2020年9月30日水曜日

もう一度、新しい人生

40年ちかく使っていたピアノ椅子が、新しく生まれかわって、
また、わが家にもどってきました。
座る部分がやぶけて、中のスポンジが見えていたのです。

フランスでは、
タピシエという職人さんがあります。
イスやソファのすわる部分の布、
そして中に入れる「あん」?
植物繊維、と呼んでいるようですが、
そういうものを、オーダーできます。
作りなおしてくれます。

何百年も前の家具も、
自分の趣味で、新しく張り直してもらうことができます。

また、カーテンや、ベッドカバー、クッションも、
オーダーできます。
壁紙ならず、壁「布」も、やってくれます。

そういう職人さんに、頼んでやってもらいました。

アトリエに行くと、
布のサンプルが、たくさんあります。
Japonなどというシリーズもありました。
(私からみると、あまり日本っぽくはないのですが)

この場合は、合成皮です。
何100種類も、チョイスがありました。
ツヤツヤのもの、もみ皮風のもの、、、。
あ、これだと、すべりそう、
でも、これだと、お尻にくっつきすぎ、などと、
さわりながら、選びます。

そしてそれぞれ、たくさんの色!
オレンジ色とか、
紫色、もしくは、
緑色にしたら、ステキそう、と、思います。
少し迷いました。

ですが、
そういう色は、もしボールペンの先がさわったりすると、
たいへんなことになります。
シミになって、とれません。

ですので、
おもしろ味もありませんが、
チャコール黒、にしました。
結果は、
気に入っています。


うれしいです!
新品のようですし、
ちょうどいい具合に、しっかりとしていて、
それでいて、フカフカです。

今まで、ここにすわって、いろんな曲を弾いて、
いろいろ苦労した日々のことも、
ぐーっと、思い返されます。

あと、
この先、この合成皮がやぶけることはあるのだろうか、とも
考えてしまいます。
あまりに質がわるい場合をのぞいて、
たぶん、きっと、これが最後?
いや、もしかすると、
また修理に出すことがあるかもしれない、
などと、考えたりしました。

この次は、
何色にしようか、
もう、きっと最後になるのだから、
シミのことなんか考えないで、
もうちょっと「ふまじめな色」にしたい、
とも、思いました。



Chiyo

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2020年9月25日金曜日

ステレオの耳を、育てる


 きのうは、片手ずつから、両手にはいる時のやり方を、
ご説明しました。

それは、実は、もう一つのことに、応用できます。

それは、
耳をステレオにする、ということです。
右手、左手を、ふつうに弾くと、
べったりと、平面的な音になります。

ですが、
右手は、右手の音色、弾き方、
左手は、左手の音色、弾き方、にすると、
グッと、立体的な音楽になります。

それは、
ポリフォニー音楽をやっているピアニストは、
ぜひ、活用すべきです。

音楽が、より生き生きしてきます。
その練習の仕方が、
きのうご説明した、
「両手を弾きながら、片手だけに注目する」です。

ぜひ、試してみてください。
シンプルですが、かなりハイレベルの結果になります。

まとめ
* ステレオの耳を育てる練習法




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2020年9月23日水曜日

スタッカートについて その2

スタッカートと、一言にいっても、いろいろあります。

ツェルニー、古典ソナタ、ソナチネなどに出てくるスタッカートは、
額面どおり、
はずんで、
切って、
短く、弾くのがいいと思います。

作曲者によっては、小さな「アクセント」という意味が
はいっていることもあります。

問題は、
バロックに出てくる、スタッカートです。

バッハなどに、スタッカートが出てくる場合です。
のきなみ、すべての音にスタッカートがついているときは、
これは、バッハの筆ではない、と思ってよろしいです。

それを、すべて切って弾くのは、容易ではありません。
ですので、
それは、額面どおりに取らなくてもいいですよ、と、
申し上げることがあります。

加筆した人の意図は、
たぶん、これは、チェンバロ向けに書かれた曲なので、
チェンバロ風の音にしよう、ということだと想像できます。

ですが、
チェンバロでも、ピアノでも、
もともとは、「音楽」です。
「うたごころ」がある、音楽です。

そのことを考えますと、
それほどヤッキになって、全部スタッカートにしなくても、
いいのではないか、と思います。
やはり、フレージングを気にした方がいい。

もともと、ピアニストが、別な楽器の曲を、
借りてきて弾いているのです。
雰囲気が出れば、いいと思います。

興味ある方は、
チェンバロだとどういう歌い方になるのか、
演奏を聴かれることを、おすすめします。

まとめ

*一概に「スタッカート」と言っても、
時代によって、ちょっとちがう。



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2020年9月22日火曜日

効率よく、すすむ(スピードアップ)


ピアノの先生とお話ししていると、
よく出てくる「もどかしさ」みたいなのが、あります。
ちょっとした嘆き、のような。

私も、よくわかります。
遠回りをしてしまう生徒さんのことです。

とはいうものの、
教師が、いつも先回りして、
「ころばぬさきのつえ」を、ついていては、
教育にもなりません。
ほおっておく、ということもあります。

それは、
「ミスリーディングがあとあとまで残ってしまう」です。
いったん、まちがったことを覚えてしまうと、
なかなか、とれなくなってしまう、です。

それを防ぐには、
さいしょの譜読みの段階で、
慎重にすすむのがいいと思います。

片手ずつ、
ゆっくり。

と、だいたい、いつも同じポイントになります。

そこを慎重にやっていれば、
その時は、ノロノロしているような気がするかもしれませんが、
実は、
遠回りをしなくてすむので、
とても効率がいいのです。

折り紙をやったことある人は、
ご存知と思いますが、
出だしの折りを、もし、いい加減にやると、
あとでがんばっても、ぜったい、
きれいに仕上がらない。
それと同じです。

地味なアドバイスです。
でも、スピードアップには、役立ちます。


まとめ
*ピアノの先生は、いつも同じことを言う
(「はじめは、片手ずつ、慎重に」)



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2020年9月21日月曜日

五線譜で、デザイン


5線譜の線を引くための、ペン先というのが、あります。
フォークのようになっていて、
つけペンで引くのです。

ベートーベンや、バッハは、そうやって、
線を引いて、作曲していたのでしょうか?

私は、
そういうペン先を持っていませんが、
自分で、つくりました。

たまに、生徒さんに、ノートに書いて説明するとき、
あぁ、あのペンを持っていればよかった、
便利なはずなのに、と思いますが、
そのペンは、家で、眠っています。

先日、
またそれを出してきて、
お手紙の、便せんの、かざりにしたりしました。
なかなか、ステキな曲線ができたりします。

作り方は、

*もらった、広告のボールペンを5本、
分解する。
そして、
*芯の部分を、セロテープで並べてひとくくりにする、

です。






 










と、まあ、こんなふうに、使っています。



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2020年9月19日土曜日

なんとなく、行き詰まっている感じ

なんとなく、行き詰まっている感じがする、
という、ご相談を、たまに受けます。

なかなか、つらい、
わかってもらえにくい気持ちだと
思います。

外がわから見ていますと、
たしかに、そんな気もしますが、
大したことない、とも思えます。

きっと何か、バランスを整える時なのだと、思います。
上滑りをして、
ちっとも進んでいない気がするかもしれませんが、
それは、もしかすると、

*体が、大きくなったり、
より、しなやかになったり、と、
変化がある。

*もしくは、
曲の嗜好が、変わった。

*理解度や要求度が、深まった。

*ある人の演奏を聞いて、
感覚に「改革」がおこった。

*技術が身についたので、
今までの曲では、物足りなくなった。

*上達したので、曲の難易度を上げたら、
ちょっと、むずかしいことが、ありすぎる。

*今、ちょっと忙しいから、難易度を下げたい。

などなど、理由は、たくさん、あります。
説明のつかないことも、あります。

ご苦労お察ししますが、
でも、
外がわから見ている私にしてみれば、
大したことありません。
そのまま、細々続けていれば、なんとかなります。

自然に、バランスがとれるようになってきます。
いったん、一休みしてもいいですし、
そのまま、淡々と続けてもいいです。
(もし、あがきたかったら、
思いっきり「あがく」のも、いいかもしれません)


しばらくすると、
あ、これでもいいんだ、という気持ちになれます。
そして、きっと、
以前より、ラクラク弾けるようになっていると思います。
そういう例を、ずいぶん見てきています。

ですので、
私は、
ご当事者より、
ずっと気楽な気持ちで、ながめております。




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2020年9月17日木曜日

レガート奏法は、もうちょっと「だらしなく」

先日、スタッカート奏法について、書きました。

今日は、レガート奏法について、書きます。

スラーがついていたり、

ついていなくても、メロディだとわかっていれば、

レガートで、弾くことになります。

さて、
ふつうに弾いても、レガートになっていない、と
指摘されたら、どうするか。

私だったら、
もう少し、だらしなく弾きます。

「だらしなく」というのは、
今の音と、次の音で、2つが重なる部分がある、ということです。
歯切れよく、きちんと弾いてはいけません。
次の音にうつる時に、
2音、重なってしまっている瞬間があっていい、のです。

チェンバロを奏する方は、ご存知と思いますが、
シューリエ (surlier)という奏法があります。
オーバーにレガートする、という意味です。

もう、これは、めちゃくちゃ重ねます。
指をあげないで、べったり弾いたりします。
そうやって、ある効果を出すのです。

それと少し似ています。

ぜひ、ためしてみてください。



 *まとめ
レガート奏法では、2音が重なっている部分がある

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2020年9月15日火曜日

自分は、なにをめざしているのか


ピアノを弾きたいという気持ちは、
練習に精をださせてくれます。

そして、どんどん
じょうずに弾けるようになって、
曲も、次から次へと進んでいきます。

さて、
ここからが、ふしぎなところです。

ほかの人の演奏をきいていて、
感じたことはありませんか?

*なんだか知らないけれど、とても気に入ってしまった。

*なんだか、いい思い出が浮かんできてしまった。

*わけわからないが、涙が出てしまった。

などなど。

ひとことで言えば、
「感動した」です。

逆にいうと、
きれいに弾けているのに、感動しない演奏もあります。
退屈すぎて、聴いているだけで、
気が立ってくるようなものもあります。

これは、
初心者でも、プロの演奏家でも、
同じことがおこる、と私は感じています。
とくに、
生徒さんの演奏に感動した、ということは、
私は、数多くあります。
初級レベルでも、
ぶきっちょでも、です。

どこがちがうのでしょう。
何が差をつけるのでしょう。

私は、よく説明できませんが、
たぶん、
演奏する人が、なにをめざしているのか、
にかかってくる、と思います。

心をこめて、
ていねいに作曲家の意図をさぐって、
自分が感じたことを、
ちょっと形を考えて、言ってみる。

と、こんな感じかもしれません。

ミスをしないように、などと、
テクニックにばかり気をとられているときは、
あらためて、
自分は、なにをめざしているのか、
思い出してみるのもいいと思います。




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2020年9月11日金曜日

動画添削の、メリット その1


今、「ふだん塾」の受講生の方々、
それぞれ、すばらしい上達をなさっています。

私のオンラインレッスンのやり方は、
動画添削形式です。
これは、どういうものか、というと
かんたんに言えば、
昔あった、「交換日記」のようなものです。
(昭和生まれの方なら、たぶんご存知です)

LINE(ライン)などで、
動画を、交換し合います。

その効果が、なぜスゴイのかと言いますと、
いろいろありますが、まずは。


その1、一週間おきではなくて、自分の好きな時に、レッスン動画をもらえる

2〜3日おきの方もあれば、
一週間以上の方もあります。
曲の長さ、レベル、忙しさ、によって、好きなように選べます。

ちょっと忙しければ、ペースをおとして、
あとで、また、ペースをあげることができます。

曲が、短くて、
ほんのちょっとやれば、上がりなのに、という時は、
一週間待たなくても、大丈夫です。
2日くらいリピート練習して、
また動画を送れば、すぐに合格、と言われます。

どんどん、新曲をもらえます。

これに慣れてしまった私は、
従来の、音楽院の一週間おきのレッスンを、
ちょっぴり、もどかしく感じます。

* 動画添削メリットその1

「マイペース優先レッスン」


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2020年9月10日木曜日

もどってきた生徒さんの場合


ピアノの生徒さんの、V君のことを、書きます。
中学生のころに、いったんやめて、
大学生になってから、戻ってきた人です。

もともと、お兄ちゃんのまねをして、
私のクラスに入ってきました。
小さい時から始めたのです。
とてもまじめで、順調でしたけど、
中学生のころ、なんだか、酸欠みたいだなぁと思っていましたら、
やっぱり、やめる、ということでした。

(ちなみに、
やめるタイミングで一番多いのは、
中学生のころ、です)

ところが、
ある日、5年間くらいあと、
そのV君が、戻ってきました。
びっくりしたこと!
うれしかったこと!
大きい青年になってしまっていました。

その上、
バルトークの小品を弾いてくれたのですが、
その表現のじょうずなこと、
心がふるえるほどでした。

さて、
計算してみます。
その5年間で、どれだけ、時を失ったか。
(ピアノ的に、です)
それが、
ちっとも、失っていません。

モチベーションが上がった今、
がんがん弾いていますし、
音楽理解力も、熟しています。
中断していた時の分なんて、
とっくに、挽回できています。

ですから、
あの時、無理強いしなかったお母さんは、
正しかったな、と思います。
(無理強いすると、たいてい、ピアノがきらいになります)

実は、私のクラスにも、
それ以外にも、いくつか、
同じような例があります。
2度やめて、3度もどってきた、めずらしい人もいます。
その人は、今、プロになっています。

ピアノを再開する人が、スゴイのも、
そういうことだと思います。

ですので、
やめたい時は、
すなおに、やめた方がいい、と、
私は親御さんに、申し上げています。


まとめ

* やめたい時は、やめる。
あとで、戻ってくるときに、
モチベーションがすごく上がっているかもしれない。





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2020年9月9日水曜日

「独学パワー」について



「独学パワー」について、もう少し教えてください、
と、質問がありました。

独学の方からの質問です。
ご質問、ありがとうございます。

このパワーの、どこがスゴイと
私が感じているか、書きます。

それは、
まず、「弾きたい」という気持ちが大きいことです。
これさえあれば、
あとは、手段と時間を与えれば、すんなりいきます。
楽しめます。
もちろん、プロの教師につけば、
オニに金棒、ぐんぐん効率よく、上達します。

次に、
その「弾きたい」がこうじて、
いろいろな所に、情報をもとめに行ったりするところが、
すごいです。
まぁ、ここからは、私の想像ですが、
きっと、上手な人の演奏を見て、
テクニックを「盗もう」ともなさっているかもしれません。

その、
「盗みたい」というところが、いいのです。
というと、聞こえはわるいですが、
言いかえると、
「一をきいて十を知る」という気迫です。
どんどん、盗むべきです。
その意欲、その、パワーが、すごいと思います。

どんどん、演奏会をききましょう。
どんどん、良いアドバイスを盗みましょう。

そして、
このパワーは、スペクトラムです。
音のボリュームのように、
小から大までありますし、中もあります。
独学の方も、そうでない方も、
このパワーのボリュームを上げると、強力になります。

てくてく歩いていたのが、
自動車に乗って、すらすら行けて、
そして、飛行機に乗って飛ぶくらい、ぐんぐん行けます。



まとめ 
 
* どんな方も、「独学パワー」を上げることができる





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2020年9月7日月曜日

すばらしい楽譜


きのう、楽譜の話をしました。
原典版が、絶対いいのか、というと、もちろんいいのですが、
それを使う知識も、必要になってきます。

きょうは、ひとつ、
とても、うれしい楽譜の話をします。

その出版社の楽譜は、

昔ながらの、彫り方の美しい版で、
音楽的なことも、考えられていて、
読みやすく、
原典で、
紙の質もよくて、
色もクリーム色で、目にやさしく、
紙は、すけて裏のぺージが見えることなく、
いいことだらけです。

ちょっぴり高価かもしれませんが、
それだけの価値は、じゅうぶんです。

その有名な版のいいところを、
かなりの年がたってから、
さらに、発見しました。
「ものすごく」いいことです!

それは、
ページをめくる時のことが、
ちゃんと配慮されているということです。

一曲に、何枚ものページをめくるのは、
大変な苦労になってきます。
特に、室内楽などをやっていますと、
他の楽器の楽譜もはいってきますから、めくる数がふえます。
弾きながら、めくるのは、とても大変なのです。
肩を痛めそうになるくらいです。

演奏会当日は、どなたかにめくってもらえても、
練習期間は、とても大変です。

その苦労を知って、だと思います。
片方の手が、あいているタイミングで、
譜めくりできるようになっているのです!
なんて、親切な!
なんて、やさしい心!

そんなこと、だれも話していなかったので、
それに気がついた時は、とても感激しました。
(さいしょは、ただの偶然だと思っていたのです。
けれども、調べてみると、どこも、かしこも、ということが
判明しました)




必ず、最後の小節のところで、
左手に、休符がありますでしょう?
そこで、余裕をもって、ページをめくれるのです。

さて、
この出版社とは?
グレーっぽい青の表紙の、
Hではじまる名の、出版社です。

これからも、末永く、
出版を続けて行ってほしいと思います。


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2020年9月3日木曜日

ワルツのための、特効薬


厳密にいえば、ワルツにかぎりませんが、
とくに、ワルツの場合。

ともかく、右手のメロディが、ステキなことが多いですから、
どうしても、それを弾きたくなります。
左手の伴奏は、おまけのように考えます。

もちろん、伴奏ですから、
控えめに、うしろでやってもらう、というのが、
正しいのですが。

ですが、
練習するときは、
まず、左手を、がっちり練習すると、ラクになります。

一拍目を、深めに弾いて、
2、3拍目を、軽めに。
これは、頭でわかっているだけでなく、
スラスラできるようになるまで、練習。
つまらないですが、
そこをぐっと、がまんして。

そうすると、じき、
一流のオーケストラをやとったように、なります。
豪華な伴奏を、してもらえます。

あとは、
自由に、右手のメロディを歌えばよい。
それだけに集中していれば、いいのですから、
ラクチンですし、楽しいです。
ステキなワルツに、なります。


まとめ

* ワルツの伴奏(左手)は、地道に練習すると、
右手が、自由にはばたく

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2020年8月31日月曜日

恥ずかしい気持ちの、克服


恥ずかしい気持ちを、どう克服するか、です。

もちろん、
人間として恥ずかしいこと、ではなくて、
人前で、ピアノを弾くのが恥ずかしい、くらいの、
はなしです。

これは、もう、行動するしかありません。

うまく弾けたらいいのだけど、
まちがえたら、いやだな、と思うのです。
プロの人だって、それは同じです。
それどころか、私など、
「シュミで弾いている方は、プレッシャーが少ないだろうな」と、
うらやましく思ったりします。
プロが、ミスったら、かっこわるいではすまなくて、
お金かえせなんて言われたらどうしよう、と
思ってしまいます。

いずれにしても、
行動するしかありません。
ちょっとずつハードルをあげて、
ふだんの世界から、ちょっと出る。
それをくりかえす。

たとえば、
始めは、お家で、ぬいぐるみの前で、弾く。
次に、家族の人の前で、弾く。
それができたら、友だちを招いて、聞いてもらう。
徐々に、招く友だちの数をふやす。
駅ピアノをやってみる。

みたいに、です。

それをくりかえしていると、ラクに
10人くらいの前で、弾けるようになります。
そうすると、
10人と50人では、だいたい同じに思えて来ます。
と、いうような感じです。

もし、くじけたら、
また前の段階にもどる、とか。

そんなことをしているうちに、
だんだん、慣れてくると思います。

まとめ

* 考えているより、行動
* ハードルをすこしずつ上げていく



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2020年8月28日金曜日

スピード出しすぎは、あやしい


音楽院の、私のクラスの生徒さんで、
たまに、スピードマニアの人が、います。

だいたい、若い人は、
スピード出して弾くのが好きなようです。
中でも、
「こんなに速く弾けたゼ!」と、
得意げな、生徒さんも、あります。
男の子に多い。

もちろん、
その気持ちは、わかります!
私は、スゴイスゴイと、拍手の気持ちです。

ただし、
いろんなテンポで弾くのも、メリットがあります。
ゆっくりテンポで、
虫メガネで見るように、細かいことを、
お勉強する、そんなことも、いいことです。
でも、なかなか、わかってもらえません。
なんってったって、
スピードは、気持ちいいようです。

そんなとき、
私は、どうするかというと、

「そのテンポでしか弾けないのは、ルーシュだ」といいます。
ルーシュというのは、
フランス語で、あやしい、という意味です。

すると、やっと、「は?」となります。
もしだめなら、
さかさ言葉にして、「シュルーだ」といいます。

(さかさ言葉というのは、若者のあいだのスラングみたいなものです。
お笑いの「たね」のことを、「ネタ」というような)

そして、
「シュルーか、そうか。なんとかしなきゃ」
となります。

私は、さかさ言葉はあまり使いませんが、
こういうときは、
あぁ、使ってよかった、と思います。


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2020年8月27日木曜日

たくさんのお申し込み、ありがとうございます。



世界中の方にむけて、
オンライン講座をさらにひろげ、一ヶ月半になります。

今年の春のロックダウンで、フランス音楽院で動画添削レッスンをはじめたところ、
とても効果がありました。
日本の方にも、と、このブログを立ち上げました。

さっそく、
たくさんのお申し込みをいただき、
ありがとうございます。
毎朝、
「きょうは、どなたから動画が届いているかしら?」
と、楽しみです。

日本のみなさん、お若い方〜シニアの方まで、
日本の各地から、
そして、アメリカ大陸からも、受講いただいております。


今、フランスとの時差は、
日本とは、7時間。
そして、アメリカとも7時間。
日本が、フランスより一足先に翌日になり、
アメリカが、フランスよりあとに、
翌日になります。

すると、
私が寝ている間に、日本のみなさんは活躍中。
朝おきると、フランスに動画が届いています。
アメリカでは、その逆です。

地球のどこかで、
かならず、どなたかが活躍中。
みなさん、
ぐんぐん上達なさっています。
私は、楽しいかぎりです。
そんなことを思いながら、動画を送っています。



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