今、北京のオリンピックを観られます。
私は、スノーボード競技を観るのが好きです。
ビッグエアという種目は、
ジャンプ台を使って、ものすごいワザを
たくさん見せてくれます。
ジャンプしたあと、高いところから、
空中回転をいくつもして、
降りてきます。そして着地。
ものすごいスピードの中、肉眼で見ていても、
私には、なかなか追いつけません。
あとで、スローモーションで見てみると、
その美しさは、もう、とても人間がやってるものとは、
思えません。
すごい!の一言しか出てきません。
もう、美しすぎて、涙が出そうになります。
さて、
スノーボードのワザでも、
体操選手のワザでもそうですが、これを、
どうやって練習しているのか。
話に聞けば、
動き出す前に、頭の中で、何度もなんども、
イメージを繰り返すのだそうです。
頭の中で、スローモーションで、練習。
ビデオを、頭の中に、映し出す。
そして、実際にプレイする時は、
いちいち、あれ、こう、という暇はないですから、
もう、ただ、やるしかない、という感じだそうです。
考えてはいけない。
その点、
ピアノは、スローモーションで、練習ができます。
だから、ラク、とも言えます。
スローで練習できない楽器もあるのです。
バイオリンは、ある程度の速さがないと、音が出ませんし、
息の必要な楽器や歌は、ゆっくりやると、
息が切れてしまいます。
スローモーションでピアノ練習、というのは、
およそ、
若い子供さんたちの、苦手とするところです。
ですので、スローモーションで、
頭の中で、練習するのもいいかもしれません。
いずれにしても、
スローで練習すればするほど、
細かいところが、うまくいくようになります。
いずれ、
弾いている時にも、
速い部分なのに、
スローでやっているような感覚になったりもします。
そこまできたら、もう、悟りの境地みたいなもので、
マスターになった、とも言えましょう。
(これは、まれです)
Chiyo
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フランス在住ピアノ講師
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