2022年1月14日金曜日

レガート奏法に、成功


 ピアノ技術の中でも、レガート奏法というのは、
一番、独特です。

どんな楽器でも、だいたい、普通にメロディを奏でていれば、
レガートになってしまうのに、
ピアノだけは、そうもいかないのです。

ちょっとタイプライターっぽい、と言いますか、
パーカッション的になる、と言いますか。
そこで、
意識的に、音と音をつなげなることをします。

これは、
初歩の段階で、身につけておくといいのです。
それを身につけるには、
まさに、反対のことに目をつけます。
まず、シンプルな曲でも、
「ブレスをとる」ことに気をつけていると、
わかりやすいと思います。

そのあとで、
レベルを上げていくうちに、
レガートの質も、深められるようになってきます。
それが、演奏の音楽性をアップすることにつながります。



 * まとめ

メロディを弾くとき、ブレスをきちんととる習慣
 



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2022年1月13日木曜日

右手と左手が、離れたり飛ぶ時


 ピアノを弾いていて、
右手と左手が、離れる時に、ほんのちょっと難しくなるように思います。
ということを知っておくと、
少し、改善されることがあるので、お試しください。

もし、
たとえば、何かが故障して、
一体、何が起こったのだろう、とその物体を見る時、
両手でその物体を、顔に近づけます。
そして、ジロジロと見ます。

老眼の始まっている人は、ちょっと遠ざけたりしますが、
それでも、
わざわざ、右手と左手を離して、
その物体を注目することは、あまりしないわけです。

それと同じで、
ピアノのパッセージで、ちょっと弾きにくいところは、
両手を近づけて、
目も近づけて、弾きたいのですが、
そうもいかない。

ということを、知っているだけで、
状況が改善することがあります。
そして、自然と、姿勢は、ピアノといい距離になります。
右手も、左手も、見渡せるような、
背骨の伸びた、いい姿勢にもなりますから、
一石二鳥で、
うまくいくことが多いです。



* まとめ

ややこしいパッセージは、
体を近づけたくなるが、それは逆効果




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2022年1月12日水曜日

生徒さんの、本当の実力


 きのうは、しんみり感動しました。
そして、同時に「!」と、驚き、
おやおや、と、ちょっぴり複雑な気持ちも、
ありました。
(でも、これは喜ばしいことなのです!)

何が起こったかと言いますと。

ここ、しばらくレッスンに来られなかった、大人の方がありました。
2ヶ月ほど、です。
悩み事があって、来られなかったのです。
おじいさんが入院されて、とても心配してらっしゃいました。

その方が、
きのう、ご自分で仕上げられたドビュッシーの曲を、
録音で送ってくださいました。
パソコンで聞いてみますと
それは、それは、美しく、
最初は、プロの演奏かと思ってしまいました。

よく聞けば、ミスリーディングがあったり、
テンポが動いたりしましたので、
やはり、あの彼女だ、ということが、
判明しましたが、

それにしても、感動します。
ものすごく素敵で、
フレージングは、心がこもっていて、
とにかく素晴らしい。
心が動く、というのは、このことです。
こういう演奏ができたら、もう、言うことありません。

それを聞いて、
私は、すごい!と、誇りに思いましたし、

同時に、
「まぁ、レッスンを受けなくても、
ここまでできるのですね!」とか、
さらには、
「レッスンがないほうが、上達されるのかしら」
などと、
教師としての反省も、始まります。

私の気持ちは、ちょっと複雑になってしまいます。
さて、
このような気持ちは、さておいて、
この方が、どのような状況で、弾かれたか、ということを知ると、
納得がいくように思います。

コロナの関係で、
病院にも、あまり付き添いができなかったのかもしれません。
そんな中、おじいちゃんのために、と
一生懸命、練習されたのだそうです。
そして、この録音は、
お葬儀の時に、流したのだそうです。

あぁ、なるほど、この演奏には、
おじいちゃんへの愛が、いっぱいつまってるのだな、と思いました。

おじいちゃんへのやさしさ、
切なさが伝わってきます。
心を込めて、弾いてらっしゃいます。

あぁ、
いざとなれば、ここまで、できるのだな、と
あらためて、
人間の可能性は、すごい、と感じました。






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2022年1月11日火曜日

趣味ピアノのレパートリー (その8)


 この曲は、中級〜上級レベルの、短い曲です。
まるで、宝石のように美しい曲なのですが、
あまり知られていないように感じています。

リスト作曲 「即興曲(もしくはノクターン)」

実は、この曲は、
私がリスト国際コンクールを受けた年に、
一次試験の中に、課題曲として提案されていました。


ですが、その時代には、インターネットなどありません。
ですので、
はるばるハンガリーから、楽譜を取り寄せたり、
世界中の知り合いに、郵便で頼んだりして、
楽譜を手に入れる、という状況でした。
そして、この「即興曲」は、ゲットできませんでした。

ですので、
私は、この曲がどんな曲かも知らずに、
仕方なく、楽譜を手に入れることができた、
もう一方の提案曲を、弾きました。

そして、コンクール当日、
こちらの曲を弾いている人を聞いて、ほれぼれとしてしまいます。
なんて美しい曲!
そして、コピーをいただいて帰ってきました。

それが、
今では、IMSLP というバーチャル図書館から、
一瞬にして、手に入れることができるのです!

興味ある方は、お試しください。









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2022年1月10日月曜日

本番を、むかえる時に


 今、音楽院では、コンサート、フェスティバルなどは、
ちょっと控えめになっています。
とはいうものの、ミニコンサートに出る生徒さんもあります。

さて、
そんな時に、みなさんよく練習をなさるのですが、
ちょっとした注意点があります。

幼い生徒さんには、あまりお話ししませんが、
ある程度の年になると、説明を追加します。
それは、
ただ単に、でき上がった曲を繰り返し弾いていても、
準備にはならない、ということです。

やみくもに、繰り返し弾いては、
「あー、大丈夫」と、点検していることが多いです。
それを繰り返していると、
自動操縦になります。
それはありがたいことなのですが、
欠点もあります。

それを避けるには、
いろいろなやり方、つまり、

* テンポを変えて、とか、
* 片手ずつ、とか、
* 違うシチュエーションで弾いてみる、
* 場所を変えて、人に聞いてもらう、とか、

などを、
やってゆくほかありません。

これは、ケースバイケースですので、
いちいち工夫しなくてはなりませんが、
要は、「気持ち」は、新鮮に保つ、ということです。

それができると、
かなり頑丈になります。
しっかりとしたデキとなるでしょう。

* まとめ 

本番をむかえる時は、形を変えて準備









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2022年1月6日木曜日

ノリを良くする


リズム感が出ていて、
聞いているだけで、踊りたくなるようなピアノ演奏にするには、
どうしたらいいか。

まず、
弾く人が、そのリズム感を、いいなぁ〜と感じていることが、
大前提になります。

それでも、
あとで録音を聞いても、うまくいってない、と感じる時。
ひとつ、注目してみるといいことがあります。
腕や、手首の動きです。

それをもう少し自由にして、
例えばワルツなら、ズンチャッチャを、
思いっきり弾いてみるといいです。
はねるところは、思いっきり跳ねる。
軽い時は、つま先で踊るように。

ですが、
たまに、ミスタッチをおそれて、
最小の動きしかしない腕も、あります。
動きを節約をする、というのは、いいことなのですが、
まずは、
ちょっと大げさに動いてみて、
音を外しながら、リズム感を優先する、という
練習の仕方もあります。



* まとめ

ぼろぼろと音をはずしながらも、リズムの躍動感を出す練習




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2022年1月3日月曜日

たくさん、上達する!


 新しい年が、やってきました。
して、
みなさんは、「お弾きぞめ」をなさるのでしょうか?

私は、お弾きぞめに、
リスト編曲のバッハの曲を、弾きました。
バッハならば、ピアニストにとっては、
すでに、たくさんの曲がありますから、
何も、わざわざ、編曲を弾くこともないのです。

それに、
元のオルガン曲、バイオリン曲より、
ずっとむずかしく、ややこしくなっていますから、
ちょっとやそっとでは、楽しめません。
本腰を入れても、まだ、フーフー言いそうになります。

ですが、
今年は、年の初めに、
とってもステキで、手ごろなのを、
YouTube 先生が教えてくれましたのです。
ですから、
さっそく楽譜を取り入れて、試してみました。
(Bach/Liszt  bwv 542)

ダウンロードで、こんな稀な楽譜が、
瞬で手に入るなんて、すごいことだと感激してしまいます!


そして、
「お聞きぞめ」には、
師匠のリサイタルを、動画で聴きました。
これまた、
YouTube で、聴けてしまいます。
コロナのせい、と言いますか、おかげ、と言ったらいいのか、
よくわかりませんが、
そういうことが、できるようになっています。

師匠も、お年になって、
なんとなく、落ち着いた感じがしました。
聴けて、うれしかったです。

早く、実物にお会いして、
実際の音を、聞けるようになりますように。
その間、
コツコツと、いろんな練習ができますように。

そんなわけですので、
去年、ピアノを始められた方、
去年、ピアノを再開なされた方、
ずっと、ピアノを弾き続けられている方、
ちょっと、一服なさっている方、
どの方も、たくさん上達なさると思います。
どうぞ、
引き続き、エンジョイなさってください!


みなさんにとって、いい年になりますように。
そして、
どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。









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2021年12月31日金曜日

涙を流して、スッキリ!


 みなさん、どのような一年をすごされたのでしょうか。
年の暮れには、
私は、静かに、ちょっと日本式に、
軽くお掃除をすることにします。
そして、
悲しみとか、後悔は、持ち越さない!

ですので、
きょうは、残った涙を流して、スッキリする曲を、
ご紹介します。


ただ聞くのもよし、
ご自分で弾かれるのもよし、
歌われるのもよし!


ピアノで弾くことは、あまりないかもしれませんが、
やってみれば、なかなか、よくひびく曲です。
「流れよ、わが涙」という古い曲です。


もとは、
リュート曲(ギターのような楽器)です。そして、
リュートの楽譜は、ギターのように、どこに指をおくか、という図が、
楽譜になっています。
(それに比べて、ピアノは、どの音を弾くか、という楽譜です)

ここに、ピアニストでもわかる楽譜をつけておきますので、
どうぞ、お試しになってください。
(レベルは、バッハプレインベンションくらい)


私は、かつて、クラヴィコードという、ピアノの祖先のような楽器で、
弾かせてもらったことがあります。
とてもとても小さな音量なのですが、
繊細な表現のできる不思議な楽器です。


ここに、ある日本人の方の素晴らしい演奏がありますので、
どうぞ、ディスカバーなさってください。






あと、とてもステキな歌の演奏がありましたので、それも。






それから、最後に、
スティングという歌手が歌っていますので、ここに貼り付けておきます。
これまた、独特の、ステキな声です。










1600年ごろ。リュート歌曲。
とても有名な作品で、いろいろな作曲家が、編曲をしています。

楽譜は、こちらから。
プリントしてお使いください。




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2021年12月30日木曜日

クラシック音楽は、まじめなのか


ヨーロッパでも、日本でも、
 クラシック音楽は、高尚な音楽、と考えている人に出会います。
その逆に、もっとラフな感じに、とらえておられる方にも出会います。


クラシック音楽会に行くときは、
ドレスアップしていきますが、
ロックコンサートだと、また違う装いにします。

などと、
いろいろな外側のことに気を取られて、
肝心の、音楽自体のことを、忘れることもあります。
クラシック的な表現のし方、というのはありますし、
ロマン派、バロック、とそれぞれ、また違います。
クラシック音楽から突然話が飛んで、すみませんが、
ヒップホップだって、いろいろな派があって、
それぞれ、また表現方法が、違います。

いずれにしても、私が思うのは、
肝心なのは、皆、人間が、表現していることで、
その言葉、言葉遣いが違っても、
底に流れている、気分、気持ち、というのに、
それほどの違いはない、ということです。

どの程度の深さで、話をしているのか、
なんの話をしているのか、
いったい、ここは、悲しいのか、それとも、
悲しいふりをしているのか、
そっちの方が、表現者にとっては、大事になります。

そのために、
その「言葉」を、習う必要がある、ということになります。
言葉だけを習って、
それで楽しむこともできますが、
あ、ここでは、こういうことを感じて、これこれを言いたかったのかもしれない、と
探偵のような作業をしていくのは、
何十倍も楽しくなるかもしれません。

まじめなことなんて、
一つもなくて、
同じ人間なんだなぁとか、
ちっともわからないなぁとか、
感想は出てきます。

ものすごく昔の、
ものすごく遠い、知らない地の、
作曲家と、心が通じたような、
そんな気分にもなります。













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2021年12月28日火曜日

クリスマス曲を、弾くか弾かないか

今年も、クリスマスはすぎました。
ここフランスでは、飾りつけは、しばらくそのままにしておきます。
お正月も、クリスマスの飾りつけで、ゴー!となります。

ところで、
毎年、音楽院のピアノのクラスでは、
「クリスマスソングを弾きたい」というリクエストが出ます。
生徒さんが、リクエストしてくるときもありますし、
お母さんから、頼まれることもあります。

ですから、
私も、クリスマスソングの、色々なレベルの楽譜を、
備えてあります。
連弾の曲もあります。
私も、昔の、昭和時代、クリスマスを祝ってもらって、
楽しかった、という思い出がありますから、
「きよしこのよる」などを、連弾で弾くときは、
楽しくてしかたありません。

ただし、
最近では、フランスにも、
色々な国の出身の方が増えてきています。
ですので、
カルチャーも、さまざま、色とりどりです。

ノエル(クリスマス)を、祝わない人、
ムスリムだから、祝わないけど、
ツリーやプレゼントは、執行する人、
クリスチャンだけど、
ギリシャ正教だから、日付は、もっと後に祝う人、
クリスチャンだけど、
ノエルは、祝わない人、
と、こちらはなんだか、わからなくなってきます。
ちなみに、
私は、クリスチャンではありませんが、
ツリーや、プレゼントや、ごちそうを、執行します。

ですので、このごろでは、
「あなたのお家では、ノエル(クリスマス)を祝いますか」と、
質問をしてから、
ソングを提案することになります。

ちなみに、
もみの木を飾って、冬至にお祝いをする習慣は、
キリストが生まれるよりずっと昔から、
あったと、言われています。

そういえば、
日本でも、お正月には、松の木を飾ります。
なんとなく、もみの木を見ていると、
いい香りがして、
松門を見ているのと、
同じような気持ちがします。

日本のお正月が、なつかしいです。




 


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2021年12月27日月曜日

脱力は、できるのか



 

 ピアノを弾くときの脱力について、気になさる方があります。
だいたい、「脱力」と考えたら、
トタンに、どこかに力が入ってしまうのが、ふつうです。
ですから、考えないほうがいいのですが、
どうしても気になってしまうとき。

だいたい、どうして力が入ってしまうのかといいますと、
もちろん、
まだ、テクニックが、うまくこなれていない、ということもありますが、
大半は、
「ミスタッチをしたくない」ということからきているように、
思います。

めちゃくちゃになってしまう、という最悪の事態を避けようとして、
筋肉が緊張してしまうようです。

私は、新しい曲を習う時は、
間違えたり、変になったりするのが当たり前、という気持ちでいます。
まるで、
赤ちゃんが、ハイハイから、歩き出そうとするときのようです。

まずは、一歩から。
次に、2歩、3歩。
そして、何度もころんで、痛くて、泣きます。
痛くて惨めだから、ころばないように、なんて、できません。
まずは、ころんで、起き上がって、を繰り返します。

そのうち、筋肉もついてくるのでしょうし、
大人が、どうやって、あんな風にスイスイ歩けるのか、
不思議に思えますが、
大丈夫、
だんだん、歩けるようになってきます。

まずは、たくさんころんで、
たくさんあざを作るのが、正解のようです。





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2021年12月24日金曜日

熱っちっち スタッカート


 一概にスタッカートといっても、いろいろな種類があります。
中くらいのテンポならば、普通にスタッカートできます。
それが、テンポの速い曲で、
細かい音符を切って弾きたいとき、
普通のスタッカートのやり方では、追いつきません。
そして、重くなります。

そういう時には、
手はあまり振り上げないで、
指でスタッカート。

「キーが熱いから、あっちっち、となってしまうような感じ」、という先生もあれば、
「もっと意地悪そうに、ひっかくといい」と表現する先生もあります。

強くはじくように、ひっかく、というのは、
これまた、使い道の多い弾き方です。
これを連続して、フォルテで弾く、というのも、
練習曲には多いですし、
この先、覚えておくと、表現の幅が広くなると思います。



* まとめ

スタッカートには、大きく分けて2つ。

1)腕のスタッカート。
2)指のスタッカート。


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2021年12月22日水曜日

3拍子を、成功させるには


 ワルツでも、メヌエットでも、3拍子の曲は、
ちょっとした工夫が必要です。

2拍子や4拍子のように、すっぱり割り切れませんから、
イッチニ、イッチニ、と行進するようにはいきません。
「字余り」のようになってしまいます。

ですので、
出だしの拍に、うんと重心をかけておいて、
2、3拍目は、チョン、チョン、と軽く。

すると、
ズンチャッチャ、ズンチャッチャ となります。
とたんに、踊り出すリズムになります。

それを、意識して弾くと、うまくいきます。
メヌエットが、ズンチャッチャ というのも、おかしい感じですが、
それくらい、一拍目に重心をかけるくらいで、
ちょうどいいです。

ちなみに、
現代の若い方で、3拍子の曲に慣れてらっしゃらないことが、
よくあります。

思えば、
テレビや、スポッティファイで聞こえてくる音楽に、
3拍子の曲は、ほぼ、無いようですから、
それもそうだ、と納得してしまいます。
というわけで、
3拍子の曲に、一拍プラスした編曲(?)で、
譜読みを持ってくる方も、たまに、あります。
うーん、と、うなってしまいます。







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2021年12月21日火曜日

とばっちりを、受ける


 私のスキー技術は、大したことありませんから、
傾斜がすごいところには、行けません。
また、自分の目の前に、あまり上手でない方が、
滑っていたりすると、大変なことになったりします。

あまり上手でない方は、スピードも出ませんから、
その方に合わせて、私もスピードを落とさなくてはならない。
さもないと、衝突します。
うまく、その人を追い越せれば良いのですが、と、
その方の動きをよく観察してしまうと。。。!

その方の、恐怖心、焦り、ギッチョさ、すべてが、
こっちに移ってきてしまいます。
そして、私まで、ギッチョになって、
今まで滑れていたのに、とたんに、滑れない人になってしまいます。

と、こんな経験をしたことがあります。

音楽院の試験や、
発表会で、つっかえたりする人がいると、
それが伝染して、あとの人、みんながギッチョになったりすることも、
あります。

逆に、
スキーの先生の後にくっついて、
滑っているときの、あの気持ちよさ!
先生の身ぶりをまねて、
先生の滑ったところを、自分も滑る。
すると、うまくいってしまうのです。

さらには、先生がいないときでも、
「先生になったつもり」で滑ると、
これまた、うまくいったりするのです。

これは、もう、ミラーニューロンだか、
「とばっちり」なのだか、よくわかりませんが、
単なる妄想でもないようです。
実際に経験してみれば、わかります。

同じく、
音楽界で素晴らしいピアノ演奏を聴いたあとは、
しばらくは、
私も、同じように、うまく弾けてしまったりします。
そして、自分のものとして、身につけてしまいます。


これは、「良い、とばっちり」を受けたのかもしれません。








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2021年12月20日月曜日

弱起について


 ジャッキ(弱起)について、
私は、よく、先生から注意されていました。

何度も何度も、重たすぎますよ、と言われたのですが、
そのあとも、いつまでも、繰り返し言われていましたので、
それは、私が、注意深くなかったか、
あと、もう一つの可能性は、
先生の説明の仕方が、いまいちだったか、です。

それは、ともかく、
出だしの弱起を、きちんと弱くしておくと、
グッと、感じが変わります。

「ハッピバースデーツーユー♪」の、
「バー」のところに重みを置くのが正解です。

「ハッピ」にずっしりアクセントをつけても、
なんとなく、うまくはいくのですが、
実は、これは弱起です。
ここを軽くして、
「バー」で、一拍目を深くとります。

ワルツを踊ることを想像すると、すぐ分かります。
一拍目は、重心をとるときです。
ですので、
「ハッピ」の部分は、アップ、
「バー」の部分は、ダウンと考えて歌うとうまくいきます。

ピアノでも、同じことです。
古典ソナタ、ソナチネで、
バロックで、
さらには、ロマン派もですが、そこをしっかり押さえて置くと、
曲が、生き生きとしてきます。





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2021年12月16日木曜日

もう少し、ビッグな態度で


ピアノの前で、謙遜していても、なかなか上手くいかないです。
もう少しビッグな態度で、
自分は、こうしたい、というのをはっきりさせて、
それに向かって練習している方が、
どんどん上達するように思います。

ピアノ演奏は、コミュニケーションです。
楽譜を、まぁちゃんと弾けるようになったら、
あとは、
どこを、どう感じたことを、どう表現するか、に、
情熱を傾けましょう。
そして、
それを、堂々と表現しましょう。

多少は、
「うぬぼれ」、
「調子に乗ってる」、
「態度が大きい」、という風に感じるかもしれませんが、

そのくらいでちょうどいい、と思われる生徒さんが、
けっこう多いですので、
書いておきます。



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2021年12月15日水曜日

集中が続かない、という方へ

きのう、自分の演奏を動画に撮る、という話をしましたら、
「どうしても、集中が続かない」という方から質問がありました。

録画に撮ろうとしても、
どうしても、一曲最後まで、集中がもたない、ということです。
ですので、細切れの動画になってしまう。

それは、ツライですね。
私も、何度もやり直したりして、
とても苦しみますから、
よくわかります。

たくさん練習したのに、
ちゃんと弾けていたのに、
いざとなると、発揮できない、という気持ちになってしまうのです。

その練習方法として、私がやっていることは、
まずは、
1)「自分は、できる」というおまじないを唱えることです。
なんの根拠もありませんが、
日本では、「なみあみだぶつ」と唱えるのが歴史的ですから、
私も、そうやります。

次に、
2)ふだんから、ミスをしてでも、
ぐちゃぐちゃになっても、なんでも、
最後まで弾く習慣をつける、ということです。
いったん曲を始めたら、最後まで弾きとおすこと、と、
あのシューマン先生も、アドバイスしています。

そして、
最後に、
3)何に注目して弾くか。
私は、その曲の雰囲気を、かもしだすこと、
そして、そのストーリー、
起承転結」を、しっかり伝える、ということに、
注目して弾いています。

そうすると、音楽のメッセージを伝えるために、
曲を弾くことになります。
ギッチョな部分があっても、
それが伝えられればいいので、誰でもできます。
また、それは、楽しい作業だと思います。



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