速いテンポを選ぶときに、
注意していることがあります。それは、
特に、メトロノーム指示があるときです。
まだ、こんなに速く弾けない、と、
毎日、練習をかさねて、
がんばって、
とうとう、どうにか弾けるようになって、
ぎりぎり、そのテンポで、弾きます。
そのぎりぎり切迫感というのは、
あまり気持ちのよいものではなくて、
腕も、筋肉がしくしく痛みます。
そして、
あとで録音を聞いてみますと、
どうも、いまいちです。
かろやかに、速く弾きたいのに、
実際は、
なにものかに追われて、
逃げ回っている、というような、そんな雰囲気が出ている。
そういうことを、
何年間もやってきましたが、
思うには、
そういう時は、
ほんのちょっぴりテンポをゆるめて、
余裕をだすと、いいのです。
まず、
腕が痛くなりませんし、
それでも、まぁ、速いテンポですし、
ブレスも、余裕もって、できますから
(ぎりぎりの時は、ブレスの時間が惜しかった)
躍動感が、出てきますし、
フレージングを大事にする余裕もでてきます。
自分の、今のレベルで、
どれだけ「かろやか感」が出せるか、
の方に、注目してみてください。
その方が、きっと、
あなたらしい音楽になるのではないかと思います。
まとめ
*テンポを上げるための、
できることをやったあとで、
ほんのちょっと、テンポを下げる
Chiyo
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フランス在住ピアノ講師
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