2021年11月22日月曜日

「気分」の伝え方


 「音楽的に」聞こえる、インスタントなコツを書いています。
ここに気をつけていると、グッと、よくなります。

今回は、
フレーズの最後に気をつける、ということです。
音楽でも、
普段のしゃべっている文章(フレーズ)でも、
最後の音のイントネーションは、かなり大事な役割をしています。

同じことを言っていても、
「そうですよね」の、「」をどう言うかで、
その人の気分が伝わってきます。

「ね、そうでしょ!」と、わかってもらって嬉しい、
とか、
「そっけない」どうでもいい感じとか、
低めで、強めて言うと、
イライラしている感じがするとか。

音楽でも、同じことが言えます。
普通のフレーズでは、だいたい、弱めにして終える、というのが
多いです。
ていねいに、ドアを閉める感じです。

それは、和声的にも、説明することができるのですが、
そうむずかしく考えなくても、
「終わる感じ」とか
「次のフレーズにつなげたい感じ」というようなことです。

それだけでも、かなり「気分」が伝わりますので、
グッと、音楽表現が豊かになってきます。


* まとめ

フレーズの最後の部分を、どう弾くか




Chiyo

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2021年11月19日金曜日

テンポのコントロールは、誰にまかせるか

「音楽的に」聞こえる、インスタントなコツを書いています。

あるレッスンで、
「ここが、ちょっと走り気味なんですけれど」と、
お話しします。
「ああ、そうなんですよねー」
とてもうまく弾けていて、
指も、慣れているようで、
スラスラ、気分良く弾いてらっしゃる部分です。

それでは、と、
もう一度、弾いてみますと、
なんと、しっかり、うまくいっています。
テンポは、前と同じ、あととも同じ、
揺らぐことなく、淡々と続いています。
内容の、フレージングとか、和音の変わり方が、
キレイに伝わってきます。

「とてもいいです!
何を変えられたのですか?」と聞いて見ます。
答えは、
「ただ、注意して弾いただけです」でした。
ちょっとガクッとくるほど、簡単に、解決してしまいました。
それどころか、
グッと、音楽的に、自信のある、
堂々とした表現になりました。

テンポが走ったり、ノロくなったりというのは、
なかなか、気がつかないものです。
プロの人だって、そうだと思います。
私たちは、機械ではありませんので、
いろんな都合で、テンポは、揺らいでしまいます。

それをチェックするのには、
やはり、録音するのが、一番です。
メトロノームよりも、強力だと思います。
あとで聞き直してみれば、すぐに、わかります。

オカメハチモク、というようなもので、
のんびり、自分の録音を聞いていると、
テンポの揺らぎが、わかるはずです。

 
* まとめ

テンポを均一にすると、音楽が堂々としてくる





 


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2021年11月18日木曜日

「音楽的に」聞こえるようにするには

(パリのスーパー内)

ピアノを弾いているのですから、
もうすでに「音楽」なはずですけれど、では、
「音楽的に」というのは、どういうことなのでしょう。

逆に、
ピアノを弾いているのに、
「もっと音楽的に」と言われたら、
かなり、ガクッときます。
「音楽的に」ということの意味もはっきりしないのに、
そう簡単に、この言葉を使わないでください、と
文句も言いたくなります。

さて、私の想像では、
いずれにしても、「もっと心地のいい音にして、
もう少し、いい気分にさせてください」と
いうような意味だと思います。
ですので、それは、あまり大切ではない。

それよりも、
大切なのは、弾いているご本人が、
何を表現したくて、
それが、どのように伝わっているか、です。

そんな時に、いくつか、
インスタントなコツがあるように思います。

その1は、

伴奏とメロディのバランスをはかる、です。
それは、
DJ の人が、あの機械の前で、しきりにバランスを取っているのと同じ、
または、
指揮者が、さかんにオーケストラに指示しているのと同じ、
あの作業です。

つまり、
(左手の)伴奏を、もう少し弱めに、
メロディを、はっきり、というバランスをとります。
すると、
とたんに、聞こえ方が違ってきます。
表現したいことが、伝わる可能性が高くなります。


* インスタントなコツ その1

伴奏とメロディのバランス





 



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2021年11月17日水曜日

自分の才能


 ピアノだけではないかもしれませんが、
自分の個性とか、才能、というのは、自分では分かりにくいようです。

例えば、
あぁ、この方は、拍のとり方がとてもお上手だなぁと、
思って、また、それをお伝えします。
でも、そのご本人は、
それが当たり前で、
自然で、
いとも簡単にできることなので、
それが「才能」だとは、思ってらっしゃらないのです。

私は、いろいろな生徒さんを見ていますから、
必ずしも、それが自然にできない人もある、ということを、
知っています。

フレージングが上手、
和音のひびきを聞くのが得意、
各曲のキャラクターを、すぐキャッチできる、
リズム感が、生き生きしている、
などなど、
10人いれば、10人の才能があります。

自分では、なかなか気がつけないものですから、
まわりの人、先生に、たずねてみると、いいでしょう。







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2021年11月16日火曜日

一つの曲を、ご披露する


お家で、家族の人、友人に聞いてもらう、とか、
発表会で、聞いてもらう、とか、色々な形式がありますが、
「ご披露する」というのは、ピアニストの一つの側面なのです。

それが、好きでない人もあります。
どうしても緊張してしまう、とかで、
なるべくならば、自分一人で弾いているのがいい、という感じです。

私は、それはそれで、いいと思います。

まぁ、そういう方は、
でき上がった曲を、
録画、録音しておくのがいいと思います。
未来の自分に「ご披露」する、ということにもなっていますが、

そんなことよりも、
「ご披露する」と、やはり、それが上達につながるので、
それをやっておくといい、という、そんな感じです。


* まとめ

「ご披露」は、上達に拍車をかける






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2021年11月12日金曜日

ベートーベンソナタ、抜粋で(趣味ピアノのレパートリー)

こんなに親しみのあるベートーベンですが、
いったい、何から手をつけていいのか、と思ったりします。
特に、ソナチネから入ってきた方は、
もう、結構です、と思う方もあります。

私が、ものすごくいい、と思っている曲の一つに、
「悲愴」ソナタの第2楽章があります。
だいたい、
このソナタ全部が、ステキですが、
なかなか、そんな時間がない、というような時は、
2楽章だけ、という形を、提案いたします。

日本人の私にとっては、
この曲は、ちょっと演歌っぽく思えます。
そして、
そんな風に、歌ってしまいます。
もしかすると、
お墓の中で、それを聞いたベートーベンが、クエッションマークを
出してしまっているかもしれません。



(2楽章は、8ページ目から)









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ちょっと独特の、ベートーベン(趣味ピアノのレパートリー)



 

 


ベートーベンほど、有名な作曲家はないと思います。 
また、「エリーゼのために」は、日本でも、
フランスでも、ものすごく人気があります。

その割には、(私のまわりには)
ベートーベンを弾きたい、という人が少ないです。

ベートーベンのシンフォニーは長々と続くので、
ちょっと困るという人もあります。
もしかすると、
そのイメージで、
ソナタも長そうに思えるかもしれません。
あの肖像画のせいで、
気難しい、と思われているフシもあります。

ですが、
実は、いろいろなキャラクターの曲が、あるのです。

私の好きなソナタで、
12番、op. 26 というのがあります。
その第一楽章は、変奏曲です。

大胆に、
変奏曲から、抜粋、というのも、私はよくやることです。
テーマだけを弾く。
そして、ウマが合ったら、次のバリエーションも、
などと、進んでもいいです。

次の楽章も、ステキですし、次も、、、と、
全楽章、大好きなのですが、
最後の方は、ちょっと技術的にややこしくなってきます。

ちょっと独特の雰囲気のベートーベン。
明るくて、のんびりしていて、
ユーモラスに始まります。

興味のある方は、まずは、一楽章のテーマを、
試してみてください。





* なお、私がいつも載せているリンクは、
無料楽譜図書館 IMSLP  のものです。
もう、お使いの方もたくさんあられると思います。
とても便利なツール。








 

 
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2021年11月11日木曜日

ワクワクする曲


 曲選びには、講師の側としては、大きく分けて、
2種類あります。

一つは、
今のその人によくマッチしていて、わりと、すんなりいきそうな曲。
その人の良さを、さらに引き立てるので、
コンサートとか、コンクールには、これを選びます。

もう一つは、
その人の可能性を広げるような曲。
ちょっと慣れないような技術とか、感じ方があるのです。
それも、時々やっていると、
好みも、だんだん変化してきたりします。

だいたい、
ワクワクする曲を選ぶのが、
モチベーションにつながります。
上記の、一つ目、のにあたります。
レベルが合っている必要がありますが、
でも、
ほんのちょっと、むずかし目でも、
うまくいってしまうことも多いです。


また、それは、
時期とか、
環境
それから、季節にも影響されたりします。

なかなか、おもしろいものです。








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2021年11月10日水曜日

カッコよく、曲をまとめる


 どうしても、一つの曲がまとまらない、と悩むことがあります。
よく弾けていないからだろうと思って、
いっしょうけんめい、練習をします。

もう、よく弾けてきたのだから、
これでいいだろうと思っても、
なんだか、表現がはっきりしないような感じがする時。

細かいことに気を向けるのと、
全体を見る、というのを、両方やると、いいかもしれません。

絵を描くときに、
たまに、一歩下がって、全体を見ます。
細かいところを塗っていましたが、
全体から見ると、どう見えるか。

おしゃれだって、同じかもしれません。
細かく髪の手入れをしたり、
洋服に気を向けたあとは、
全体を、鏡にうつしてみる。

ピアノ曲では、
曲のあらすじはどうか。
その中で、この部分は、何を表しているのか。
大事なメッセージがあるか。
それとも、ちょっと「休憩」の時間か。
などなどに気を向けてみます。

こんな風に、
自分なりに考えてみるのは、おもしろいです。
そして、
そのうちに、曲がステキにまとまってきます。




* まとめ

音楽的に、なんとなくはっきりしない時は、
「あらずじ」を考えてみる





2021年11月9日火曜日

弾けない時があってもいい


 ピアノで上達するには、いろいろやることがありますし、
たくさん練習する方がいい、と考えます。

ですが、弾けない日があったり、
生活していると、もろもろの出来事が起こって、
時間はあるのに、
気もそぞろになってしまう時期もあります。
また、
どうしても、弾く気になれない時期もあるかもしれません。


そういう時は、がっかり、残念に思って、
自分を責めたりしてしまいます。

もともと、
ピアノを弾きたいと思って始めたことです。
それが楽しいから始めたのです。
もう少し、気楽に、
できるときに、弾いて、楽しむ、という形でいいと思います。

特に、その点で、
独学でピアノを弾いてらっしゃる方には、
見習うべきところがあります。

弾けない時があったら、
「残念〜」と思うだけにして、のんびり、
弾ける日を待てばいいと思います。
点線でも続けていれば、十分楽しめますし、
必ず、変化もしてきます。




* まとめ

弾けない日は、どうぞ、そのまま。










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2021年11月8日月曜日

フラットやシャープがありすぎ


 フラットやシャープが、ずらりと並んでいる楽譜があります。
また、臨時記号がたくさんの曲もあります。
譜読みをするには、ちょっと苦労します。

また、
そういうのが好き、という作曲家がいるような気もします。
たとえば、スクリヤービンなど。

いったいどうして、これが必要なのか、と、
小さい頃から、不思議に思っていました。

だんだん、わかってきたことは、
調によって、音の響きがちがう、ということです。
たとえば、
「♪ハッピーバースデー to you 〜」 のメロディを口ずさむ時でも、
厳密には、音の高さによって、
印象がちがうようになっています。

これは、ピアノで伴奏をしてみると、
もう少し、はっきりわかるでしょう。

むかしむかし、
これは、17世紀ごろですので、
楽器も、調律の仕方がちょっと特種で、
今とは、まったく同じではありませんが、
その時代のステキな作曲家、マルクアントワーヌ シャルパンティエという人が、
下のような表を、作っています。

それが、おもしろく、
あぁ、それなら、私も、たとえば、
ハ長調なら、明るくてシンプルな感じ、というのは、
前から感じていた、と、同感したりします。

ここに、私なりに訳して、あげておきます。
今、あなたが弾いてらっしゃる曲は、何調ですか?
どんな感じがしますか?



***

ハ長調  Gai et guerrier (明るく、戦意に満ちて)

ハ短調  Obscur et triste  (暗く、悲しそうに)


ニ短調   Grave et dévot    (マジメで、敬虔深い)

ニ長調    Joyeux et très guerrier    (ハッピーで、ものすごく戦意に満ちている)


変ホ長調        Cruel et dur             (残酷、過酷な)

変ホ短調   Horrible, affreux   (ひどい、すごく嫌な感じ)


ホ短調    Efféminé, amoureux et plaintif   (女々しく、恋愛中、ブツブツ文句を言う)

ホ長調   Querelleur et criard     (喧嘩っ早くて、キーキーうるさい感じ)


へ長調   Furieux et emporté   (憤慨していて、見境がつかなくなっている)

へ短調   Obscure et plaintif   (暗く、ブツブツ文句を言う感じ)


ト長調    Doucement joyeux   (ひっそりと、明るい感じ)

ト短調   Sérieux et magnifique   (真剣で、素晴らしい感じ)


イ短調  Tendre et plaintif            (やさしく、ブツブツ文句を言う感じ)

イ長調  Joyeux et champêtre           (楽しそうに、そして、田舎風)


変ロ長調  Magnifique et joyeux     (素晴らしい、そして楽しそうな感じ)

変ロ短調   Obscure et terrible    (暗い。そして、ひどい感じ)


ロ短調   Solitaire et mélancolique      (孤独で、メランコリック)

ロ長調   Dur et plaintif            (硬い感じ。文句を言う感じ)



***

Marc-Antoine Charpentier (1634-1704)  " Régles de composition (「作曲の規則」)" より











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2021年11月5日金曜日

暗譜ができない時


 若かったころは、ピアノは、弾きこんでいれば、
自然に、暗譜できていました。
ところが、今では、そうもいかなくなっています。
「覚えよう」と、努力しないと暗譜できません。
とほほ、です。

それから、
こんなに弾いたのに、暗譜できない、という曲もあります。
伴奏などを頼まれて、
いつも、
楽譜を追いながら弾いていると、そういうことが起こります。

これは、
誰かに、どこかへ連れて行ってもらったとき、
どういう道のりで、そこへ着けたのか、
まったくわからない、というのと似ているように思います。

カーナビで、
運転していても、そういう感じになります。
ちっとも、土地感覚がつかめません。
風景、雰囲気なども、あまり見ていません。

一方、地図を片手に、
迷いながら、自分の足で、どこかへ行けたときは、
わりと、頭に入っています。
「あの感じ」という印象が強いです。
もう一度、行けば、ほぼわかってきますし、
3回目くらいは、もう地図なしでも大丈夫になります。


ですので、
ピアノで暗譜しよう、というときは、
はじめから、ちょっとやり方を変えています。
楽譜を追いながら弾くのは、なるべく、しません。

ナビはやめて、
うんと間違えながらも、
「どんな感じ」というのを、
おおざっぱに弾く作業を繰り返します。

しばらくすると、
身についてくるのが、わかります。
そして、
暗譜で弾く楽しさ、自由さ、を味わえます。



* まとめ

なかなか暗譜できないときは、
自分の足(?)で、迷いながら歩く



2021年11月4日木曜日

地味に見える人でも

きのうは、パリで、ゴンクール賞という文学賞が決まりました。
賞をとったのは、セネガル出身の31才の、小説家、
Mohamed Mbougar Sarr さんです。

賞をとって数時間後の、
インタビューを聞いていましたら、
そうそう、その通り、と思ったところがありましたので、
書きます。

「あなたの作品の登場人物には、
(個性がとても強いのが多くて)
あたりさわりのないキャラクターというような人は、まず、いませんねぇ」

という質問に、こたえて、

「あたりさわりのないキャラクターというのは、
現実の中にも、いないんです。
どんなに地味に見えても、
中身は、みな、どの人も、情熱的なのだと思う」

というようなことを、言っていました。

それは、
私も、ピアノ講師をしていて、思うことです。

静かな人、
あまり目立たない人、
自分をアピールしない人、
あまり、しゃべらない人、

というのは、あります。
ですが、
お話を聞いたり、
ピアノ曲を通して、だんだん表面に出てくるのは、
とっても密度の高いものです。

情熱的だったり、
これが好き!というのが強かったり、
その方のヒストリーが、豊かに底を流れているのです。
また、
ご本人も忘れていたようなこと、感じ、が、
よみがえってきたりもします。
それを、ピアノを通して、
表現していきます。

そんな作業の、お供をしていますので、
どんな方も、一人残らず、
アツアツの情熱を持ってらっしゃる、というのはよくわかります。
年に関係なく、
子どもさんでも、大人の方でも。

それは、探検みたいなもので、
とても楽しいです。






 

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2021年11月2日火曜日

のんびり、続ける

ある曲を、音楽的に弾けるようになりたい、と思います。
どうしよう、こうしよう、あのようにしよう、と
いろいろ試します。

それでも、なかなかうまくいかない時は、
どうするかと言いますと、
やはり、ベースに戻ります。
楽譜を、ただ、シンプルに弾きます。

すると、いつの間にか、
うまくいくようになっていることがあります。
「うまく弾こう」と思ってがんばっている時に
できなかったことが、
シンプルにできるようになる。

それなら、
はじめから、シンプルに弾けたらいいのですが、
そうもいかないようです。
やっぱり、
いろいろな試行錯誤をしたから、
そういう収穫があるのではないかと、私は思います。

また、
「うまく弾いてやろう」などと、欲張っている時は、
あまり、うまくいかないようです。
根拠はないのですが、
経験からいくと、そんな感じが多い。
なるべく、シンプルに、楽譜に忠実にやっていると、
必ず、うまくいくようです。

ですので、
のんびり、続けています。



* まとめ

ただ、のんびりと続けていると、
道が開けてくる、という経験


 


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2021年11月1日月曜日

一つの曲を、どう弾きこむか(その2)

一つのピアノ曲を、長いこと練習していると、
なんだか、これ以上どうしていいかわからなくなる時。
そんな時の、解決法です。

いくらあんみつが好きだから、と言っても、
毎日、毎日食べていたら、
しまいに、味が、よくわからなくなってしまうのと似ているかもしれません。
たまに食べるあんみつだから、とても美味しいのかもしれません。

とはいえ、
ピアニストは、
練習しないと、弾けないところがあります。
さて、どうするか。

私は、
部分練習を、することにしています。
まるで、分解掃除をするように、
片手ずつ、とか、
難しい箇所、
もうちょっとスムースに行ってほしい箇所、など、
くりかえし、部分練習をします。

通して、音楽的に弾く、というのは、
最低限にとどめます。

* まとめ

おおかた、曲ができ上がっているときは、
部分練習

 



 


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2021年10月30日土曜日

一つの曲を、どう弾き込むか(その1)

ピアノ曲一曲を、長いこと練習していると、
何が何だか分からなくなってくる、という悩みを聞きます。
それは、当然とも言えますが、解決法もあります。

まず、
たくさん弾けばいい、と思ってはいけません。
量よりも質を目指しましょう。
弾きすぎると、上滑りをしているようになります。

それでは、どうするかと言いますと、
まずは、深く掘り下げるということを考えます。
この曲は、どう設計されているか、
あらすじは、どうなっているか、
作曲家は、何を言いたかったのか、
何を表現したかったのか、
自分は、それをどう表現したいのか、
などと、そういうことを考えます。

それには、指を動かすことよりも、
想像力とか、
感じる心、のような部分を、うんと発揮させます。

(続く)



* まとめ

練習中の曲の、あらすじを考える





 


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2021年10月29日金曜日

趣味ピアノのレパートリー(5)


 有名といえば有名ですし、
でも、そう弾かれていないかもしれない、と思うのが、
エリック サティの曲。

技術的には、むずかしくはありませんが、
これをどう弾くか、は、
なかなか奥が深いと思います。

酸いも甘いも知っている、大人向けではないかと思います。

プリントして使ってください。

ジムノペディ3曲。

どれも味わい深いです。
一曲目が、一番多く演奏されているようです。





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2021年10月28日木曜日

女性ピアニストであること


 先日、ツイッターで、おもしろい記事を読みました。
作曲家の身長が、出ていました。
それによりますと、ラフマニノフは、とても大きくて、
プロコフィエフ、リストが、それに続いています。
あぁ、なるほど、と思います。
ラフマニノフの曲は、やっぱり大きな手の方がラク、と
思ったことは、何度もありますから、
納得してしまいます。

ちょっと意外だったのは、
ベートーベンです。157.5センチ、と小柄だったようです。
あの壮大な音楽は、そんな小さな体からわき出ていたのですね、と、
感慨深く思ってしまいました。

それに、
ベートーベンの曲には、いつも、技術的に泣かされています。
10度のトレモロがあったり、
アルベルティバスが長く続いたり。
ですので、
もう少し、大きな手だったら、と、よく思います。
それは、どういうことか、というと、
その時代のピアノが、ちょっと小ぶりだったから、ということで、
説明がつきます。
何も、ベートーベンさんが大きな手を持っていたということでは
なさそうです。

きのう、指遣いのことを書きました。
その続きを言えば、
指番号をつける人のほとんどが、
男性のようです。(監修者)
そのために、女性である私には、合わない、と思うことは、
よくあります。

女性の手は、どうしても小ぶりのようです。
例外はもちろんありますが、
概して、そうです。
それでも、こうやって、柔軟性を使って、
しなやかに、
音色をたくみに工夫したりして、
ピアノという楽器を、
使いこなしていると思います。



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