはないと思います。
一週間くらいたって、どうしてもよく響かない音があったら、
もう一度来ていただくよう、お願いします。

ピアノという楽器は生き物です。
調律が終わって、よく響くようになっても、
しばらく弾いているうちに、だんだん変化していきます。
その意味では、ヘアカットと似ていると思います。
ですが、一週間で、あまりにも一音がうねりすぎたり、
または、全体的になんとなくしっくりこない、という時は、
そのように調律師の方に伝えるのは、いいと思います。

まず、それくらい「こだわり」がある方が、
調律師の方にもやりがいがあるかもしれません。
また、そうやって、信頼関係を作れます。
もちろん、満足の時も、
一週間後に、メッセージを入れます。

そして、
それをおっくうに感じるような調律師の方でしたら、
別な人にかえた方がいいかもしれない、というテストにもなります。

方針は、その方それぞれ違いますが、
私の調律の方は、無料で、もう一度来てくださいます。
(遠い所からおいでの方には、お足代を)

「あら、ほんと。うまくいっていないわ」と言いながら、
最後の詰めを、もう一度してくださいます。
そして、次回から、
ますます本腰で、調律に臨んでくださるような気がします。









 


Chiyo

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