2022年6月10日金曜日

繰り返し練習の、リピート効果

生徒さんの話をしました。

なるほど、これでは、
ロウソクの火で、
ヤカンのお湯をわかそうとしているような感じになります。
なかなか、曲が仕上がりません。

気がつけば、
そういう生徒さんは、他にもあったのです。
一人、とても聡明な中学生の女の子が、
伸び悩んでいましたので、さっそく、

「ここを繰り返し練習してみましょう」と、
レッスンで、それを実体験してもらいます。
そこは、20回くらいリピートしてもいいくらいでした。
紙切れに、20個の丸を描いておいて、
一回弾くごとに、色ぬり*をしていきました。

そういう練習を、いくつか、してもらいました。
もしかすると生徒さんは、
しごきにあっているような、
いじめられてるような気がしてるかな、と
私はちょっぴり気になりました。
「これは、罰ゲームとか、そういうんじゃないですよ。
こうやって、皆、練習してるんですよ」と、念を押しました。

そして、その間、
私は、することがないので、
そばで、腕立て伏せをしていました。
(といっても、あまり回数はできません)
少し、応援の気持ちも込めて。

すると、
だんだん、改善されてくるのが分かります。
スラスラ、弾けるようになってきます。
あぁ、こういうものなのか、と
多分、わかってもらえたと思います。

その証拠に、
それ以来、要領がわかったようで、
ぐんぐん、伸びています
お家でも、そうやって練習しているでしょう。

そして、彼女の楽譜入れに、
あの、さまざまな色に塗られた、20個の丸の、
あの紙が、
まるでお守りのように、いつも入っているのを、
私は、知っているのです。

私は心の中で、
「あぁ、やって良かった」と思いました。



(*私の色ぬりの色鉛筆は、ちょっと特殊です。
一本の芯に、4色入っています。
ですので、塗ってみるまで、何色が出てくるかわからない。
だから、私は、いつも面白がっていますが、
もしかすると、生徒さんも、楽しめたかもしれません)




 


Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年6月9日木曜日

繰り返し練習の、リピート回数は


先日、ある男の子の生徒さんと話をしていて、
なるほど、と思ったことがあります。

とてもまじめで、きちんと楽譜を読んでいるわりには、
あまり変化がない、という感じがします。
ですので、思い切って、

リピート練習、って言いますけど、
あなたは、リピート、という時、
何回くらいリピートしてますか」

と尋ねたところ。

はっきりした答えが返ってきません。
ので、
「私だったら、だいたい8回です」と言えば、
「リピートって、週に何回、っていうことですか」という反応。

「いえいえ、一回につき。
例えばこの曲、この部分、うまくいかないでしょう。
だから、ここを繰り返し、ゆっくり練習するのですけど、
回数はどのくらい?」

と、続くのですが、話がよくかみ合いません。
どうやら、
リピート練習、というのは、
もう一度繰り返せば、それですむ、と思っていたようです。

日本のピアノの生徒さんで、
そういうことはないと思いますけれど、
なるほど、ここフランスでは、
そういう理解をしている人もある、ということが
わかったのでした。

それ以来、
他の生徒さんにも、同じ質問をしましたら、
やはり、目を丸くしている人がありましたので、
6〜8回くらい、繰り返す、という話をしたところです。

それで、効果があったという話は、
また、明日書きます。









Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年6月8日水曜日

本番に強くなるための訓練



 動画を撮るときの、コツを、書きます。


動画添削レッスンを受けている方に、役立ちますが、
これは、
本番に強くなるコツでもあります。

発表会の時、
レコーデイングの時など、
なんでも、同じです。

たとえば、
おしゃべりするときのことを、考えますと、
ふだんは、ふつうに、話しています。
ところが、
いざ、面接だの、スピーチだの、となると、
緊張します。

「まちがえては、いけない」
という気持ちが、ものすごくふくらみます。
結婚式のスピーチなんて、
だれもまじめに内容を聞いていないかもしれないのに、
ものすごく、緊張したりします。
ふつうにしゃべれたらいいのに、と思います。

この気持ちは、わかりすぎるほど、よくわかります。

ですから、
動画の時くらいは、
別に、困ることは何もないので、
まちがえてもいい、とします。
だいたい、レコーディングの時は、
撮る回数をふやせばふやすほど、
苦しくなる、というのが、私の感想です。

昔なら、録音テープの量が限られていたので、
テイク5くらいが限度だったのかもしれないですが、
今は、無限に撮れてしまいます。
ある時、
「69回、撮り直しました」と教えてくれた生徒さんがいたので、
私は、びっくりして、ころびそうになりました。

それは、ちょっとやりすぎです。
だいたい、
3回を、限度としましょう。
1回でも、いいくらいです。
どうせ、(厳密に言えば)不完全です。
でも、いいところも、たくさんあるはずです。

もっとうまく弾けるはず、と、
欲を出したとたん、音楽がどこかへ行ってしまいます。
泣いても笑っても、3回。
そして、
弾くこと、つまり、音楽を、楽しむことに、
集中したらいいと思います。






Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年6月7日火曜日

速いテンポにしたい時


 


速いテンポを選ぶときに、

注意していることがあります。

それは、
特に、メトロノーム指示があるときです。


まだ、こんなに速く弾けない、と、
毎日、練習をかさねて、
がんばって、
とうとう、どうにか弾けるようになって、
ぎりぎり、そのテンポで、弾きます。

そのぎりぎり切迫感というのは、
あまり気持ちのよいものではなくて、
腕も、筋肉がしくしく痛みます。

そして、
あとで録音を聞いてみますと、
どうも、いまいちです。

かろやかに、速く弾きたいのに、
実際は、
なにものかに追われて、
逃げ回っている、というような、そんな雰囲気が出ている。

そういうことを、
何年間もやってきましたが、
思うには、
そういう時は、
ほんのちょっぴりテンポをゆるめて、
余裕をだすと、いいのです。

まず、
腕が痛くなりませんし、
それでも、まぁ、速いテンポですし、
ブレスも、余裕もって、できますから
(ぎりぎりの時は、ブレスの時間が惜しかった)
躍動感が、出てきますし、
フレージングを大事にする余裕もでてきます。

自分の、今のレベルで、
どれだけ「かろやか感」が出せるか、
の方に、注目してみてください。
その方が、きっと、
あなたらしい音楽になるのではないかと思います。



まとめ



*テンポを上げるための、
できることをやったあとで、
ほんのちょっと、テンポを下げる

Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年6月6日月曜日

ピアノは、指だけで弾いているのではありません



ピアノ椅子の、すわり方について、書きます。


まず、あまり深く腰かけないことです。

そして、足が地に着きますように。
小さなお子さんで、足がぶらぶらしている場合がありますが、
できれば、台でも置いて、
支えをつくっておく方がいいと思います。

ピアノとの距離は、
横から見たときに、
ヒジが、胴よりもちょっと前にくるくらいがよいです。

ヒジが直角になっているのなら、
ピアノに近すぎ、ということです。

そして、ためしに、
右手で、一番低い音(左はし)のキーをたたいてみる。
次に、
左手で、一番高い音(右はし)のキーをたたいてみます。

さっ、さっと動けましたか?
動ければ、
足の位置も、体の位置も、
椅子の上の位置も、オッケーといえます。

弾いているときは、
お尻に2点、
足のどちらかに1点くらい、重心を感じるのが、いいです。

そして、
その重心は、たえず、動き移り変わります。

などと、
言葉で説明すると、かなりめんどくさく聞こえますが、
やってみると、ワリとかんたんなことなので、
確認してみてください。

体の使い方は、とても大切です。
ぜひ、よい習慣をつけてください。
テクニックが、ますます楽になります。

まとめ

* ヒジは、胴より前に
* 左や右に、さっさっと、動ける状態


Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年6月2日木曜日

これは、ほぼミラクル


 音楽院では、コロナのせいで、
しばらくは、発表会や試験はありませんでした。
3年ぶりに、試験があると聞いて、
ずいぶん焦ったり、
ハラハラした生徒さんが多かったです。

また、
初めて試験を受ける、という人もいたわけです。
もう、そのストレスといったら、
2ヶ月前くらいから、想像しては、嫌な気持ちになっていたそうです。

ところが、
いざ、試験が終わってみますと。
これは、ずっと前から毎回そうなのですが、
みなさん、元気いっぱいになって、
やる気モリモリ、そして練習にも一層力がこもります。
いろいろ刺激を受けたからでしょうか。
一生懸命練習したから、だんだん要領がつかめて来たのでしょうか。

一人、
M さんという、とても内気な19歳の女性があります。
もう、毎回のレッスンでは、ブルブル震えるくらい、
神経質な人です。
発表会は任意だからいいとして、
試験は義務なのです。
だから、これにもブルブル震えながら(?)準備をしたのです。

そして、ようやく終わって、
  (ステキな演奏でした)
人前で弾いた、その感想は?と聞きますと、
なんと、「気持ちが良かった」というのです。
ちょっと想像していなかったことです!

内気というのは、中にこもっている、というイメージです。
逆にいうと、中に、いろんなものが詰まっているという印象です。

それを出せたから気持ちが良かったのか、
私には、知るすべもありませんが、
初めて人前で弾いて、
想像していたのとは違って、「気持ちが良かった」というのは、
本当に、良かったと思います。

そして、来月の任意の発表会にも、
「出たい」ということでした。
私まで、嬉しくなります。
外から見ていると、
ミラクル(奇跡)のような感じがします。

種を蒔いて、水をやっていると、
芽が出て、葉っぱが出て、じきに花が咲いたりします。
これがミラクルなのだ、という話を聞いたことがあります。
そんな感じがしました。





Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年6月1日水曜日

ピアノ調律と、ヘアカット

ピアノ調律の話をつづけます。
あらためて質問が届きましたので、書いておきます。

*もし、なんとなく満足がいかない、という時、
どうしたらいいのでしょう、ということです。

調律が終わって、「どうですか」と聞かれても、
調律師さんが見ているその場で、ちょっと弾いて、
「はい、ここがどうのこうの」と言うのは、
ちょっと難しいかもしれません。

少なくとも私は、慣れているはずなのに、
なんとなく緊張してしまって、
細かいところまで耳が届かなかったりします。

後になって、「あぁ、ここがどう」という感想を持ちます。
でも、それでも遅くはないと思います。
一週間くらいたって、どうしてもよく響かない音があったら、
もう一度来ていただくよう、お願いします。

ピアノという楽器は生き物です。
調律が終わって、よく響くようになっても、
しばらく弾いているうちに、だんだん変化していきます。
その意味では、ヘアカットと似ていると思います。
ですが、一週間で、あまりにも一音がうねりすぎたり、
または、全体的になんとなくしっくりこない、という時は、
そのように調律師の方に伝えるのは、いいと思います。

まず、それくらい「こだわり」がある方が、
調律師の方にもやりがいがあるかもしれません。
また、そうやって、信頼関係を作れます。
もちろん、満足の時も、
一週間後に、メッセージを入れます。

そして、
それをおっくうに感じるような調律師の方でしたら、
別な人にかえた方がいいかもしれない、というテストにもなります。

方針は、その方それぞれ違いますが、
私の調律の方は、無料で、もう一度来てくださいます。
(遠い所からおいでの方には、お足代を)

「あら、ほんと。うまくいっていないわ」と言いながら、
最後の詰めを、もう一度してくださいます。
そして、次回から、
ますます本腰で、調律に臨んでくださるような気がします。









 


Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年5月31日火曜日

曲のえらびかた

 



曲を選ぶとき、

もちろん、弾きたい曲を弾くのがいいに決まっています。

ただし、
技術的に、ムリがいくこともあります。
それは、どうやって見きわめたらいいのでしょう。

先生にお尋ねするのがいいのですが、
先生だって、まちがうこともあります。

だいたいエラーの多くは、
「むずかしすぎ」です。
これは、百害あって一利なし、だと思います。

(もちろん、むずかしい曲を、
バラバラっと譜読みをして楽しむ、ということは、大丈夫です。
ここでは、どんな曲をお勉強するか、という話です)

ムリして弾けば、怪我をすることもありますし、
変なクセがついたりします。
何よりも、きれいに弾けていないのに、
これでよし、という気持ちになってしまうことです。
それでは、いい耳、いいセンスが育ちません。

自分に合う曲を、見きわめられるようになるには、
ふだんから、
ていねいに弾く練習をしておくのがいいと思います。

そして、たまには、
ちょっとやさしすぎかな、と思うくらいの曲を、
とことん追求して弾いてみるのです。
地味ですが、
こうしていると、着実に実力がつくはずです。
自分の可能性も、わかるようになるでしょう。

その先、
どんな曲でも弾けるようになると思います。




*まとめ

ちょっとやさしすぎかな、と思う曲を、
とことん追求してみるのもいい



Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年5月30日月曜日

耳を育てておく(調律について)


昨日、調律について記事を書きましたところ、
いくつか質問がありました。
お困りの方もあるようです。

 調律師の方に来てもらったはいいけれども、
その調律が、自分の気にいるかどうか、判断がつかない時。
どうするか。

これでは、
目をつぶって絵を描いているようなものです。
耳をふさいでピアノを弾いているようなものです。

ですので、少しずつ、
耳を育てておけたらいいと思います。
これは、耳を貸しさえすれば、どんな方にも、
できるようになることです。
少しずつでいいですので。
そして、そのことが、
ピアノ上達にもつながってくると思います。


まず、第一段階で、普段からしておくことは。



* ピアノの一音を叩いてみて、その響きを聞く
スカーッと爽やかな音になっていますか?

たいていは、メビウスの輪のような(?)、
うぃ〜んというような、うねりが聞こえてきます。
その
「うぃ〜ん」は、長いですか、短いですか?


* 1オクターブを弾いてみて、その響きを聞く
これも、うねりますか?
それとも、スカッとしていますか。

「うぃ〜ん」は、どんな感じに?



まずは、この2つを聞くことを習慣になさったらいいと思います。

ピアノ全部の音を聞くのは大変ですので、
そうですね、いつも右手で弾いているような場所を、
いくつか、試されたらいいと思います。

これをやっていると、
ピアノの音の聞こえ方も、また違ってくると思います。
ピアノの演奏にも、
また深みが出てくるのではないかと思います。


* まとめ

ピアノの響きを、最後まで聞く習慣






Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年5月27日金曜日

ピアノ調律が与えている影響


 ピアノの調律について、あまり気にかけない人は多いです。
これは、生徒さんでもプロの方でも、です。
ですが、これほど目に見えないところで影響を与えていることはありません。

これにまつわる、マジックな話は、いくらでもあるのですが、
話しだすと横道にそれるので、それはさておき。

一番困るのは、
生徒さんには、よく判断がつかない、という時でしょうか。
普通の方でしたら、一年に一回、定期的に調律すれば良いです。
ですが、
もし、あまり腕の良くない調律師の方に当たったら。
でも、
その判断がつかない時は、どうするか、です。

かわいそうに、
その方は、ピアノがどれほど美しく響くかを知らずに、
毎年、お金だけを払い続けることになりますから。

解決法として、思いつくのは、
どなたか、判断のつく人に見てもらうこと、
そして、
そのことを調律師の方に、お話しておくことです。

調律というのは、ただ正確にやればいいというものではなく、
好み、センスが大きくものをいう職です。
ですので、いい調律師の方には、
ピアニストの感想、要求を聞く耳を持っている方が多いです。

そして、
お客さんが、まだそういう判断ができない場合、
どうしても、闇の中を歩くような仕事になってしまいますから、
ピアニストがいろいろ感想を言うことは、
実は、そのお仕事の指針にもなると思います。

コロナのせいで
オンラインレッスンになった時、
私は、音楽院の生徒さんの自宅のピアノを、
パソコンを通して、
よく観察できることになりました。
そして、調律師の方によくお願いしたので、
かなり、手ごたえもありました。
私のエリアでは、
コロナの時は、調律師の方は、かなり忙しかったと思います。

そして、
それが、また、
生徒さんのモチベーションにもつながっていると思います。
「なんとなく」と言うレベルで、
影響を与えているようです。
実は、それは強力です。

ちょっと弾いただけで、気が滅入ってしまうようなピアノ。
逆に、ちょっと弾いただけで、
気持ちがすっきり、わくわくするようなピアノ。


どうぞ、
いいタイミングで、
いい調律をしてもらって、
「私の楽器がこれほどいい楽器だったとは!」という
感激を、味わってみてください。



* まとめ

ピアノ調律について、要求度を高くするメリット



Chiyo





動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年5月26日木曜日

どの楽譜が、自分に合っているか


 

インターネットができてからは、

楽譜が、とても手にはいりやすくなりました。
それは、とてもよろこばしいことです。

同時に、
いろいろな種類の楽譜が手にはいるので、
どれを選んでいいのか、困ることもあります。

無料の楽譜図書館(IMSLP)、
楽譜制作ソフトで作った、手作りっぽい楽譜、
機械が作ったらしい、楽譜、
有料の楽譜、

などなど、いろいろ手に入れることができますが。

クラシック音楽の楽譜の場合、
原典版を使うのが、一番てっとり早いと、思います。
理由は、
作曲者の意図を、そのまま楽譜に読みとれるからです。
ムダな、回り道をしなくてすみます。

ただし、
作曲者によっては、
指使いが書かれていなかったり、
初心者には、不親切だったりもします。

でも、
教師の私としては、
親切なペダル記号や、エディターの好みの強弱記号は、
親切が過ぎて、「おせっかい」の部類に入ります。
作曲者の意図を、まず、知りたいのに。

そこが、微妙なところです。

ですから、
「この記号は、作曲家の書いたものか?」と、
いつも、問い続ける、ということは、しておくといいと思います。


興味があれば、
IMSLPに行って、他の版と比べるのもいいです。

まぁ、そういうのが、
音楽学の研究者の姿勢なのですが、
そこまでしなくても、
いちおう、
いろんな人が、「親切に」、いろいろ記入してくれていた、
という可能性を、覚えておくといいと思います。

まとめ 

* 「この楽譜は、作曲者の意図そのものか、
それとも、どなたかの好みも入っているか?」と自問する習慣






Chiyo








動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年5月25日水曜日

電子ペーパー楽譜


 今、この時代では、
演奏会でも、タブレット楽譜を使う人が増えています。

特に、譜めくりを足踏みペダルでできる、というところが
大きな魅力だと思います。
私も、タブレットに楽譜を入れて、
いろいろ使っています。

もちろん、素敵な紙の楽譜には、負けます。
たとえば、ヘンレ版の紙の美しさ、譜面づらの美しさなんて、
ほれぼれするのです。
それには、絶対おとります。

ところで、
ちょっとマイナーですが、
私は、普通のタブレットではなくて、
電子ペーパーのタブレットを、使っています。
それは、目に優しいですし(疲れない)
譜面の見た目も、なかなかいい感じ、と思っています。

電子書籍を使ってらっしゃる方は、この
電子ペーパー、もしくは E-ink
お馴染みでしょう。




私にとって、
楽譜をタブレットに入れるメリットといえば、

* たくさんの楽譜を詰め込んで、持ち運べる

* IMSLP 無料図書館からダウンロードして、そのまま使える
(プリントしなくていい)

* 譜めくりを、足踏みペダルでできる

* スタイラスペンで、書き込み、消すことが、簡単



(参考までに、
電子ペーパー専用の楽譜アプリは、

Mobile Sheets Pro  "E-ink"

普通版のより、ずっとサクサク動きます。 
Zubersoft というところにメールを出すと、売ってくれます)




先日、
持ち運びのためにと、
革の職人さんに、ケースを作ってもらいました。
一枚革で、なかなか気に入っています。
丈夫そうで、長持ちしそうです。
ひょっとすると、中身のタブレットよりも、
寿命が長くなるかもしれません。










Chiyo





動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年5月24日火曜日

練習方法の、カン違い




よく、おちいる間違い、というのがあります。

練習のしかたについて、初心者の方が、
よく、勘違いされています。

大きく分けて、2つあります。

1)「速ければ、速いほどいい」と思って、スピードで弾く

2)「両手で弾いた方が、上手にできる」と思って、両手練習をする


私は、初心者ではありませんが、
気をつけていないと、

すぐ、

スピードを出して、
両手で、弾きたくなります。

その方が、ぜったい気分がいいです。
もう、ほぼ完成した気分にもなれます。

両手で弾くと、
片手ずつうまくいかなかった部分も、
なんとなく、さらっといってしまうような気がします。

でも、そうでは、ありません。
結局、元にもどって、
ちゃんと、片手ずつきれいに手入れをして、練習して、
次に、ゆっくり両手にうつるという作業をしなくてはなりません。

特に、左手だけ、というのは、
ものすごく効果がありますが、
ものすごく退屈なので、やるのを忘れてしまうこともあります。
これは、ちゃんとくりかえし練習するのが、いいのです。

そして、

やっぱり、そういう王道を進んでいくと、
きれいな、いい仕上がりになります。

基本のキホン、

1)ゆっくり、
2)片手ずつ、よく練習する




Chiyo






動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年5月23日月曜日

暗譜で弾く、練習


ピアニストは、よく暗譜で弾きます。
私は、
暗譜でも、楽譜付でも、自分の楽な方で、
そして、音楽的によりいい演奏ができるのなら、
それがいいチョイスだと思います。
どちらでもいいと思います。

さて、どちらにもメリットはあります。

暗譜で弾くといいことの一つに、
まるで、自分のハートから直接音楽が出てくるように、
演奏できる、というのがあります。

結婚式のスピーチを想像してみればわかると思います。
紙を見ながら、棒読みにするのと、
メモを時々見て、その場でお話しするように話すのとでは、
ちょっと、説得力に違いがあります。

という意味で、
お家でも、たまには、あるパッセージを
暗譜で弾いてみると、音楽的にコツがつかめたりすると思います。

楽譜のオタマジャクシを追いながら弾くのと、
まるで、自分が作曲したかのように、
暗譜で弾くのとでは、
ちょっと、雰囲気が違ってくると思います。

部分的でいいですから、
試されると、おもしろいと思います。


* まとめ

部分暗譜で、表現練習できる



Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年5月20日金曜日

クラシックか、それとも「軽音楽」か

 



どういう曲を弾くか。

練習曲でしたら、先生にご相談するのがいいですが、
そうでなくて、いわゆる「曲」、
楽しくて、ステキな曲を選ぶときのこと。

ポピュラーがいいのか、
クラシックか。
「軽音楽」なんていう表現もありますが、
では、クラシックは「重い」音楽なのか。

どちらの方が、むずかしいということはありません。
自分にあったレベルのを選べばいいのです。
弾けるかどうか、ちょっと試してみれば、
すぐ、わかるでしょう。

ポピュラーの方が、やさしい、
と考える方もありますが、そうとも限りません。

ただし、楽譜には、アレンジされた曲が多いですから、
難しかったら、音を全部弾かなくてもいいですし、
自分でアレンジしても、いい、という自由があるかもしれません。

クラシックものは、
楽譜に書いてあることを、弾く、というのが、
一応の、ルールです。
でも、
アレンジしたかったら、したっていいのです。
自分で、「アレンジをしている」ということを知ってさえいれば。

もっと、
掘り下げて、言いますと、
クラシック以外では、
楽譜がなくて、和声進行(コード)だけを元に、
音楽を作っていく、ということをします。
(クラシックでも、古音楽にも、そういうのがあります)

それはそれは、
興味深い、アプローチだと思います。




Chiyo





動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年5月19日木曜日

あなたが、主役

 



レッスンを受けていて、曲がある程度、仕上がってくると、

うれしくなります。
ラクに弾けてきますし、
音楽表現を追求したりして、どんどん、
弾くのが、楽しくなります。

先生が、
もうこれでいいでしょう、と言ってくださると、
誇らしい気持ちになります。
あ、これでもう終わりか、と
残念な、名残惜しい気持ちにもなります。

もし、
曲が、むずかしすぎたり、
あまり好きでない曲だったりすると、
「あ、先生がいいと言ってくださった」と、
ホッとします。
やっと、合格した、という感じです。

両方の場合があると思います。

もし、
ホッとする場合の方が多かったら。。。

おすすめしたいことがあります。

自分の心の中で、「合格」かどうかを決める、ということです。
自分で、何を目標にしているか、
気にする、ということです。

そうすると、
もし先生がいいとおっしゃっても、
いえ、まだ、この部分が達成していません、と
言えますし、
先生がいいとおっしゃらなくても、
早い話が、自分がよければ、いいかもしれないのです。
先生に、そうお話するのも、いいと思います。

大人ピアノを弾いてらっしゃる方は、
ぜひ、そうしていただきたいです。
そして、そうすることの一番いいことは、

あなたが、主役になる、ということです。
そうしていると、いつの間にか、グッと大人っぽいピアノになります。






Chiyo









動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2022年5月18日水曜日

子どもさんが、ピアノを習いたくない時


数十年ピアノを教える仕事をしていて、
何が一番むずかしかと言いますと、
子どもさんが、ピアノを弾きたくないのに、
親御さんの意思によって、レッスンに来ている状況です。
これは、ごく、ごくたまに、です。
でも、そういうことがあると、とても残念に思います。

むずかしいと言うより、
「困った」と言うのが、本当の気持ちです。
こういう状況は、ない方がいいに決まっていますが、
なかなか、はっきり割り切れるものでもないです。

親御さんの、
「こういう技術を身につけさせたら、
将来、幸せが一つ増えるだろう」というお気持ちは、
よくわかります。

一方、子どもが勤勉に努力したくないのは、
いくらピアノが好きでも、
ほぼ当たり前のこと、なので、
いちいちそれを聞いて、
「あ、やりたくないのね。では、やめなさい」と
言っていたら、まずいのかもしれません。

コツコツ何かをやって、
だんだん身について行く喜び、というのを
ぜひ、味わってもらいたいものですし。

私は、
親御さんと子どもさんのハザマに立って、
なだめたりすかしたり、
手を替え品を替え、いろいろやります。
根本的に、私は子どもさんの味方です。
必要なら、親御さんに訴えたり、
子どもの弁護士みたいなこともします。

先日、
ピアノはいいけど、ソルフェージュがいやです、
という中学生の女の子と話しをしていました。
そして、
大笑いしました。

その長いソルフェージュの授業について、
2時間半の授業、と話すのです。

「あら、そんなに長かったかしら?」
と言うと、
「あ、違った、2時間だった。
1時間半の時もある」と訂正したので、

「そう、それほど長〜い感じがしたのね。

2時間なら、映画の長さ。
おもしろい映画だったら、
2時間なんて、あっという間にすぎるのに、
つまらない映画だと、長く感じるものね」

「うん、まぁ、そんなところだけど、
映画じゃなくて、連続ドラマよ!」

なるほど。
毎週、性に合わない連続ドラマを見に来てるのね、
と、2人で大笑いをしました。
(ソルフェージュの先生には、ぜったい内緒です。
ゴメンナサイ)

と、こんな風に、どこかで、
ピアノのレッスンも、
つまらない連続ドラマだ、と思われているかもしれません。

私には、解決法はないのですが、
せめて、生徒さんの気持ちを聞いてやれたら、と
思ったりします。












Chiyo

動画添削レッスン
フランス在住ピアノ講師

レッスン放題。動画、無制限。
初心者、歓迎中
2週間無料、試し。
(中期、長期割引あり)

↓ もっと読む
https://tateitoyoko.blogspot.com/p/blog-page.html


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村