ピアノをやっていると、
「脱力」という言葉をよくききます。
脱力していた方がいい、というのは、
なんとなく、わかるのですが、
どうやったらいいのか、は、よくわかりません。
一方、生徒さんの中には、
拝見していると、
あぁ、(ムダな)力がはいってるなぁ、
なんとかしてあげたいな、と思うこともあります。
けれど、
私は、結局、あまり問題にしていません。
理由のひとつは、
1)まず、「脱力」していたら、
ピアノは弾けない、ということです。
ピアノは、スポーツと同じで、
筋肉や、スジを使って弾きます。
筋肉は、だらっとはしていません。
緊張と弛緩のくりかえしです。
だいいち、
ほんとうに、全身脱力していたら、
椅子から、ころげおちてしまいます。
音だって、ふにゃふにゃになります。
「手のアーチ」は、緊張のひとつです。
つまり、
「緊張と脱力のいいバランスを、めざす」というのが、
正確な言い回しです。
2)次に、
意識的に何かをやろうとすると、
どうしても、
力が入ってしまう、ということです。
体のある部分だけを脱力する、なんて、
むずかしすぎます。
一瞬か、二瞬くらいなら、できますが、
ずっと、は、むずかしい。
という2点を、
覚えておいてください。
さて、
それでも、いくつか、改善法はあります。
それは、あした、書きます。
まとめ
1、ピアノを弾くには、緊張と脱力のどちらも必要
2、意識的になにかをやろうとすると、力がはいってしまう
の2点を思い出して、ほっとくのがよい
(つづく)
Chiyo
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フランス在住ピアノ教師
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