2021年11月5日金曜日

暗譜ができない時


 若かったころは、ピアノは、弾きこんでいれば、
自然に、暗譜できていました。
ところが、今では、そうもいかなくなっています。
「覚えよう」と、努力しないと暗譜できません。
とほほ、です。

それから、
こんなに弾いたのに、暗譜できない、という曲もあります。
伴奏などを頼まれて、
いつも、
楽譜を追いながら弾いていると、そういうことが起こります。

これは、
誰かに、どこかへ連れて行ってもらったとき、
どういう道のりで、そこへ着けたのか、
まったくわからない、というのと似ているように思います。

カーナビで、
運転していても、そういう感じになります。
ちっとも、土地感覚がつかめません。
風景、雰囲気なども、あまり見ていません。

一方、地図を片手に、
迷いながら、自分の足で、どこかへ行けたときは、
わりと、頭に入っています。
「あの感じ」という印象が強いです。
もう一度、行けば、ほぼわかってきますし、
3回目くらいは、もう地図なしでも大丈夫になります。


ですので、
ピアノで暗譜しよう、というときは、
はじめから、ちょっとやり方を変えています。
楽譜を追いながら弾くのは、なるべく、しません。

ナビはやめて、
うんと間違えながらも、
「どんな感じ」というのを、
おおざっぱに弾く作業を繰り返します。

しばらくすると、
身についてくるのが、わかります。
そして、
暗譜で弾く楽しさ、自由さ、を味わえます。



* まとめ

なかなか暗譜できないときは、
自分の足(?)で、迷いながら歩く



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