2023年4月12日水曜日

ポジティヴの、わな


なんでも前向きにとらえて、
ポジティヴでいることは、いいことでしょう。

ところが、
たとえば、企業などで、
すべての人がポジティヴでいると、
その企業がつぶれてしまうということです。

ピアノも同じように思います。

音楽院という組織で働いていますと、
どの先生が、
どういうクラスを持っているか、というのが、
ちょっと、見えます。

これも、まぁ一種の「企業」ですので、
その運営のしかたにも、個性が出てきます。

生徒さんが、本番で、
たてつづけに、失敗したりしますと、
かわいそうに思いますし、
これは、ポジティヴィスムの行き過ぎではないか、と
思ってしまったりします。

やはり、
少しはリスクを考えながら、かつ、
ポジティヴに行くのがいいと思います。
そのバランスですが、
日本の方なら、
あまり心配はないように思います。

準備の段階では、ていねいに、
うるさすぎるほど探求しておき、
いったん準備ができたら、
あとは、ドーンと構えて、というのがいいのではないかと、
私は思います。

「天は、自らを助るものを助ける」
という感じでしょうか。





* まとめ

日本の方なら、
ポジティヴの行き過ぎ、というのはないように感じている



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2023年4月10日月曜日

教育学の本には、書かれていなかった


先日のことです。
音楽院で、大人の生徒さんが、リストの曲を上手に弾いていました。
それはいいのですが、
ちょっと肩を上げるクセがあるなぁと思いました。

太い音で、気持ちたっぷりに歌う箇所です。
ご本人は、その気持ちで弾いているつもりですが、
肩を上げてタッチしていますから、
ちっとも音に反映されません。

タッチを深くしたいのでしたら、
下の方向に押すのがいいはずなのに、
タッチしながら、肩を上に上げる、というのは、
どういうことなのでしょうか。

と、問われても、答えなんかありません。
私もそういうことをやって来ましたので、
わかります。
これは、よくやってしまいます。

さて、
そのことをちょこっと、指摘してみますが、
ちっとも改善されないです。

しばらく聴きながら、
ふと思いついて、
スマホを取り出します。
動画に撮ってみよう、とします。

すると、どういうことか、
スラスラ、と魔法のように、改善されたではないですか!

まだ、動画を撮りはじめてもいないのに、
スマホをそっちの方に向けただけなのに、
撮られた動画を見る必要もなく、
すぐに改善できてしまったのです。

姿勢も良くなりましたし、
音も、さらに良くなっています。
表情たっぷりになりました。

生徒さんも、ニヤニヤしています。
簡単に、できてしまったのです。
スマホにできて、私にできなかった、というのは、
ちょっぴり悔しい気もしますが、
まぁ、いいか。

それにしても、
スマホに、そんな力があったなんて!
こんなことは、教育学の本には、書かれていなかったな、
けれども、そうか、
その時代にはスマホなんて、
なかったか、と思いました。





* まとめ


ピアノ教育に、
スマホの力を使うこともできる(?)







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2023年4月6日木曜日

特効薬のような、練習法


 ピアノだけでなく、他の楽器でも、
リズムを変えて練習する、というやり方があるようです。

例えば、16分音符が連なっているところ。
これを、
均一に、
粒をそろえて弾きたい時。

タッタ、タッタ、と付点にして弾きます。

それができたら、

必ず、タター、タターという、逆のリズムも、
練習するのが大事です。

初めて、この練習法を教わった時、
これをやると、ますます粒がバラバラになるのではないか、と
私は心配になりました。

ところが、
この両方を練習してみると、
もう、注意しなくても、
ラクラクと、均一に弾けるようになることが、
わかりました。

科学的には、色々説明がつくと思いますが、
それがわからなくても、
ともかく試されるといいと思います。
特効薬のようなものです。







* まとめ

粒をそろえて弾きたかったら、
わざと、「びっこ」リズム練習 







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もうひとつのブログ
オンライン「ふだん塾」。
ピアノ教師として、上達の
ヒントを、書いています。

こちら↓










2023年4月3日月曜日

ジェットエンジン的上達


ただいま、そういう生徒さんが、幾人かあるのですが、
ピアノを練習していると、ときに、
ものすごく、ぐっと上達する時期があります。

それは、まるで、
プロペラ機から、
ジェットエンジン飛行機に変わったような感じ。

そういうことは、教える仕事をしていますと、
よく見ることです。

それは、何がおこったのかと考えてみますと、
この曲が好き!とか、
〇〇さんの演奏を聞いて、触発された、ということが
多いです。

つまり、
こんな風に弾きたい!という強い気持ちがあったようです。

それでしたら、
もし、「ぐっと」上達したかったら、逆に、
そういう状況を作ってしまえばいいとも言えます。

*大好きな曲を探す、
*好きな演奏家を聴きに行く、
などなど...





* まとめ

ステキな目標を作ってしまうのも、一つの手









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2023年3月31日金曜日

バッハは、特効薬なのか


以前にも書きましたが、
バッハを練習していれば、ピアノが上手くなると思って、
特効薬のように考えている人があります。
特に、ピアノの先生がそう考えてらっしゃるケースが。

こんなに美しく、
カッコイイ音楽はない、と思うのですが。

残念なことに、
バッハをまじめに弾けるようになれば、
自然に上手になる、ということでも
ないようです。

やはり、歌心がある、というのは必須です。
そして、スイングと言いますか、
リズムの楽しさ。
まるで、脈がイキイキ鼓動しているような。

バッハの譜読みが面倒なのは分かりますが、
音楽自体は、とってもカッコいい、
ステキなものですので、
もうちょっと、
バッハを神の座からおろして、
人間的な、
親しみのある人と考えてあげてもいいと思います。





* まとめ

バッハの歌心、リズム感


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2023年3月30日木曜日

意志の力、というものなのか


ご存知の方もあると思いますが、
ムスリムの文化圏では、ただいまラマダーンが行われています。

日ののぼっている時間帯は、
食べることをしませんし、
お水さえも飲みません。

フランスには、ムスリムの人口が多いですから、
その雰囲気も、よく伝わってきます。
私の生徒さんの中にも、
ラマダーンを行う人が数人。
はじめの週などは、皆さん顔色が良くないです。

学校でスポーツをするときなど、
お水も飲めずに、
さぞかし大変でしょうと思うのですが、
聞けば、
そんなのへいちゃら、ということです。
それどころか、
誇りにしている風です。

なるほど、
世界中のムスリムが同時に、
こういうことをしていれば、
連帯感みたいな力もあるだろうと想像します。
同じコミュニティに属している、という
楽しさもあるそうです。

また、
貧しく、食べ物がない人の気持ちになれる、と
いう人もあります。

ところで、私は、と言いますと。
レッスンの時に、生徒さんにハッパをかけるのに
利用(?)したりします。

例えば、
「ラマダーンはできるのに、
これが弾けないなんて!」とボソッと言ってみます。
すると、あら不思議、
ねを上げていた生徒さんが、
がんばって、
すぐに、それができるようになったりするのです。

私は、心の奥で、
しめしめ、と思います。
そして、
人間っていうのは、思っているより、
いろんなことができるものなんだな、と
改めて感心したりします。






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2023年3月29日水曜日

暗譜のしかたについて、ヒント


*私の生徒さんの中に、
「暗譜でないと弾けない」と思っている人がいます。

その人は、
楽譜を読むのがとてもヘタだと思っているのです。
私から見れば、そんなことは全くないのですが。
平均よりも、譜読みがうまいくらいです。

それでも本人は、
そう思い込んで、
読めないものが目の前にあっても役立たずだと考え、
せっせと暗譜して、すぐ暗譜で弾くのです。
レッスンでも、本番でも、いつでも。

そして、大変うまくいきますので、
そのままにしてあります。

この人は、目よりも耳をたくさん使って
弾いているということになります。



*目が見えない方がピアノを弾くとき、
これは、必然的に暗譜になってしまっています。

その方たちは、楽譜をどう覚えるのか、といいますと。
点字の楽譜もあるのですが、

あの素晴らしいピアニスト、
辻井伸行氏が、どのように練習なさっているか、というのが
とても、興味深いことです。

興味のある方は、調べられるといいと思います。

これは、
暗譜のヒントに限らず、
一般に、どのような手順で練習していくのがよいのか、
というヒントにもなると思います。





* まとめ

「目」以外を使って弾く練習








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2023年3月28日火曜日

暗譜のしかた


ピアノ曲の暗譜について、私は、
必ずしも暗譜する必要はないと思っています。

それでも、暗譜で弾けるというのは、
便利ですし、
なにより、楽しいものです。

さて、
暗譜のしかたについては、
人によって、とても違いますので、
レシピのようなものはないのです。

それでも、ヒントになるかもしれないことを、
ここに書いておきます。


1)楽譜を音にする、という練習をたくさんしている人は、
目で見る楽譜にそって弾く、という反射運動が
固定します。
単純にいうと、目→ピアノ

逆に、
2)インプロで弾く、ということを習慣としている人は、
自分の中で聞こえている音を、ピアノで弾く、
ということをしています。
単純にいうと、耳→ピアノ


この2つがバランス良くできるようになると、
楽譜なしで弾くことが楽にできるようになると思います。

地図やカーナビを見ながら街を歩くと、
いつまでたっても、
街の様子がつかめないのと似ています。

まちがえても良いですから、
別な五感を使ってピアノを弾いてみると良いと思います。


もちろん、どんな人も、
目の記憶、
筋肉の記憶、
耳の記憶などを、いろいろ使って弾いています。
その割合が、人それぞれということだと思います。

目だけに頼っている人は、
耳をもっと使ってみる、とか、
耳だけに頼っている人は、
もっと和声の構造を調べる、など、
バランスを取るようにしていくと、だんだんうまくいくと思います。


* まとめ

何を頼りに、ピアノを弾いているのか、
人によって違う























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2023年3月27日月曜日

初級のころから、いい習慣を


 私も、小さい時には、そのように思っていたのですが、
譜読みが終わったら、
次は、曲想をつける。

まぁ、曲を作り上げていく順序としては、これでいいのです。
ですが、
「曲想」を、おまけのように、
あったらなお良い、くらいに考えるのは、
困ります。

実は、
元々は、「曲想」が、主役なのです。
それをどのように表現するか、というところで、
技術が問題になってきます。

ですが、あくまでも技術は、手段です。

手段と目的がさかさまになりませんように、
どんな人でも、
どんなレベルの人でも、気をつけているのがいいと思います。

また、
初級の時から、そのような習慣を身につけている方は、
ぐんぐん伸びているように思います。


* まとめ

まずは、曲想があってのことです。
初級の時から、その習慣をつけておく。




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2023年3月24日金曜日

ただいま、絶好調!

 



 

 山登りをしていると、

フーフー言いながら、苦しい思いをして、
一歩一歩登っていくと、
たまに、とつぜん目の前が開けて、すごい景色が見えたりします。
感激ものです。
そこでは、ちょっと休憩して、
その瞬間を楽しみます。

そして、
また、歩き始めます。
つまらない道を、
ただひたすら、足元ばかり見ながら登っていきます。
そして、また、ステキな場所に着く、、、という繰り返し。

同じようなことが、
ピアノの道でも、あります。

お手伝いしている私としても、
いろいろ注文をつけたり、
「いえ、こうではありません、こちら方向です」
と、いろいろ指摘するのは、
そう楽なことでもありません。

それが、いつの間にか実って、
ある日、ものすごくバランスのいい、
心に響く演奏になったりします。
私も、ものすごくうれしくなります。

今、
春になったからかどうか、
偶然だか、よくわかりませんが、
今までの努力が実って、
素晴らしい演奏をガンガン見せてくださる受講生の方が、
いく人かあります。

ただいま、絶好調です!
うれしいです。

また、
今、つまらない道を登っておられる方も、
そのうち、いい景色が目の前に広がる時が、必ずきます。
一歩一歩、そのままお続けください。



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2023年3月22日水曜日

バランスを取ることで

ある曲を上手に弾きたいと思うあまり、
がんばって練習して、ドロ沼状態におちいった経験は、
よくあります。

繰り返し、繰り返し弾きこんでみますが、
弾けば弾くほど、
技術ばかりが先行して、
いったい何を言っているのか、
何を表現したいのか、
自分でもわからなくなったりします。


そんなとき、
ふと、がんばりをやめて、
そこから抜け出せた、という経験もよくあります。

技術と、
伝える内容、つまり音楽性とのバランスが
とれていると、うまくいくように思います。




*まとめ


よくわからなくなったら、
自分が言いたいことを、考えなおす








 


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2023年3月17日金曜日

ペダルがにごるのを、おそれる


 ペダルの使い方について。

たいていの方は、上手に、きれいに使ってらっしゃいます。

ひとつ、傾向としては、
ペダルを踏み換えすぎる、ということがあります。
あまりにも、にごるのをおそれて、
几帳面にかえてしまう方が多いです。

すると、バスの音が消えてなくなってしまう。
それが、残念です。

特に、ロマン派では、
もう少しバスの音や、ハーモニーをふんだんに
響かせてもいいと思ったりします。
この塩梅は、なかなか言葉では説明しにくいですが。

そんなことを、よく思います。




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2023年3月16日木曜日

ガンガン弾けばいいというわけでもない(ほかの部分で力をつける)


音楽院の生徒さんで、
若いというのに
くたびれてばっかりいる女の人がいました。

ともかく、か弱くて、
横になってばかりいました。

ところが、最近は、
けっこう元気そうですし、
ピアノの音もしっかり、響くようになってきているのです。

きのう、そんな話題になりました。
聞けば、
毎日、卵は2個食べる、とか、
腕立て伏せは、毎日2分間行う、とか、
それ以外にも、YouTube で動画を見ながら、
インナーマッスルの筋トレをしているそうです。

それに、
夜眠れない、という悩みが、
なくなった、というのです。

それは、私が以前に、
「一晩くらい眠れなくったって、
次の日にリサイタルひとつぐらい弾ける。
オリンピック選手だって、本番前は、
一睡もできなかった、という人もある」と言ったことを
覚えていて、
それ以来、どうでもいいや、と薬もやめたら、
眠れるようになったということです。

というわけで、
ピアノだけではなく、
生活面でいろいろ試して、元気になってきた、
それが、ピアノに変化が出てきた、ということです。

それに、
意欲が出てきて、
以前は、ゆったりの「癒し系」ばかりを弾きたがっていたのに、
これからは、
アップテンポの、ちょっとドラマティックな曲も弾きたい、と
そういう希望になりました。

私も、こういう展開を、
楽しく、うれしく思います。





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2023年3月15日水曜日

ミスしたら、どういう反応をするか



すべての人がそう、というわけではないですが、
つっかえると、
弾き直す習慣を持つ方を、たまに見かけます。

つっかえる、というのは、
私も、大苦手なことなのです。
なるべく無かったことにしたくなります。
だから、お気持ちはよくわかります。


ただし、ミスをしたら弾き直す、という方は、
それで、

「ミスが帳消しになる」

と思ってらっしゃることもあります。

実は、その逆なのです。
「ミスしましたよ」と、アンダーラインを引いているようなものです。
それでは、逆効果。

それよりも、そのまま続ける方がいいです。
ごまかしましょう
そうして、音楽の流れを、救うのです。


でも、それは、
けっこう、やりにくいことです。

ズッコケたのに、起き上がる、とか、
違う音を弾いてしまって、ショックを受けてるのに、
そのまま弾き続ける、なんて、
むずかしいです。

友人のミュージシャンが、

「まちがえても、どんどん進みましょう、
ケガ人や、死人が出ても、ほっといて、
ズンズン進むのです」

と言っているのを聞いたことがあります。

ケガ人や、死人をほっとく、とは!

そうですね、
それほど、勇気のいることなんです。
なんだか、とても納得してしまいましたので、
ちょっと、過激な言い方なのですが、
生徒さんに、そうお伝えしています。




* まとめ

まちがえても、ズンズン進む習慣をつける






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2023年3月14日火曜日

どういう練習曲を選ぶか


どういう教則本を使うか、
もしくは、どういう練習曲を使うか。

これは、
私が教師の職を得たときに、
フランスの恩師に尋ねたことです。

その時の、先生の答えは。。。

「なんだっていいです。
それより、教え方が大事です」

ということでした。
その言葉は、今でも私の胸の中に残っています。

そういえば、同じツェルニー練習曲でも、
それで上手くなった人と、
そうでない人があります。

また、
ロシアの先生に言われた、この言葉も。
生徒さんがなかなか上手く弾けない、と
ぼやいていた時です。

「それは、教え方が悪いのだ」

生徒のことを悪くいうな、それは先生が悪いのだと
お小言を言われてしまいました。

この言葉も、胸に残っています。

そして、手のかかる生徒さんこそ、
先生の腕の見せどころ、
チャンス!と思っています。














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2023年3月13日月曜日

無口、無表情な人がピアノを弾く


とても嬉しいことがあったので、書いておきます。
音楽院の生徒さんの中に、
とっても内気で、緊張してしまう人がいます。
19才の女性。
ピアノが大好きなのですが。

ですから、こわくても、
発表会や、
さまざまなコンサートに出るようにしています。
ぶるぶる震えながら、弾いています。

もう、フランスでは、マスクをしている人は
ほとんどいないのに、
彼女一人は、いつでもマスクをしています。
知らない人とは、ほとんど口をききません。

そんな彼女が、
先日、国際女性デーの、とあるイベントで、
数曲弾きました。
いつも通り、ぶるぶる震えていました。

それでも、音楽的に、
いつもよりグッと表現豊かになっていました。
それだけでも私はうれしいのに、
もう一つ、
彼女が、
「とても幸せです。
そして、
この曲だけじゃ、短い、って思ってしまいました
もっと弾きたい!」と言ったのです。

うわぁ、すごい。
あんなに
か弱そうで、ぶるぶるの彼女。
やっぱり、あの体の中にはものすごいエネルギーが
つまっているのだ、と
あらためて思います。

それを、ピアノで表現できて、素晴らしいと思います。
ピアノで言いたいことは、
たくさんあるのだろうと思います。

これからが楽しみです。








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2023年3月10日金曜日

テンポアップのしかた


 どのように、テンポを上げていったらいいですか、と
聞かれることがあります。

その時と場合によるので、これ、というお答えはありませんが、
ひとつ、お話ししておきますと、

徐々に上げていく、という方法だけが得策ではありません。

ガクン、とテンポアップする方がいいこともあります。
でも、
それが、ちょっとむずかしすぎ、と思われる方は、
片手ずつバラして、
そして、テンポアップする、ということができます。

ゆっくり弾いている時と、
最終的にスピードで弾く時では、
よく見てみると、体の使い方は同じとは限りません。
スローモーション練習は大事なのですが、
それは、別な目的もあります。
(また別なところで書きます)

スロー練習が終わったら、
片手ずつでもいいですから、
思い切って、速く弾いてみるのもいいことだと思います。
そうすると、たいてい、くずれます。
そこをよく観察して、
あ、それならば、ここで力を抜く、とか、
手首は、この高さで、などと、
解決法がわかってくることが多いです。


* まとめ

ゆっくり〜徐々にテンポアップでは、
らちがあかないこともある


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