2022年11月10日木曜日

音楽的に解釈をするって?


これは、ちょっと中級以上のお話になります。

音楽的解釈、といいますが、これは、
一体何をするのか。
自分勝手に解釈するわけにもいかないですし、
どの程度、自分の思うままに弾くのか。
そもそも、音楽的、ってどういうことなのでしょう。

これは、
なかなか、すっぱりと答えは出ないかもしれません。
まずは、
楽譜に忠実に弾いていくことだと思いますが、
やはり、様式というのはあります。

色々な演奏を聴いて、
色々弾いて、
感覚をつかんでいくものかもしれません。

それでも、
やはり、コツみたいなのはありますので、
それをお話ししますと、
楽譜をよく読む、ということです。

そして、
その作曲家の、他の曲を聴いたりするのもいいです。
作曲家の雰囲気が、わかってくるかもしれません。

あまりいただけないのは、
その曲をyoutube で聴いて、
その演奏を真似る、ということです。
いかにいい演奏だとしても、それを
完全に真似ることはできないどころか、
作曲家の意図から、どんどん外れていくようなこともあります。

ですので、
作曲家とダイレクトにお話をするつもりで、
どんな気持ちだったか想像してみる、というのが、
一番シンプルなようです。

ずっと効率がいいですし、
品の良い演奏になるような気がします。




* まとめ

私たちの意図よりも、
作曲家の意図を、優先する







Chiyo

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2022年11月9日水曜日

もう少し、フマジメに?


 ピアノ練習を毎日していますと、
飽き飽きしてくることはあります。
私も、
生徒さんも、同じだと思います。
最初の新鮮さが欠けてくる時、というのはあります。

ところで、
先日、ダンスの先生が話していたことで、
あぁ、なるほどと思ったことがあります。

練習する時に、
もっと楽しんじゃえ」ということです。
真面目すぎるということです。
そんなに真面目な顔して練習してたら、
うまく踊れないし、
飽きちゃうでしょう、と先生は言います。

そういえば。
私も、ゲーム感覚で、ピアノ練習をしていることもあるかもしれない。

ゲームなんて、そもそも、勝ったからといって、
なんの得にもならないかもしれないのに、
勝ちたいと思って、楽しんでいることはあります。

「この部分を、均一で弾けるようにしよう」と、
リズムに注目したり、
音質に注目して、訓練します。
それをクリアできると、
嬉しくなります。

クラシック音楽のテーマには、
ドラマチックな曲、
悲しい曲が多いのです。
ですので、練習するこちらまで、
深刻になってしまうこともあります。

ですが、ピアニストがいちいち深刻になっていては、
身が持たないのかもしれません。
ベートーベンのような顔して、練習する必要もないなと
思ったりしました。






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2022年11月8日火曜日

ピアノ調律、タイミング


 

よく調律されたピアノというのは、気持ちよいです。

こんなに、きれいに響くなんて!と、
ついつい、弾き続けてしまいます。

しばらくすると、
そんなことも忘れて、普通に楽しみますが、
さらに、しばらくすると、調律のことなど、
すっかり忘れてしまいます。

でも、とつぜん思い出して、
調律をお願いして、また、ステキなピアノを再発見する。
と、いうことの繰り返しが多いです。
忘れるのか、後回しになってしまうのか、
のびのびになってしまうことも、あります。

ですが、
費用を倹約する、という見地からいいますと、
定期的に、調律してもらうのが、一番です。

あまりに、調律がはずれたピアノは、
一回の調律だけでは、足りなかったり、
すぐにまた、はずれたりします。
ですので、
お金がもったいなかったら、
一年に一回くらい、同じ時期に、調律してもらうのが、
一番、お得になりましょうか。

(ガンガン弾く方は、
もう少し、ひんぱんの方がいいです)

もちろん、
普段から、
温度差、湿度が安定している場所に、
ピアノを置く、というのも、いいことです。
節約になります。

日が当たるようなところ、
風が入ってくるようなところは、NG。

環境や、調律が安定していると、
ピアノも喜んで、長生きするような気がします。



* まとめ

調律は、定期的にしてもらうのが、
一番、倹約になる





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2022年11月7日月曜日

自分のペースで


 ツェルニーのような練習曲には、メトロノーム速度が書かれています。
その速度といったら!
もう、何かが狂ったように、速いのです。

幸い、ゆっくりでも、
とてもためになる練習曲です。

と、このように、
自分にできる速さに合わせて弾きます。

これは、なかなかいいポイントだと思います。
できないのに、無理して速く弾くと、
いろいろな故障が出てきますし、
無理なフォームを身につけてしまいます。

また、
長い目で見て、
仕事をしながらピアノを習っていたり、
いろいろな出来事が起こって、
ピアノに手をつけられなくなる時期があったりします。
そんな時にも、
自分にできる速さで、進めていくのがいいと思います。

そういう時は、「ダメだ」と思ってしまいます。
私もそうですが、
そういう時には、マイペース、マイペース、と
言い聞かせています。

そうすると、
筋肉の隅々まで、ゆったりできるような感じになります。
大丈夫です。
続けていれば、
必ず変化は起こりますので。


* まとめ

「自分のペースで」が、一番




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2022年11月3日木曜日

嬉しくなる質問を、もらいました


 先日、受講生の方から、
ある質問があって、とても嬉しくなりました。

「この部分は、キラキラした感じのイメージで弾きたい。
どうしたらキラキラ感を出せるか」
というような内容です。

なぜ、私が嬉しくなったかと言いますと。

その方は、
曲の作りに注目して、
ここはこう、
ここはこうしたい、
というイメージを持ってらっしゃる。
そこが、とてもいいと思います。

先生が、「こうしましょう」というのを、
はい、そうします、と従って、
努力するのもいいのですが、
「習う」身であっても、
「こんな風に弾けたら」というイメージを持っているというのは、
とてもいいと思います。

取り組み方が、一層ダイナミックになりますので、
ぐんぐん進みます。

それから、
「ここをこうしたい」と思うのは、
曲の作り(設計)をつかんでらっしゃるという証拠でもあります。
これも、いいことです。

それは、大きな家に行って、
最初は、よくわかりませんけれども、
しばらくすると、
ここは、玄関、
廊下、
こちらは、居間、
寝室、などなど、
そして、入口や出口が分かってくるのと同じです。

その方が、
がぜん、弾くときの音楽表現にも、役に立つと思います。



* まとめ

自分で弾きたいイメージを持つことは、とてもいい









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2022年10月31日月曜日

頭より、体で覚える


 
新しい曲を習う時、
譜読みをして、
片手ずつ練習して、
次に、やっと両手で弾いたりします。
まぁ、よっちらオッチラ、頼りない感じです。

そんな時、
「あぁ、できない、ちっともサマにならない」と
嘆きたくなりますが、

そこは、ドンマイドンマイです。
それで、当然です。
新しい言葉を習っている赤ん坊のようなものです。
おぼつかなくて、当たり前。
(それは、プロだって同じです)

それより、
そこは、どんと構えて、
ゆっくり、何回も繰り返し、さらいましょう。
(その点、プロは「どんと構えて」ます)
そして、また次の日に、繰り返す。
頭で覚えるのではなくて、
体が覚えてくれるのを待ちましょう。

そうこうしているうちに、
必ず、うまく弾けるようになります。
いっぺんに、たくさん練習するよりも、
少しずつ積み重ねるほうが、効果があるくらいです。
体にお任せしましょう。


* まとめ

新しい曲は、少しずつ、
繰り返して、体で覚える







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2022年10月27日木曜日

知らないうちに、耳も学習

タイクツな片手練習の話の続きです。
なぜ、効果があるのか、もう一つの理由。

この練習は、
これは、指の訓練だと思いますが、
それだけでなく、耳にためでもあります。
耳が、学習します。

合唱曲の、
ていねいなパート練習をしているようなものです。
それがようできていると、
全員で歌った時も、しっかり自分のパートが歌えます。

それは、
耳が、しっかりしてくるからだと思います。
全体の音の中から、
自分のパートの旋律を、上手に拾うことができる。
それは、とても大事なことです。

ですので、
タイクツな片手練習をしているときは、
知らないうちに、耳も働いていてくれる、
ということを思い出して、
ご苦労様、と、
もう少し、自分に拍手したくもなります。

ポリフォニー(多声音楽)が、ぐんときれいになって、
クォリティの高い演奏ができるようになります。






 


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2022年10月26日水曜日

ガンバって、遊ぶ


 先日、「片手練習はタイクツ」という話をしましたら、
数人の方から、そのとおりです!という
反応がありました。

いやいや片手練習をするのでは、
私も、
忍びない気がしますので、
何か、方法はないかと考えてしまいます。
とはいうものの、タイクツなものはタイクツなのです。

では、
こんなにめんどくさがり屋の私が、
どうして、片手練習をきちんとやっているのか。
そこが不思議なところです。

多分、
これをやらずに、ちっともうまく弾けなかった、とか、
やらずに、ぐちゃぐちゃの弾き方になって、
結局は、振り出しに戻って、
順序立ててやらなくてはならなかった、とか、

いろいろな、
よくない思い出があるからだと思います。

日本に里帰りするのは、嬉しいけれど、
長時間飛行機に乗るのは、タイクツ、とか、
餃子作りは、手間がかかって大変だけど、
食べるのは一瞬、とか、
それと似ているような気もします。

飛行機の場合だったら、
映画を見る、とか、眠る。
餃子だったら、大勢の人たちと、
ワイワイ喋りながら作る、とか、
色々工夫してやり過ごします。

ピアノにも、
そういう工夫はできるかもしれません。
ゲーム感覚で、
これができたら、休憩、とか、
リズムをつけて、スコアを設定する、とか、
ご褒美は、これ、と決める、などなど、
工夫するのもいいかもしれません。

私の場合は、
つまらない練習をしているときは、
ひんぱんに、休みを入れます。
そして
お茶、果物がご褒美。
また、外へ出て休憩したりします。
そういえば、
私の周りにも、プロのピアニストで、
こんな風に、
結構気楽に、やっている人がいます。


 


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2022年10月25日火曜日

手軽に、フレージング

ピアノという楽器では、メロディを弾くときに、
ぶっきらぼうにならないように、いろいろ工夫をします。
ただ、そのまま音符を弾いても、
なかなか「音楽的に」ならない楽器だと思います。

さて、
それをフレージングと言ったりします。
ブレスをしたり、
句読点はどこか、気にしたり、
抑揚をつけたり。

そんなとき、
一番手軽にできるのは、
フレーズの最後のところです。
ここを、普通のメロディでは、弱く、
おさめるようにします。

日本語だって、
「おさめるようにします」と言うときには、
普通ならば、
「ます」のあたりを、弱くしていくでしょう。

もし、そのますの「す」を強く言えば、
なんとなく、その人がイライラしているのが、
伝わってくると思います。
音楽でも、そうしたければ、
そこを強くすればいいのです。

と、このように、
フレーズの最後に気をつけていると、
それだけで、いろいろな雰囲気が伝わるようになります。
これが、
表現力の1つでもあります。


* まとめ

手軽にできる音楽表現。
フレーズの終わりに、注目





 


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2022年10月21日金曜日

誰でも弾けるようになるのに


先日、あるピアニストと話をしていて、
そうそう、その通り、とあらためて納得したことがあります。

だれでも、ピアノ曲を弾けるようになる、
どんな難しい曲でも、弾けるようになる、という事実です。

それなのに、
どうして、弾けない人がいるか。
それは才能がないから、と思っている人が多いです。
でも、
そういうケースは、実際は、稀なことだと思います。

うまくいかない場合の9割は、
新しい曲を始めるときに、
取り組み方がまずいように思います。
段階をきちんと踏めば、短距離でいけるはずを、
その段階を踏んでいないために、
行き詰ることが多いようです。

フランスでは、「メトド」(英語のメソッド)
と言います。
このメトドをきちんとわきまえていれば、
階段を一段ずつ登っていくように、
必ず、頂上に着くことができると思います。

その人にあった曲を、
お料理の手順のように、
順番にやっていけば、必ず、上手に弾けるようになります。


* まとめ

1つの曲を弾くには、ものの順序というものがある





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2022年10月19日水曜日

練習する気になれない


日によっては、練習する気になれなかったり、
思うように弾けない自分に、がっかりすることもあります。
人間だから、まぁ、当たり前といえば、
当たり前かもしれません。

そういう時は、
私は、お掃除をするつもりで、
機械的な練習をするようにしています。

例えば、
16分音符が連なっているようなところ、
左手の難しいところ、

そういうところを、集中的に、
片手で、リズム練習したり、
ゆっくり、なぞるように何度も弾いたり。
それだけで、よし、とします。

音楽的に、気分が乗らなくても、
機械的なトレーニングなら、なんとかできます。
そして、
だんだんとできるようになると、
気分もいいですし、
技術的にも、一段と進歩します。

一石二鳥、ということになります。

そして、
音楽的なことは、
また別な日に、練習すればいいです。





*気乗りしない日は、お掃除


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2022年10月18日火曜日

「不可能と思っていたことが実現」



"Judy さんのサクセスストーリー2 "

「ふだん塾」の受講生の方が、
ふたたび発表会に出られて、素晴らしい演奏をなさいました。
さっそく送られてきた動画では、
ショパンのバラード3番を、熱演されています。
もう、感動ものです。

ずっと昔、
発表会でトラウマ体験があったということですが、
もう去年、それを克服して、いい演奏をなさったのです。

今年もまた、ということで、
ご友人の発表会に出場。
長いブランクののち、大人になって再開されたピアノです。
お忙しい毎日だとは思うのですが、
とても熱心に、時間を見つけて、
練習なさっています。
その継続力には敬服です。

そして、
こんな風に、ぐんぐん上達なさって、
いくつもいくつも花を咲かせてらっしゃるJudy さんに
拍手!

そのJudy さんが、レポートを書いてくださりましたので、
ここに載せさせていただきます。


 

*****


発表会レポート》

これは果たしてサクセスストーリーなのかはわかりませんが、
私自身かなり達成感があり満足のいく発表会でした。

ピアノを再開してから2回目の発表会、
Chiyo先生のご指導のお陰で確実に前回より上達したことを実感しています。
それでも本番実力を出し切れたのは練習している時の70%位です。
本番で弾くことが、いかに難しいことか、
プロの方々がどれほどすごいのか身をもってわかった気がします。

今回何とかそれなりに演奏できたのは、
最後まで諦めなかった練習でした。

正直なところ
発表会4日前のリハーサルになってもつかえる箇所があり、
これではマズいと自分なりに弾ける方法を考えました。
一番の難所を楽譜を見ずに乗り切る方法を発見したのです。
頭の中でメロディを歌いながら弾くと弾けるということがわかったのです!

当日は午後から本番でしたので、
午前中ピアノスタジオに行き、
ひたすらその方法で練習し、
先生に教わった事を繰り返し練習しました。
自宅にはアップライトしか無いため
スタジオのグランドピアノでの練習は週に1回は行っているのですが、
発表会直前は連続して3日間通いました。

そのお陰で慣れている感覚で
本番は動揺する事なく第一音から入り、
全曲通してつかえることなく弾き終えました。


ショパンのバラード3番は、
1年前の私にとって高嶺の花でした。
でも地道に取り組むことによって、
不可能と思っていたことが実現したのです。

何十年のブランクがあっても
弾きたいという熱意があれば弾けるようなるのだなぁと。
才能のあるピアニストではなくても、
長いブランクがあっても、
年齢にかかわらず努力すれば弾けるようになることを実感した時、
これは自信につながります。

先生には1曲を9ヶ月間に渡り地道にご指導いただきとても感謝しています。
今後はさらにチャレンジ曲に取り組んでみたくなりました!

Chiyo先生のレッスンで一番変わったことは、
きれいなピアノの音を出したいと思うようになったことです。
ただ譜面通りに弾くのではなく、
音楽として美しく弾けるようになることを目標に、
これからも楽しく取り組んでいきたいです。

Judy





****






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2022年10月17日月曜日

逆説的トレーニング


ピアノで、よく使っているトレーニング法を、書いておきます。

例えば、

*スケールのようなものを
均一で、粒のそろったリズムで弾きたかったら、
わざと、びっこのリズムで練習します。
(付点練習)

*スケールで、音色が均一になりたかったら、
わざと、アクセントをつけて、弾きます。

*レガートで弾きたかったら、
わざと、スタッカートにして練習します。

* 音楽的にうまく弾けない時、
わざと、棒読み的に弾いてみる。

*弱く弾きたかったら、強く弾いてみます。

* 速いパッセージを、ゆっくり練習。

* ゆっくりパッセージを、速く弾く。

などなど、
かぎりありません。
わざと、その真逆を練習するのです。
それも、
中途半端ではありません。

真逆を、上手に弾けるようになるまで、
トレーニングします。
すると、あら不思議、
元の形が上手にできるようになっています。


この仕組みは、科学的にも説明できるらしいです。
よく知りませんが、
私はよく使っています。



* まとめ

「押してダメなら引いてみる」








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2022年10月14日金曜日

こりゃ私にはムリ、と思ってしまう


 新しい曲を始める時、むずかしいパッセージがあると、
あらま、私にはムリだわ、と思ってしまいます。

技術がないから。
私には、レベルが高すぎるから。

などなどと思って、
へこんでしまいます。

もし、その曲のレベルがあっていないのなら、
話は別ですが、
そうでないなら、
この際、ここを練習して、
レベルを上げてしまいましょう。

どうやるかといえば、
それは、いつもと同じです。

片手ずつ、
ゆっくり。
そして徐々にテンポを上げる。

何よりも、
毎日毎日、少しずつそこをさわって、
練習していくのが、効果あります。

長い階段でも、
一段一段のぼっていけば、いつかは着きます。
そのパッセージが弾けるようになるのは、もちろん、
それをきっかけに、レベルも上がりました。


と、いつも、
そんな風に、私は練習しています。





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2022年10月12日水曜日

暗譜で弾くかどうか


ピアノ発表会で、暗譜がわからなくなって、
それ以来、ずーっと「暗譜」が気になる、というのは、
私の話です。

実際、音楽院でも、
そういうかわいそうなアクシデントは起こりますし、
過去にそういうことがあったから、と
暗譜を敬遠なさる方もあります。
意外とその数は多いです。

私は、音楽など、
暗譜で弾こうが、
楽譜を見ようが、どちらでもいいと思っています。

オーケストラの人は、
皆、楽譜を見て弾いていますが、
素敵な音が出ています。
指揮者さんだって、見る人と見ない人がありますが、
どちらだって、良いでしょう。

ピアニストだって、
合奏ですと、必ず楽譜を見て弾きます。

それでは、なぜ、暗譜しようとするのでしょうか?

ピアニストが楽譜を見ずに弾く、というのには、
便利さもあるのです。

*手の移動が複雑な時は、鍵盤だけ見ていたい、
* 楽譜を「見る」見るより、「聴く」方を優先して、より音楽的に、
* 譜めくりがめんどくさい

などです。

でも、この便利さ以上に、
暗譜することがストレスになるのでしたら、
楽譜を見れば良いと思います。

私は、だいたい暗譜で弾きますが、
自分にとって、あんまり複雑な曲ですと(現代物、バッハフーガなど)
迷わず、楽譜を見て弾きます。

無理して暗譜しようとするくらいだったら、
そのぶん、音楽的なことを練習する方がいいと思います。










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2022年10月6日木曜日

テクニックを改善したいと思う時


とても音楽的には弾けるけれども、
テクニックがイマイチなので、と入ってこられた新入生があります。

さっそくレッスンが始まりました。
本当に、音楽表現が上手で、
意欲マンマンでもあります。

さて、どうやったらテクニックを伸ばせるか。

私の感想は、
曲を作り上げていく時の手順を、
もう少し整理整頓すれば、すぐに解決できそう、
ということです。

こういう例が多いのか、少ないのか、
よくわかりませんが、
参考になるかもしれないので、
書いておきます。

例えば、
今回は、ベートーベンの「テンペスト」の3楽章。
これを、
まぁ、うまく弾いてらっしゃいますが、
なんとなく、はっきりしない、
技術的に、不足、という感じがするのはたしかです。
さぁ、どうするか。

それを、分解してみます。
つまり、
ペダルを外し、
左右別々に弾いてもらおうとします。
すると、
いろいろなことがわかってきます。

* リズムを正確に弾くこと
* 保持する音と、しない音の区別

が、まだできていません。
これでは、失礼ですが、聞こえは良くないです。

でも、逆にいうと、
これができれば、かなりピカピカの演奏になるだろう、
とも思います。

特に「リズムを正確に弾く」というのは、
美しい演奏の、大事なカギだと思います。
あまり、言われることではありませんが、
ここに注目するのもいいと思います。


片手ずつ、正確なリズム。
そして両手で。
それができるようになると、
かなり素晴らしい演奏になるはずです。



* まとめ

片手ずつ、きちんとリズム通りに弾ける習慣








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2022年10月5日水曜日

うまくいかない時の、手順



 


読者の皆さんは、もうご存知とは思いますが、
思うように、指が動かない、というとき。

ピアノの練習をしていると、
この悩みが、一番多いです。
そんなときは、
私は、ある練習法をやっています。
だいたい、それで、大半の悩みは、かたづきます。

ところが、
それを、生徒さんにお伝えしても、
大半の方は、実践しないです。

とても、人気がない!

ですので、これを、ここで書いても、
あまり、実践する方は、ないのではないか、と
最初っから、くじけたような気持ちがするのですが、、、

でも、
もしかすると、
どうしても知りたい、という方もあるかもしれませんので、
書いておきます。

***

それは、まず、
とことんスローにします。
スポーツの放送を見ていて、たまに、スローモーションが
映されますが、
それと同じです。

スローモーションで、やって、
「弾ける」というテンポの限界を見つけます。
このテンポだと弾けるが、
このテンポだと、できない、という、
境界線みたいなのを、見つけるのです。

その境界線のそばの、
「できるテンポ」で、ラクラクな気持ちで弾く。
それを、くりかえす。

そして、
徐々に、その境界線を、動かしていきます。
少しずつ、テンポを上げていきます。
ちょっとでも、つまづいたら、
また、元のテンポにもどる。

と、これを繰り返していきます。
すると、その日には、できるようにならないですが、
次の日、
そしてまた次の日、と、
繰り返していくと、だんだん、できるようになってきます。





 

Chiyo

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