2022年8月19日金曜日

バッハはお好きですか?

 バッハを知ってる人は、多いと思います。
ドラマやアニメを見ていても、何か、びっくりする事件があると、
「トッカータ」というオルガン曲のさわりの部分が、
流れてきたりします。

実に有名な作曲家です。
大好きな人も、多いと思います。

私は、といえば、大ファンです。
私のクラスの若い人たちも、ほぼみなさん、
カッコイイ、と言っています。
だいたい、大人気ですから、
譜読みのめんどくささも、忘れてしまうくらいのようです。

それなのに、です。

日本の大人の受講生の方と、お話をして思います。
すると、なんとなく、ですが、
バッハからは、「苦い薬」のような雰囲気が、
かもしだされているのです。
これをやれば、ピアノが上手になれる、という
教則本のような、
がまんするもの、というような。

私のカンチガイかもしれないのですが、
もし、そうだとしたら、
ちょっぴり、残念な気持ちがします。
フランスでも、ある人から、バッハは「感情を抑えて弾く」とも、
ききました。
もちろん、それは、説明不足というか、
おかしな話です。

実は、バッハの音楽には、
ものすごく感情が込められています。
宗教的な感情の場合もあります。
インベンション&シンフォニアは、「歌い方」の練習曲だと、
バッハも言っています。
(チェンバロで、です)
それを、どう表現するか、です。
もっと、もっと、スイングして、
「のる」音楽を追求して、弾いてみても、おもしろいと思います。


それに、フーガは、パズルみたいで、
おもしろいです。
モチーフが、自由自在に、すっ飛んでいったり、
いくつも声部があるのを、わけて色ぬりしてみたり。
だいたい、フランス語で、
フーガと言ったら、「家出」という意味です。
脱走です。「脱走曲」、なんて!


さらに、これをやってると、
かなり器用になります。
耳も、指も。


ピアニストにとって、
こんなに楽しい教則本はないのに、と
思うのですが!




 


Chiyo

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