2022年12月2日金曜日

日本の音楽、大人気!


 先日、あるところで、フランス音楽と、
日本の音楽を演奏しました。

それは、宮崎アニメの音楽、
久石譲氏の作品です。
私は、はじめはよく知らなく、
フランスの生徒さんに教えてもらいました。

このレパートリーが好きな人は、
ほとんど、「ものすごく」大好きです。
そればかり弾いている人だってあるくらいです。

ほんとうに、心に沁みるものが多いです。
私も、大好きです。
作曲の様式は、西洋風だと思いますが、
日本の、歌心がよく表れていると思います。
フランスでは、かなり人気があります。

同僚にも、しょっちゅう、
楽譜を貸してください、と
頼まれたりします。

先日の演奏の後に、
クラシックしか聴かない、というような、
お年寄りが幾人かやってきて、
とってもよかった、
「これは、どういうものですか、
また聴きたいです」とか、
「自分も弾いてみたい」という人が、
声をかけてくださいました。

これも、また、
とてもうれしいことです。

年代や、
地理を超えて、
たくさんの人に愛される、というのは、
これは、ホンモノの成功品だな、と
思いました。



Chiyo

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2022年11月30日水曜日

外付けピアノ

ピアノという楽器は、持ち運びができません。
同じ音楽家でも、オーケストラの人たちは、
コンサートが始まる前には、楽屋で、
自分の楽器を弾いて、指慣らしをしています。

その点、
ピアニストは、手持ち無沙汰。
まぁ、立派なホールなら、
楽屋にもグランドピアノが置かれたりしています。
直前まで、ピアノを弾いていられます。
でも、そんなことは、
めったにありません。

手をすり合わせたり、
ぴょんぴょん跳ねて、体をラクにしたりします。

さて、
そういう意味でも、
ストリートピアノ、というのは、
ピアニストにとって、なかなかいい存在だと思います。

本番前の、リハーサルに使ってもいいのです。
また、
それだけでなく、
そこを、自分の発表の場として、
どんどん使っている方もあります。

これは、どんどん開発したらいいと思います。
それについては、
また、書きたいと思います。



* ストピは、ピアニストにとって、
ありがたい存在

 


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2022年11月25日金曜日

小さな子どもに、ダジャレは言うものでないと反省する

音楽院でのことです。
毎年のように、まだ楽器を始めていない
ちいちゃな子どもたちが、
楽器クラスに見学に来ます。

先日は、私のピアノレッスン室に、
4人の子どもが来ました。
6〜7才くらいです。
目は、私をしっかり見つめています。
いったい、この人は何をいうのだろう?

そして、
レッスン中の、女の子生徒のピアノを、
じっと見つめて、聞きます。

さて、
私は、ピアノという楽器の話をちょっとします。
これはアップライトピアノ
そして、これはグランドピアノです、と
いう説明の時、
どういう魔が差したのか、

私は、左右の手でそれぞれさしながら、
こちらが「piano droitアップライト
そして、こっちが
piano gauche」と、言ってしまいます。


フランス語で、
アップライトは、droit ドロワ(右、もしくは突っ立っている)なのです、
その反対語として、
グランドピアノの方を、
gauche  ゴーシュ(左)に変えて、ダジャレにしてしまった。

もちろん、
「、、、ではないです。
本当の名前は、piano à queue」です。
と続けたのですが。

大人なら、苦笑いするかもしれませんが、
もちろん、この、まっすぐなチビちゃんたちは、
笑いません。
ちょっといやな予感がします。


そして、
20分ほどの、デモンストレーションを終えます。
最後に、
念のために、復習で、
「はい、このピアノは何と言いますか?」
piano droit! と、正確な答えが返ってきます。

「そして、こっちは?」
すると、
今まで何も言わなかった女の子が、
piano gauche   と、答えるのです。
それも、すらっと。

あああぁあ、と、思いますが、
遅かりし、です。
何でそっちの方を覚えてしまったの、と
後悔します。

そして、
あぁ、ダジャレを言うときは、
相手をよく見なくては、と大いに反省しました。
この先、
このチビちゃんの人生に、
混乱が起こらなければ良いのですが。。








 


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2022年11月18日金曜日

お散歩も、いい栄養

これは、季節柄でしょうか、
それとも、コロナがしずまったせいかもしれません。
ピアノ発表会が行われることが多いです。

「ふだん塾」の受講生の中にも、
本番を準備中の方が、いく人かあります。
それぞれ、準備のお手伝いをしているところです。

さて、
一生懸命、練習するというのは、もちろん大事です。
それから、
もう一つ大事なのは、
息抜き、です。

バーベキューや、暖炉で火を燃やすときに、
燃料を入れすぎると、かえって
火が燃えない時があります。

ある程度、空気の流れがあったほうがいい。
それには、
たき木を、ぎゅうぎゅうに詰めないで、
風がよく通るように、工夫します。

同じように、
ピアノの練習でも、風を入れるのは、いいと思います。
ピアノで表現しようとしていることは、
指や音符の問題よりも、
弾いてるご本人そのものの表現だったりします。

まぁ、
それは、なかなかつかみにくいことですけれど、
ふだんから、
景色を見たり、
美味しいものを食べたり、
泣いたり笑ったり、ということも、
ふと、
ピアノの表現にあらわれるかもしれません。

という風に、
私は、感じています。






 


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2022年11月17日木曜日

あなたは、どういうダイアモンドか?

プロとアマチュアの差は、何かと考えます。
才能ということは確かにあるのかもしれませんが、
それだけではないように思います。

才能だけでは、
発掘したばかりのダイアモンドのようなもの。
原石は、まだ、キラキラしないのです。

プロは、
うまくいかなくても、練習すれば何とかなる、と
知っています。
だから、めげずに、繰り返し練習をします。
すると、
必ず、いい方に向かう、ということを知っています。

ですが、アマチュア初心者の方は、
うまくいかないと、すぐに、これは才能がないからだと
思ってしまうことが多い。
でも、
もともと、プロでも人間なのです。
超人だというわけでもないのです。
(まれに、そういう人はありますが)

毎日、少しずつ練習していると、
いつか、しまいにはできるようになる、ということを
プロは知っていますので、
正しいやり方で、(のんきに、淡々と)練習しています。

あなたは、どういうダイアモンドか
それは、やはりカットしてみないとわかりません。
正しいやり方で、
段階を踏んで練習していけば、
必ず、できるようになっていくと思います。

キラキラ光る方に行くと思います。













 


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2022年11月14日月曜日

同じ曲を、キープ


食べ物でしたら、冷凍する、とか、
乾物にする、とか、
いろいろな手があるのでしょうが、
仕上がったピアノ曲を、保存するのにはどうしたらいいのでしょうか。

私は、
冷凍庫に入れておくつもりでいます。
問題は、それを取り出してきたとき。
なんだか、
いい調子が出ませんから、焦ります。
それでも、最初のころのように、
片手ずつ、ゆっくり練習していると、すぐに元に戻ります。

それどころか、
新たな発見があったりします。

そういうことができる大人はいいです。
子供さんの場合は、ちょっとやっかいです。

ですので、
本番の日に、出来上がるような工夫をしなくてはなりません。
あまり熱が入って、弾きすぎても、
うまくいかなかったりもします。

そういう時は、
しばらく放っておくのもいいです。





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2022年11月10日木曜日

音楽的に解釈をするって?


これは、ちょっと中級以上のお話になります。

音楽的解釈、といいますが、これは、
一体何をするのか。
自分勝手に解釈するわけにもいかないですし、
どの程度、自分の思うままに弾くのか。
そもそも、音楽的、ってどういうことなのでしょう。

これは、
なかなか、すっぱりと答えは出ないかもしれません。
まずは、
楽譜に忠実に弾いていくことだと思いますが、
やはり、様式というのはあります。

色々な演奏を聴いて、
色々弾いて、
感覚をつかんでいくものかもしれません。

それでも、
やはり、コツみたいなのはありますので、
それをお話ししますと、
楽譜をよく読む、ということです。

そして、
その作曲家の、他の曲を聴いたりするのもいいです。
作曲家の雰囲気が、わかってくるかもしれません。

あまりいただけないのは、
その曲をyoutube で聴いて、
その演奏を真似る、ということです。
いかにいい演奏だとしても、それを
完全に真似ることはできないどころか、
作曲家の意図から、どんどん外れていくようなこともあります。

ですので、
作曲家とダイレクトにお話をするつもりで、
どんな気持ちだったか想像してみる、というのが、
一番シンプルなようです。

ずっと効率がいいですし、
品の良い演奏になるような気がします。




* まとめ

私たちの意図よりも、
作曲家の意図を、優先する







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2022年11月9日水曜日

もう少し、フマジメに?


 ピアノ練習を毎日していますと、
飽き飽きしてくることはあります。
私も、
生徒さんも、同じだと思います。
最初の新鮮さが欠けてくる時、というのはあります。

ところで、
先日、ダンスの先生が話していたことで、
あぁ、なるほどと思ったことがあります。

練習する時に、
もっと楽しんじゃえ」ということです。
真面目すぎるということです。
そんなに真面目な顔して練習してたら、
うまく踊れないし、
飽きちゃうでしょう、と先生は言います。

そういえば。
私も、ゲーム感覚で、ピアノ練習をしていることもあるかもしれない。

ゲームなんて、そもそも、勝ったからといって、
なんの得にもならないかもしれないのに、
勝ちたいと思って、楽しんでいることはあります。

「この部分を、均一で弾けるようにしよう」と、
リズムに注目したり、
音質に注目して、訓練します。
それをクリアできると、
嬉しくなります。

クラシック音楽のテーマには、
ドラマチックな曲、
悲しい曲が多いのです。
ですので、練習するこちらまで、
深刻になってしまうこともあります。

ですが、ピアニストがいちいち深刻になっていては、
身が持たないのかもしれません。
ベートーベンのような顔して、練習する必要もないなと
思ったりしました。






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2022年11月8日火曜日

ピアノ調律、タイミング


 

よく調律されたピアノというのは、気持ちよいです。

こんなに、きれいに響くなんて!と、
ついつい、弾き続けてしまいます。

しばらくすると、
そんなことも忘れて、普通に楽しみますが、
さらに、しばらくすると、調律のことなど、
すっかり忘れてしまいます。

でも、とつぜん思い出して、
調律をお願いして、また、ステキなピアノを再発見する。
と、いうことの繰り返しが多いです。
忘れるのか、後回しになってしまうのか、
のびのびになってしまうことも、あります。

ですが、
費用を倹約する、という見地からいいますと、
定期的に、調律してもらうのが、一番です。

あまりに、調律がはずれたピアノは、
一回の調律だけでは、足りなかったり、
すぐにまた、はずれたりします。
ですので、
お金がもったいなかったら、
一年に一回くらい、同じ時期に、調律してもらうのが、
一番、お得になりましょうか。

(ガンガン弾く方は、
もう少し、ひんぱんの方がいいです)

もちろん、
普段から、
温度差、湿度が安定している場所に、
ピアノを置く、というのも、いいことです。
節約になります。

日が当たるようなところ、
風が入ってくるようなところは、NG。

環境や、調律が安定していると、
ピアノも喜んで、長生きするような気がします。



* まとめ

調律は、定期的にしてもらうのが、
一番、倹約になる





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2022年11月7日月曜日

自分のペースで


 ツェルニーのような練習曲には、メトロノーム速度が書かれています。
その速度といったら!
もう、何かが狂ったように、速いのです。

幸い、ゆっくりでも、
とてもためになる練習曲です。

と、このように、
自分にできる速さに合わせて弾きます。

これは、なかなかいいポイントだと思います。
できないのに、無理して速く弾くと、
いろいろな故障が出てきますし、
無理なフォームを身につけてしまいます。

また、
長い目で見て、
仕事をしながらピアノを習っていたり、
いろいろな出来事が起こって、
ピアノに手をつけられなくなる時期があったりします。
そんな時にも、
自分にできる速さで、進めていくのがいいと思います。

そういう時は、「ダメだ」と思ってしまいます。
私もそうですが、
そういう時には、マイペース、マイペース、と
言い聞かせています。

そうすると、
筋肉の隅々まで、ゆったりできるような感じになります。
大丈夫です。
続けていれば、
必ず変化は起こりますので。


* まとめ

「自分のペースで」が、一番




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2022年11月3日木曜日

嬉しくなる質問を、もらいました


 先日、受講生の方から、
ある質問があって、とても嬉しくなりました。

「この部分は、キラキラした感じのイメージで弾きたい。
どうしたらキラキラ感を出せるか」
というような内容です。

なぜ、私が嬉しくなったかと言いますと。

その方は、
曲の作りに注目して、
ここはこう、
ここはこうしたい、
というイメージを持ってらっしゃる。
そこが、とてもいいと思います。

先生が、「こうしましょう」というのを、
はい、そうします、と従って、
努力するのもいいのですが、
「習う」身であっても、
「こんな風に弾けたら」というイメージを持っているというのは、
とてもいいと思います。

取り組み方が、一層ダイナミックになりますので、
ぐんぐん進みます。

それから、
「ここをこうしたい」と思うのは、
曲の作り(設計)をつかんでらっしゃるという証拠でもあります。
これも、いいことです。

それは、大きな家に行って、
最初は、よくわかりませんけれども、
しばらくすると、
ここは、玄関、
廊下、
こちらは、居間、
寝室、などなど、
そして、入口や出口が分かってくるのと同じです。

その方が、
がぜん、弾くときの音楽表現にも、役に立つと思います。



* まとめ

自分で弾きたいイメージを持つことは、とてもいい









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2022年10月31日月曜日

頭より、体で覚える


 
新しい曲を習う時、
譜読みをして、
片手ずつ練習して、
次に、やっと両手で弾いたりします。
まぁ、よっちらオッチラ、頼りない感じです。

そんな時、
「あぁ、できない、ちっともサマにならない」と
嘆きたくなりますが、

そこは、ドンマイドンマイです。
それで、当然です。
新しい言葉を習っている赤ん坊のようなものです。
おぼつかなくて、当たり前。
(それは、プロだって同じです)

それより、
そこは、どんと構えて、
ゆっくり、何回も繰り返し、さらいましょう。
(その点、プロは「どんと構えて」ます)
そして、また次の日に、繰り返す。
頭で覚えるのではなくて、
体が覚えてくれるのを待ちましょう。

そうこうしているうちに、
必ず、うまく弾けるようになります。
いっぺんに、たくさん練習するよりも、
少しずつ積み重ねるほうが、効果があるくらいです。
体にお任せしましょう。


* まとめ

新しい曲は、少しずつ、
繰り返して、体で覚える







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2022年10月27日木曜日

知らないうちに、耳も学習

タイクツな片手練習の話の続きです。
なぜ、効果があるのか、もう一つの理由。

この練習は、
これは、指の訓練だと思いますが、
それだけでなく、耳にためでもあります。
耳が、学習します。

合唱曲の、
ていねいなパート練習をしているようなものです。
それがようできていると、
全員で歌った時も、しっかり自分のパートが歌えます。

それは、
耳が、しっかりしてくるからだと思います。
全体の音の中から、
自分のパートの旋律を、上手に拾うことができる。
それは、とても大事なことです。

ですので、
タイクツな片手練習をしているときは、
知らないうちに、耳も働いていてくれる、
ということを思い出して、
ご苦労様、と、
もう少し、自分に拍手したくもなります。

ポリフォニー(多声音楽)が、ぐんときれいになって、
クォリティの高い演奏ができるようになります。






 


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2022年10月26日水曜日

ガンバって、遊ぶ


 先日、「片手練習はタイクツ」という話をしましたら、
数人の方から、そのとおりです!という
反応がありました。

いやいや片手練習をするのでは、
私も、
忍びない気がしますので、
何か、方法はないかと考えてしまいます。
とはいうものの、タイクツなものはタイクツなのです。

では、
こんなにめんどくさがり屋の私が、
どうして、片手練習をきちんとやっているのか。
そこが不思議なところです。

多分、
これをやらずに、ちっともうまく弾けなかった、とか、
やらずに、ぐちゃぐちゃの弾き方になって、
結局は、振り出しに戻って、
順序立ててやらなくてはならなかった、とか、

いろいろな、
よくない思い出があるからだと思います。

日本に里帰りするのは、嬉しいけれど、
長時間飛行機に乗るのは、タイクツ、とか、
餃子作りは、手間がかかって大変だけど、
食べるのは一瞬、とか、
それと似ているような気もします。

飛行機の場合だったら、
映画を見る、とか、眠る。
餃子だったら、大勢の人たちと、
ワイワイ喋りながら作る、とか、
色々工夫してやり過ごします。

ピアノにも、
そういう工夫はできるかもしれません。
ゲーム感覚で、
これができたら、休憩、とか、
リズムをつけて、スコアを設定する、とか、
ご褒美は、これ、と決める、などなど、
工夫するのもいいかもしれません。

私の場合は、
つまらない練習をしているときは、
ひんぱんに、休みを入れます。
そして
お茶、果物がご褒美。
また、外へ出て休憩したりします。
そういえば、
私の周りにも、プロのピアニストで、
こんな風に、
結構気楽に、やっている人がいます。


 


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2022年10月25日火曜日

手軽に、フレージング

ピアノという楽器では、メロディを弾くときに、
ぶっきらぼうにならないように、いろいろ工夫をします。
ただ、そのまま音符を弾いても、
なかなか「音楽的に」ならない楽器だと思います。

さて、
それをフレージングと言ったりします。
ブレスをしたり、
句読点はどこか、気にしたり、
抑揚をつけたり。

そんなとき、
一番手軽にできるのは、
フレーズの最後のところです。
ここを、普通のメロディでは、弱く、
おさめるようにします。

日本語だって、
「おさめるようにします」と言うときには、
普通ならば、
「ます」のあたりを、弱くしていくでしょう。

もし、そのますの「す」を強く言えば、
なんとなく、その人がイライラしているのが、
伝わってくると思います。
音楽でも、そうしたければ、
そこを強くすればいいのです。

と、このように、
フレーズの最後に気をつけていると、
それだけで、いろいろな雰囲気が伝わるようになります。
これが、
表現力の1つでもあります。


* まとめ

手軽にできる音楽表現。
フレーズの終わりに、注目





 


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2022年10月21日金曜日

誰でも弾けるようになるのに


先日、あるピアニストと話をしていて、
そうそう、その通り、とあらためて納得したことがあります。

だれでも、ピアノ曲を弾けるようになる、
どんな難しい曲でも、弾けるようになる、という事実です。

それなのに、
どうして、弾けない人がいるか。
それは才能がないから、と思っている人が多いです。
でも、
そういうケースは、実際は、稀なことだと思います。

うまくいかない場合の9割は、
新しい曲を始めるときに、
取り組み方がまずいように思います。
段階をきちんと踏めば、短距離でいけるはずを、
その段階を踏んでいないために、
行き詰ることが多いようです。

フランスでは、「メトド」(英語のメソッド)
と言います。
このメトドをきちんとわきまえていれば、
階段を一段ずつ登っていくように、
必ず、頂上に着くことができると思います。

その人にあった曲を、
お料理の手順のように、
順番にやっていけば、必ず、上手に弾けるようになります。


* まとめ

1つの曲を弾くには、ものの順序というものがある





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2022年10月19日水曜日

練習する気になれない


日によっては、練習する気になれなかったり、
思うように弾けない自分に、がっかりすることもあります。
人間だから、まぁ、当たり前といえば、
当たり前かもしれません。

そういう時は、
私は、お掃除をするつもりで、
機械的な練習をするようにしています。

例えば、
16分音符が連なっているようなところ、
左手の難しいところ、

そういうところを、集中的に、
片手で、リズム練習したり、
ゆっくり、なぞるように何度も弾いたり。
それだけで、よし、とします。

音楽的に、気分が乗らなくても、
機械的なトレーニングなら、なんとかできます。
そして、
だんだんとできるようになると、
気分もいいですし、
技術的にも、一段と進歩します。

一石二鳥、ということになります。

そして、
音楽的なことは、
また別な日に、練習すればいいです。





*気乗りしない日は、お掃除


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