2021年8月26日木曜日

耳を肥やすには


 耳を肥やすのに、簡単な方法があります。
聴き比べをすることです。

フランス国営ラジオで、
France Musique という局があります。
クラシック音楽専門です。
そこで、日曜日の夕方に、昔から、ちょっとひどい番組があります。
「ひどい」というのは、演奏家にとって、です。

なんとも辛口の評論家ばかり数人集めては、
一つの曲の聞き比べをしているのです。
例えば、ベートーベン第五の出だし、
ジャジャジャジャーン、から、あと1分くらいだけを、
6種類くらいかけては、
演奏家の名を明かさずに、なんだかんだと、批評を始めます。
そのあとで、名を明かします。

その、批判のしかたは、かなり辛口です。
当の演奏家が聞いたら、へこみそうです。
でも、まぁ超一流の演奏家たちは、大丈夫なのかもしれませんが、
それはさておき、

同じようなことを、
私たちピアニストも、やってみるといいと思います。
一つの曲の、
少なくとも3〜4種類の演奏を、聞いてみます。
なにも、辛口の批評をする必要はないのですが、

「気に入った」とか、
「ここが気に入らない」とか、
「あぁ、こんな風に弾いてみたい」とか、
「どれも、満足できない」ということもあるかもしれません。
と、そんな作業をするのです。

それは、楽しいものです。
そして、自分の感性も、磨かれてきます。
耳を肥やす、ということです。

そして、もっといいことは、
自分の音楽ワールドが、でき上がってくることです。



* まとめ

一つの曲を、
色々な人のバージョンで、聴いてみる
(YouTube, Spotify など)







Chiyo

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2021年8月25日水曜日

入門メソッドを終了すると、何が弾けるのか


 まったくの初心者の方が、「ふだん塾」で、
入門編を8ヶ月で、終えられました。
ブラボー!です。
もう、なかなかの曲を弾いてらっしゃいます。

これで、楽譜の基礎、
そしてピアノ技術のおおよその基礎は、
習得なさいましたので、
これからは、お好きな曲を楽しんでいかれると思います。

それは、
Naomi さんという、50代の主婦の方です。
子どものために買ったピアノがお家にあるけれども、
ご自身は、弾いたことがない、ということでした。
もう、誰も弾かなくなったピアノ、
せっかくなので、試してみよう、と、
細切れの時間を利用して、工夫しながら、
練習なさいました。

両手で弾くなんて、できるのだろうか、と
心配なさっていましたが、
すぐに、できるようになりました。
(*段取りを踏めば、できるようになるものです)

目標は、
ビートルズ、サイモン&ガーファンクル、
昭和のフォークの曲を弾くこと。

今年のはじめにスタートされた時は、
ドレドレド、というような、
ものすごくベーシックな曲でした。
今、入門メソッドを終了されて、
これからは、
ポップスの、易しいアレンジ曲に移ります。
その変化は、
お供する私にとっても、とても嬉しいことです。

***


Chiyo 先生、


最後の曲が上がりました。感激です!🤩

基礎を教えていただいてありがとうございます。

これで、夢のポップスの楽譜も読めるようになるのか不安ですが、嬉しいです。

まだまだですが、これからも続けていきたいと思います。





(Naomiさんより)


***










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2021年8月24日火曜日

ペダルを、どう学ぶか


 ペダルの使い方について。
これほど大事で、
これほど説明のしようがないことはない、と思います。

使いすぎると、音がきたなくなります。
それがこわくて、
あまり使わない人もあります。
お気持ちは、わかりますが、それでは、
もったいなくもあります。

ペダルは、
音をつなげるだけでなくて、
音の質を、変えてくれるのです。
使い方によって、表現力が、ぐんと変わってきます。

さて、
それでは、どうするか。
これはもう、やってみるしかありません。
楽譜にペダルの印がついていますが、
それをジロジロ見ても、あまり助けにはなりません。
大ざっぱなヒントになるだけです。
それよりも、
ともかく、フィーリングに任せて、使ってみる。


そして、
その結果を自分で聞いてみて、考える、のです。
もちろん、他の人に聞いてもらうのもいいです。
ですが、
一番大事なのは、自分の耳を使うことです。
録音を聞くのもよし、
なんでも、自分の耳を使います。

はじめは、混ざりすぎかもしれませんが、
かまいません。
トライアンドエラーで、ともかく実践します。
頭を使うのではなく、耳を使います。

すると、
だんだん、耳と足との神経回路が、
発達してくるはずです。
そうするのが、
一番です。
どのタイミングで踏むのか、
外すのか、が、体でわかってくるようになります。


* まとめ

ペダルは、自分の耳で





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2021年8月23日月曜日

オクターブの弾き方(続き)

オクターブの弾き方について、ちょっと細かいことです。
中級、上級の話になりますが、
それは、親指を、どういう角度で置くか、です。


それによっては、
かなり、エネルギーの消費がちがってきます。

ごく普通の時は、
親指は、べったりと、キーに寝ています。
ですが、連続オクターブを弾いたりする時は、
速い動きをしますので、
それでは、のんびりしすぎになります。

そういう時は、つま先で弾くようにします。
肝心なことは、いったんいい角度を見つけたら、
それを固定させて、
まるで、手首の先が、熊手のような道具になった感じを、
キープすることです。

こういう時は、手首の脱力は、あまり考えません。
むしろ、テニスをするときのように、
手首を固定する、というのがいいようです。



*まとめ

連続オクターブの時は、
手首の固定が必要





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2021年8月20日金曜日

(連続)オクターブの弾き方


連続オクターブの練習のし方を、お話しします。

まずは、
親指の置き方に、注目します。
親指が、ピアノのキーと平行になっているのが、
ベストです。
キーの細い幅に、まっすぐに収まっている、ということです。
(とくに、白鍵)

これは、連続でなくても、
単にオクターブを弾くときも、その方がいいのです。
隣のキーを、まちがって触ることが、
減ります。
こうして、
ミスタッチの数が、減ります。

さて、
連続オクターブを、ラクに弾けるように練習するには、
親指だけを使って、練習します。

まずは、片手で。
それがうまくいくようになったら、
親指 プラス もう片方の手を使って、
練習します。
これは、かなり効果があります。
あとは、手を、オクターブの形に固定して、
弾けば良いのです。

リストのソナタだって、
このように練習すると、効果があります。


* まとめ

親指をコントロールできるようになれば、
オクターブは、ラクに弾ける




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2021年8月19日木曜日

トリルの弾き方


 トリルの弾き方を、説明します。
2つの音を、交互に繰り返し弾くトリルです。
たいていは、波型の横線で、示されています。

最初は、なかなかうまくいかなかったりします。
粒をそろえたくても、
音が、デコボコだったり、
リズムが、びっこだったり。


* まず、指づかいを、上手に選ぶことが大事です。
一番ラクなのが、良いですので、
何も、楽譜に書かれている運指を使わなくても良いと思います。
また、
疲れる場合は、途中で、
別な指づかいに、切り替えることもあります。

2-3 と、となりの指を使う人もいれば、
1-3 とする人もいます。

* 関節が、ゆるくなっているのがいいのですが、
だからと言って、ゆるすぎでは、音が出ません。
カーソルを、
「ゆるく」と、「筋肉に力を入れて」の両端に、行ったり来たりをしてみます。
そして、その中間くらいを、感じてみる。

* そして、ゆっくりで、上のやり方を練習。
少しずつ、できるようになると思います。

だいたい、
拍手をしている時のような、筋肉の使い方と似ているかもしれません。
長いこと拍手する場合、いい感じになっています。
そんな使い方です。



まとめ

はじめは、ぶきっちょでも、
だんだん、綺麗になる。








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2021年8月18日水曜日

ウォーミングアップについて

スポーツでは、ウォーミングアップは、必須です。
ですが、ピアノでは、気にしない方もあります。

私も、できれば、時間節約のため、
ウォーミングアップなどは、ささっと済ませたい、と
思うのです。
ですが、やはり、やっておくのが得だとわかります。
時間のない時ほど、やっておくのがいい、となります。
その方が、
あとのパフォーマンスが、グッと良くなります。

体のあちこちに、
油をさしたようになります。
関節や、スジが、なめらかに動きます。
体も、柔らかくなっています。
暑い時でも、差がわかります。

また、ケガの予防にもなります。


プログラムは、

* ハノンのような、体操
* スケール、アルペジオを、いろいろな調で

 上級、中級の人には、

* 柔軟体操(ブラームス練習曲など)なども、良いと思います。

など、
メカニックな練習曲を、
はじめはゆっくり、弱く、
そして、だんだんに音を強くしたり、
スピードを上げたりしても良いでしょう。
(リズム、スタッカートバリエーションも良い)

最後には、だんだんゆっくり、
弱くしていく、というバリエーションをつけても良いです。

などなど、これは、一例です。
今、練習中の曲を使って、同じように弾いてもいいです。
そして、どんな曲でも、
はじめはゆっくり、弱く、というのは、
おさえておきます。

レベルによって、
5〜15分くらい。

* まとめ

ウォーミングアップは、趣味ピアノでもおすすめ







 

 


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2021年8月17日火曜日

前は、うまくいってたのに

夏休みなどで、ちょっとブレイクをとったあと、
また、ピアノに戻って、思います。

「あらら、前は、ちゃんとできたのに、、、」と、
ちょっと、焦ったりすることがあります。
なんだか、また、できなくなっているのです。

そんな時、
ムキになって、ゴリ押しをしても、
あまり、うまくいかないです。
そういうことは、よくある、と、
大きく構えて、ちょっとゆっくりめに練習しましょう。

また、左右片手ずつ、とか、
リズム練習とか、
基礎的なおきまりのコースを、ゆっくりと。
そんなことをやっているうちに、
もちろん、できるようになりますし、
もしかすると、
以前より、基礎が固まったようにもなります。

そして、ドンドン、進みます。



* まとめ

「前は、うまくいってたのに」と焦ったら、
ベーシックな練習を、少し。

 


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2021年8月16日月曜日

ドンマイ!ドンマイ!


























ピアノをやろうと思っていたのに、
昼寝してしまいました、と、とてもがっかりしている人から、
連絡が来ました。

いいのです、いいのです。
そこまでは、よろしい。
だいたい、完璧主義の方が多いですから、
ちょっとでも予定通りいかないと、困ってしまう方もあります。

そして、
「ドンマイ!ドンマイ!」と、軽くかわしてしまいましょう。
全然、かまわないです。
クーラーの入った、涼しいお部屋で、
昼寝、なんて、よかったですね。

全然、かまわないです!



* コツ

うまくいかなかった時は、
すらっと、かわす。


 


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2021年8月13日金曜日

ピアノ再開の時に


幼少の時習っていたピアノを、再開なされる方は、
もう、大人ですので、
こういうことを参考になさるといい、と思うことがあります。

再開なされるのですから、
きっと、ピアノがとてもお好きなのに違いありません。
いずれにしても音楽が、大好きな方のはずです。
こんな曲が弾きたい、というのもあるでしょう。
あの人のように弾きたい、という憧れもあるかもしれません。

それらは、素晴らしい原動力になります。

そして、
そこを、もう少し奥へ行って、
この曲を、こんな風に弾きたい、ということを、
追求する、ということに注目していただきたいと思います。

曲の選択では、
先生にリクエストしていただいてもいいのです。
ですが、いったん曲を選んだあとは、
その曲を、どう弾きたいか、
もしくは、
どのように聞こえるのが、いい、と
自分は感じているのか、

を、はっきりさせておくといいです。

それは、
幼少の時には、あまり、
してこなかった作業だと思います。
若い頃の続きで、ピアノを習うのもあり、ですが、
せっかく大人になったのですから、
これまでの人生経験、
そして、磨きのかかった感性を、フルに使っていただきたいと思います。
いつも、「自分の聞きたい音は?」に
耳をそばだてている、
ということです。

自分の弾きたいピアノに向かっていく、
というのは、楽しい作業だと思います。



* まとめ

大人になったら、大人ピアノ。
音楽づくりの主役は、あなた。



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2021年8月9日月曜日

「よく聞いて」と言われる

フランスの先生のレッスンを見ていますと、
「よく聞いて!」と、先生が言っていることがあります。
ピアノに限らず、どんな楽器でも、
そんな言葉を、たまに聞きます。
(日本でも、そうかもしれません)

さて、
フランスで初めてそれを聞いたときは、
私は、ちょっとビックリ。
ピアノを弾いているのだから、
「聞いて」いるに決まっていると思っていました。
「聞く」のと「聞こえる」のでは、フランス語では動詞が違います。
そのことかしら、と思ったり。

でも、まぁ、考えてみれば、
指が動いていても、
楽譜を読むのに夢中だったり、
「あそこ、うまくいくかな」と考えていたり、
ここは、こんな感じで行こう、と想像力をたくましくしていたり、と、
色々なことをやっているのです。

そして、
聞き方にもいろいろあります。
声部のバランスを聞く、とか、
メロディを、まるで今歌っているように聞く、とか、
音色をチェックする、とか、
リズムだけを聞く、とか。

そのように、色々やってみて、
だんだん曲が出来上がってきます。
最終的には、
聞きながらも、かなり楽しめるようになってきます。
また、
「ゾーンに入る」というのは、
大げさかもしれませんが、
何も考えていない、特別な状態になることだって、
まれには、あります。






 


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2021年8月7日土曜日

譜読みの、つまらなさ


 ピアノを練習していて、譜読みの時期ほど、
つまらない時はない、と私は思います。
譜読みが好きな方も、少ないですが、あることは、あります。

それでも、ここが肝心な時で、
指づかいを決めたり、
上下に加わる架線を数えて、音を確かめたり、
まちがえないように、気をつかいます。

古典派が、一番、譜読みをしやすいです。
だいたい、こんな風に展開していくだろう、と
想像がつくからです。
逆に、現代物は、大変です。
まったく想像がつきません。
そして、作曲家の指示が、とても多かったりします。

今、
現代物を、譜読み中です。
新しい「システム」を発明した人が、書いたもので、
とても不思議な曲です。
それに慣れるまで、時間がかかりました。
苦労しながら、
小さな生徒さんが、始めたばかりの時、
譜面の前で、苦労しておられる、その気持ちになりました。

そういう時は、
毎日、毎日、少しずつ、
淡々と、読んで、弾いていきます。
すぐできなくても、いったん譜面はしまって、
また明日、ということにします。

すると、不思議ですが、
少しずつ、体が覚えていくのがわかります。
徐々に、あの奇妙なメロディが、
鼻唄になって、出てくるようにもなってきます。

その過程は、おもしろいです。
がんばらなくとも、淡々と、繰り返しているだけで、
自然と、身についてくるのが、よくわかります。
はじめは、あんなに変に思えた音に、
少し、愛着がわいてくるようにもなってきます。

そうなったら、こちらのもの。
そろそろ、私の好きな段階に入っていけます。
音楽作りの段階です。





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2021年8月6日金曜日

「遊び」について

 一つの曲を弾くとき、いろいろ考えたり、
時代背景を考えて、様式に気をつけたり、
いろいろ考えます。
また、どんな深い意味があるのだろう、と
探したりします。

あまり考えすぎて、つまらない気持ちがしてくることもあります。

そんな時、
頭に浮かぶのは、スカルラッティの言葉です。
17〜18世紀の、チェンバロ作曲家で、
彼の作品は、
ピアニストも、よく弾きます。


そのチェンバロ練習曲の、楽譜のはじめに書かれているのは。

***

読者の皆さん、
あなたが、趣味の方、教師の方、どちらであろうと、
これらの曲に、
深い意味を見出そうとはしないでください。
むしろ、これはチェンバロで大胆な演奏をできるように、
訓練するために書かれた、
よくできた「おしゃべり」のようなものを、
期待していてください。

***

というようなことです。

謙遜なのかもしれない、とも思います。
なぜって、中身は、もう、
素敵な曲ばかりなのです。

いずれにしても、
こんな風に言ってくれた作曲家がいてくれて、
よかったです。
あまり、難しく考えない。
「よくできた『おしゃべり』」のように、
シンプルに弾いていますと、
おのずから、美しさが、表現されたりします。
楽譜を、正確に、
ただ、ただ、弾いていきます。

そのようにして、
作曲家の、才能が、
自然と、美しく、流れてきたりすることもあります。

















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2021年8月5日木曜日

ゆっくり練習ができない時

サーフィンや、体操などのスポーツを見ていますと、
実に、スピードが速くて、おどろきます。
スローモーションで再び見て、やっと、
あぁ、こういう動作だったのだ、とわかるくらいです。
肉眼では、ついてゆけないほど、速いです。

ピアノでも、
ものすごく速く弾く箇所が、たまにあります。
ですが、
ピアノは、ゆっくり練習をすることができるのです。
ホッと、胸をなでおろします。
(サーフィンでゆっくり練習ができるのかどうか、
それは、わからないのですが)

両手のところを、片手ずつにしたり、
ゆっくりめで弾いてみたり、と、
いろいろ練習できます。
あまりゆっくりできない楽器もありますが、
まぁ、ほぼ、できます。

そして、
そうやっているうちに、
かなり、細かいことを、身につけることもできます。
およそ、私は、
ゆっくりめにして練習しています。
そうしていると、
動画の質がHDになったように
スムースに行くようになります。
きめ細かくなったりします。
だいたい、皆さん、そうしていらっしゃいます。

その点、
サーファーや、体操の方は、
どのようにして、あんなことができるのか、
ナゾのように思えます。
質問をしたことがあるのですが、
「頭で、その動作を思い浮かべる。
そして、いざとなったら、何も考えずに、行く!」ということでした。

なるほど。
そういうやり方もあるのだ、と
感心してしまいます。
ピアノでも、そういうことを、
知らないうちに、やっていることも、
あるかもしれません。

いずれにしても、
その訓練は、頭の下がるものだと思います。









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2021年8月4日水曜日

 付点音符の、くいちがい


 音楽院の、ソルフェージュの先生と、
意見が合わないことがあります。

付点問題も、その一つです。
付点というのは、その音符の半分を意味しています。
半分を付け加えるのです。

例えば、付点8分音符と、16分音符があったとします。
びっこののリズムになって、タッタ、タッタ、となります。

さて、そこまではいいのです。
次に、
付点4分音符があって、その先に8分音符があるとします。
これまた、びっこのリズムになって、
タッタ、タッタ、となります。

同じリズムです。
あとは、速さの問題で、
タッタ、タッタ、と速く演奏するか、
もしくは、
タァッタ、タァッタ、とゆるめに演奏するかの違いです。

そこで、意見が分かれます。
リズムが同じではない、とソルフェの先生は言います。
まぁ、
言っていることは、わからないでもないですが、
若い初心者の人たちには、
そんなにややこしくしなくても、
説明できるのに、と思ってしまいます。


それを、さらに突き詰めていって、
付点2分音符と、4分音符ののセットを考えます。
タァァタ、タァァタ、となります。
これだって、
最初のタッタ、タッタのリズムと、同じといえば、同じです。
テンポがのろいだけのことです。
まあ、ここまでくると、
さすがに、同じリズムのようには聞こえませんが、
同じ形をしています。

私のように考える人は、
楽器奏者に多く、
ソルフェの先生と、意見が、くいちがうことがあります。




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2021年8月3日火曜日

難しく考える必要はないです(フレージング)


 どうやったら、音楽的に、ピアノで表現できるか。
それは、そんなに難しく考えることはありません。

自分で歌ってみれば、
答えが出ます。

歌い方に、限りなく近づけてゆけば、
素晴らしいフレージングになります。
あとは、
どう指を置くか、とか、
どう言う音色にしたいのか、というのを、
探せばいいのです。

シャワーを浴びながら、
たーららら、とか、
ふんふんふん、などと歌っている時の、
その歌い方は、ステキなことが多いです。
(声の良しあしは、無視します)
それに近づければ、いいです。

それが、一番自然ですし、
誰にもマネのできない、
あなたの歌い方です。


*まとめ

一番ステキな歌い回し、は、
鼻歌に見つかることが多い→ピアノに応用








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2021年8月2日月曜日

息つぎについて(フレージング)

息つぎのし方によって、音楽の感じは、かなり変わります。

「息を呑む」とか、
「息せき切って」とか、
「ため息をつく」とか、
日本語の表現にも、いろいろあります。
それだけで、雰囲気がよく伝わります。

ピアノのフレージングでも、同じです。
あぁ、ここは、もっと息つぎに時間をとってもいいのでは、と、
感じることも、よくあります。

問題は、
息つぎ(ブレス)に、時間が取られて、
拍が合わなくなるのではないか、という疑問です。

何しろ、
今、ふだん聞こえてくる音楽は、
テレビでも、ラジオでも、街中でもですが、
メトロノーム的な拍のとりかたの音楽が、ほとんどです。
それに慣れていますと、
ブレスのために時間をとったら、
その先、
「字余り」になってしまうのではないかと、心配してしまいます。

ですが、
拍を感じながら、息つぎをすることに、
意味があります。
だからこそ、感じが伝わるのです。

急いで、息をしたり、
息をした分、その後で、ちょっと走ってみたり、と、
いろいろなことが、起こります。
その現象が、いいのです。

まずは、
思い切って、息つぎをしてみましょう。
息のつき方で、表現をしてみましょう。
さぁ、どんなことが起こるか、
楽しみです。

* まとめ

音楽の中で、思い切って、息をついでみる




 


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