2022年8月25日木曜日

レガート奏法について(ちょっと上級)

レガート奏法について、書いています。
きょう書くことは、ちょっと上級向けです。
初級の方は、そこまで考えなくてもいい、というものです。

ねっとりと、
濃厚なレガートで歌いたい、というような時。
もう、すでに自然にそうなさっている方もあると思いますが、

「オーバースラー」というものです。
チェンバロで使う技法です。
次の音を弾いても、
前の音を、しばらく押さえ続けている、という方法です。
「しばらく」というのは大げさで、
もちろん、またその次の音に行ったら、
もう、離します。

2つの音を、同時にちょっと弾く、ということです。
「大げさなスラー」と考えればいいです。
チェンバロで、そういうのを習いましたので、
ピアノでも試してみたところ、
なかなか、いい感じで使えるのです。
あまり、知られていないやり方です。




* まとめ

わざと前の音を残しておく、レガート奏法



 


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2022年8月24日水曜日

レガート奏法について(中級編)

 


 レガートに気をつけて弾きたいのですが、
どうしても音をつなげられないこともあります。
そういう時は、
まずは、ぴったり合う指づかいをさがします。

いろいろな組み合わせをやっていると、
見つかることが多いです。
見つかった時は、うれしくなります。

それができない場合は、
しかたなく、ペダルに手伝ってもらうことになります。

ただし、
ペダルがあるから、といって、
指で音をつなげることをあきらめるのは、よくありません。
まずは、指で音をつなげて弾く。
この方が良いのです。

理由は、おもに、

1)和音の都合でペダルが使えない時、音が切れてしまう

2)指でつなぎながら弾くと、心を込めて歌いやすくなる

3)厳密には、音の質も違ってくる

ということでしょうか。


ですので、
ペダルなしでレガート練習をするのは、
効果があります。




* まとめ

ベストなレガートは、指で


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2022年8月23日火曜日

レガート奏法について(初級編)


 レガート奏法というのは、ピアノの技術の独特なものです。
歌うときや、
フルートなど管楽器をそうするときは、
わざわざ「レガート」なんて考えなくても、
もう、自然にレガートになっていることが多いです。

ピアノという楽器は、
打楽器のように、弦をハンマーで叩いていますから、
どうしても、ポロン、ポロン、と
音が離れやすいのです。

ということは、皆さんも、もうお気づきだと思いますが、
実際、
弾いてみると、そう簡単にはいかないこともあります。

そういうときは、
まず、ブレスをしていないか、
離れている音程を弾く時に、ジャンプをしていないか、
などを、チェックします。


まず、これが基本です。


* まとめ

まずは、
音がつながっているか、にだけ
注意していれば良い


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2022年8月22日月曜日

いっぱい練習してるのに、ちっとも良くならない




これほど練習しているのだから、

もう少し、良くなってもよさそうなのですが、
なかなか、うまくなりません。
くじけないように、と、
自分を、ふるいたたせるのですが、
状況は、変わらないので、悲しくなります。

そういうことは、
私は、なんども経験してきていますし、
今でも、しょっちゅうです。

そういう時は、
プロである、先生に、お尋ねしてしまうのがいい、と、
思います。
でも、私は、そういうことをしなかったです。
いつも、一人で悩んでいました。

(それでも、試行錯誤したことは、
無駄にはなっていなかったのですが)

ですから、
今、思いますが、
解決法は、次のようになると思います。

1)先生に打ち明けて、相談してみる。

2)自分で、車の修理みたいに、
中をのぞいてみる。分解してみる

3)その曲は、いったん、脇へ置いておく。



その、2)ですが、
これが、一番、効果があるはずなのです。
車の修理でしたら、ボンネット(ふた)をあけて、中をのぞく、
という作業と同じです。

ちょっと、むずかしく感じるかもしれませんが、
できないこともありません。

両手で弾いているものを、片手ずつにする、とか、
いつもより、ゆっくり目に弾いてみる、とか、
どこがメロディで、どこ伴奏なのか、考える、とか、

どうして、ここでつまずくのか、仮説を立ててみる、とか、

いろいろ、できます。
ちょっとずつでいいですから、
だんだん、できるようになります。

これができると、
ずいぶん、練習効果が出るはずです。

そして、
調子が悪いのに、
ボンネットを開けて調べることなしに、
そのまま車を走らせる、っていうのは、
まずいな、とわかるようになります。

* まとめ

ボンネットを開けて、中をのぞく習慣








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2022年8月19日金曜日

バッハはお好きですか?

 バッハを知ってる人は、多いと思います。
ドラマやアニメを見ていても、何か、びっくりする事件があると、
「トッカータ」というオルガン曲のさわりの部分が、
流れてきたりします。

実に有名な作曲家です。
大好きな人も、多いと思います。

私は、といえば、大ファンです。
私のクラスの若い人たちも、ほぼみなさん、
カッコイイ、と言っています。
だいたい、大人気ですから、
譜読みのめんどくささも、忘れてしまうくらいのようです。

それなのに、です。

日本の大人の受講生の方と、お話をして思います。
すると、なんとなく、ですが、
バッハからは、「苦い薬」のような雰囲気が、
かもしだされているのです。
これをやれば、ピアノが上手になれる、という
教則本のような、
がまんするもの、というような。

私のカンチガイかもしれないのですが、
もし、そうだとしたら、
ちょっぴり、残念な気持ちがします。
フランスでも、ある人から、バッハは「感情を抑えて弾く」とも、
ききました。
もちろん、それは、説明不足というか、
おかしな話です。

実は、バッハの音楽には、
ものすごく感情が込められています。
宗教的な感情の場合もあります。
インベンション&シンフォニアは、「歌い方」の練習曲だと、
バッハも言っています。
(チェンバロで、です)
それを、どう表現するか、です。
もっと、もっと、スイングして、
「のる」音楽を追求して、弾いてみても、おもしろいと思います。


それに、フーガは、パズルみたいで、
おもしろいです。
モチーフが、自由自在に、すっ飛んでいったり、
いくつも声部があるのを、わけて色ぬりしてみたり。
だいたい、フランス語で、
フーガと言ったら、「家出」という意味です。
脱走です。「脱走曲」、なんて!


さらに、これをやってると、
かなり器用になります。
耳も、指も。


ピアニストにとって、
こんなに楽しい教則本はないのに、と
思うのですが!




 


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2022年8月18日木曜日

「へたな鉄砲・・・」は当てはまるか


「ここがうまくいかないぃ!」と、やっきになって、
何度もなんども繰り返し練習することがあります。
それでも、うまくいかない。

あとで考えると、
それは、「うまくいかないやり方」を繰り返し練習していたので、
それが身についたのだ、とわかります。

でも、
その時は、哀しいかな、それに気づけないのです。

そういう苦い経験から、
「うまくいかない時」は、
なるべく、そこでストップして、
同じ弾き方で続けることをやめるようにしています。

「へたな鉄砲数打ちゃ当たる」というのは、
ここでは、当てはまらないと思います。


そして、変化をつける。(ゆっくり)
分解する。(片手ずつ)
しばらく放っておく。
などをやっているうちに、
できるようになります。




* 望ましくない弾き方を、身につけない


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2022年8月17日水曜日

退屈な練習は、どう楽しむのか


レッスンをする時に、「楽しんで下さいね」などと
言ってしまって、たまに、
これは、うかつだったかもしれないと
思ってしまう時もあります。

最終的には、音を楽しむ、というのが目的です。
とはいうものの、
ピアノ練習のすべての作業が
「楽しい」わけではないかもしれません。
それは、人それぞれだと思います。

私の友人に、
「どんな練習も、楽しい」と言っている人がいましたが、
何十年もたった今、
まだ同じことを感じているかどうかは、ギモンです。

ピアノをやっていると、
楽しいこともありますが、
メンドくさいこと、退屈なことは、いくらでもあります。
ただでもめんどくさいのに、
その上、
楽しいと思わなくっちゃ、などと、
プレッシャーをかけてしまっては、
もっと、いやになりましょう。

楽しい、を目指して、
かつ、
めんどくさい練習は、メンドくさい、と
わりきってくださいね。



* まとめ

どんなに面倒な練習も
楽しもう、とプレッシャーをかけてしまっていたら、
ごめんなさい








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2022年8月16日火曜日

まあまあ良いけど、イマイチの時


 一曲を仕上げていて、
どうしても、あるレベル以上進展しない、ということがあります。

ほぼ、いいのだけれど、
なんとなく、さっぱりしない。
なんとなく、決まらない。
なんとなく、自分の持ってるイメージと合わない。
〇〇さんのように、ステキに弾きたいのに、と
思うことがあります。

そういう時に、
どうしたらいいか、困ります。
どこを、どうしたらいいのか。

こんな悩みを持つことは、プロにでも、だれにでも
あると思います。

そういう時、
私はどうするかというと、
ベーシックな練習に、いったん戻ります。
(たいていは、片手ずつ、ゆっくり&リズム練習)
それは、つまらない、地味なものですが、
まずは、そうして、指の「限界」のようなものを、
打破します。

そして、
技術的な自由度を上げておくのです。
その上で、もう一度、
自分は、
「どう弾きたいのか」
つまりは、
「どう聞こえたいのか」に、集中します。

そうこうしているうちに、
だんだん変わってきます。
自分の「聞きたい」演奏に近づいてくるような気がします。


* まとめ

行き詰まったら、
いったんは、ベーシック練習に戻るといいかもしれない。


2022年8月12日金曜日

新しい曲を始める時


 何十年もピアノを弾いてきても、
新しい曲に取りかかる時は、
毎回、同じ練習のしかたをしなくてはなりません。

片手ずつ、
ゆっくり、
いい指づかいを見つけながら、、、、。

そして、片手ずつコントロールできるな、と
思ったら、
次に、また、ゆっくり、
両手の段階に入ります。
よちよち、ゆっくり。

という話をしても、
なかなか信じない方もあります。
特に、子どもさん。
私は、
どんな楽譜でも、さっと、弾ける、と思っている人が
多いです。

これだけ長いことピアノを弾いているのだから、
そうしたいものです。
ですが、
そうはいかないのです。
いつも、内心(めんどくさいな)と思っています。

ですので、
いつも最短距離を行くようにしています。
で、結局は、
上に書いたようなやり方で、
順を追って組み立てていくのが、
ムダのない、
省エネの、やり方になるようです。



* まとめ

最短距離で曲を仕上げたいと思ったら、
ゆっくり、細かく、
正しい弾き方を最初から身につける。




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2022年8月11日木曜日

植物が育つのと、ピアニスト


植物と、ピアニストの方をくらべてしまうのは、
失礼かもしれませんが。

先日、
箱の中にためて置いた、いろいろな種をまきました。 
その種というのは、
旅行の時に、
食べた果物の中に入っていたもの、とか、
道ばたで、とったもの、などです。

まとめて箱に入れておいたので、
もう、どこで取れた何なのか、さっぱりわからないでしたが、
ともかく、全部まきましたところ。

芽が出たもの中に、
なんだか、知っていそうなものがあります。
昔、育てたことのある、
ヘチマ、とか、
ひょうたんのたぐいです。

これは、
もしかすると、
かぼちゃか、スイカか、メロン?
と、毎日見張っていますと、
花も咲いて、
米粒のような、実ができます。

あらまぁ、かわいらしい、と
1日に何べんも見に行きます。
すると、毎日大きくなって来るのです。
どうやら、スイカのようです。
今では、小指の頭ほどの大きさです。

その、かわいらしさといったら!
毎日大きくなるのを見る、その楽しさといったら!

スイカでしたら、
スーパーや、
朝市で、すぐに手に入るものです。
でも、うちで、
植木鉢で、こんなに育つのは、珍しく、
うれしくなります。

そして、
見ているうちに、
いつもペロッと食べてしまうきゅうりだって、
初めは、こんなに小さく、
そして、毎日、水をやって、
徐々に、だんだん大きくなって、
めでたく、大人サイズになって、
うちにやって来るのだなぁ、ということを
考えてしまいます。
たった1つのキュウリだって、
大したことだなぁと思ってしまいます。

こんな風に、
草木を育てるのが好きなのは、
この毎日大きくなるのを見るのが、
私は好きなのだなぁと、思いました。

ピアノを教える仕事がこんなに好きなのも、わかる、
まったく同じ部分があるなぁと、
そんなことを思いました。

















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2022年8月5日金曜日

この方が、指がよく動いたりする


 初心者の方でも、
中級、上級の方でも、
つい、
どのようにスピードで弾けるか、
どのように正確なタッチができるか、に、
神経をすり減らしてしまいます。

もちろん、
作曲者が設計した通りの音を弾くことは、
必要です。

そこで、忘れがちなのは、
どういう音色で弾くか、です。
何を、どう表現したいのか。
これを考えて、
いろいろ追求していると、
あら不思議、
けっこう、うまく弾けるようになってきたりもします。

強弱記号を、
なんとなく、
おまけオプションのように考えてしまいがちです。
楽譜に書いてある指示もそうですが、
書かれていてなくても、
いつも、「どういう音で、何を表現するか」を、
優先しする。そして、
大胆に、表現してみるのも、
おもしろいと思います。

逆に、
その方が、よく指が動いたりもします。


* まとめ

まずは、
何を表現しようとしているのか、
そして、どういう音で表現できるかを考えてみる。











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2022年8月4日木曜日

独学的の、すすめ


 日本もヨーロッパも、暑いです。
そんな中、涼しい部屋の中で、ピアノを練習している方は、
ぐんぐん、上達なさっているようです。

それは、SNS 上でも、
受講生の方でも、見られます。

その底力といったら、
すごいです。
もう、弾きたい、
上達したい、と言う勢いがすごい。
これを拝見しているだけで、
私も、力が湧いてくるような気持ちです。

もう1つ、すごいなと思うのは、
(独学の方は、そうするしかありませんが)
先生の言うことに頼っていない、と言うことです。
ある程度、
自分のことがわかっていて、
どの方向に進みたいか、わかってらっしゃるということだと思います。

その辺は、
先生についている方も、見習ってほしいと思います。
先生についていれば、
必ず、上手に弾けるようになるか、というと、そうでもありません。
先生だって、
伝えられないことはあるのです。

まずは、
ご自分で、どう弾きたい、とか、
この曲は、こんな感じを出したい、などを、
はっきりさせておくといいです。

その上で、
どこかで適切なアドバイスがあれば、
もう、鬼に金棒です。


* まとめ

独学の人から、学ぶ



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2022年7月28日木曜日

たまには、「何もしない」


 私の好きなドイツ作家のエッセイに、
「無為のすすめ」というのがあります。
なんのことだろうと、不思議に思いながら読んでいますと、
最後には、
イタリア語で「ファルニエンテ」という訳が出ていましたので、
そうか!と、
ひざを叩いて、納得します。

どういうことか、と言いますと、
「何もしないこと」のすすめなのです。
フランスでは、
「ファルニエンテ」という言葉は、よく登場するのです。
 なので、すぐピンときます。
「無為」より、わかりやすいです。

さて、その「何もしない」というのは、
作家、芸術家にとって、とても大切だというのです。
そして、
無理して、「無為」を心がけなくとも、
創作活動の最中には、
スランプだの、疲労だの、
ちっとも進まない期間もあるので、自分は、
「無為」は、ちゃんとやっている、ということです。

私も、それに同感です。
ピアノをやっていて、
ちゃんと、思うように仕事が進んだ覚えは、
今まで、ちっともありません。

勝手に、

飽き飽きする、
用事ができてしまう、
他のことに気をとられる、
ミニスランプ状態になる、
くたびれ果てる、
風邪をひく、、、という状態になっています。

だから、
そうなる前に、こちらから、
「無為」をやってしまうのもいいのだと思います。

つまり、
休む、ということ。
休暇をとる、
気晴らしをする、
ゴロゴロする、など。
思いっきり。

その後には、
また、違う感じ方がしたり、
新しい気欲がでてきたりすると思います。




* まとめ

「何もしない」のすすめ








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2022年7月27日水曜日

とても不思議な現象



速く弾くのは、楽しいですし、
なんとなく、この方がうまくいくような気もします。
それでも、先生は、ゆっくり練習が大切、とおっしゃるので、
めんどくさく感じたりします。

どうして、ゆっくり練習が効果があるのか。

それは、
これをやっておくと、
まるで、アニメのコマの枚数が触れるように、
一秒間にキャッチできる画像数が、増えてくるからだと思います。

ですので、
ますますコントロールができるようになりますし、
わずかな音の乱れだって、
キャッチできるようになります。

また、
速い、と思っていた動きが、
だんだんゆっくりに感じられてくるようになります。

ある野球の名選手が、言っていました。
「ボールを打つのは、簡単です、
ボールがゆっくりこちらへ向かってきますので、
その位置に、バットを持って来れば良い」
ということです。

不思議に思えますが、
この感覚は、ピアノでも、感じることがあります。

ピアノでワンパッセージを繰り返し、
ゆっくり練習していますと、
しまいには、その動きが、
とてもゆっくりに感じられてきて、
したがって、ちゃんと目的のキーに指を持ってこられるようになります。

なかなか口では説明しにくいですが、
動きが、
スローモーションのように感じられてきます。

一口で言えば、難しいパッセージが、
カンタンになります。

そこにたどり着くまでは、ピアノでは、
ゆっくりの練習が必要です。
やっていれば、
そういう境地に、どんな人でも、
必ずたどり着けます。

興味ある方は、
試されるとおもしろいと思います。


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2022年7月26日火曜日

ル・マンのカーレース


 めったにないことなのですが、昨日は、
カーレースのパイロットの方とお話をしました。

ル・マンをベースに、ヨーロッパ中で活動している方で、
今はインストラクターでもあります。
静かで、落ち着いた男性です。
全然ちがう分野なので、お互い、
興味シンシンで話をしていますと。

あの時速250キロという速さで、
どういうコントロールをしていくか、という話になります。
私も、まぁ、ピアノと、これと、
共通の部分があるだろうなという予感はしていたのです。

すると、
まずは、ゆっくり練習が必要であるということでした。
やっぱり。

基礎を身につける時はもちろんですが、
新しい車に乗った時、
新しいレース場に行った時も、
同じように、ゆっくりから始める。

また、
生徒さんの中には、
技術が一定以上、伸びない時、
それは、ゆっくり練習をきちんとしていないからだと言います。

すると、いったんスピードを下げて
練習をしていかなくてはならない。
それは、つまらないことなので、
なかなか、うまくいかないことが多い、ということでした。

はじめから、
ゆっくり練習に慣れている人は、
すらっと、うまくいく、ということです。

ピアノも全く同じ、同じです!と、
私も興奮して、
話をしてしまいました。

スピードで弾くのは、楽しい。
片手ずつではなくて両手で弾くのも楽しい。
ですが、
やっぱり、ここはちょっと地味に、
ゆっくり、片手ずつ、というのが一番早道、という
結論になります。


(これについては、ちょっと説明があるのです。
また、書くかもしれません)



* まとめ

カーレースと、ピアノの差は、
ピアノで暴走しても、事故にはならない、という点










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2022年7月25日月曜日

「もっと音楽的に」と言われても


 譜読みも終わって、

なんとか通して弾けるようになった。
けれども、指は動いても、
なんとなく、雰囲気がいまいち、という時があります。

先生は、
「もうちょっと、悲しい感じを出して」とか、
「ここは、もっと活発に」とか、
色々おっしゃいますが、
具体的にどうしたらいいのか、よくわかりません。
一番わかりにくくて、
情けなくなるのは、
「もっと音楽的に」と言われる時です。

うーん、これはムズカシイ。

と思います。
色々、工夫するのがいいのですが、
それは、自分が、「一番好き」というやり方を、
追求していく、ということになります。
ですから、
実は、一番、気持ちのいい、
スカッとする、やり方を、探せたらいいみたいなのです。

色々試す、というのは、いつもと同じですが、
「自分が好きか」を自問して行く、というところが、
ミソです。
ずっと、楽しくなりますし、
必ず、改善すると思います。




* まとめ

どうやったら褒められるか、ではなく、
どうやったら自分がいいと思うか、に注目



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2022年7月22日金曜日

ピアノ本番で、うまくいくコツ

ピアノ本番を臨んで、うまくいくかな、と心配になるような時。
これが、どんな人にも当てはまるとは限りませんが、
私は、どういう風にしているかという話です。

本番前は、不安がつきず、
そして、さらには、
不安になるのが不安、なんていう気持ちになることもあります。
(不安になると、体がこわばったりします)
いくら練習しても、これでよし、
という感じにはならない感じ。

それでも、
よーく考えますと、
その一番底には、
これを弾きたい、これを聞いていただきたい」という気持ちが
あるのに気がつきます。

これを、
引っ張り出してくるのが、私流のコツといえばコツです。

この、ちょっと素朴な気持ちが、
一番強力のように感じています。
これで、ちょっと人間的になれる、というか、
完璧な神様になろうとするのをやめる(?)というのか。

演奏に温かみが出てくるような気もするのです。
不安も、減ります。






 

Chiyo

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2022年7月21日木曜日

日本語の表現


 日本のテレビを見ていましたら、
なるほど、いい表現、と思いましたので、
書いておきます。

空手「形」のレッスンでの、いいアドバイスです。
ピアノにも、
ぴったり当てはまります。

一番いいのは、
「反復」
これで、体にしみこませるのだそうです。

その通りです、
頭で考えて動いていては、ノロすぎて、
敵にやられちゃいます。
ささ、っと、体が動いてくれるのが目的です。

それには、
体にしみこませるのがいいのです。
反復して。

何度も何度も、
あまり深く考えずに、くりかえす。
そして、だんだん、身についてきます。
しみこんできます。

そして、
まるで、
野菜の煮物が、
次の日になると、もっとおいしくなっている、
そんな感じになります。




* まとめ


日本語には、
いい表現がある




Chiyo

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