2021年10月11日月曜日

ペダルのコツ


 およそ、みなさん、ペダルはお上手です。
ペダル一つで、曲が引き立ったり、
グッと、表現力が増したりします。

響きが良くなるのも、ペダルの効果の一つ。
マジックみたいに、いろんな色を混ぜ合わせたり。
ぞーっと、鳥肌の立つような、不思議な音色を作ったり。

そんなことをしてくれるのが、ペダルです。
たまに、
どう踏んでいいか、
よくわからなくなったりします。
テンポが速かったり、
和音の動きが、複雑だったりするような時。

そういう時は、原点にもどります。
まずは、指で弾く、
次に、足でペダルを踏む、というタイミングにすると、
うまくいくことが多いです。




* まとめ

まず、指。
次に足、というタイミング。



Chiyo

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2021年10月8日金曜日

手の形


 ピアノを弾くときの、手の形は、
みかんをつかんでいるように、
もしくは、
テニスボールをつかんでいるようになどと、説明したりします。
皆さんは、どのように習いましたか?

フランスでは、
教会の丸天井のように、などと言います。

また、一昔前のフランスの人から、
「鐘の形に」と言われたこともあります。
?と思いましたが、
その説明は、こうです。

手をすぼめて、鐘のような感じにします。
それを少し開いて、キーの上に置く。

いずれにしても、
教会の丸天井とか、
「鐘」などと、
教会が、よく出てきてしまいます。


さて、
そうやって、手の形を作りますが、
実際に弾いているときは、
そんなに固定的ではありません。
ご存知のように、タッチの瞬間に、
指が、そういう形になっているのが、理想です。

私は、
傘を開いたときのように、とか、
太鼓橋のように(アーチ橋)、とイメージします。
それは、強力で、
大きな重さに、よく耐えます。
いいフォルテが、出ますし、
弱い音のコントロールも、よくできます。













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2021年10月7日木曜日

レッスンの受け方


 中学から高校にかけて、私は、
現役ピアニストの元で、レッスンを受けていました。

そのころは、
レッスンに行くには、
だいたい弾けるようにしておいて、
先生から教わるのを、待つ、を心がけていました。
どう言われても、すぐにその通りにできるように、
スタンバイの状態に、練習しておきました。

そして、先生が
ここは、こんな風に、
ここは、もっと〇〇のように、などと、
説明してくれることを、その通りに、やっていました。

今から考えると、
なんだか、とても受け身〜、と思います。

それでも、
高校生ぐらいになると、
先生から、あまり説明がなくなって、
ひたすら、「もっと表現を」と要求されるようになってきます。
うまくできなくて、
焦ってきたのを、覚えています。

まぁ、はじめは、
「見習い」時代だったのだろうと思います。
それが、
だんだん、「一人前」の方向にいくにつれて、
要求が変わってきたのです。

今から思うに、
「見習い」の時期から「一人前」への橋渡し、
のようなものを、もうちょっと段階的に、
やってくれていたら、と思います。
もう少しスムースに行けたのではないか。

さらには、
もっと小さい時から、初級のころから、
「ここは、どういう風に表現したいのか」と、自分で
考える練習をしていたら、もっといいように思います。

先生の、「ここはこうしましょう」という説明を待つ、
というよりも、

「私は、ここをこうしたいんですけど、
うまくいきません、どうしたらいいでしょう」
と、説明をお願いする、
というのが、
もっと、楽しいように思います。



(これを読んで、お師匠さんは、天国で
「そうですねぇ」と笑ってらっしゃるはず)






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2021年10月6日水曜日

先生を、かえるとき


 音楽院でのことです。
3年前からピアノを習っていた、ヤスミンちゃんが、
転校することになりました。

お父さんの仕事の関係で、
突然、決まったのです。
お母さんから、
「パリ近郊に行きますが、いい先生をご存知ですか」と
聞かれました。

いえ、そこには知り合いはいませんけど、
音楽院があるのですから、そこへいらっしゃい、と
言ったはいいものの、
もう、新学年は始まっています。
新たに、新入生を受け入れるほど、空きがあるのかどうか。

たぶん、
来年を待ちながら、
個人レッスンを頼むことになるでしょう。

さて、
きのうが、ヤスミンちゃんとの最後のレッスンでした。
お家では、ダンボール箱だらけで、
引越しの準備の中、
ちゃんと練習してきました。
ふつうに、さっさと、レッスンをして、
最後は、お話の時間をとります。

今までも、あまりおしゃべりではない彼女は、
ここ数週間、もっと無口になっています。
小さな顔に、大きなマスクで、目元ぐらいしか見えませんが、
今にも、泣きそうな感じです。
私だって、寂しいです。


はなむけに、なにか、一曲弾きますから、どんなのがいいかしら?
と、尋ねると、うーん、としばらく考えては、
「楽しそうな曲」というお答え。
楽しそうな曲というのは、ピアノレパートリーでは、
どちらかというと数少ないです。
ボッケリーニのメヌエットを、思い出しましたので、
それを弾きました。

3度の和音が続くところなんて、
まるで、はっはっはっはっはっは、と笑っているようです。

ですが、
楽しい曲をリクエストされるときは、
ご本人が、悲しいとき、という確率は高いです。
それに、こんな時に「はっはっは」なんて笑うと、
悲しさが、よけいに増えるような感じです。

ヤスミンちゃんは、
相変わらず、何も言いません。
ただ、じっと、そこに座っています。
時間が来ても、立ち上がりもしません。
でも、
見つめ合っているなんて、気まずいのやら、寂しいのやら。
私が、一方的に、お話しをしてしまいます。

それではね、引き続き、ピアノ、エンジョイしてね、とお話ししているうちに、
次の生徒さんが、やって来ましたので、
ようやく、
さよならの時間になりました。
今、思い出しましたが、
ヤスミンちゃんは、「au revoir(さようなら)」も言いませんでした。
ハグをして、
ただ、帰って行きました。

ずいぶんと、
悲しいひと時でした。


いい思い出になりますように!





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2021年10月4日月曜日

パソコンで、ライン動画添削できます


 「ふだん塾」では、LINE もしくは、WhatsApp を使って、
動画添削レッスンを行っています。
これは、パソコンで使えるのを、ご存知でしょうか。

スマートフォンで、動画撮影して送ると、
レッスン動画が、送られてきます。
それを、スマートフォンで、見ても良いですし、
パソコンやタブレットで、見ることもできます。

そのやり方は、
今、お持ちのアカウントを、パソコンからも見る、という
かたちになります。

私は、レッスン動画をお送りするときに、
同時に、レッスンのポイントをまとめて、
メッセージもお送りしています。
ただ、
私は、スマートフォンでの文字入力が、とてもヘタなのです。

その点、パソコンで、本物キーボードを使って入力できる、というのは、
ものすごく便利です。

また、受講生の方の、弾いてらっしゃるところを、
パソコンの大きな画面で、拝見させていただいています。
弾き方を、確認しておくというのは、
とても大事なことと思います。
スポーツと同じです。
ポジション、タッチ、
体の使い方、など、いつも観察しております。

ここに、
お持ちの LINE のアカウントを、パソコンで見る、
という方法の、リンクを、
貼っておきます。 





また、







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2021年10月1日金曜日

大人ピアノ初心者 *収穫どき*


 大人ピアノで、どのくらいたったら、
気のきいた小曲が、弾けるようになるのか、と言いますと。

もちろん、
人それぞれですが、
平均的には、始めてから半年〜一年足らず、で、
ちょっとした曲が弾けるようになります。

たとえば、
クリスマスには、「ジングルベル」を弾けるようになります。

はじめは、
ドレドレド、とずいぶんシンプルなものから始まりますが、
だんだん、音を加えていって、
右手でメロディ、
左手で伴奏、というような曲を、楽しめるようになります。

拝見していますと、
半年、というところが、ちょとした山のようです。
富士山だと9合目?
あきあきしてくるかもしれませんが、
そこで、ヘナっては、残念です。
あともう一息で、
ずいぶん、ちがった展望が見えてくるはずですから。

そこを、なんとかやりすごせれば、
もう、こちらのものです。
それに、こんなにやってきたんだ、という
上達する楽しみ、というのも、実感できるのが、
そのころです。

あとは、加速がついて、進んでいきます。
ストピをトライしたりして、
ますます、可能性が広がっていくでしょう。







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2021年9月30日木曜日

大人ピアノ初心者 *練習時間*


 ピアノ練習は、初心者の方でしたら、はじめのうちは、
毎日とか、一日おき、などがよろしいです。
そんなに長く弾くことはありません。
10分〜15分くらいでいいです。
ピアノに、毎日、
「ハロー!きょうは、ごきげんいかが?」と、
声をかけるような気持ちで、
さわられたらいいと思います。

なでているうちに、出来上がります。

一週間に一度だけ、何時間も練習するより、
少しずつ、ひんぱんに、というのが効果が上がります。

また、ピアノがなくても、
通勤の時間や、
余った時間で、テーブルや、ひざの上で、楽譜を見ながら、
手を動かしてみるのも、いいことです。

すると、
慣れてきます。
だんだん、神経がつながりあって、
目から指、
指から耳、と神経のルートが出来上がるはずです。

また、
もし、練習できない日があっても、
あまり、がっかりなさらないで。
大人ピアノは、できない日があるのが当たり前です。
反省はしないで、
また、次の日に、ちょっと、楽譜をひらけば良いと思います。

そのうち、
だんだんレベルも上がってきて、
はじめは、ドレドレドと、シンプルだったのが、
だんだん、ちょっとした小曲になってきます。
そうなったら、もう、「練習時間」ではなく、
「趣味の癒しタイム」とか、
「自分だけの時間」となって、
思ってもみなかった、
楽しみのひと時になって、輝いてくると思います。






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2021年9月29日水曜日

大人ピアノ初心者 *譜読み*


 楽譜の読み方は、学校で習った通りです、といっても、
やはり、不安になります。
あれは、外国語を習うようなもの、という気がしてしまいます。

もちろん、新しいシステムに慣れるまでは、
ちょっと、戸惑うかもしれませんが、
心配は無用です。

あまり、気にせず、感覚的に読んで行く方が、うまく行くように思います。
実は、
楽譜は、線と、玉で、描かれています。
道路標識のように、
もしくは、ピクトグラムのように、
あ、あれだな、と分かればいいのです。

それを、わざわざ、翻訳して、
言葉(ドレミファソラシドなど)に、置き換えると、
ややこしくなるように思います。
どうせ、絵で描かれているのです、
そのまま、ピアノに置き換える。

つまり、上の方に行くときは、
ピアノ上では、右の方へ。
下の方に行くときは左、と、します。
ちょっとくらい間違えても構いません。
ショートカットを使うのです。

そのようにして行くうちに、
だんだん、あ、この間隔は、このくらい指を伸ばせば、と
そういう感じになってきます。
そして、耳との間隔が、接続していきます。

もちろん、
ドレミを覚えるのは大事なのですが、
もし、ドレミで譜面を読めなくても、
はじめのうちは、
指遣いで弾いてしまう、とか、
感覚的に弾けても、かまいません。

どちらかというと、
ほんの少し「ちゃらんぽらん」の方が、
譜読みの上達が速いような気がしています。



*まとめ

せっかく譜面は「絵」で伝達している。
わざわざ言葉にしなくても、弾ける工夫。



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2021年9月28日火曜日

大人ピアノ初心者 *楽器について*


 大人になって、ピアノを始めたいという方、
もしくは、再開なさりたい方へ。
きょうは、楽器について、書きます。

もうすでに、お家に楽器がある方は、まずは、それを使えばよろしいです。
グランドピアノ、アップライトピアノでしたら、
しばらくしたら、調律を頼みましょう。
季節の変わり目ではなく、
季節の半ばごろに、楽器が、湿度温度に慣れてきたころが、
いいです。

電子ピアノは、調律は、必要なし。
やむをえず、ヘッドフォーンで練習する方もありますが、
できれば、なるべく、スピーカーから。
音の大きさも、大き目が、良いと思います。

まだ、
楽器をお持ちでない方は、
予算、お家の環境によって、
自由にお選びになればいいですから、夢は、広がるでしょう。

もし、
まだ、試し的に、始めたい、という方は、
小型の電子ピアノ、という手もあります。
ローランド社の、ピアノゴーPiano Goというシリーズは、
なかなか手ごろです。
3〜4万円で手に入ります。

(音が良いのと、
軽くて持ち運びに便利なので、私も一台持っています。
旅行用に使っています)

最初は、鍵盤の数は、61で十分です。
ですが、88と、正規の数でも、値段の方は、
むしろ安いくらいの場合もあります。

まずは、それで試してみて、
もっと続けたくなったら、一年後くらいに、
本格的な楽器を、お求めになったらいいと思います。









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2021年9月27日月曜日

大人ピアノ初心者 *始める前に*


 大人ピアノで、初心者の方が、よく心配なさること。
右手と左手が、違う動きをするのに、
あんなことが、左右、同時にできるのだろうか。
そして、そんなことが、
この年でも、できるのだろうか、というご心配です。

もちろん、できます。

ふつうに手を使える方ならば、
できます。
もう、これは、やってみれば、わかります。
だいたい、ふだんの生活の中で、
左右違う動きをすることの方が、多いと思います。

左手でお茶碗を持って、
右手で、お箸を使いこなす。

左手でバッグをおさえながら、
右手で、鍵を使ってドアを開ける。

左手でおにぎりを食べながら、
右手で、遠くの人に、手を振る。

日常では、そんなことばかりです。
それができるのですから、ピアノだって、
同じです。

やさしいところから、じゅんぐりに、
ステップ by ステップで、やって行きます。
そのへんは、よく考えられたメソッドがありますので、
おまかせください。



* まとめ

左右違う動きは、だれでもできる












2021年9月25日土曜日

趣味ピアノのレパートリー(4)

 

有名なのに、あまり聞かない、というような曲を、
あげています。

楽譜もつけておきますので、プリントして、お使いください。


シューベルト 即興曲 op. 90   3番 Ges-dur

淡々と、流れるような曲です。
始めから終わりまで、同じような技術パターンです。
左手の伴奏が、わりとラク。

(そのぶん、右手がハッスルします)

とても柔らかに始まりますが、
だんだんと、強い感情もあらわれてきます。
でも、
ふと、また元のやさしい雰囲気に、戻ったりします。

美しい、美しい、曲です。







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2021年9月24日金曜日

指の体操

ピアノの練習を始める前には、
いつも、エクササイズを弾いて、ウォーミングアップをしています。

それは、
ハノンのように、機械的で、
音楽の楽しさは、一滴も、ありません。
早く、これを終えて、曲の練習に入りたい、と思います。
でも、
これをやらないと。

そのときの気持ちは、
幼い時ころに、戻ります。
あのころは、友達と、毎日のように遊んでいました。
遊びに行く前には、
必ず、宿題だとか、
ピアノの練習をすませて、出ていきます。

時に、
お友達が、うちへ来てくれて、
でも、まだ、終えていなかったので、
待っててもらったり。

そんな風に、気が、はやる気持ち。
あぁ、つまらない、
ピアノを習ってない人は、
こんなことをしなくてもすむのに、とか、
早く終えて、遊びたい!とか、
そんなことを感じていたのを、
今でも、またリピートして、感じてしまいます。

今では、
もう大人になったので、
これをすませると、より体が柔らかくなって、
もっとラクに弾ける、というのを、
よく知っているのですが。
ですので、
待て待て、ご褒美は、もっとたくさんになるのだから、
ガマン、ガマン、などと、
(暇なので)弾きながら、思ったりします。





 


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2021年9月23日木曜日

次のステップへ、進む


 大人ピアノの方を拝見していて、思うことがあります。
私も、そういうところがあるのですが、
同じ曲を、いつまでも抱えていることについて。

いつまでたっても、もっとうまくいってほしいところは、
あります。
だから、頑張るのですが、
それですと、いつまでたっても完成しません。
だれが完成と決めるのかといえば、
ある意味、完成なんて、ありえないのかもしれません。

かの、ブレンデル先生などは、
ベートーベンソナタ全曲を、3回も録音しています。

32のソナタ全部を一度録音するだけだって、
人生の一大仕事!と思いますが、
それを、3度もやっています。
(聞く方だって、大変なくらいです)

そういう人も、たしかにあるわけですが、
もうちょっとゆったり構えて、
趣味ピアノを弾いてもいいと思います。

わりと短時間で、仕上げる習慣。
そうしていくうちに、
効率的に上達するコツみたいなものも、
身についてくるような気がしています。


* まとめ

次のステップへ進む習慣




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2021年9月21日火曜日

「芸術の季節」と言いますが


 「芸術の季節」になりました、などと言います。
芸術、アートというと、なんだか高尚な感じがします。

ですが、
art というフランス語を見ていると、
その派生語には、
「だます」「巧妙な手管」「人工的」というような
意味合いのが、けっこうあります。

ないものを、あるように見せかける術、ワザ、というような、
意味のようです。
「アート」も、考えてみれば、
そこにないのに、
あるように見せかける、という技術かもしれません。

お芝居、だったり、
だまし絵、だったり、
作り話、だったり。

音楽も、アートの一つで、
ピアノだって、例えば、アコースティックピアノでしたら、
鋼の針金を、毎日、ひたすら叩いています。
ピアノ線、などと言いますが、
ホームセンターで売っている針金で、用は済むのです。

ということを考えていますと、
話が、シンプルになってきます。
ピアノを弾くとき、
このベートーベンの曲で、
私は、どういう作り話を伝えたいのか。
どういう音で、どういう感情があるように、見せかけたいのか。

そんな風に考えることが、
よくあります。
もともと、そこにないものを、
あるように、つくりだす、というような作業、と、
考えて、
あれこれ、試していると、これまた楽しく、
「その気にさせてしまう」ことに成功したりします。







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2021年9月20日月曜日

ピアノで、そろそろ自立


 大人ピアノを習っていて、
一応、小曲が弾けるようになったら。
練習しているのに、ちっとも上手くならないときは、
見直さならないことがあります。

私の考えでは、
どんどん進む人というのは、
「このようにしたい〜。だけど、どうしていいかわからない!」という、
疑問点が、はっきりしている人です。

先生のアドバイスをちゃんとやっていれば、
上手くなれる、と思ってはいけません。
「ここは、こう弾きましょう」
「あそこは、こんな風に」と言われる、
そんな時期もあったかもしれませんが、
今は、もう大人になったのです。

もう少し、
趣味、好みを、はっきりさせて、
ここは、こう弾きたい、
(=「こう聞こえたらいいな」)というのを、
強く望んでいただきたいです。

そうしたら、お手伝いできます。

その方が、がぜん楽しいと思いますし、
ぐんぐん、進みが速くなります。
それこそが、
「ピアニスト」になるための、近道のように思います。



* まとめ

「どういう風に弾きたいのか」を、はっきり感じる習慣










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2021年9月17日金曜日

趣味ピアノのレパートリー(3)


 ステキなのに、なかなか聞くことがない、というような曲を、
あげています。
楽譜もつけておきますので、
プリントして、お使いください。

ヘンデル 組曲ニ長調より「サラバンド」


テーマと、その2つの変奏曲です。

まず、
テーマが、物哀しく、カッコイイです。
いろんなところで、よく聞きます。
きっと、みなさん、ご存知のテーマでしょう。

そのあと、第一変奏曲。
それが、
とってもやさしく、お話しする感じ。

リュートという楽器(ギターのよう)の奏法を、真似しています。

第二変奏曲は、
もうちょっと、エネルギッシュです。
左手の動きが、
印象的です。


* テーマとバリエーション。
お重箱に詰めた、懐石料理のよう(?)。




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2021年9月16日木曜日

趣味ピアノのレパートリー(2)


 ステキなのに、あまり弾かれていないような気のする曲を、
紹介しています。

楽譜もつけておきますので、
プリントしてお使いください。

きょうは、

ューマン op. 99「色とりどりの作品」 から、第一番

楽譜はこちら)1ページ目だけです!


明るいような、
でも、
ちょっと甘酸っぱいような、
思い出を懐かしんでいるような曲です。


出だしには、
「速くなく」という、
シューマンお得意の、テンポ指示があります。
そう言われても、あまり助けになりません。
それは、一体どういうテンポ?

早足で弾く人が、とても多いですが、
私は、
ゆったり弾くのが好きです。

ゆったりでないと、良さは出ません。
と、私は思います。
シンプルなメロディなのですけど、
味わいは深いのです。

こんな小さな曲なのに、
ちゃんとストーリーがあります。
ちっちゃな、ドラマがあります。

ずっと前のことですが、
シューマン大好き、という同僚が、定年になって、退職する時、
この短い曲を、弾きました。
彼の目に、涙がちょっと、浮かんだみたいでした。
そんなことを、思い出します。


* op. 99 の一番は、
テンポは、ゆっくり目で。






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2021年9月15日水曜日

趣味ピアノのレパートリー


私が大好きだからといって、
みなさんが大好きになる、とは限りませんが、
有名なのに、ちょっと忘れられている、というような曲を、
あげてみます。
楽譜をつけておきますので、プリントして、
お使いください。


スカルラッティ ソナタ、イ長調 K. 208

 

ちょっと、のんびり、
ちょっと物哀しく、
ポロん、ポロン、と響く、左手の伴奏は、
まるで、弾き語りのよう。

短いのに、
ちょっとしたドラマがあって、
その雰囲気ときたら、
まるで、スペインか、イタリアの、
石畳を歩いているような感じ。

メロディの味は、
かめばかむほど、味が出てくるような、
胸が、ほんのちょっと痛くなるような、
そんな味。


*左手の和音は、
アルペジオにして弾くといいと思います。



 


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