2022年5月17日火曜日

レアとアンナの、バトル


 先日の、音楽院でのことです。
レアさん(中学生)が、来週は、
いつもの時間に来られないというのです。
でも、もうじき試験なので、
別な時間にちょこっと聞きましょう、と提案します。

その別な時間、というのは、
アンナちゃん(小学生)のレッスン時間なのです。
歯医者さんへ救急来院、というふうに、
横はいりになってしまいますが、
アンナちゃんには我慢してもらいます。

ですので、
レアさんが試験曲を弾いてる間、
アンナちゃんには、「先生」になってもらいます。
聞いた後で、
「よかったところ、改善するところ、を、
親切に、言ってください」と頼みます。

すると!

まぁ、アンナちゃんの、すごいこと。
堂々としたおばあちゃんのように、
ちょっと古風な話し方で、レアさんに、
指のフォームの注意を始めます。
そして、それ以外は、とっても素敵でした、と
まとめたのです。

(それにしても、その話しの切り出し方が、すごいです。
「それは、チェンバロ奏者でしょうか、
それとも、ピアニストですか?」と、始めたのです。
間接的に質問をしながら、指の批判をしたところが、古風。

ちなみに、アンナちゃんの家庭は、もと貴族の出です。
名前も、ものすごく立派で、長々としています)

私は、
「えーっ、アンナちゃん。
そのこと、私、覚えときますからね。
次の時、引っ張り出してきますよ」

と、すぐに指摘します。
アンナちゃんたら、
自分のクセを棚に上げて、他人のことを ウンヌンしているのです。
「おかめ八目」と、クスッと笑ってしまいます。

レアさんは、
半ば苦笑い、半ば面白がって、そこを改善します。
そして、
「それでは、私も、アンナちゃんのピアノを聞きたいな」と、反撃

レアさんは、お父さんが弁護士なのです。
その影響か、ものすごく、口が達者です。
そして、
討論や人を説得することが、大好きなのです。

そうなると、
アンナちゃんも、弾かないわけにはいきません。
ちょっと緊張して、
とても気をつけて、
いつもより上手に弾きました。
指の形も。

そして、
レアさんも、楽譜とにらめっこして、
色々なことをアドバイスします。
足りないところは、私が、付け加えます。

そして、時間になりました。
2人とも、
あぁ面白かった、
また、やりたいね、と言っていました。

小さなアンナちゃんと、
大きなレアさんの、バトルでした。
かなり、いいバトルでした。

私としては、両方とも、勝者でした。












Chiyo

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2022年5月16日月曜日

「済んだ音色 、 消えた孤独感」

「ふだん塾」受講生の方から感想をいただきましたので、
ここに載せておきます。
アメリカ在住の、野ばらさんです。
以前にも、お庭の紹介をさせていただきました。

とてもコツコツ練習なさって、
じわじわと上達なさっている野ばらさんには、
いつも、モチベーションをいただいています。

追い求めていた音色に出会われた瞬間のお話、
これには、私も感動です。
とてもセンシティブな、
しなやかで、
心にひびく演奏をなさる、ピアニストです。

 


*****


追い求めていた音色に出会った日と孤独感が消えた日  ~この一年を振り返って~                 

                                 

Chiyo先生に巡り会ったのは一年前、

60の手習い」で通い始めた近所のピアノ教室がコロナで閉鎖されて、

一年余りが過ぎた頃でした。

教室閉鎖後もピアノを続けたかったのですが、

一人でピアノを続けていく程の基礎力は身に付いておらず、かと言って、

コロナが猛威を振るっていたアメリカで新しい教室を探すべきではないと思ったので、

どうしたらよいものか、ピアノを前に悶々とした毎日を過ごしていました。



ある日、

大人ピアノ学習者の方のブログを読めば、

ピアノを独学でやって行く動機づけができるかもしれない」と考えて読み始めたブログ集の中に、

『ピアノオンライン講座「ふだん塾」』のブログがありました。

ブログ中のサンプル動画を拝見し、

まずChiyo先生の上品な語り口に心を捉えられました。

「こんな先生なら、60代初心者の私でも安心して指導が受けられるかもしれない」



ラインで受講できるというシステムも、

時差を気にしなくて良いので好都合でした。

すぐにでも受講を申し込みたいと思いましたが、

ひとつ問題がありました。

数年前、庭の草取りで右手の人差し指を傷め、

その指でピアノを弾くことが出来なくなっていたのです。

こんな状態で指導して頂けるだろうか?と不安でしたが、同時に、

子供の頃から持ち続けた「ピアノを弾く夢」を簡単に諦めることができないという気持ちがあって、思い切ってChiyo先生にご指導をお願いするメールを出してみました。

すると、すぐに快いご返事を頂き、

Chiyo先生とのピアノライフがスタートしたのです。



最初に先生に言われたのは、

自分の指を大切にすること、

それを優しく労わる様に言って頂き、

自分は今までそんなことを考えたこともなかったと思いました

私は高度成長期の日本に育った者らしく、

何でもがむしゃらにやらないと気が済まない所があって、

日々の暮らしの中でも、自分の体や心を労わることを後回しにして来たのです。

ピアノの弾き方でも、

ただ音符を追いかけてがむしゃらに弾いていたので、

何だか雑な音がして、自分の弾く音が好きになれませんでした。



Chiyo先生が奏でられる美しいピアノの音色との違いは何なのだろう?

訝しがる私に、先生は鍵盤に当てる指の場所や手の形について、

初歩から丁寧に教えて下さいました。

とは言え、還暦をとうに過ぎた私が強張った手の形を直すのは、

柔らかな手を持つ子供のように容易でははありません。

くじけそうになる度に、

Chiyo先生の優美な手の動きを目の前に思い浮かべ、

できるだけ真似をしてみようと努力を重ねました。

悪戦苦闘する数か月が経ったある日のこと、

突然自分が弾いているピアノから耳障りではない音が聴こえて来たのです。

それは私がずっと追い求めていた、澄んだ音色でした。



私は少し物悲しくロマンチックな曲が好きなので、

バッハの短調のメヌエットや先生からご紹介頂く他の作曲家の小品と合わせて、

指の訓練のためにツェルニーの「リトルピアニスト」を指導頂いています。

技術に関しては、

音楽の知識がないので専門的な説明は出来ないのですが、

頑張ろうと力を入れるよりも、力を抜いてだらりと弾く方が良いとか、

リラックスして幸せな気持ちになれるスピードで弾くとか、

目から鱗」的なことを沢山教えられました。



この一年間、

Chiyo先生から送られるビデオは、

一貫して、的を得た指摘とやる気を引き出させる素晴らしいものでした。

ふだん塾」ブログを初めて拝読した時に直感した“安心感”

今日まで一度もブレることなく続き、

その上、安心感以上の感動的な出来事もありました。


ある日、送られてきた動画の中で、

先生は右手の人差し指を他の指より高く上げて、

その指で鍵盤に全く触れずにピアノを弾いていらっしゃったのです

(* 今、野ばらさんが使えない2の指は使わずに、お手本を弾いています。Chiyo注)




私は人前で自分の指のことを話すことはほとんどないのですが、

一人でピアノに向かう時、不自由な人差し指を見て、

ふと、「やっとピアノを習える環境になったのに、この指が使えないなんて…」

と自分の不遇を嘆き、

世の中から一人取り残されたような孤独感に襲われることがありました。

けれど、Chiyo先生が不自由な指でもピアノを優雅に奏でることが出来るというお手本を示して下さったおかげで、可能性が信じられるようになったし、

この困難に向かって決して孤軍奮闘している訳ではないと教えられました。

実際、その日を境に私の心から孤独感が消えたのです。



コロナの真っ只中に「ふだん塾」に参加し、

素晴らしい先生の下で音楽の喜びを享受出来るのは何とも幸運なことだと思っていましたが、今はその時よりもっと不穏な空気の世界になってしまいました。

それでもピアノに向かう時、痛む心が音楽で癒されるのを感じます。

世界中の人達に、同じような癒しを届けることが出来たら、

どんなに良いだろうと思う今日この頃です。



(10/05/2022)



*****






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2022年5月12日木曜日

ピアニストの脳は、いつまでも若い



音楽家のあいだでは、ピアニストというと、

いろいろ、評判があります。

ソロ楽器では、一番完成した形なので、
「個人主義」などとも言われています。
これはもう、ひがまれているとしか思えません。
そういえば、ピアノは、
音楽院では、いまだに、一番人気のある楽器ですから、
ほかの楽器の人に、ひがまれるのも、
わかります!

ちなみに、一番評判いいのは、
ビオラの人だと思います。
親切な人が多いということです。
(でも、私は、そうでないビオラ奏者も知っていますが)

ところで、
ピアニストの脳みそを調べた方があります。

今、その本が手元に見つからないのですが、
ピアノが上手な、脳医学者の方です。
その方によりますと、
右手と左手で、いつも違うことをしている、
ピアニストの脳というのは、ちょっと特殊なのだそうです。

それが、
老いる時に、とても有利だということです。
「認知」にならない、そうです。

それどころか、ピアニストの脳をめざして、
予防のために、
老人ホームでは、両手じゃんけんぽんなど、
両手で違うことを同時にする体操を、
取り入れているそうです。

ですから、
ピアニストの皆さん、
だれが、なんと言おうと、
このことだけは、覚えておいてください。

私たちは、
いつまでも、若い脳みそでいます!

 
Chiyo





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2022年5月11日水曜日

音楽的、レガート奏法



レガート奏法というのは、ピアノの技術の中でも、
独特で、大事なことと見なされています。

最初はただ、音をつなげて弾けばいいのですが、
それだけでは、どうも物足りなくなることがあります。

例えば、ショパンのノクターンのメロディ。
もしくは、バッハの旋律。
ただ、つなげていても、なんとなくパサパサする、と
そう感じられたら、
あなたは、レベルが上級です。

そういう時にどうすればいいのかと言いますと、
言葉で説明するのは、ちょっと難しいですが、
主に、指で押すような感じで弾きます。

ピアノというのは、一度音を出してしまったら、
そのあとは、変えることができません。
ですので、一度弾いたら、それで終わり、と、
パーカッションのように弾くかもしれません。

そこを、ちょっと趣向を変えて(?)、
キーを押し続けるのです。
まるで、チェロで弓を引いている時のように、
押さえながら、弓を進ませます。
つまり、次の音に移ります。

と、
変なハナシですが、こんな風に考えて弾きますと、
かなり音の違ったレガートになる可能性があります。

一音一音、手首の勢いで弾いているような方は、
ぜひ、この奏法を試されてみてください。
きっと、変化が出てくると思います。


* まとめ

キーを押し続けて、次の音に移る弾き方


 

 


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2022年5月10日火曜日

前にできていた曲が、できなくなってる


 以前に、仕上げた曲を、また出してきた弾きたくなります。
すると、
なんだか調子が変です。
あんなにスラスラできていたのに、
ちっともできなくなっています。
逆戻りしたのかと、あわてたりします。

だから、と、
キープするために、昔の曲も、
もっと定期的に弾いておかなくてはならないと
お考えの方もあります。

でも、だんだん習う曲が増えるにつれ、
そうはいかなくなってきます。

実は、
そんな心配はしなくても大丈夫です。
冷凍庫に入っていたものを出してきて、
また、ゆっくり加熱すればいいのです。

その時に、
電子レンジでチン!と、解凍できると思ってはいけません。
気持ちとしては、
「また、この曲をゼロから習うのだ」という意気で
片手ずつ、ゆっくり、
そして、少しずつ両手で、とやっていきます。

すると、
なんのことはありません。
スラスラ行ってしまいますし、
焦りもないどころか、
基礎は固まっているのがわかります。
また、
さらにきめの細かい演奏ができたりします。

ということを、知っていると、
どんどんレパートリーの箱がふくらんでいくのが、
楽しく思えてきます。


* まとめ

以前に習った曲を出してくる時は、
「新曲」のつもりでさらっていくと、カンタン




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2022年5月9日月曜日

こういうことは、誰も教えてくれない

音楽院の授業では、
音符を読むことや、
耳をよくすること、
リズム感をよくすることを大切にしますし、
楽器では、うまく扱えるように
技術的なことを勉強します。

その一方で、
大事なのに、誰も教えてくれない、ということもあります。
まぁ、教えようがないので、
本人にまかせるしかないのかもしれません。

私が感じているのは、
イマジネーションを鍛えておくことが、役に立つ、
ということです。
音楽をやっているのですから、
特に、聞こえるものからのイマジネーション。

これができるからこそ、
人間の奏でる音楽は、素晴らしくなれるのだと思います。

ここのお寺の鐘は、寂しい感じ
このコーヒーカップの音をたたくと、活発な感じ
この人のしゃべり方は、思いやりがある感じ
などなど、

なんでも、ふだんから、
ちょっと耳をすませて、
それが、どんな感じに聞こえるか、というのを、
言葉で言ってみる、というのは、
ピアニストにとっては、
いい訓練になると思います。

あとで、ピアノで表現をするときに、
そのイマジネーション力を発揮できると思います。



* まとめ

耳と、言葉をつなげる習慣 → イマジネーション力



 


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2022年5月6日金曜日

ムスリムの、リトルピアニスト



 

 私の勤める音楽院では、ムスリムの生徒さんも
いく人かあります。
先日、ラマダーン月が終わりました。
ご存知かもしれませんが、
その月は、みなさん、断食をするのです。
と言っても、日が沈めば、たっぷり食べていいのですが。

最初は、みなさん顔色が悪くなって、
つらそうにしてますが、
しばらくすると、元気マンマンになっているのが、
私にもわかります。
なんとなく、身が引き締まっています。

ところで、
それが、冬に当たる年は、まぁいいですが、
夏の暑いときに、
そして、しかも日が沈むのが夜10時ごろ、となると、
ずいぶん大変かもしれません。
何しろ、昼間は、水だって飲んではならないのです。

子どもは、参加しません。
13歳ごろに、始めるといいます。
ですが、私のクラスには、
がんばりやさんが多いのか、
8〜11歳の生徒さんが、完ぺきにこなしたりしました。
休みの日だけ、とか、
バカンスの時だけ、という人もいました。

それでも、ちゃんとピアノは弾いているのです。
体育の時間だって、「ちゃんと頑張ったよ」と
得意そうにしています。
そうですか、そうですか、
これは、きっと精神もきたえられるのかな、と
思ったりします。

そして、
私も、その恩恵にあずかります。
ラマダーンが終わると、お祭りがあります。
私は、あるお母さんから、
そのお祭りの、おすそ分けをいただきました。
手作りのお菓子です。

それが、美味しいのなんのって!

オレンジの花の味、
バラの香り、
ニッキ、
はちみつ、
ゴマ、
アーモンド、
それがまざって、何個でも食べられそうになります。
断食をしなかった私は、
これでいいのだろうか、とちょっぴり心配になりますが。

まぁ、いいか。







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2022年5月4日水曜日

スランプ的、気分


ピアノを続けていると、
たまに、スランプ的な気分になったりします。
そういう時、何もしない、というのもいいです。
暖炉に、薪を、くべすぎて、
酸素が足りなくなっている感じの時です。

それから、
もう一つ、やってみるといいのは、
「意味のないこと」をする、です。
わざと、意味のないことをします。

気ままに弾く、
易しい曲を、スローで弾く、
易しい曲を、超スピードで弾く、
ただ、鍵盤をガチャガチャ押さえて弾く、
難しい曲を、「その気になって」弾く、
全然、思ってもみなかったジャンルの曲の楽譜をゲットする、
などなど、

いつもと逆のことをしてみます。
そんな遊び方も、あると思います。

私は、と言いますと、
変な時間に弾く、というのがあります。
たとえば、真夜中に、弾きます。
すると、なんだか、上手くなったような、
不思議な感じがします。

今では、そういうことはあまりないですが、
以前は、友だちと話し込んで、
夜更けに、ピアノにさわったりすると、
いつもと違った音が聞こえたりしました。

みなさん、どんな「意味のないこと」をなさるか。
なんでも、自由に発想なさったらいいと思います。








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2022年5月3日火曜日

何を練習するかで、上達が決まる


 

趣味でピアノを弾いているのですから、

どんな曲を弾いたっていいのです。
別に、規則はありません。

一方、
教える側としましては、
上達してほしい、という願いがありますので、
もし、どなたかがレッスンに見えれば、
曲選びは、慎重に行います。

曲を選ぶときに、
私のアタマの中に、どういうことが起こっているかと言いますと。

1)ご本人が、今、「どんな曲の気分か」を大事にする

2)その曲を通して、どんなスキルをゲットできるか

と、
この2つが、大きな基準になります。

1)は、おわかりのように、
「弾きたい」という気持ちは、とても強力なエンジンですから、
これがあると、スイスイ進めます。

次の、2)ですが、これには、いろんなことが含まれます。

テクニック、
リズム、
楽想、
様式を学ぶ、
筋肉をつける、
ある特定のクセをほぐす、
などなど、

書き出したらキリがありません。

ということは、逆にいうと、
どんな曲でも、たいてい、ゲットできるスキルがある、
ということかもしれません。
ここは、
およその、目的をはっきりさせて、
取り組むようにしています。

ただ一つ、
気をつけていることは、
その人の、今という時にかなっているか、です。
やさしすぎでもなく、むずかしすぎでもない、
というようなこととも言えますが、
もうちょっと、複雑です。
今、そういう波に乗っているか、というようなことです。
そこが、微妙です。

言葉では、説明できませんし、
考えても見つかりません。
カン、で行きます。
そこは、教える側の、センスが問われると思います。
そこが大事なように、思います。

このプロセスが進み、
その曲が弾けるようになって、
生徒さんが、ぐんとレベルアップされるのを見ますと、
とても、うれしくなります。



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2022年5月2日月曜日

強弱は、上手に弾くカギ


 フランスの音楽院では、今、試験の季節です。
本番が近づいてきて、最後の詰めをやっています。
だいたい、みなさん緊張して、
「ミスをしないように」弾こうとしています。

ミスの数で、点数をつけていると思っているようです。
これこそが大きなミスです。
試験の審査員だって、
いい音楽を聴きたいと思っているのです。

そのいい音楽というのはどういうのかというと、
やはり、何か感動するものがある、ということだと思います。
それには、まず、
強弱をよくお勉強することがカギとなったりします。
ただ、ボリュームを上げ下げすればいいのではなく、
どうして、ここで盛り上げたいのか、
どうして、ここでおさまっていくのか、
それを感じて、弾くのです。

そんなに難しいことではありません。

そこに目をつけて練習を始めますと、
また違ったことが見えてきますし、
あら不思議、ミスタッチの自然解決もあったりします。
さらには、
その方が楽しい、と思う人もあります。



* まとめ

強弱をつけて弾くとき、ちょっと掘り下げて




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2022年4月29日金曜日

古いことを捨てて、新しいことを始める


4月になって、新しい受講生の方が、いく人か同時にいらっしゃいました。
日本の暦と関係しているのかもしれないと、思いました。
よくわかりませんが、
私も、つくづく、うれしく、
新しいことを始める楽しさを、味わっています。

それにひきかえ、
ご存知の通り、
フランスでは、6月で学年が終わるので、
ちょっと、リズムが違います。
このごろでは、
試験の雰囲気がただよっています。

音楽のコンクールもありますし、
学科の、バカロレア試験の、模擬テストやら、
口頭試験の準備、
それから、関係ないかもしれませんが、
結婚式の季節も、始まります。

フランスでは、結婚式は、必ず土曜日。
冬には、めったに行われないですが、
4月にもなりますと、だんだん、行われるようになります。

どうやって、それがわかるかといえば、
土曜日に、車のクラクションの音が、聞こえます。
プープー、と、何台ものクラクションが聞こえたら、
それは、結婚式。

などなど、フランスでもやはり、
新しいことを始める季節、ともいえます。
だいたい、
先日のイースター祭りは、
イエスキリストの「よみがえり」のお話ですから、
それもまた、
新しいことが始まる、という気分になります。

私も、新しい気分で、
ワクワクしています。









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2022年4月28日木曜日

ピアノ上達の、その力はどこから?



 

 太線でも、細線でも、点線でも、
ピアノを続けていますと、
必ず、上達します。

それは、保証済みです。

逆に、
いっぺんにたくさん練習したり、
猛烈に短い間、練習しても、
あまり満足はできないかもしれません。

それは、
タバコを一回吸っても大丈夫なのと同じです。
もし、一回吸っただけで、
命がなくなったりするのでしたら、
だれもよりつかないと思いますが、
続けてやると、効果が出てきてしまう。

私も、
毎日ケーキを食べることはしませんが、
たまになら、まぁ、大丈夫です。
もし2日おきに食べていたら、
少しずつ、
体型も変わっていくはずです。

それと同じで、
続けてやる、というのは、かなり強力なことのようです。
細線でも、太線でも、続けていると、いいですし、
私の見てきて思うのは、点線で続けても
かなり、いけます。



* まとめ

点線でも、続けると効果が出てしまう






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2022年4月27日水曜日

独学パワーについて


 ピアノ練習の、独学パワーについて、いつも素晴らしいと思います。

もちろん、
実際に独学の方もそうですし、
また、先生についている方でも、
独学の部分が、かなりあります。

それは、
他の人の演奏を聴いたり、
自分で、こんな曲を弾きたい、と感じたり、
そして、楽譜を手に入れてみたり、
あ、今度は、あそこでストリートピアノを弾いてみようか、と
計画したり、
自分で、ピアノの方に向かっていく時
「独学パワー」が発揮されていると思います。

さらに掘り下げていきますと、
一つの曲を作り上げていく時に、
先生がどうとおっしゃったから、というのではなく、
自分で、「こうしたい」という表現を探しているのも、
これまた、独学パワーだと思います。

その部分を、広げていきますと、
どんなレベルでも、
推進力が増すと思います。
ぐんぐん、話が進んでいくと思います。




* まとめ

ピアノが弾きたいという気持ちだけでなく、
自分で何かしようとする時、「独学パワー」が起動







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2022年4月26日火曜日

上達していない、という感じ


 ピアノを練習していて、上達していない感じのすることがあります。
スランプ的な感じ。

そう感じるのは、よく練習している人にあらわれます。
コツコツやっていると、必ずと言っていいほど、
そういう時があります。
それは、よく練習している証拠でもあります。

外側から見ていますと、
実は、進んでいるのがわかります。
でも、ご本人は、気づけません。
それは、肉や血のように、身についていくものなので、
なかなか、気づけないのかもしれません。

それこそ、本物の上達なのですが。

いずれにしても、
それでいいですので、そのままお続けください。
しばらくすると、パッと視界が開けるような時が
来るかもしれませんし、
それから、
以前の録画と比べてみると、
やっぱり、どこか、上達してるな、と
気づくかもしれません。

応援しています。


* まとめ

スランプ的な気持ちは、
コツコツやっている人にしかあらわれない。
ぜひ、そのまま。




Chiyo




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2022年4月25日月曜日

ブルドーザー的、練習法

音楽院で、ちょっとでも私が席をはずすと、
生徒さんは、一生懸命さらい始めます。
うまくいかなかったところを、
もう一度、練習しようとしているようなのです。

それは、小さい子どもさんも、
上級レベルの人も、同じように。

ところが、
そのやり方は、たいてい、
いいテンポで、弾ききる、という感じです。
勢いをつけて、ブルドーザーで突進、という感じなのです。

それでもいいですが、
もし、それで、うまくいかない場合は。

少しテンポを落として、
そこを、やさしくなでるように、扱ってやるのもいいです。
少しゆっくり目で、何回か、繰り返す。
それだけでいいのです。

(テンポを落としていくと、
なんなく弾けるようになる速度が見つかります。
そのテンポで)

すぐに、テンポを上げて、
「できるようになったかな?」と試す必要もなし。
できたら、次の日も、また、
同じことを繰り返します。
すると、
必ず、すらっとできるようになる日が来ると思います。

それどころか、
私が席をはずしている、わずかな間にだって、
改善するかもしれません。

 



Chiyo

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2022年4月23日土曜日

ピアノ譜読み、スピードアップ その4

ピアノ譜読みをするときに、皆さん、よくワナに落ちています。
譜読みをスピードアップしようと思って、
すぐ、全部弾きたくなっています。

もし、短距離でやりとげたかったら、
バラバラにしてから取り組む方がいいのです。

そこで大事なのが、
音とリズムを分ける、です。

1)指づかいを見て

)音を見る。このとき、
リズムは、まだ、どうでもいい


そうでなく、
音もリズムも完璧にやろうとする人が多いです。

すぐ、
メロディーを聞きたくなってしまうので、
当然なのですが、

まぁ、
リズムと音を分ける、という習慣をつけてしまうと、
何のことはないです。
スラスラ、
段階を追って、譜読みができるようになると思います。


* まとめ

まずは、
リズムは無視して、音を読んでいく

 


Chiyo

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2022年4月21日木曜日

ピアノ譜読み、スピードアップ その3

古典もの、バロックでは、そういうことはありませんが、
ロマン派、現代物の楽譜では、
五線譜の五本線だけでは足りなくて、
上や下に、追加の線がたくさんついています。

この追加がある時、
私は、苦労しています。
これだけ年を重ねて、
毎日のように楽譜を見ているのに、
あの、追加の線の音を、ぱっと見で言い当てることはできないのです。
情けないです。

ですので、
毎回、いちいちその音を読んで、
確認して、
時には、鉛筆で、音名をこっそり書いたりもします。

ところで、
そんな時に、譜読みは、スキップで読みます。
知っている音から、順に登ったりおりたりしますが、

ド、レ、ミ、と登っていくのでは、時間がかかります。
ですので、
一つ飛びに、
 
ド、ミ、ソ、シ、レ、ファ、ラ、、、と登り、

ド、ラ、ファ、レ、シ、ソ、ミ、、とおります。
これを覚えておきます。

線の上のもの、
もしくは、
線と線の間のもの、だけを見ていけばいいです。

こうすることで、
かなり、スピードで、音名を当てられます。


* まとめ

知っている音から、登ったりおりたりを、
一つ飛び










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