2020年10月31日土曜日

ハイヒールでは、弾けない私


 きのう、「ふだん塾」の受講生で、
足の位置を変えたら、
腕が、使いやすくなった、ラクになった、

と、おっしゃる方が、あったので、
うれしく思いました。

ラクになる、というのは、
すばらしいことです。
それこそが、いいテクニックになっている証拠です!

さて、
それを聞いて、思い出すのは、
ハイヒールのピアニストです。
友人なのです。
一緒に、デュオコンサートもします。
彼女は、いつも、ハイヒールでいます。

レッスンをするときも、
コンサートの時も。
そういうバランスが、取れているのです。

一方、
私は、そんなに高いヒールでは、
弾けません。
彼女みたいに、ステキな靴をはきたい、と思うのですが、
ちょっとくらいのヒールなら、大丈夫でも、
彼女みたいに高いのは、アウトです。
絶対、手や腕が自由になれないです。
コンサートの時は、慎重に靴を選びます。

こうして考えると、
足の位置というのは、
手や腕に、影響を与える、ということが、
よくわかります。

指だけで、ピアノを弾くと思っている方。
ちょっと、下半身にも、注目されたら、
グッと弾きやすくなるかもしれません。

何と言っても、
下半身が、「自由の身」であることが、
一番です。


* まとめ 

下半身にも注目してみると、面白いことが
おこるかもしれない





Chiyo

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2020年10月29日木曜日

音の、聞こえ方


 前回のクイズの答えは、
ベートーベンの第五「運命」です。

ハンブルグにできた、新しいシンフォニーホールの、
プログラムの予告だったのです。

もし、
それが、
「ジャジャジャジャーン」と、書いてあったら、
すぐに、「第五」と、わかったはずなのです。

それが、
「ダダダダー」だったのです。
ドイツの人が、第五を、そう歌うのかどうか、
それは、よく知らないのですが。

おんどりが、日本ではコケコッコー!なのに、
フランスでは、ココリコー!なのと、
似たような現象なのでしょうか?

だとしたら、
私は、ショパンを、どう聞いているのでしょう?
フランス人が聞いているのと、
違うのかもしれません。
でも、
どうでもいいような気もします。

そう思って、
もう一度、ベートーベンの第五を、聞いてみることにします。


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2020年10月26日月曜日

クイズ


カンの良い方なら、すぐわかるのでしょうけれど、
私は、そうと気づくまで、
ずいぶん、時間がかかりました。

いったい、これは、何のことでしょう?


*ヒント

コンサートホールの予告のようです。
数年前、ハンブルグ港にて。

答えは、次回に^^




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2020年10月23日金曜日

ミスタッチの、わな


 きのうは、ミスタッチの、なくし方について書きました。

ミスタッチは、ない方が、いい、とだれでも思います。
私も、そう思います。
CDの録音をした時は、
テクノロジーで、ミスタッチを消すように、お願いしたりしました。

さて、
そこが、ワナだとも思います。
私は、自分の録音が、
まるで、ミスをしなかったようにしてしまいました。
種明かしをしてしまうと、
そういう作業をする人は、私だけではありません。

50年前の録音と、
今の録音を比べれば、わかりますが、
ミスタッチが、がぜん、少なくなっています。
そして、
コンサート、ライブ演奏でも、
ミスタッチは、少なくなってきています。

ミスタッチなしで弾くことが、
以前より、大事になってきている、といえます。

理由は、
みなさんの耳が、ノーミスの録音に慣れてしまっているからだと、
思います。
ノーミス要求度が、上がっているのです。
つまり、録音のミスを消しながら、
私は、
自分で自分の首を、しめているようなものです。

「ミスタッチかどうかよりも、
音楽の流れ、感動、を大事にして〜」と、
私のようなピアニストは、
願ったり、ため息をついたり、です。




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2020年10月21日水曜日

他の人の演奏をきく、タイミング

コンサートに行ったり、YouTube などで、他の方の演奏を聴きます。

私は、生の音楽が大好きですが、
それでも、
昔は、黒い、あのレコードを聴きあさりましたし、
CDになってからも、ずいぶん聴きました。

どちらかというと、
クラシック音楽は、YouTube で聴くことは、
あまり、しませんが、
生徒さんなどを見ていて、
やっぱり、これは、便利なすばらしい道具だと思います。
普段から、どんどん聴いて、栄養をつけて、
センスを磨けると思います。

さて、
きょうは、他の人の演奏を聴くタイミングについて、
書きます。

いつ、何を聴いても、いいようなものですが、
ひとつ、ジャマになる時があるように思います。

それは、
ある曲を練習中に、
その曲の演奏を聴く、時です。

もう、あらかた、できあがっていて、
どう表現したいか、
自分は、こうしたいのだけれど、うまくいかない、
という段階になっていれば、オッケーです。

ですが、
まだ、始める時点で、
さぁ、この曲は、みんなどう弾いているのだろう、という
興味で聴くのは、ちょっぴり残念です。

まずは、自分で譜読みをして、
なるべく、作曲者の意図を読もう、という姿勢で、
自分でつくり上げてみる。
いかに、トンチンカンかもしれなくても、
その方がいいと思います。

そして、
そろそろ、こんな感じで納得、という時に、
他の方の演奏を聴く

すると、
あぁ、こういうやり方ができるのか、
これも、いいな、
あれ、これは、ちょっと気に入らない、

などなど、感想が出ると思います。
参考にして、また表現を変えてみるのも、いいです。

「だれかさんのマネ」を目標にするよりも、
自分の感性で、作品に当たっていきましょう。

その方が、ずっと、おもしろいと思いますよ。


* まとめ

今練習中の曲は、他人を参考にするのを、お休みにする。



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2020年10月20日火曜日

グッドアイディア

「ふだん塾」の受講生の方から、
こんなアイディアを、いただきました。

この動画添削形式を、とても気に入ってくださっている方です。
その方が、

「レッスンを数ヶ月分、ある人にプレゼントしたいのですが、
可能ですか?」

ということです。
もちろん、可能です。
私は、そんなことを考えていなかったので、
うれしいやら、
まぁ、ステキ!と思うやら。

自分で、ステキ、というのもおかしいですが、
こういう発想をなさるのは、あの方らしいです。
とても、音楽センスのよい方です。

お誕生日プレゼントだそうです。
私から、その日に、
ショートメッセージで、ご連絡することになっています。

さぁ、どんなメッセージにするか。

「初めまして、ピアノ教師のChiyoです。
さぁ、レッスン、始めましょうか!」でしょうか?

なんだか、
サンタクロースになったような、気分です。

グッドアイディアを、
どうもありがとうございました。



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2020年10月16日金曜日

わがままに、好き嫌いをする


曲選びの時、生徒さんとお話ししていますと、
なんでもオッケー、という方があります。

きっと、「先生が、ためになる曲を選んでくれる」だろうと、
なんでも来い、というスタンバイの状態に、
なさっているのだと思います。

それは、わかります。

ただし、
心の中では、
好き嫌いを、わがままに、うんと育ててほしいです。
これが、音楽では、情緒、感性を育てるとっかかりになると、
私は、思うのです。

好き嫌いを言うのは、だいたい、
しつけでは、悪いこととされています。
それは、フランスでも見ますし、日本では、
私は、そうやって育てられてきました。

ですが、音楽では、
それなしには、まるで、舵取りなしの船に乗ってるようなものです。
ぜんぜん、話が進まないのです。

「このフレージングは、どう?」
「この音色は、気に入った?」
「このテンポは、いいテンポかどうか」

これに答えられるのが、いいのです。
はっきり、好き嫌いを自問しましょう。
先生が、なんと言おうと、
自分は、こう言うのが好き、と言えるくらいが、
私は、いいと思います。

それから、もうひとつ。

好き嫌いは、時とともに、変わることがある、
ということです。

年を重ねたり、
色々な演奏を聴いたり、
経験をして、
変わってきます。


その、移り変わりを楽しむ、というのも、
音楽の、醍醐味のひとつ、と思います。


* まとめ

好き嫌い」センサーを育てる




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2020年10月15日木曜日

片手でなら弾けるのに、両手だと難しい


きちんと、一生懸命、片手づず練習したのに、
両手となると、むずかしいです。
さっきまで、あんなにちゃんと弾けていたのに、
両手だと弾けない、となると、
がっかりします。
私には、才能がない、と思ってしまいます。

と、いうようなことは、
初心者の方には、よくあることです。
もしかすると、中級の人でも。

私は、初心者でなくても、
初めて両手で弾く段階に入ると、
うまくいかなくて、ちょっと、もしくは、かなり、イライラします。
でも、もう、理屈では、わかっているので、
すぐ、あることをします。

カンの良い方は、もう、おわかりだろうと思います。
その、あること、というのは、
テンポを落とす、ということです。

とことん、落とすのが、いいです。
バカみたいにゆっくり。
それなら、弾ける、というテンポを見つけるのです。

それを繰り返して、
徐々に、テンポを上げていきます。
すると、
わりとすぐに、いいテンポで弾けるようになります。
保証します。

*まとめ

片手でよく練習したあとは、
ゆっくりテンポで、両手にはいる。



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2020年10月13日火曜日

動画添削形式、効果のふしぎ


 日本の方に向けて、動画添削形式レッスンをはじめて、
2ヶ月ちょっとになります。
この方法を発掘したのは、2020年春にさかのぼります。
フランスの、ロックダウン中、まず、音楽院で、実施したのです。

そのあと、この形式で、
受講を始められた日本の方々も、
みなさん、それぞれのペースで進んでらっしゃいます。

趣味の方、
お遊びの方、
再開の方、
初心者の方、
本腰の方、
曜日を決められた方、
フリーの方、
波のある方、
ダッシュをした方、
いったん入って、また戻られた方、などなど、
それぞれです。

どれも、みなさん「マイペース」です。
それが、長い目での、ザ・ベストです!

ですから、他人と比べる必要は、ないです。
ですので、
今からここに書くことは、
その方にしか、当てはまらないことかもしれないのですが、
受講生みなさんに共通した点も、あります。

それは、次のことです。
私は、動画添削に効果があるのは、
なぜだろうと、ふしぎに思っていました。
それが、
理由を、書いてくださった受講生の方があったのです。

それを、引用いたします。


大阪のTさん、50代女性の方、からです。


***

先生に教えて頂きはじめて、もう二ヶ月が経つのですね。

早いです。

最初に先生にもお話した様に、大人初心者からピアノを習い始めて

三年ですが、正直なところ、その三年間よりも、この二ヶ月間の方が

上達したと思います。


それはきっと、私にとって、この動画添削方式というレッスンが

非常に合っているからだと思います。

対面レッスンももちろん楽しかったのですが、やはり先生の前で弾く時は

緊張して練習の成果が出せませんでしたし、レッスン内容も帰る電車の中で

すでに忘れている時も多かったので(笑)


私が、動画添削方式で一番身についたなぁ~と思うのは、集中力と体力です。

先生はもちろん「ミスタッチだらけの動画でもOKよ」と言ってくれているのですが、

やはりそれなりの物を提出したいと欲が出てしまいます。


頑張って、できるだけミスタッチの少ない動画を撮ろうとすると、知らない間に

集中してピアノに向かう体力がついたのだと思います。

ですので、これからも続く限り、この方式で先生からレッスンを受けたいと

願っています。


***


ということです。


「その3年間よりも、この2ヶ月の方が、上達した」なんて、

たいへん、うれしいお言葉です!


この形式がぴったり合う、という方がいらっしゃるだろう、という

気はしていたのですが、

そして、それはもう、音楽院の生徒さんの、

ロックダウン中、実験済みでしたが、

日本の大人の方にも、そういうケースがありましたので、

私としては、

たいへん、うれしいですし、


「ああ、やっぱり」という気がします。


負担の少ない、効率のいいレッスン方式だと、

私も、思います。




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2020年10月7日水曜日

ピアノの先生の役割は?


 きのう、「合格かどうかは自分で決める」というお話をしましたら、
では、
「先生は、なんの役割をしているのですか」という質問を受けました。

そうですね、
ほかの先生のことは、わかりませんが、
私は、

おもに、

* こういう風に聞こえていますよ、とフィードバックする

ということが、まず第一。
ピアノはコミュニケーションの一種ですから、
それがどう伝わっているか、ということに注目します。
そうでないと、
鏡なしでお化粧をしているようになります。

次に、

こういう練習をすると、そこが改善されますよ

というような、解決手段を、提案しています。
これは、私みずからの経験と、
あと、今までの生徒さんの経験から、いろいろ
データバンクを持っています。

そして、

あなたのここをぜひ、掘り下げてみて

というような、
それぞれの方の、埋もれたお宝のようなものを、
感じますので、
そこを開発していってはどうでしょう、と、
お伝えしています。
「ここ掘れワンワン」みたいなものです。


(最後に、わかりにくいことなので、かっこに入れておきますが、
もしかすると、これが一番大きな部分かもしれないとも思っています。

*「一緒にいるということ

これは、
目に見えず、言葉にも説明できないことです。
一緒にいる、と知るだけで、
いろいろなエネルギーがまじわって、
影響をうけます。
それだけで安心できたり、ぼやいたりすることができる、
と知っている、などなど。

これが、一番大きな役割ではないかと、
私は思っていますが、
こればかりは、教科書にやり方の説明はありませんし、
いくらがんばっても、どうにもできないことです)

と、こんなところです。
お答えになっていますでしょうか。



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2020年10月2日金曜日

今のピアノは、ベートーベンのより大変


 きのうは、椅子のすわり方について書きました。

すわり方を見ていますと、
ヒジが直角になっている人が、多いです。
最近、ますます多いです。
私は、これは、
パソコンの習慣かもしれない、と思っています。

若い方に多いです。
それも、すんなり美しい指先で、
優雅に、サラサラ、と弾こうとなさっています。

ですが、
ピアノは、もっと体全体で弾くような、
ダイナミックなものです。

ですから、
あまりに弱々しくて、音が10パーセントも出ていない時、
「あ、今のは、タッチキーボード的でしたよ」
と、言います。

それでも、よく伝わらない場合は、
ベートーベンのころの話をします。
別に、特別詳しいわけではありませんが、
フランスだって、一昔前は、
そうだったので、よくわかるのです。

セントラルヒーテイングは、ありませんでしたよ。
重たい薪をさがしに行って、
それをくべて、火をつける。
お水だって、どこかに汲みに行きます。
重いです。

そういう時代でしたよ、
さわっただけで、何かが動く、というのは、
なかなか、なかったかもしれませんよ、と話します。
すると、わかってもらえることが多いです。

ですが、
私は、言いませんが、
実は、状況はもっと、よくないのです
ベートーベンのころのピアノのキーは、
今の私たちのピアノより、軽め、
そして、幅も深さも、小さめだったのです。
もうちょっとラクに弾けたようです。

ということは、

現代のピアノで弾く人は、
とても筋肉が必要だということです。

ちゃんと弾きたい大人は、
並行して、筋トレをするのがいい、と
私は、思っています。




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