2021年12月14日火曜日

「つもり」になっていた


 自分で、自分の弾いているところを動画で撮るのは、
ちょっと勇気がいることかもしれません。

以前は、動画を撮る、なんて、
なかなかできませんでした。
テープで録音、というのが、精一杯。
それでも、自分の弾いているところを聞くのは、ドキドキです。

まぁ、それでも、
一度やってしまえば、あとは、慣れの問題。
そして、
そのおかげで、いろいろなことを改善できました。

* 自分では、レギュラーなテンポで弾いているつもりだったのに、
走っていた 、もしくは、ノロくなっていた

* 感情込めて弾いているつもりが、ちっとも
そうなっていなかった

* 伴奏は、弱めに弾いているつもりが、かなり、うるさかった、

などなど、録音を聞いてみると、
とても、いい「先生」になって、教えてくれました。

今では、
スッと、簡単に、動画が撮れます。
これまた、同じように利用できます。
最初の一歩では、ちょっと、恥ずかしい気持ちがするかもしれませんが、
これをやっていくと、
かなり、劇的に上達する、と感じています。




Chiyo

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2021年12月13日月曜日

アクションに移せない人たち


(きのう、もみの木を、家にかざりました。
今、そのそばで書いているのですが、、、とてもいい香り!)

さて、ピアノに関してだけ言えば、
ともかく、実行に移せる人は、上達します。

今までに、
才能がない、とか、
センスがよくない、とか、
いろいろ言われてきた人たちが、
長い目で見ると、とても上手に楽しめるようになってきていることが、
多数あります。
むしろ、それが、ほとんどです。

ほんとうに、へんな話だと思いますが、
音楽院などでは、
若いのによく弾ける人、
先生が何も言わなくても、もう、弾ける人、などが、
ちやほや、褒められることが多い。

ですが、
そういう「きらびやか」でない人たちが、
それでも、続けていますと、
自分の持ち味を感じて、
どんどん、上達していって、
しまいには、たくさんのスキルを身につけて、
楽しめるようになるのです。
むしろそういう方の方が、現実感をしっかりお持ちで、
楽譜を読んで、
音の粒を聞いて、練習をなさっています。
弾けた時の、喜びも、味わってらっしゃる。


そんな風に、
長いこと、そういう上達を目の当たりにしてきて、
もう、これは、実行するか、しないか、にしか
差はない、と思えてきます。

その、
実行に移す、というのが、いいのです。
気が弱くなっていても、
慎重すぎてもいいですから、
少し、小さなアクションを起こすのがいいです。

慎重さは、自分を守ってくれる、と
考えて、
少しずつ、毎日、歯を磨くみたいに、
アクションできるようになります。



* ピアノは、小さなアクションから





 


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2021年12月11日土曜日

手首をチェック

一曲弾き終わって、手首をさすりたくなったら、
ちょっと、チェックが必要かもしれません。

や、がくたびれた感じがするのでしたら、大丈夫です。
でも、手首は、デリケートですので、
ちょっとでも、何かを感じたら、もう一度、
体の使い方を、チェックしてみましょう。

ピアノを弾いているときは、
手首は、動いていても、そうでなくても、
ゆるんだ感じになっていることが多いです。

はたきをかける時のような、
金づちで、釘を打つときのような、そんな感じです。
一瞬、テンションがかかっても、
すぐ後には、ゆるみます。

テニスが上手な方、
フェンシングをなさる方は、要注意です。
同じように、
手首を固定して弾く方が多い。

ピアノを弾くときは、
手首は、とても自由に、
まるで、電車の連結機のようになっているのが、
いいのです。

そして、この開放感がわかると、
一段と、弾きやすくなります。
テクニックが上達します。




* まとめ

私がテニスをすると、
球は、あさっての方に行ってしまう。
(カギは、手首)


 


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2021年12月10日金曜日

大人趣味ピアノのレパートリー (その7)


 中級以上のレベルの方に。
ドビュッシー「子供コーナー」もしくは「子供の領分」から、
出だしの、さわやかな曲です。

「グラドゥス アド パルナッスム博士」という、
とても、ややこしい題名がついています。

まず、このややこしい題名は、よく教則本についている名前です。
「芸術の山パルナス」、その頂上に、たどり着けるるように、
段階的に、登って行きましょう、というような、
意味合いがあります。

(ちなみに、
パリの、モンパルナスという場所も、
パルナス山、という意味です)

こういう練習曲を、からかって
ドビュッシーが、ドクター(博士)という敬称をつけてしまいました。

練習曲なんて、ステキじゃないから、弾かなくていい、と思っていて、
皮肉ったのか、
それとも、
子供が、練習曲を弾いている情景を、ただ、
描いているのか、
私には、どちらかよくわかりませんが、

結果、
とてもステキな曲になりました。

指回りに自信がある方も、
ちょっと練習曲を弾かなくては、と思っている方も、
どなたでも、きっと、楽しめる曲だと思います。


プリントして、お楽しみください。







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2021年12月9日木曜日

簡単に、テンポを上げる方法


 クリスマスが近づくと、
クリスマスの歌を、弾きたくなる子どもさんが、たくさんいます。
私も、こういう曲は大好きなのです。
まだ、手のろれつがよく回らないのに、
"We wish you a merry Christmas! "を弾きたい、といえば、
とってもいい曲ですから、納得してしまいます。
私も頑張って、お手伝いします。

さて、
この歌の「メリクリスマス」のメリクリの部分は、
8分音符で、ちょっと速弾きになります。

そこが、すぐにできる人は、
あぁ、カンがいいな、と思います。
どうしても重くなって、ノロノロしてしまう人は、
ちょっとコツをつかめば、できるようになります。

速弾きの部分を、ゆっくり弾いて、
徐々にスピードアップしていくと、
重くなることもある。

それよりも、少し、ゆっくり練習したあとは、
そのフレーズを、耳で思い浮かべて
すぐ速いテンポで弾く、という方法もある、ということです。
それが、このコツになります。

(これは、どんなレベルの曲でも、です)

はじめは、ミスだらけの、
ぐちゃぐちゃかもしれませんが、
これは下書きだと思って、そのまま続けます。
だんだん、コツがつかめてきます。

そういう方法もありますので、
試してみるといいかもしれません。





* まとめ

ゆっくり練習だけをやっていても、
テンポを上げられないことは、ある







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2021年12月8日水曜日

むしろ、コロナの副産物

「ふだん塾」オンライン講座の受講生の方から、
コロナが終わっても、講座は続くのですか、と、たまに聞かれます。

答えは、「はい、もちろん喜んで!」。


この講座は、こちらの音楽院で、
2020年、ロックダウン中にオンライン講座をしいられた時に、
始まりました。
動画をやりとりして、添削する、というやり方が、
思いがけなく、効果を発揮することに、気がついたのです。

それは、
従来のピアノの生徒さんにとって、効果がありましたが、
それ以外にも、
もろもろの理由で、あまり従来のレッスン形式が、
ぴったり来なかったような人にも、
特に、いい影響がありました。

レッスン本番で、上がってしまう人、
あまり、定期的に、練習できない人、
などなど、
いろいろなケースがありますが、
それぞれのケースに、ぴったり寄り添う、ということができる、
というのが特徴です。

というわけで、
ただ今、継続中ですし
これからも、続けていきます。
それに、
みなさん、どんどん上達なさっている、
それをお供できる、
この新しいやり方が、私は楽しくてしかたないのです。

コロナは、この先、どうなることかわかりませんが、
少なくとも、ピアノは、
弾くことができますので、

みなさんも、どうぞ、お体大事になさって、
家でできることを、
お楽しみ続けください。









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2021年12月7日火曜日

モチベーション問題の、ひとつ


 みなさんのお宅では、どうだかわかりませんが、
私のピアノは、ただ今、
ずるずると、調律がくずれているところです。

季節のせいか、湿度のせいか、
なんだか、この数日で、かなり動いています。
お天気がいいかと思うと、
とつぜん、ヒョウが降ったり、
雨風が強くなったり、と不安定なのです。
さっそく、
調律師の方に、ランデブーをお願いするか、
それとも、しばらくお天気が安定するのを待つか、
悩ましいところです。

およそ、
ピアノ調律は、定期的にお願いするのが、
一番、節約になります。
くずれすぎた後に、調律をしても、
一回では済まないことが多く、すぐにその後来てもらわなくてはなりません。
そのあと、また、落ち着くまでに、
数回来てもらわなくてはなりませんから、
相当、時間がかかります。

その点、私たちの体と似ていて、
調子がいいのを保つ、が、一番いいのかもしれません。

今、調律がくずれた私のピアノは、
そうは、支障はないですが、ひとつ、感じることがあります。

なんとなく、着心地のわるい洋服のような、
しけったクッキーのような、
いまいち、という感じです。

これですと、せっかくの、シューマンさんが、
せっかくのドビュシー先生が、
安っぽく聞こえてくるような感じが、少し、します。
これは、
あまり気がつかなくても、
どんな方でも、心の底では感じていらっしゃると、
私は、思っています。

ですので、
子どもさんの、モチベーションの問題では、
ピアノを、良い状態にしておく、というのが、
とても大事に思われます。

調律が終わって、
その、洗い立てのような、爽やかな音色が響くと、
「うわ〜っ」と、目が輝きます。
それは、とってもステキな、モチベーションになると思います。


* まとめ

よく調律された楽器は、魅力的。
なぜか、弾きたくなってしまう。








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2021年12月6日月曜日

ピアノ演奏に、お国柄はあるか


 ピアノ音楽は、西洋音楽ですので、
東洋人である私には、わからないところがあるのかどうか、
ずっとそういう疑問をもっていました。

ですが、そう簡単には、答えは出ません。
私には、わからないところが、わからない
すっぽり抜けている部分がある、という感覚しかありません。
ですので、
他人の評価に頼るしかありませんでしたが、
どうやら、何か、西洋人とは、違うところがあるように思えました。

いろいろな経験、旅行、探求を重ねて、今になります。
今、思いますと、
お国柄は、やはり、あるように思います。

ですが、です。

日本人には、日本人の遺伝子、カルチャーがあります。
リズムの感じ方は、これまた、独特で、
たとえば、
アフリカ人の感じ方とは、ちがいます。

ですが、
それをなくそうとするよりも、
それ以外の、強み、のようなものを、
うんと使うことができると思っています。

主に、
日本人の強みは、

* 譜読みが上手
* 手の回り方が、迅速
* 全体的に、手が器用
* 音楽が好き

など。

もちろん人によってちがいますが、
だいたい、そういう印象を受けます。
細かいところに気がつく、というのも、芸術表現では、
大きな強みだと思いますが、
それがこうじて、自信をなくしやすい、ということもあります。

もう少し、ざっくばらんに、
ピアノで、表現をしてもいいと思います。











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2021年12月3日金曜日

いっぱい練習しているのに、良くならない


 これだけ練習すれば、良くなるだろうと思っているのですが、
いっこうに良くならないことがあります。

もう、長いこと、繰り返し練習しているのに、です。

そういう時は、いったん、ストップ!

もしかすると、「できないやり方」を、
一生懸命、練習してしまっているかもしれないのです。
つまり、
「つっかえる弾き方」を、訓練してしまっています。

まずは、正確なジェスチャーというのを、見つけましょう。

ですので、繰り返し練習する時は、
ゆっくりでかまいませんから、
なるべく、「弾けるやり方」で、弾きます。
それを長いこと、やっていると、
体の方で、ああ、こういう仕組みか、と理解してくれます。
それを、もっと続けていると、
テンポを上げても、コントロールできるようになってきます。

こんなにゆっくりでは、ダメなのではないか、と
心配することはありません。
ゆっくりすぎで練習する方がいい、というのが、
大原則とも言えます。


* まとめ

(当たり前なのですが)
「弾ける弾き方」を、繰り返し練習


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2021年12月2日木曜日

大人初心者の方に、朗報


 大人の、まったくの初心者という方は、少数ですが、
たしかにいらっしゃいます。
およそ6ヶ月くらいで、
「ハッピーバースデー to you 」とか、
「ジングルベル」くらいなら、
両手で、弾けるようになります。

30代くらいの方でも、
「私なんかには、ムリ」とおっしゃる方があります。
実は、そんなことはないですし、
実例をあげたら、キリがないくらいです。
70才で、始められた方もあります。

さて、ただ今、
25才の男性が受講中です。
2ヶ月目になります。
この調子でいくと、6ヶ月で、映画音楽も、弾けそうです。
やる気マンマン、
スラスラ、入っていきます。

と、このように、
およそ、大人から始める方は、
筋がいい、と思います。
ピアノがお好き、というのもありますが、
たぶん、いろいろな動画で、ピアニストの動きを見ていらしたのでしょう。
そんな感じがします。
やはり、見よう見まねで、覚えることは、多いと思います。

ですので、
初めてピアノをさわる、とはいうものの、
もう、頭脳の方は、準備ができているようで、
手の動きも、すっと覚えられるようです。

これは、
インターネットがなかった時代には、
考えられなかった、お得な部分だと思います。








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2021年12月1日水曜日

起伏の多い、アルプスのように


 
オンラインではなくて、
オンラクイン(音楽院)でのことです。
中学生のお嬢さんが、小さなエチュードを練習しています。

それは、1〜2小節ごとに、強弱がコロコロ変わります。
すばやく、強弱を変えたり、
短い期間に、クレッシェンド、ディミニュエンドをする、
その目的の、練習曲です。

さて、
一応、弾けるようになったのはいいですが、
タッチの弱い音で、まっ平らな感じ。
起伏はありません。

そういえば、
私たちが住む、ロワール地方は、
実に、まっ平らな平地が続くのです。
そういう景色ばかり見ていると、
こういう音楽になってしまうのかもしれない、と
思ってしまいます。
私は、東京生まれですが、
東京というところは、
ちょっと郊外に出れば、すぐに山あり、谷ありの、
景色になります。

思わず、
「うーん、それだと、ロワール地方の平らさです。
あなた、ここ出身でしょう。
もうちょっと、起伏を」と、言ってしまいます。

一生懸命やって、
なんとか、少し、起伏が出てきます。
「いいですね。
今のところ、『中央台地』っていう感じです」と言えば、
クスッと笑っているのが聞こえます。

「中央台地」というのは、フランスの、なだらかな山岳地帯。
とても古いので、
ゴツゴツが風化してしまった、やわらかな景色です。
標高も、あまり高くない。

アルプスくらい、ゴツゴツ起伏があるといいんですけれど」

また、
クスッと笑っています。
がんばって、弾いています。

そうしたら、
なんと、
ものすごくダイナミックな、
生き生きとした、エチュードになりました。

「そう、それ!
いい感じです」












 



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2021年11月30日火曜日

どのレベルになったら、自由に表現できるか

音楽性とピアノ技術。
この2つは、両方あって、ピアノ音楽が弾けるようになるのですが。
そのバランスは、わかりにくいものです。

ピアノ技術だけが、一人歩きをしてしまうと、
これまた、つまらないパフォーマンスになりますし、
技術がなければ、思うように表現ができないです。

いったい、どのレベルになったら、
音楽表現をできるようになるのか、
中級くらいだろうか、なんて考えて、
まずは、今のところは、
指だけを訓練しよう、という方もあります。

私の考えでは、
ビギナーの方でも、音楽表現は、活発にやっていただきたいです。
たとえば、

「どういう音で弾くと、どういう感じがする」というようなことを、
いつも、気にかけていただきたいです。
それは、私たちが、
日常で、おしゃべりをするときに、もう、
やっていることです。
気分は、声の調子だけでも、かなり、伝わっています。

それを、
ピアノでやるのです。
ハッピーバースデー!の気分の音か、
それとも、悲しい人を慰める音か、
など、なんでもいいですから、トライしていただきたいです。

それは、けっこうおもしろい作業だと思います。
それをやっているうちに、
「ピアノの表現が上手な人」になれます。
耳も、指も、上達します。







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2021年11月29日月曜日

先生も、人間である


 いくら先生でも、まちがうことはありますから、
すべてを鵜呑みにすることはない、ということです。

精神的に大人になっていらっしゃる皆さんは、
そういうことはないかもしれませんが、
一応、書いておきますと、
先生だって、人間ですので、まちがえることはあるのです。

技術的なことは、そうまちがうことはないかもしれませんが、
もし、先生が、
「あなたは、〇〇ですねぇ」、とか、
「いつも、△△をなさいますね」、とか、
「ここが弱点です」などと注意をされたら、
なるべく、そこは、すらっと流しましょう。

理由は、こうです。

私が、生徒さんを拝見していて、
「こうだな」と印象を持っていても、
様子を見ながら、
しばらくやっているうちに、それがくつがえされることが、
ものすごく多い、からです。

一人の人間が、
どれほどの、知らざれる力や、面白いものを持っているか、なんて、
なかなか予言できないものです。
今の時点で、こう、ということは、
少しは言えても、
この先どうなるか、は、ちょっとわかりません。

それより、
先生にこう言われたから、といって、
それをレッテルのように大事に抱えて、行動していると、
確かに、そのようになってしまうかもしれません。

人間だから、限りはあります。
何でもできるようになる、というわけではありませんが、
少なくとも、
それぞれの人に、強みのようなものは、必ずありますので、
それを掘り出していくのが、
おもしろい作業だと思います。










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2021年11月26日金曜日

眠れない夜のために、ゴールドベルグ


 今晩は、パリで、ラン ランが、リサイタルを開きます。
ただいまリリース中の、バッハ「ゴールドベルグ変奏曲」が、
予定されています。

私は、ラン ランがとても好きなので、
できたら、聴きに行きたいのですが。。

さて、
生徒さんからの情報によりますと、
まだ、席は残っているということです。
値段の安い方から売れてしまって、
高い方が残っているそうです。

生徒さんは、その値段の高さに驚いていました。
私は、
まだ、満席になっていない、ということで、
ちょっと意外に思いました。
コロナで、ずっと音楽会に行けなかったのが、
また、できるようになったのです。
喜んで行く人が多いと思うのですが。

そして、
あ、これはもしかすると、プログラムのせいかな、とも思います。
「ゴールドベルグ変奏曲」は、
1時間くらい、えんえんと、奏でられるのです。
テーマは、素敵な「アリア」で、
ご存知の方も多いと思います。
もとは、不眠症の人が、
眠れない夜に、心のなぐさみに弾けるような、
柔らかい感じの曲を作って、と、バッハに注文したと言われています。

けれど、
これに集中して聴くのは、聴く方も、
けっこう大変です。
(もちろん、これをピアノで弾くのも、大変です。

32の変奏曲ごとに、
毎回、毎回、ちがった技巧が使われています。
毎回、別な練習法で、うんとさらわなくてはなりません)

だから、もしかすると、
ちゅうちょしてしまった人がいたのかもしれないなぁと、
思ったりしました。
でも、私の考えでは、
ランランだったら、
一曲ごとに、実にクリアな表現で、
絶対に聴く人を飽きさせない、というような気がしています。

行かれないのが、残念!


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2021年11月25日木曜日

どうやって、自信をつけるか


 

 

 自信がない、というのは、どんな分野でも、あるようです。
自信があるように見える人でも、
話をよく聞いてみると、
そうでもなかったりします。

堂々としているような役者さん、ダンサーも、
話をしてみると、
とても、はにかみ屋だったりもします。

先日、私が趣味でやっているダンスの先生が、
おもしろいことを言いました。
印象に残りましたので、書いておきます。

このダンスの形式では、一人一人が、
即興で、踊ります。
それを皆が、いったん終えたあとの、
先生のコメントです。

「自信がない、っていう問題、どうしたら解決するだろうねぇ。

もう。しょうがないねぇ。
ちゃんと踊れているのに、自信がない、というのがまずい。

『自信』っていうラベルのついたビンから、
その薬を飲みなよ。
そして、その隣にある『メロン*』っていうビンからも、
飲みな。
でも、『メロン』はちょっとにして、
『自信』っていう方を、たくさん飲みな」

う〜ん。
なるほど。
なんだか、腑に落ちたような気がしてしまいました。

どうやったら、自信たっぷりに踊れるのかなぁと、
いつも、ああだこうだと考えていましたけど、
この次からは、
「自信」のビンから、その液体を飲んで、
踊ろう、と思いました。

そういうものか、と、
ぼやっとですが、
かなり、納得してしまいました。





(* フランス語で「メロン」は、
「いい気になったやつ」というような意味もある)


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2021年11月24日水曜日

音色について

「音楽的に」演奏する、インスタントなコツ、のようなものを書いています。
最後は、
音色についてです。

音色というのは、
画家にとっての、「色」のように、
音楽家なら、とても注意することなのですが、
ピアノの楽譜は、ともかく複雑ですので、
忘れられていることもあります。

つっかえてしまう、とか、
両手で、うまく弾けない、とか、
テンポが均一にならない、とか、
諸々のことに気をひかれてしまいます。

その点、単一音しか出さない楽器、
フルートや、歌の人などは、
もう少し、音色に、注目する余裕があるようです。

いったん、弾けるようになったら、音色の研究をしよう、
などと、待っていないで、
最初から、どういう音色で弾こうか、と、
気にしているのも、これまた、楽しく、
また、
結果もよくなること、と思います。

素晴らしい演奏会を聴いた時に、
あぁ、と感激する時、
すばらしい、豊かな音色に、感心することも多いと思います。
初心者の方でも、
音色に注目して、練習をしていく、というのは、
とてもいいことだと思います。

* まとめ

意外と忘れられている、「音色」に注目






 

2021年11月23日火曜日

なぜ、伴奏は強くなりやすいか


「音楽的に聞こえる」ための、インスタントなコツを書いています。
先日、伴奏のことを書きました。
左手の伴奏の音量をコントロールできると、
かなり、全体の感じがちがってきます。
グッと、表現豊かになります。

右手と左手とで、強さを変える、というのは、
はじめはむずかしく感じます。
でも、まぁ、あきらめずに続けていますと、
なんとか、できるようになります。

まず、
右手のメロディに対して、
左手の伴奏にどれだけ音数があるか、を数えてみます。
すると、
左手の方が、3倍も、6倍も、音数が多かったりします。

それから、
「倍音」という話もあります。
ピアノの音は、低ければ低いほど倍音数が多くなります。
つまり、一対一でも、
左手の音の方が、右手のより、ボリュームが大きくなります。

ということを考え合わせますと、
ただ、ふつうに弾いただけでは
絶対に、左手の伴奏が、勝ってしまいます。
残念ながら、
メロディは、
伴奏のひびきに、埋まってしまうのです。

ですので、
メロディに、花をもたせたかったら、
伴奏は、うんと、ボリュームを下げるのが、いいようです。



* まとめ

ただ、ふつうに弾くと、左手の伴奏が勝ってしまう


 


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2021年11月22日月曜日

「気分」の伝え方


 「音楽的に」聞こえる、インスタントなコツを書いています。
ここに気をつけていると、グッと、よくなります。

今回は、
フレーズの最後に気をつける、ということです。
音楽でも、
普段のしゃべっている文章(フレーズ)でも、
最後の音のイントネーションは、かなり大事な役割をしています。

同じことを言っていても、
「そうですよね」の、「」をどう言うかで、
その人の気分が伝わってきます。

「ね、そうでしょ!」と、わかってもらって嬉しい、
とか、
「そっけない」どうでもいい感じとか、
低めで、強めて言うと、
イライラしている感じがするとか。

音楽でも、同じことが言えます。
普通のフレーズでは、だいたい、弱めにして終える、というのが
多いです。
ていねいに、ドアを閉める感じです。

それは、和声的にも、説明することができるのですが、
そうむずかしく考えなくても、
「終わる感じ」とか
「次のフレーズにつなげたい感じ」というようなことです。

それだけでも、かなり「気分」が伝わりますので、
グッと、音楽表現が豊かになってきます。


* まとめ

フレーズの最後の部分を、どう弾くか




Chiyo

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