2022年6月8日水曜日

本番に強くなるための訓練



 動画を撮るときの、コツを、書きます。


動画添削レッスンを受けている方に、役立ちますが、
これは、
本番に強くなるコツでもあります。

発表会の時、
レコーデイングの時など、
なんでも、同じです。

たとえば、
おしゃべりするときのことを、考えますと、
ふだんは、ふつうに、話しています。
ところが、
いざ、面接だの、スピーチだの、となると、
緊張します。

「まちがえては、いけない」
という気持ちが、ものすごくふくらみます。
結婚式のスピーチなんて、
だれもまじめに内容を聞いていないかもしれないのに、
ものすごく、緊張したりします。
ふつうにしゃべれたらいいのに、と思います。

この気持ちは、わかりすぎるほど、よくわかります。

ですから、
動画の時くらいは、
別に、困ることは何もないので、
まちがえてもいい、とします。
だいたい、レコーディングの時は、
撮る回数をふやせばふやすほど、
苦しくなる、というのが、私の感想です。

昔なら、録音テープの量が限られていたので、
テイク5くらいが限度だったのかもしれないですが、
今は、無限に撮れてしまいます。
ある時、
「69回、撮り直しました」と教えてくれた生徒さんがいたので、
私は、びっくりして、ころびそうになりました。

それは、ちょっとやりすぎです。
だいたい、
3回を、限度としましょう。
1回でも、いいくらいです。
どうせ、(厳密に言えば)不完全です。
でも、いいところも、たくさんあるはずです。

もっとうまく弾けるはず、と、
欲を出したとたん、音楽がどこかへ行ってしまいます。
泣いても笑っても、3回。
そして、
弾くこと、つまり、音楽を、楽しむことに、
集中したらいいと思います。






Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

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