2021年4月21日水曜日

クレールさんの、松葉杖

数年前の音楽院でのことです。
クレールさんという、高校生の女の子の話です。
とてもていねいに、なんでもよく練習するピアノの生徒さんでした。

ただし、音のタッチが浅くて、
なんでも、音が弱いのが、悩みのタネでした。
試験の時など、どういうわけか、ことさら音が小さくなります。

ふだんは、とても愛想よく、おしゃべりなので、
内気、というわけでもありません。
高校のクラスでは、人気投票で、
「フレンドリー度数一番」に選ばれたような人です。

さて、
そのクレールさんが、
ある日、足の手術をしなくてはならなくなりました。
足の骨を削るので、
まずは右足。
数ヶ月経ったら、左足。
合計、7ヶ月くらいは、松葉杖を使わなくてはなりません。

しかたありません。
でも、まぁ、ピアノへの差し障り、と言ったら、
ペダルを使えない、だけです。
指の方は、きちんと練習できるだろうと、
あまり気にしていませんでした。

さて、
しばらくしたら、思いもしてなかったことが起こりました。
演奏に、変化が出てきたのです。
音が、大きくなっています
それに、いろんな種類の音色が、使いこなせるようになっています。
したがって、
表現力も、幅広くなってきています。

私は、大喜び。
これは、きっと、松葉杖のおかげだと思いました。
あの松葉杖というのは、
私は使ったことがないので知りませんが、
どうやら、腕の力、腹筋が必要なのです。

7ヶ月間、
ぐんぐん、音の質も変わってきて、
元気で表現力のあるピアノが弾けるようになりました。

これが、
松葉杖による筋トレのおかげだというのは、
ほぼ、自信をもって、言えます。
理由は、
残念ながら、
足が回復して、
松葉杖もいらなくなった時、
また、前の小さな音に、もどってしまったからです。

いくら、その気持ちがあっても、音が出ません。
やはり、あれは、筋肉のおかげだったと思います。

さて、
そのクレールさんは、今では、
お母さんになりました。
一歳のお嬢さん「ルー」ちゃんが、
元気よくピアノを叩いている動画が、
先日、送られてきました。

ルーちゃんは、どんな音で弾くのか、
楽しみです。
また、お母さんになったクレールさんは、
赤ちゃんを抱っこしたり、
家事もこなしたり、、、をくりかえしているうちに、
腕の筋力も、アップしているのではないかとも、
考えています。



Chiyo




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