2022年12月6日火曜日

「ハ短調の気分」とは、どういうこと?

こんな話を聞いても、何の足しにもならないかもしれませんが、
でも、やっぱり不思議なので、
書いておきます。

日本の受講生の方が、バッハを練習なさっています。
その中で、
お二人が練習中の曲は、
よりにもよって、ハ短調の曲。
数あるフーガや、小品の中から、
お二人が選んだのは、ハ短調。

一つは、シンフォニア、
一つは、フーガです。
雰囲気が、似ています。
偶然なことです。

すると、
気がつきます。
フランスでも、ただ今、一人、
ハ短調の「前奏曲とフーガ」を練習中です。
国境を越えて、
これまた偶然です。

まるで、
ハ短調の雰囲気が、地球上に
漂っているのか、と思いたくなります。
たった3人ですけれど、
私のクラスから見たら、かなりの率です。

これは、本当に不思議なのです。
だれも、話し合ったり、
打ち合わせたわけでもないのに、
同じような気分になったりすることがある。

前にも、
コロナが始まったころ、
小さな生徒さんが、そろって
「明るく、楽しい曲を」リクエストし始めました。
いつもは、
「悲しく、泣きたくなるような曲」ばかり弾きたがっていたのに、です。

もしかすると、
何調の曲を弾きたい、とか、
聞きたい、
というテストをすると、
私たちの心の中が、ちょっとわかるようになるかもしれません。

もしかすると、
もうすでに、そういう研究はあるのかもしれません。



 


Chiyo

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