若かったころは、ピアノは、弾きこんでいれば、
自然に、暗譜できていました。
ところが、今では、そうもいかなくなっています。
「覚えよう」と、努力しないと暗譜できません。
とほほ、です。
それから、
こんなに弾いたのに、暗譜できない、という曲もあります。
伴奏などを頼まれて、
いつも、
楽譜を追いながら弾いていると、そういうことが起こります。
これは、
誰かに、どこかへ連れて行ってもらったとき、
どういう道のりで、そこへ着けたのか、
まったくわからない、というのと似ているように思います。
カーナビで、
運転していても、そういう感じになります。
ちっとも、土地感覚がつかめません。
風景、雰囲気なども、あまり見ていません。
一方、地図を片手に、
迷いながら、自分の足で、どこかへ行けたときは、
わりと、頭に入っています。
「あの感じ」という印象が強いです。
もう一度、行けば、ほぼわかってきますし、
3回目くらいは、もう地図なしでも大丈夫になります。
ですので、
ピアノで暗譜しよう、というときは、
はじめから、ちょっとやり方を変えています。
楽譜を追いながら弾くのは、なるべく、しません。
ナビはやめて、
うんと間違えながらも、
「どんな感じ」というのを、
おおざっぱに弾く作業を繰り返します。
しばらくすると、
身についてくるのが、わかります。
そして、
暗譜で弾く楽しさ、自由さ、を味わえます。
* まとめ
なかなか暗譜できないときは、
自分の足(?)で、迷いながら歩く
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