2024年5月31日金曜日

「しぶとさ」礼賛!

音楽院でのことです。
先日のテストでうれしかったことを書きます。

いくつか、「とてもうれしかった」件があるのですが、
そして、
それは、だいたい、生徒さんが実力を発揮できた時。
それどころか、
いつもよりもっと上手に弾けたりすることもあります。

上手に、というのは、
音楽的に、はっきり、表現している、ということです。
音ミスの問題ではありません。

さて、
特に、びっくり、うれしかったのは。

とても恥ずかしがり屋さんで、
あまり話もしないですし、
したとしても、とても小さな声で答えが返ってくるだけ、
という高校生の女の子のこと。

ピアノの音も、
そんな感じで、小さく、
びくびく弾いているような感じです。
なんとなくエネルギーが足りないような感じもします。

それでも、
学校ではバレーボールクラブで、
活躍しているのです。
そのエネルギーを、ピアノで使ってほしいなぁと
そんな話が出たこともあります。

毎年、テストでも、
小さな音で、
表現も小さかったです。


でも、まぁ、
私はいつも、ご本人の感性を尊重して、
見守っているわけですが。。。

それが、
今年は、ガラッと変わったのです。
まず、弾く前に、
ピアノの上に両手をかざしていました。
7秒くらい、弾き出さなかったので、
あら?と思ったくらいです。
でも、ちゃんと出発したのですが、
その勢いと言ったら!

実は、始める前に、精神集中していたのです。
まるでプロのようです。

そして、演奏は、
いつもより、ずっと元気で、
リズム感たっぷり。
音もさわやか、エネルギーたっぷりです。
ちょっとつっかえてしまいましたが、
いつもと比べたらなんのなんの。
表現力、たっぷり、
最後まで、いいドライブで弾けました。

これがいつもの、あの生徒さん?!
と、目と耳を疑うほどでした。

こういうことが、
たまに起こるのです。

でも、それは、偶然ではなく
やはり、ご本人の「しぶとさ」にあると思います。
どんなに苦労があっても、
マイペースで、今までずっと続けてきたから、
今回、花がパッと開いたのだと思います。

拍手!です。
本人も、とても喜んでいます。



* まとめ

「しぶとく」コツコツ続けていると、
いつか、必ず変化が見られる








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2024年5月29日水曜日

いくら練習しても変化がない

 

ある曲を、しばらく弾いていると、
なんだか、ちっとも改善しない、
変化がない、という時が来ることがあります。

それは、
両手で、音楽的に弾き続けている時に、
よく起こるような気がします。
何回弾いても、同じ。
これ以上、私にはできない、という感じがしてしまいます。

そういうときは、
もう、「分解」してみるしかありません。
ペダルを外して、
片手ずつ、音をただなぞる。
それを繰り返していると、
あまりうまくいっていないところがわかりますし、
自分勝手に「解釈」していて、
そのために行き詰っていた、ということも
わかったりすることがあります。

ちょっとハイレベルな練習法ですが、
これを行うと、
必ず、良い変化があらわれると思います。


*まとめ

同じ曲を、何度も弾きこんだら、
「分解」してみるのも、手です。




 


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2024年5月28日火曜日

本番に臨むとき


今、フランスの音楽院では、テストの時期です。
テストの時は、外部の先生がジャッジに来ます。
私も、別なところへ行って、ジャッジします。

演奏が終わって、
ジャッジも終わると、生徒さんとの対話があります。
そんな時、
「緊張のせいでうまく弾けなかった」という声を
よく聞きます。

わかります。
さぞかし、悔しいことでしょう!

同時に、
そんな時、私は思うのです。
緊張してしまうのは、仕方ないです。
でも、練習の仕方によって、
多少は、コントロールすることはできると思います。

それには、
ふだんからの練習で、
いろいろなことに気をつけているといいです。
主に、音楽的に練習することが、
成功につながると思います。
ただ、指の訓練だけに集中するのが、よくないと思います。

そして、
リハーサルをしっかりとすること。
場慣れ、といいます。
人前で弾く訓練を、積み重ねておくといいです。

他にも色々ありますが、
そのような準備なし、で、
お守りだけを持って本番に臨むのが、
一番あぶなっかしいです。





* まとめ

プロは、綿密に準備する








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2024年5月27日月曜日

大人初心者のすごさ


まったく初心者でなくとも(再開)、
大人になってからピアノを始める方は多いです。

逆に、
そんなことはできないはず、と
決めてかかっている方も多いです。

私からの感想は、
「必ずできる」です。
子どもから見たら、少しは進歩が遅い、と
決めてかかる人もありますが、
実は、
子どもさんの場合は、それはそれで
問題が多いのです。
(ちっともモチベーションがないのに、
親御さんに押されて、練習しているケースなど)

その点、
大人の方がピアノを習おう、とするときは、
モチベーションがとても大きいです。
そのエンジン力がすごいので、
私は、それに乗っかって、ぐんぐん進めるお手伝いをします。

その楽しいこと、
それは、初めは、自転車に乗っているようなもの、
そして、
次には自動車。
そして、その後はまるで飛行機です。

モチベーションと、実行の可能性さえあれば、
がんがんピアノで楽しめると思います。


* まとめ

大人ピアノのすごさは、モチベーション




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2024年5月21日火曜日

音色を、改善する


前回は 「音色」について書きました。
それでは、どのように、「色付け」をしていくかと
言いますと。

まずは、
全体的に、丸くて深みのある音色を
目指します。
これは、まるで、質の良い楽器を選ぶようなものです。

たいていの人は、
耳にまろやかな音が好きです。
その点、
がっしりした体格の人と比べますと、
細い体の女性などは、どうしても音が
細く、きつくなりやすいです。

腕の重さがないからなのか、
頑張ってフォルテの音を出そうとするとき、
ちょっと音が固くなりやすいです。

そういうときは、
(言葉で説明するのはむずかしいですが)
手首にまるでクッションが入っているように
タッチのインパクトを吸収すると、改善されます。

強い音で和音を弾くようなときは、
これを試してみてください。


* 丸くて強い音を出したいときは、
手をしっかりさせて、手首はゆるめる




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2024年5月20日月曜日

ピアニストは「音色」で、得します


 先日、日本のどこかで、マルタ・アルゲリッチが
古いアップライトで、
バラバラっと、
シューマンやらラベルの曲で、試し弾きをしていました。

その音を聞いて、
「あ、アルゲリッチの音」と思いました。
とてもアップライトとは思えない音でした。

自分で弾いているときは、
あまりよくわかりませんが、
やはりピアノの音色というのは、大事です。
同じフレージングで弾いたら、
やはり魅了的な音色の方が、グッと心に伝わります。

それには、
音色を楽器だけのせいにしないで、
弾き方を吟味していくことはいいことです。
どんなレベルの人も、
音色に注目して、弾いてみてください。


* まとめ

「音色」は、弾き方によって、ずいぶん変わる


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2024年5月17日金曜日

ショパンやリストのエチュード


 ショパンやリストのエチュード(練習曲)は、
とてもむずかしいので有名です。
この練習曲を弾くための練習曲があるくらいです。

(ゆっくりテンポのものはのぞいて)

ゆっくり弾けば、まぁなんとか弾けますので、
それを熱心に続けていれば、だんだんテンポを上げて、
いつかは弾けるようになる、という考え方もできますが、

私は、そう簡単にはいかないと感じています。

それよりも、
ツェルニーをきちんと練習すること、
そして、
筋トレ(腕立て伏せ、体幹づくり)などを並行して行うこと、
などが、
成功につながると思います。

それにしても、
これらのエチュードは、(特にショパン)
ピアノ曲の最高峰のむずかしさですので、
エベレストを酸素ボンベなしで登る、
くらいの心構えが必要になります。


* まとめ

「練習曲」とはいうものの、そのまた練習曲が必要







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2024年5月15日水曜日

一番近道の、練習のしかた


初心者の方でも、
プロの人でも、
どんなレベルでも、
だいたい、効果的な練習のしかたは同じだと思います。

あまり寄り道をしないで、
ゴールに進むことを、目指します。

アバウトに仕上げておいて、
レッスンに来る方がありますが、
それですと、
また一旦、ほどき直して、
作り直さなくてはならないこともあります。

それは、労力がムダですし、
精神的にはも、かなりガッカリすると思います。
ですので、理想は、
コツコツと、
楽譜をていねいに読んで、
片手ずつ、しっかりマスターしていくのがいいです。

両手ができるようになったら、
上手くいかないところを、
集中的に部分練習するのがいいのです。

ですので、これは、
「通して弾く楽しみ*」がない時間となります。
制作中のアトリエにいるようなものです。
ホコリだらけで、
機械音のするような、
つまらない、
魅力のない時間かもしれません。

でも、
できあがりは、すぐそこです。
一直線に進んでいるのです。


(* そういう楽しみでしたら、
できあがっている曲を弾けばよろしいです)


* まとめ

地味に、ていねいに部分練習していく方が、
でき上がりは早い










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2024年5月13日月曜日

趣味ピアノの方のアプローチのしかた

2週間ほど、東京へ行っていました。
その間、対面レッスンも行いました。
いつもはオンラインで受講なさっている
「ふだん塾」のみなさんがお相手です。

ピアノを再開なされた大人の方がほとんでど。
みなさん、趣味だからこそ、でしょうか。
やる気満々で、楽しんでいらっしゃいます。

音大での、悲壮的ながんばり、とはまったく違う、
本来そうあるべき(?)アプローチのような気がして、
私としては、うれしい限りです。

はるか昔の思い出になりますが、
音大では、同期の人との競争もありましたし、
ともかく上達したい、という気持ちで、
どのひとも、技術の限界のところを練習していました。
その苦しさ、というのは、
若いからいいですけれど、
今思うと、
そういう雰囲気の中では、
音楽のポエジーうたごころから、ちょっとはずれてしまうことも
あったように思います。

その一方で、
趣味ピアノの方々のモチベーションというのは、
すごいものでもあります。
かなり「必死で」練習しておられる方もあります。
それは、いい原動力になりますので、
とても良いです!

趣味ピアノの方々、
どうぞ、この理想的なアプローチで、
どんどん上達なさってください。
私は、どんな展開になるのだろうと、
ワクワクしながら、
そばで、応援していますので。






 


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2024年4月19日金曜日

「ふだん塾」対面レッスン


ここしばらく、風邪をひいたりして、
スローになっていました。
思い通りにコトが運ばないというのは、
じつに忍耐のいることだと、
思いました。
元気でいられるっていうのは、
本当にいいこと、とつくづく思いました。

さて、
だいぶ良くなりましたので、
予定どおり、2週間ほど、日本へ行きます。
いつもは「ふだん塾」はフランスよりオンラインですが、
希望の方は、
日本での、対面レッスンも受けられることになっています。

リピートの方、
またお目にかかれるのが楽しみです。

そして、
その間、このブログは、ちょっとお休みにいたします。
フランスに戻りましたら、
また、お目にかかります。

去年は、
日本から戻ったら、スズランが咲いてました。
今年は、もう、行く前から咲き始めています。

それでは、
しばらくごきげんよう。




Chiyo








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2024年4月15日月曜日

こうやって、ガラッと変化




ピアニストは、音を扱う芸術家です。

ですから、耳を使うのが、一番大切なはずです。

それが、
ともすると、目の方が優先になっている時もあります。

目に見えるものと、
耳から聞こえるものと、どちらの方が、
われわれに影響を与えるかというと、
がぜん、「目に見えるもの」なのだそうです。

テレビのコマーシャルだって、
しゃべっている内容より、
見えたものの方が、影響するそうです。

それを逆手に取ります
楽譜のオタマジャクシを追いかけてばかりいると、
耳が使われていない可能性がある。

ですので、
そういう時は、暗譜で弾けばいいですし、
さもなければ、そのパッセージだけを目をつむって弾く。

すると、
聞こえ方が、ガラッと変わると思います。
私は、よく、こうやって、
ピンチを乗り切っています。


* まとめ

聴覚を、優先させる方法









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2024年4月11日木曜日

「脱力」という誤解


ピアノを弾くのには、

脱力をしなくてはいけないと思っている方は多いです。
特に、先生に多いです。

ですので、そう言われた生徒さんは、
そう思ってしまいます。
ですが、ちょっと考えてみると分かりますが、
脱力して弾いているピアニストは、いません。

例えば、手のアーチ、と言いますが、
これは、脱力していては、できません。

また、ピアノを弾くときには、
椅子に座って、
背筋をまっすぐにしますが、
これは、脱力していては、できません。

だらっと、寝っ転がっている時でさえ、
きちんと脱力しているかといったら、
そうとは言えないのです。

さて、
先生が、「脱力して」とおっしゃる時は、
たぶん、きっと、
肩が固まっている、とか、
息を詰めていて、横隔膜が上がりっぱなし、とか、
そういうことだと思います。

まぁ、先生の前では、
上手に弾きたいですので、
どうしてもそうなってしまうのかもしれません。

解決策は、
ちょっと逆説的ですが、
きちんと指のエクササイズをして、筋肉をつけておくことです。
練習をこなすことで、柔軟性もつきます。

また、腹筋など、体幹の筋トレをしておくと、
体の使い方に余裕が出てくるような気もしています。
無駄なところに、力を入れないですみます。
猫のように動けるようになります。

そういうことの積み重ねで、
徐々に、「脱力」して、ラクラク弾いてるように見えるのだと
思います。



* まとめ

よく練習して、筋肉をつけておくと、
しなやかに、弾けるようになる



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2024年4月8日月曜日

曲を通して、伝えたいこと


(しばらく、スローになっていました。
どうやら、タチのわるい風邪にかかったようです。
もうだいぶよくなりました)

さて、
前回の、曲を通して言いたいことをよくわかっているといい、
というテーマについて。
いく人の方から、どうしたらいいのか、というような
ご質問を受けました。

すぐ、答えが浮かばない方は、
それで、大丈夫です。
方向として、そちらの方を見る、という感じでいいと思います。

それまで、
手始めとして、
他の人の生の演奏を聴いて、
「好き」
「何かちがう」というような感想を
持つ習慣をつけるのもいいかもしれません。

この人は有名な人だから、とか、
この人は、賞を取った人だから、と、
そういうことは脇に置いて、
純粋な感想に、注目します。

そのほか、
この作曲者のものが好き、とか、
いろいろ出てくるでしょう。

そのためにも、
アンテナをめぐらせておくのは、いいと思います。

お稽古事ですから、
「型」を覚えなくてはなりません。(技術、楽譜の読み方など)
そして、
それと同時に、もう少し自由に、
感性」を育てておくのもいいと思います。

そのバランスが、いいのだと思います。






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2024年3月26日火曜日

これがないと、ちっとも上手くなれない

先日テレビで、心に残った言葉がありましたので、
書いておきます。

先週は、ちょっと風邪をひいていました。
やっと起き上がれるようになって、
まぁ、テレビも見られるようになった時。

とてもマニアックな世界を見せてくれる番組を見ました。
ラーメンを自作する人たちのコンテスト。

ファイナリスト3人は、
自由自在に、
課題「あなただけにしか作れない塩ラーメン」を、
創造していきます。
2週間かけて準備。
そして、本番スタジオでは、
審査員の前で、1時間半作り上げます。

ピアノコンクールを体験したことのある方は、
ちょっとは共通点があるような気がして、
手に汗をにぎるかもしれません。

さて、
みなさん、ものすごいレベルの
追求の仕方です。
ラーメンとはいえ、これですと、
もう、芸術のはんちゅうに入るといえます。

そして、
最後、審査員の一人、フランス料理のシェフ(日本人)
がおっしゃっていた言葉。
それが印象に残りました。

「何を伝えたいか、何を言いたいか、がわかっていること」
というようなことです。
あぁなるほど、
実に、その通り。

ピアノでも、私は、技術に気を取られて、
結局、何を言いたかったのか、
忘れている時があります。
特に、コンクールのステージで、そうなります。

そして、
そういうケースも、よく見てきました。
それが、
ラーメンの世界でも、そうなのですね。
なるほど。

そして、これは、
ピアノのどんなレベルの人にも言えることだと思います。
これをわからずに、ただ「上手くなりたい」だけでは、
なかなかうまくいきません。
逆に、それがわかっている人は、
上達が早いです。




* まとめ

「この曲で、何を言いたいのか」を、わかっていること






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2024年3月18日月曜日

「そんなことが今の自分にもできるのか」と思わせてくれた


今日は、「ふだん塾」受講生の Judyさんの体験談を
ご紹介します。
私と同年代のJudyさんは、
ずっと暗譜はできないと思っておられましたが、
今回、できるようになりましたので、
喜んでおられます。
それどころか、さらに音楽的に、ぐっと上達なされました。
さらにステキな演奏になってきました。

ご存知の方もあると思いますが、
プロのピアニストとして、私は、ピアノで暗譜することは、
大して問題にしていません。

暗譜であろうが、なかろうが、
大事なのは、聞こえてくる演奏だと思っています。

けれども、
今回は、数年来の受講生でおられるJudy さんに、
暗譜することをご提案したのには
ワケがあります。

まず、ご本人は暗譜できないと思っています。
そんなはずはないのですが。

次に、あまりにも楽譜を見つめて演奏されているために、
目が活発になりすぎているということがあります。
その分、
耳がおろそかになっている疑いは、あります。


というわけで、
少しずつ、暗譜をする練習をしていただきました。
やり方は、ここでは省きますが、
その時の、メッセージのやり取りを、
ご紹介したいと思います。




*****


 2024年 1/31


暗譜の件、わずかな一歩ですが、

前回の課題を終えた時、実はとても頭がスッキリした感じがしました。

普段使っていない脳の部分に 足を踏み入れて開拓したような感覚でした。

人間は日々慣れた営み以外のことを あえて行おうとしないから、

新たに開発されることがなくなって どんどん衰えていくんですね。

今回の課題は 今まで踏み入れてこなかった部分が回転し始めたような感覚でした。

小さな事ですが、

そんなことが今の自分にもできるのかと思わせてくれた瞬間でした。

先生の粘り強い指示のお陰ですね(笑)


バッハはやはり先生の演奏が物語っていますね。

同じ曲なのに、自分の演奏とは全然違うことがよくわかります。

これからは内なる耳を頼りにする感覚を捉えられるようになるといいです。


2/1


Chiyo先生

こんばんは♪


ショパン、良い方向に行っているとのこと、とても嬉しいです!

スタジオのグランドピアノが良かったのかもしれません。

音量を抑える為にウナコルダも使っています。

暗譜を試みたのが良い結果を生んだということでしょうか。

もっとうまく弾けるように頑張りたいです。


夫にも今動画を聞いてもらいました。

お正月に息子の家で聞いた時よりも 全然良くなっていると言ってくれました。


*指がバタバタせず、無駄な動きが減ってきたこと。


*入口と出口のつなぎ目の部分が自然になってきたこと。


*目指す曲想の方向性がわかりやすくなってきたこと。


このようなコメントをくれました。

絵の世界ととてもよく似ているといつも言っています。


先生も歯の治療後は、くれぐれも無理なさらず、

お大事になさってくださいね。


ありがとうございました😃


Judy



2/6


Chiyo先生

レッスン動画をありがとうございます♪


自分ではほとんど自覚がないですが、進展していると聞いて嬉しいです。

バッハ935の前半はなぜ全部暗譜できたのか不思議な感覚です。

引き続きがんばりたいです。


今息子が体調を崩して寝込んでいるというので、***に来ています。


家に帰ってゆっくり課題を見直します。

インベンションも改めてまた弾いてみます。


それではまたよろしくお願いします🙋‍♀️




3/3


Chiyo先生

指の具合がまだ悪い中、レッスン動画をありがとうございます♪

先生に褒めていただいて、本当に嬉しいです。


私の音楽性というものがどんなものか、

自分ではまだわからないですが、

とりあえず弾きたいように弾くということ、

自分の感性に耳を傾けて表現したいように弾くことの大切さ

やっと気付かさせていただいた感じです。


もっと若い時に気づいていれば、

もっと上手く弾けるようになっていたかも…と思いますが、

今そのことに遅ればせながら気付いたのは人生の収獲です。


ありがとうございます😊😊😊


Judy




*****



暗譜をすることが目的ではありませんでした。
目的は、より耳を活発にする、ということでした。
そして、副産物として、
暗譜で弾ける、のですから、
これまた楽しいことではないかと思います。
自由な感じがすると思います。


「とても頭がスッキリした感じ
がしました。

普段使っていない脳の部分に 足を踏み入れて開拓したような感覚でした」


↑ それにしても、冒頭の、これは、すごい体験だったのではないかと
想像します。
着々と練習をなさっている、その賜物だなぁと思いました。

ステキな体験談をどうもありがとうございました。






Chiyo

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2024年3月16日土曜日

譜読みに、時間がかかる


ピアノ初心者の方から、たまに、

譜読みに時間がかかります、ということ聞きます。

譜読みに時間がかかるのは、
ある程度しかたありません。
私も、小さいころ、
譜読みの期間が苦手でした。
実は、今でも、あまりこの作業が好きではありません。

やはり、
指が曲を覚えてくれて、
自由に弾けるようになる瞬間が、待ち遠しいです。

ところで、
楽譜の読み方の話です。

ほとんどの場合、
ヘ音記号とト音記号と、
2つの違うシステムの音符を、並行して読んでいます。
これは、すごい能力だと思います。

そうでない楽器もあるのです。
一度に1音しか出さない楽器。
それと比べたら、ピアノの譜読みは、
かなり複雑なのです。

その時、
あなたの目は、どのように働いていますか?
漠然と見ていますか。
それとも、
下、上、下、上、でしょうか。

慣れてくると、
漠然と見ているようにも思えますが、
実は、(私の場合は)和音など、
下から上、
下から上、ということを繰り返しているようです。

(まずは片手ずつ、次に両手で)

特に、初心者の方は、
そこを意識して読むと、
譜読み速度の効率が上がるのではないかと思います。


* まとめ

譜読みをできるだけ早くする
→ 下の音から上へ、と読む


 


Chiyo

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2024年3月11日月曜日

もっとキビキビと、カッコよく弾きたい


もっと、すっきりと、キビキビとした音で、

かっこよく弾きたいのに、と思います。
特に、
8分音符や、16分音符が並んている時。

そういう時は、ごたごたと考えずに、
リズム練習をします。
片手ずつです。

1)ターッタ、ターッタと。
そして、その逆、
2)タター、タター。

それが終わったら、
(これは、私のオリジナルなのですが)
3)元気のいい、フォルティッシモの、スタッカートで
弾きます。

ちょっとゆっくり目で、
上から指を落とすように。
すると、手が響いて、少しインパクトがあります。
それは、
以前にガッテンという番組で見た、
「かかと落とし」という体操と似ているようにも思います。

(もしかすると、
同じように、骨にも影響があるかもしれない、と
このごろでは、ひそかに思っていますが、
実際どうなのかは、よくわかりません。
体に良さそうな気もします)

いずれにしても、
こうすると、てきめんに、指が器用になって、
うまく弾けるようになります。


* まとめ

きれいに弾きたくなったら、リズム練習。
そして、ff のスタッカート練習も。










Chiyo

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