2020年8月11日火曜日

「脱力」のウソ


ピアノをやっていると、
「脱力」という言葉をよくききます。

脱力していた方がいい、というのは、
なんとなく、わかるのですが、
どうやったらいいのか、は、よくわかりません。

一方、生徒さんの中には、
拝見していると、
あぁ、(ムダな)力がはいってるなぁ、
なんとかしてあげたいな、と思うこともあります。

けれど、
私は、結局、あまり問題にしていません。

理由のひとつは、

1)まず、「脱力」していたら、
ピアノは弾けない、ということです。

ピアノは、スポーツと同じで、
筋肉や、スジを使って弾きます。
筋肉は、だらっとはしていません。
緊張と弛緩のくりかえしです。

だいいち、
ほんとうに、全身脱力していたら、
椅子から、ころげおちてしまいます。
音だって、ふにゃふにゃになります。
「手のアーチ」は、緊張のひとつです。

つまり、
「緊張と脱力のいいバランスを、めざす」というのが、
正確な言い回しです。

2)次に、
意識的に何かをやろうとすると、
どうしても、
力が入ってしまう、ということです。

体のある部分だけを脱力する、なんて、
むずかしすぎます。
一瞬か、二瞬くらいなら、できますが、
ずっと、は、むずかしい。

という2点を、
覚えておいてください。


さて、
それでも、いくつか、改善法はあります。
それは、あした、書きます。


まとめ

1、ピアノを弾くには、緊張と脱力のどちらも必要
2、意識的になにかをやろうとすると、力がはいってしまう

の2点を思い出して、ほっとくのがよい


(つづく)




Chiyo

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