2023年6月13日火曜日

ピアノを弾くとき、何に「注目」?


一曲を演奏するときに、何に注目して弾くか。

私は、
その曲の雰囲気を、かもしだすこと、
そして、そのストーリー、
起承転結」を、しっかり伝える、ということに、
注目して弾いています。

そうすると、音楽のメッセージを伝えるために、
曲を弾くことになります。
ギッチョな部分があっても、
それが伝えられればいいので、誰でもできます。
また、それは、楽しい作業だと思います。



* まとめ


演奏するときは、
ひたすらメッセージの内容に注目


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2023年6月12日月曜日

いい音色を出したい

このたび、私は自分の楽器のハンマーを新しくして、
音色が少し変わりました。
楽器がいい音を出す、ということはありますが、
同じ楽器でも、弾く人によって、
音は違ってきます。

いい音を出せるというのは、
ピアニストとして、とても得になることです。
それでは、どのようにすればいいのか。

その一つに、
タッチを深く、ということがあります。

音色は、
タッチの時に決定します。
タッチのスピード、角度、勢い、いろいろあります。
その時、
タッチを深くしておくのは、いいことです。
キーの底を、きちんと感じてみます。

それは、f フォルテの時だけではありません。
p ピアノ、弱い時に、タッチを深くするのも、
音色のバリエーションを増やすのに、
とても役に立ちます。
弱い音で、表現たっぷりに歌いたい時など。

音色のバリエーションが少ないと思っている方は、
タッチをもう少し深くすることを
トライしてみるといいです。
いろいろな可能性が開けてくると思います。





*まとめ

キーの底を、しっかり感じてみる





 


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2023年6月8日木曜日

指は立てるのかどうか?


 

先日、初心者の生徒さんに、
ショパンの小曲を弾きました。

そのあとに、
「先生の手を見ていたら、
ちっとも指が立っていないんですけれど」と
言ってきました。
いつも、指を立てるように、と言われているのに、と
不満そうです。

わかります、わかります!
初心者の方が、迷うのも当然です。

さて、
私の答えは、こうです。

「初めは、立てて弾くことを心がける」です。
この先、ショパンを弾くようになったら、
ベタ指で弾くこともあるかもしれません。
ですが、今のところは、
まずは、これを覚えましょう、というのが私の提案です。

それに、初心者の方にはよく見えないかもしれませんが、
オクターブなど、手が広がっているときは、
あまり立てて弾くことはできませんし、
ベタ指に見えるかもしれませんが、
それでも、わずかではあるけれども、
アーチ型になっているのです。

手がペシャンコになっているわけではない。
ですが、その差をわかって、
それだけを習得しようとしても、なかなかうまく行きません。

それよりも、
まずは、易しい曲で、
指立てを習っておく。
そうすれば、あとから色々なことができるようになります。



* まとめ

まずは、指立てフォームを、体で覚える




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2023年6月6日火曜日

ピアノがなかったり、時間がない時は


やっと大工事が終わって、ピアノが家に戻ってきました。
しばらく、思うように弾けませんでした。
別な場所に行って弾くこともできたのですが、
結局、あまり弾きに行きませんでした。

さて、
そんな時、どのようにしているのですか、と
聞かれます。

まずは、
弾けない、ということを反省したり、
ダメだなぁ、と思わないことです。
このことに、一番気をつけています。

そうでないと、
私は、すぐ、気持ちが苦しくなります。
たぶん、若いころに先生方に言われてきたことを、
思い出すからだと思います。
なので、
それでいい、と開き直ります

(開き直ってからは、
先生方がおっしゃっていたことは、
あまり現実的ではないこともわかりました)

次に、
大きく分けて、2通りのケースがあります。

*今は、バカンス、とみなして、
ピアノ断食をする場合と、

*今、ちょっと立て込んでいるから、
効率的な練習をする、地味にやっていく、という場合です。
そういう時は、
派手に筋肉を使うような曲は、あまり練習せずに、
どちらかというと、
ツェルニー練習曲で、筋肉をキープする、とか、
少しずつめんどくさい譜読みを進める、など、
あまり面白くないけれど、やっていれば、
やっているだけ進む、というようなものを中心にします。

すると、
そういう時期を終えたあと、
また、すんなり普通のリズムに戻れる感じがします。






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2023年6月2日金曜日

ロボットと、遊ぶ


 先日、チャットGPTというロボット*を
初めて試しました。
せっかく存在するのですから、
何に使えるだろうか、興味しんしんです。

まずは、色々質問してみようと思いました。
「『リストの愛の夢』と、
『ショパンピアノ協奏曲1番』とでは、
どちらが難しいですか?」

すると、
まぁ、長い説明文が返ってきました。
一言で言えば、
ピアニストの技量によるし、
また、どれだけ練習時間があるかにもよる、
ということでした。

それにしても、
この曲は、ここが難しい、
この技術が大変、というようなことをよく教えてくれました。
よく知ってるね!と、
思いました。

次に、
ヘンデルのサラバンドでは、
どれが有名ですか?」と聞きましたところ。

「d-mollの」ということで、
あぁ、なるほど、私もそう思っていた、
と考えつつ読んでいきますと、
「Harmonious Blacksmith」という副題がついています。
ふーん、
変だなぁと思います。

このサラバンドは、厳かな感じのする、
どちらかというメランコリックな曲。
なんで、「Blacksmith(鍛冶屋)」という題がつくのか。
ですので、思わず、
「そんな副題がつくなんて、変なの!」と答えてしまいます。

そこで、
ロボットが、謝ってくるのです。
変な感じに思わせてしまって、ごめんなさい」ということです。
おかしくなります。
ですので、
「謝らないでよ、あなたのせいじゃないんだから」
と入力します。

「それもそうだ」というような内容の、
長い説明文が、返ってきます。

それにしても、
Blacksmithと、このサラバンドが、結びつきません。
そして、ようやく
あ、これは「調子の良い鍛冶屋」のことだ!と気が付きます。
ロボット君は、この2つの曲を混ぜこぜにしているのです。

あぁ、そういうことか、
こういう知識については、
まだまだ、ウイキペディアの方が、鋭いな、と
思います。

そして、
ロボット君に、この違いを指摘しておきます。
すぐには、認めず、
しばらくは強情をはっていましたが、
しまいに、「ごめんなさい、あなたが正しい」と言ってきました。
「また、何かあったら、教えてください」とも。

今回のような内容は、まだ熟していないようですが、
このロボット君、
また別な方面で、役に立ってくれそうです。
いろいろ試してみたいと思います。



*ChatGPT は、インターネット上で無料で使える
人工頭脳チャットロボットです。






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2023年6月1日木曜日

リズム感も、ユーモアも抜群!

 



 
「ふだん塾」の動画レッスンでは、
日本人の方がお相手ですので、
日本語でレッスンを行います。
当たり前です。

ところが、先日
うっかり、フランス語が出てしまいました。
それは、
休符を、2拍分取りましょう、というお話の時、
ピアノを弾きながら、
「イッチニ!」というところを、
「アンドゥ!」と、フランス語でカウントしてしまった。

動画を撮っているときは、
「あ、」と思いましたが、
そのまま続けました。

2度目は日本語で言いました。

そのあとの、
受講生Mikeyさんのコメントです。
ユーモアたっぷりに受け取ってくださいました。



TRAMSTOPをお送りします。

先生の真似して休符のところアンドゥってフランス語で拍を取りました♪」


「追伸 頭の中で。声には出してません」



「私の人生で拍をフランス語で取るなんて思いませんでした。

長生きすると色々ありますね



「フランスでレッスンしてるみたいですかっこよかったです。

(フランスである意味レッスン受けてるんですけど)」


「フランス在住の先生にピアノ動画レッスン受けてるって言うと、

必ず聞き返され、すごいねって言われます」



「長生きすると色々ありますね」って、、、。

もう、Mikeyさん、楽しすぎ。

ありがとう、という気持ちです。



そして、

その動画の中では、この曲を、

リズム感抜群に、 弾いてらっしゃいました。

いつも以上に、ノリノリ、メリハリたっぷりでした。









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2023年5月30日火曜日

本番では、「やりすぎる」くらいで

 


先日、ある人が言っているの聞いて、
たしかに、たしかに、とうなづきました。

それは、
ピアノの先生で、
試験などの本番の時には、
強弱をいつもより「やりすぎる」くらいでちょうどいい、
ということでした。

私も、
先日、そのような記事を書いたところです。
この方の生徒さんも、
本番の日には、どうしても
音の質が「はにかみやさん」になってしまうということでした。

やっぱり。
私も同感です。
ちょっとやりすぎるくらいでいいです。
大げさ、と思われるでしょうが、
聞いている側にとっては、
それくらいがちょうどいいです。





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2023年5月29日月曜日

弾き合い会について


これは、「ふだん塾」の受講生の方に
教えていただいたことです。
今の日本には、
「ピアノ弾き合い会」というものがあるということです。
読者の皆さんの中には、
もうすでに、ご存知の方も多いでしょう。

私が日本にいた、遠い昭和時代には、
「門下生発表会」というものがあるくらいでした。
私にとっては、
一年にいっぺん、なかなか緊張する場でした。

その後、
大中小、いろいろな規模のコンクール、
そして、全く新しいコンセプト、
「ストリートピアノ」があらわれたようです。

ストリートピアノは、私は大好きです。
受講生の方にも、おススメしています。
手軽に、
どんなレベルの人も、参加できるからです。

今回、「弾き合い会」なるものを知って、
これまた、いい!と思いました。

ピアノは、まずは、
自分で自分のために弾いて楽しむのが、
いいと思います。
それができたら、
それを他の方にシェアする、というのは、さらに
楽しいことと思います。

さて、それをどういう場でシェアするか。

私は、
近所の方とか、
家族にシェアすることがほとんどでした。
親類の結婚式で、BGMで、
ご馳走もいただけずに、
ずっとピアノを弾いていたことも何度かあります。

ですので、
今回知った、「ピアノ弾き合い会」。
こんな風に、
ステキなホールで、
(時には、超ステキなピアノで)
練習した曲をご披露することができて、
また、
同志の皆さんの成果も聞くことができる。

これまた、楽しいことだなぁと思いました。







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2023年5月27日土曜日

本番で、一番大事なこと


 ただいま、音楽院では、コンクールの時期です。
学年末テストのようなものです。

本番が近くなってくると、
生徒さんは、まぁ、よく練習なさいますので、
私は、うれしくってたまりません。
思わず、
「だから私、シケン大好き〜!」と言ってしまいます。
すると、
生徒さんは、たいていはイヤな顔をします。
ストレスたっぷりの毎日をすごしているのかもしれません。

さて、
こんな風に、よく練習しているようですので、
曲はだいたい仕上がっています。
音楽的な表現も、よく練習してあります。

ただし、
肝心の、本番の時に、
とても無表現になってしまうこともあります。
こういう演奏は、とても低いスコアが出ます。

どういうことかと言いますと、
本人は、
ミスをしないように、ミスをしないように、と
気をつけて弾いているのです。
そして、肝心な、
その曲のテーマ、雰囲気を忘れてしまうのです。

それに、
試験官が、ペンと紙を持って聞いていたら、
「試験的気分」になってしまうのも、
よくわかります。

ですので、試験前の
最終アドバイスは、
「強弱を大げさ気味に」となります。

そのことを思い出して、
それを一生懸命やっていれば、
だいたい、いつもの調子が出て、うまくいくようです。

と、こんなことを書いていましたら、
私の方まで、
ドキドキしてきてしまいました。
実は、試験の時は、
われわれ教師は、ジャッジはしないのです。
ジャッジされる側なのです。

さぁ、どうなることでしょうか。
みなさん、いつものように、ガンガン表現してください〜と、
心の中で応援しています。










Chiyo





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2023年5月26日金曜日

エマさん、着々と上達

 


 「ふだん塾」受講生のエマさんから、
先週の日曜日に演奏された、という
ステージ本番の動画が、届きました。

添えてあったコメントには、
「砕け散りました」などとありますので、
いったい、どうだったのかしら、
でも、毎回、そう言うことをおっしゃる割には、
いい演奏をなさる、、などと考えながら、
動画を拝聴します。

なかなか、ステキな演奏です!
いつも通り、表現豊かです。
メロディも、よく浮き彫りにされて、
ていねいに歌っておられます。

また、前回と比べると、
かなり「腹がすわった」感じで弾いておられる。
あぁ、
着々と上達なさっているな、と
うれしくなりました。

すると、
そのあとのメッセージには、


「今回ちょっと良かったなと思う点は 手の震えについてです。

前回は最初から最後まで手が震えましたが、

今回は途中から震え始めました。


その時に、

chiyo先生がブログに書いておられたように、

お腹に気持ちを持っていくようにすると、

しばらく震えがおさまったように思いました。」




と、ありました。
あぁ、コツをつかまれたな、と
これまた、うれしく思いました。

こうして場を踏むことを重ねられ、
ズンズン能力を発揮なされていくのは、
そばで見ていて、
本当に、うれしいことです。

これだから、この仕事は、
やめられない、止まらないのです。

どうもありがとうございました。










Chiyo

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2023年5月23日火曜日

ピアノのハンマー、全とりかえ

きのうは、パリ近郊にあるピアノ工房に行きました。
ピアノのハンマーを交換する、という
大工事をしてもらっている工房です。

この楽器は、
20数年、ガンガン弾きましたので、
ハンマーが、ちょっとくたびれ気味です。
音質が、ハキハキしなくなってきました。
ということで、
一大決心をして、とりかえることにしたのです。

ですが、それは、
パソコンのバッテリーを交換するよりは、
もうちょっと時間がかかります。
作業も、とても複雑です。
ハンマーをとりかえた後は、
88本、すべてのハンマーの調整をしてもらわないとなりません。

6週間かかりましたが、
やっと終わったということで、
試しに行きました。

お願いした通り、
すき通った、
響きの長い、
キラキラした音が特徴になっています。

(私は、
キラキラした「中立的な音」をお願いしてあります。
それは、どういうことかと言いますと、
もともとキラキラした音ならば、
それを、曇った音にすることは可能ですが、

もともと、個性があったり、
ほんわりした音ですと、
キラキラした音を出すことは、ほぼできないからです。

そして、どんなレパートリーにも
向くように、「中立的」な音がいいです)

これで、オッケーです
ホッとしました!

もし、不満でしたら、
また、テクニシャンと相談して、
注文をお願いし、
また、試しに来なくてはならない。

それは、ちょっとおっくうでもあります。
なぜかと言いますと、
言葉でいろいろ説明しても、
それがうまく反映されるとはかぎらないのです。
とても微妙なのです。

ですので、とても安心しましたし、
テクニシャンの素晴らしい技術に、
脱帽です。

こんなふうにまた、新しく生まれ変わった楽器。
早く来ないかしら、と、
わが家に配達されるのを、首を長くして待っています。







 


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日本ブーム〜!

世界中でも、フランス人は
日本文化がとても好きなのだそうです。
それは、マンガを読む人がとても多かったり、
日本へ旅行をするフランス人が多い、という
ことです。

そして、今月の
「音楽家の手紙」"La lettre du musicien" という月刊誌では、
日本の特集をしているのです。

私は気がつかなかったのですが、
音楽院の図書館員の人や、学長さんが、
ぜひ読んで、と、貸してくれました。

中を開いてみれば。
まぁ、たくさんの日本の記事があります。

*日本で演奏旅行をするとき、
費用が高い。お客さんの質も高い。
*「祭り」「太鼓」について。
*日本の現代作曲家について
*鈴木メソッドについて
*「ファイナルファンタジー」の音楽
*武満徹のピアノ曲
*日本人の音楽脳について、、、などなど

そして、
真ん中には、開きで
音楽関係のマンガの、美しい抜粋もいくつか。
ピアノ、合唱、お琴が見えます。

ところで、
「ファイナルファンタジー」の音楽は、
私も、すばらしいとずっと思っていましたので、
今回、ここで書かれていることを、
うれしく思います。

ビデオゲームの音楽です。
その独特の世界は、とても美しいです。
日本が誇りにしていいものが、
また増えたと思います。






 


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2023年5月20日土曜日

趣味ピアノの方に、オススメ

 


趣味ピアノの方に、オススメなことがあります。

チャレンジが好きな方も多いのですが、実は、
ちょっとレベルを下げた練習曲が、オススメです。

というと、
がっかりなされる方もあるでしょう。
がっかりなさった方こそ、やっていただきたいです。
それがチャレンジ?

どういうことかといいますと、
順を踏んで、基礎を固めてゆけば、
必ずできるようになることがあります。
技術というのは、そういうことが多いです。
分解すれば、ピアノの基本は、そう多くはないのです。

あとは、
もちろん音楽的表現の話になりますが、
技術だけについて言えば、
少しずつ段階を踏めば、少しずつ身についてきます。
それには、
ちょっと易しめのを、徹底的に身体で覚えるのがいいです。

すぐにできるような曲ですから、
できるようになったら、
テンポを上げる、とか、
フレージングに注目する、とか、
強弱の練習をする、とか。
でも、最初から苦労するようでしたら、
それは、まだ早すぎということです。
ちょっと脇に置いておいて、
ワンランク軽くするのがいいと思います。

その方が、
確実に身につくはずです。
無理せず、
お気楽に、
かつ、ていねいに、繰り返し練習をしましょう。




* まとめ  

苦労すれば腕が上がるとは、かぎらない。








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2023年5月17日水曜日

暑い季節でも、これはぜひ


 日本では、
だんだん暑い季節がやってきたようです。
ですので、
冬ほど気をつけなくてもいいですが、

これだけは、やっておくのがいい、
というのがあります。

それは、
ウォーミングアップです。

時間があっても、
時間がなくても、
これだけは、きちんとやるのがお得、と
私は思っています。

朝早く、レッスンで、生徒さんに「これ弾いて」と
頼まれても、
もし、ウォーミングアップしていなかったら、
私は、絶対に弾きません。
(上級の曲など)
生徒さんは、「あ、あなたそれ、うまく弾けないのね」と
思っているかもしれませんが、
かまいません。
ある意味、その通りです。
まず、うまく、ろれつが回らないです。
そして、無理して弾いて、怪我をしそうです。

スポーツをしている人なら、
それはよくご存知だと思います。
時間をかけて、
柔軟体操をしたり、
走ったり。

昔、フェンシングを趣味でやっていた時、
2時間の授業のうち、
1時間は、縄跳び、走ること、柔軟体操をやっていたと思います。
(あと、30分くらいは、防具の電気系故障の修理)

そこまでいかなくても、
楽〜な、柔軟体操から、
結構ハードなアルペジオ体操まで、
私は20分くらいは、必ず手を動かします。
すると、あら不思議、
楽に弾けるようになります。

その日のパフォーマンスに、差が出てきます。

私のウォーミングアップのメニューは、
毎日、同じ。
ブラームス練習曲、そのバリエーション、
ラフマニノフのアルペジオ練習*です。


レベルに合わせて、5〜15分くらい。
まずは、ゆっくり、易しいのから、指先だけ。
少しずつ、アップテンポに入って、
手首を動かすようなものに入っていくのがいいと思います。



*まとめ

ウォーミングアップは、
夏でも冬でも、上達のもと





* ラフマニノフがやっていたと言われている、
ウォーミングアップ。
一つの音をもとに、3和音各種、4和音色々を、
アルペジオで両手で弾く。
黒鍵始まりは、結構ツライ。


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2023年5月16日火曜日

ピアノで自分を取り戻す


 東京に留学しているフランスの生徒さんから、
短い動画が、送られてきました。
音楽院の昔の生徒さんです。
今、経済学のお勉強をしています。

動画には、
学生寮の、とてもシンプルな電子ピアノが
見えます。
メッセージには、
「しばらく弾いてなかったから、
指の形も良くないし、
かなりマズいんですけれど。
でも、
こんなに弾けたんです!」
と、書かれています。

動画を聞いてみれば、
数年前に弾いていた、現代物の曲です。
楽譜もなしで、弾いています。
ああ、なるほど、
自分では、忘れていたと思っていたのに、
やはり指は覚えていた、ということです。

その感動が、
こちらにも伝わってきます。

ちょっとホームシックになっていた彼女ですが、
また、
ピアノの世界を、取り戻したようです。

そして、国境を超えて、
「自分」を取り戻したかな、
もう大丈夫、と思いました。

うれしく思いました。






Chiyo

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2023年5月15日月曜日

ピアノ技術について


先日、ジャズピアノの演奏を聴いていました。

毎回感心します。
ジャズピアノの方は、そのつど作曲(即興)して弾いておられます。

才能、インスピレーションなどを使って、ピアノで再現しているのです。

その時、弾けないことは、弾かないのだろうと想像します。
つまり、自分の持っている技術を使って、弾く。

ジャズピアニストが全て、そう、ということではないのですが、
私の知っているジャズ界の人では、
自分の弾けないことを上手に避けながら
やりくりして、素晴らしい音楽づくりをしている方もいます。


一方、
クラシックピアノ弾きは、作曲者の楽譜を見て、それを再現します。
弾けないことも、たくさん楽譜に載っています。

「あ、これは、弾けないから、別なやり方にしていいですか」
などという発想は、ありません。
オーダーメイドではなくて、
吊るしの服を買ってきて、(プレタポルテともいう)
それに合わせて、しかたなく、ダイエットをしているような毎日です。

クラシックの人は、
きびしく、つらいポジションにいます。

ですので、
ふだんから、きちょう面に筋トレをしたり、
食事に気をつけたり、
毎日、練習曲をやったりしています。

ご苦労なことだと思います。
応援しています。








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2023年5月11日木曜日

ぜひ、このようにピアノを弾きたいです


 先日、
とても腑に落ちる説明をなさっている方の
動画を見つけました。

劇団四季の役者の方が、
どのように感動する伝え方をするか、という
お話をなさっています。
実演をまじえての、
とてもすばらしいお話だと思いましたので、
ここに載せさせていただきます。

これは、役者としてのお話です。
それは、
音楽表現と全く同じことがいえると思います。

ピアノで、
「ただ音を唱えている」結果になる場合と、
本当に、感動が伝わる場合と、
その差は、ふつうでは、わかりにくいですが、

このように説明してもらえると、
すっきりよくわかると思います。

ちなみに、
私は、その中間の、
「自分自身が感動して」弾いているような状態の時が、
かなりあったなぁと、
思います。
(でも、これでは感動は伝わらないのです)

これは、中級以上の人向きの話かもしれませんが、
でも、
実は、ピアノを習い始めたら、
初めから、このことを実践しているのが、一番と
私は、思います。








Chiyo

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